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ハイスクールD×D~HSSを持つ転生者~ 第37話

あっくんさん

神様の悪戯で、死んでしまった俺―――神矢クリスはハイスクールD×Dの世界に転生した。原作の主人公、兵藤一誠らに会っていろんな事に巻き込まれる。

2012-07-20 18:28:48 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:5328   閲覧ユーザー数:5155

第37話~冥界へ逝ってきます!~

 

 

旅立ちの日。俺達は、最寄りの駅のエレベーターに乗り、降りた。

 部長曰く「これは悪魔しかわからないのよ。人間は一生わからないわ」と

 言っていた。

「部長。前から思っていたんだが…何で俺の部屋に女物の服が多いんだ?」

 疑問をそのまま部長にぶつけると

「さ、さぁ? わ、私はわからないわ」

 と目を逸らしながら言った。…絶対、知っているな。

「一誠は何でか知っているか?」

 一誠に聞いてみると

「い、いや…俺もわからない」

 冷や汗を垂らしながら、一誠は言った。うん、一誠に関しては後で尋m…もとい

 情報をもらおうかな。自白剤を使って。

 

 そんなこんなで話していたら、着いたらしい。

 ここから、右に行ったり、左に行ったりして着いた場所に列車があった。

「これはグレモリー家が所有している列車よ」

 部長が堂々と言った。…さすがに列車はすごいなぁ。

 俺達はその列車に乗り、冥界へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 俺達は列車の中央に乗ることになり、俺の隣に小猫、向かいにゼノヴィア。

 斜めにギャスパーが座席に座った。

「まさか、冥界に行く事になるとは思わなかったな」

 ゼノヴィアが話しかけてきた。

「そうだな。でも、楽しそうじゃないか。生きている間に冥界に逝くことができる

 なんて誰も思わん」

「……今、意味が違った気がします」

 それだけ言うと、小猫は黙ってしまった。…何だ? いつもの小猫とは違う。

 ツッコミにキレが無い。

 心配していても仕方ない、今は放っておこう。

 

 

 

 

 

 一時間ほど列車に乗って、着いた場所はグレモリー領。広さは本州ほど

 あるという。そんなにいらんだろ、土地なんて 

『リアスお嬢様、おかえりなさいませっ!』

 いろんな人たちが部長の帰省を歓迎していた。

「ひぃぃぃ……人がいっぱい…」

 ギャスパーにいたっては人が多すぎてビビッていた。対人恐怖症にはキツイだろうな

「ありがとう、皆。ただいま、帰ってきたわ」

 部長は満面の笑みで返していた。人気者だねぇ

 すると、銀髪のメイドさん―――グレイフィアさんが一歩前へ出てきた。

「お嬢様、お帰りなさいませ。お早いお着きでしたね。道中、ご無事で何よりです。

 さぁ、眷属の皆様も馬車へお乗りください。本邸まではこれで移動しますので」

 グレイフィアさんに誘導され、馬車のもとへ来た。

 馬車なんて初めて見たぞ! これって、冥界の馬かな?

 俺達は馬車に乗り、本邸へ向かった。

 

 

 

 

 しばらくすると、城が見えてきた。あれが部長の家かよ…ある程度は

 予想していたけどな

 馬車から降りて、メイドさんや執事達の道を歩いていくと、

「リアスお姉さま、お帰りなさい!」

 紅髪の少年が部長に抱きついてきた。部長も愛おしそうに抱きしめていた。

「部長。この子はサーゼクス様の息子か?」

 俺の質問に部長は頷いた。

「この子はミリキャス・グレモリー。サーゼクス・ルシファーさまの子供なの。

 私の甥ということになるわね」

 やっぱりな。少し似ているからな。でも…サーゼクスさまと誰かに似ているなぁ…

 その人が奥さんなのだろう。

 

 屋敷へ入っていくと、

「あら、リアス。帰っていたのね」

 部長に似た、俺達とそんなに変わらない女の人が階段から下りてきた。

 この人、婚約パーティーの時に見かけた気がするぞ

「リアス・グレモリーさまの『兵士(ポーン)』の神矢クリスです。今後よろしく

 お願いします」

 やっぱりここは名乗った方がいいだろう。これは礼儀だ

「こちらこそ初めまして。私はリアスの母、ヴェネラナ・グレモリーですわ。

 よろしくね、兵藤一誠くんと神矢クリスくん」

 

 

 

 

 

 数時間後、俺達は部長の家族と会食をしていた。出てくる料理はすべて美味しそう

 だったが…俺と一誠はあまり食事が進んでいなかった。

 朱乃さんや祐斗は慣れている手つきで食事していた。さすが『女王』と『騎士』だ

 教会コンビに関しては苦戦はしていたが、様にはなっていた。

 ギャスパーは涙目になりながらも食べている。今日は人が多かったからな、

 よく頑張った方だと思うよ。俺は

 小猫は…まだ手をつけていなかった。やはりいつもとは様子が変だ。何を悩んで

いるのだろうか?

 食事途中に部長の両親と一誠が話しこんでいるのを聞きながら、俺は食事を進めていった

 

 

 

 

 

 食事の後、部屋に戻ると

「やぁクリス。お帰り」

 ゼノヴィアがいた。…あれ? なんかデジャブ…?

「何でここにいるんだ? 部屋ならグレイフィアさんに教えてもらっただろう?」 

「それがね…教会では質素な暮らしをしていたから、大きい部屋は落ち着かない

 のだよ」

 なるほど…だから、ここへ来たのか。別に追い返す理由もないしな

「仕方ないなぁ…なら、俺の部屋に来たらいい。俺も一人で寂しかったしな」

「いや、実はもう…私の荷物はここにあるんだ。さっき、持ってきた。もちろん、

 許可は取ってある」

 行動早いな!! と心の中でつっこみしていた。

「それにしても、二人でも余る広さってすごいな。ここに来てから、驚く事ばかりだ」

「そうだな。私は冥界も初めてだし、元悪魔(エクソシスト)祓いが地獄なんてお似合いだね」

 自嘲気味に笑うゼノヴィア。

「仕方ないだろ、悪魔なんだし。俺だって初めてさ。そんなに自嘲するなよ」

 俺なりに励ました。

「ありがとう。何か気分がすっきりしたよ」

 ニコッと微笑んだ。うん。やっぱり、こいつはこいつで可愛いよ


 
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