No.457609

IS.B 馬神 弾という名の操縦者 2nd Break 第一章 黒煌編 ~ep.2 兎と猫〜

霊狭山さん

篠ノ之 束ともう一人のオリジナルキャラ登場。

2012-07-22 19:39:00 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:980   閲覧ユーザー数:962

謎の研究所

 

♪〜♪〜

 

「うん? 勝斗から?」

 

猫耳の女性はそっと携帯電話をかける。

 

「もしもし? 何かあったの?」

《姉者…事態が起こる前に早く来い》

「……如何したの?」

《あの"悪魔の龍神"を討伐したい。何か有力な情報は…》

「あぁ、それだったら、確か、博士が何か…[我が妹の誕生日に最高性能のISをプレゼント♡]とか言って、最終調整を行っているわ」

 

この猫耳の女性は"天神 勝斗の姉"である。

 

 

 

 

 

名を、"天神(あまがみ) 千絶(ちぜつ)"。

 

「んで、そっちではその"悪魔の龍神"が目覚めようとしてるのね?」

《だから、今連絡してるだろうが…》

 

正確、千絶は勝斗の姉だが、勝斗の方が思考能力が高い。

創造能力だけ、千絶の方が上である。

 

「私が貴方に新しい力をくれるよ。待っててね」

《…了承だ》

 

勝斗はその言葉を残し、電話を切る。

 

「千ちゃん、最終調整を終えたよ♪ 今、行った方が良いね♪」

 

兎耳の女性がノリノリで戻る。

だが、その言葉に違和感があった。

 

「それは、どういう事ですか?」

「今、貴方の弟さんがピンチなんでしょ?」

 

兎耳の女性は真剣そうに言う。

 

「はい…」

 

千絶はその言葉で俯く。

 

「だったら今すぐにいこう♪ お互いに急ぎ事もあるみたいだし♪」

「あ、はい!!」

 

兎耳の女性はニコリと微笑みながら、小型の飛行機ひ乗り込む。

千絶も持ち物を用意し、小型の飛行機に乗る。

 

「さあ、行くわよ!!」

「はい!!」

 

小型の飛行機は閃光に包まれ、晴れた時には既にいなくなっていた。

 

 

 

 

勝斗side

 

深夜 旅館

 

「何の用だ。勝斗」

「何かあるのか?」

「眠いですわ…」

「ふぁ~あ…」

「何かの話合いかな?」

「それとも、私達だけの極秘の様な重要な知らせか?」

「本当、何なの…こんな夜遅くに…」

 

弾、箒、セシリア、鈴、シャルロット、ラウラ、まゐ…皆集まったな。

だが、皆は瞼を重そうにしている。

早く要件をみせなければ…

 

「要件はこれだ」

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

俺が見せたのは、あの"悪魔の龍神"の出現履歴だ。

 

「七夕に現れる?」

「年月日時に7がついているよ?」

 

疑問に思うのも当然だろうな。

 

「明日、3777年 7月7日 7時7分7秒に、今の"悪魔の龍神"が現れる」

 

「「「「「!!!!?????」」」」」

 

箒以外の皆は目を丸くした。

 

箒はむしろ、カタカタと震えていた。

 

「如何した、箒」

 

「その"悪魔の龍神"…私は知っている」

 

「何? では、その"悪魔の龍神"はどういう奴だ」

 

俺は箒にどういう事かを問う。

 

「名前な聞いた事もないが、確か、[氷を放ち、炎を吐き、雷を堕とす]…と聞いている」

 

「成る程、結論、そいつは…」

「アルバトリオンね」

「え…」

 

突然、後ろから別の声がした。

その声は聞いた事があった。

 

「あ、姉者!」

「随分逞しくなったな♡」

 

来るの早っ!!

電話してから10分もたってないのに!!

 

まさか…

 

「姉者…誰と来た…」

「うん? 博士と一緒よ♪」

 

やっぱり…て事は…

 

再び、弾達の方をみると、箒だけがいなかった。

追い回されているな…

 

「まあ良い、話を進めよう」

「まて、勝斗…その猫耳の人は…お前の姉さんか?」

 

話を進めようとしたら、弾が問いかけた。

 

「あぁ、俺の姉者だ、天神 千絶だ」

「よろしくね♪」

 

「はい…」

「よろしくお願いします…」

 

引いているぞ…

 

「さて、話を戻す。アルバトリオンについて話す」

 

俺と姉者は弾達に説明を始めた。

 

 

side out

 

 

一方では…

 

「はい、箒ちゃんの誕生日プレゼント、貴方の専用機[紅椿]よ♪」

「これが…私の専用機」

 

箒の目の前にあるのは、真紅の機体。

 

「姉さん、これで、模擬戦を…」

「うんうん、実践ね♪ 向こうで始めようね」

 

これが、箒の運命を悪く響くとは箒自身は知らなかった。


 
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