前回のあらすじ
優斗は聖王教会で数日の間、働く事になりました。
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前回の話から翌日、優斗は聖王教会の庭を掃除していた。
ユウト「さてと…こんなもんか」
優斗は掃除を終えた事をカリムに報告しに行った。
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教会内
カリムに掃除を終えた事を報告した優斗は、教会の中を彷徨いていた。
ユウト「…とりあえず、今日する事はほとんどやっちまったから、暇だな…」
優斗が1人そう呟いていると、誰かが優斗の後ろから声をかけてきた。
カリム「優斗さん、暇そうですね」
ユウト「まあ…暇だな、する事ねえし…」
応えた優斗にカリムが提案する。
カリム「それなら…私と買い物に行きませんか? 貴方といろいろ話したい事もありますし」
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優斗はカリムとスーパーに向かっている。
その途中、2人は様々な事を話していた。
主に優斗の事やヴィヴィオの事、ナンバーズ達の事を2人は話していた。
カリム「…そうだったの…」
ユウト「ああ…。まあ、戦闘機人も人間も、大して違いは無いな」
カリム「そうね…」
そう話をしていると、2人はスーパーに到着していた。
ユウト「そういえば何買うんだ?」
カリム「そうね…とりあえず、今日の夕食の分は買わないと…」
ちなみに、道中で優斗はカリムに敬語はやめてくれと言ったため、カリムは優斗に敬語を使っていない。
そして、2人はスーパーに入って行った。
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数十分後、買い物を終えた優斗達は教会に帰り、中に入ろうとする。
しかし、教会の前に2人の男がいた。
ユウト「ん? アイツらどっかで…」
カリム「はあ…また来たのね…」
カリムはため息をつきながら言った。
2人は教会の前に居る男達に近づく。
すると、片方の男…ジャックがカリムに気がついて、話しかけた。
ジャック「やあカリムさん、待ってたよ。今日こそは俺達と…」
カリム「ジャックさん、すみませんがお断りします」
ジョージ「そんな事言わないで、俺達と…」
カリムを誘おうとするジョージ。しかし、ジョージはカリムの後ろに居る優斗に気がつき、言葉を途中で止める。
ジャック「? どうしたんだ?ジャック…」
ジャックも同じく優斗に気がついた。
ジャック「おっ…お前は!?」
ジョージ「き…昨日はよくも!!」
2人は優斗に言った。
しかし優斗は…
ユウト「え、あ〜…どっかで会った?」
優斗はいまいち覚えていないのか、分からないと言う。
思わずジャックとジョージはずっこけた。
ジャック「覚えてないのか!? 昨日俺を殴り倒しただろ!?」
そう言ってジャックは優斗に顔を見せる。
顔の頬の所に青あざが出来ていた。
それを見た優斗は思い出したように言う。
ユウト「…ああ、昨日のナンパ野郎か!」
ジャック「ナンパ?違うよ。俺達はただカリムさんを遊びに誘おうとしているだけだよ」
ジャックはナンパ発言を否定する。
ユウト「いや、違くねえよ。それ思いきりナンパだよね?」
優斗はツッコム。
ユウト「まあ、何にせよカリムは行きたく無いってよ。だから諦めて帰りな」
そう優斗は男達に言う、しかし
ジョージ「うるせー!! テメェには関係ねえだろ!!」
そう言って、ジョージは優斗に殴りかかる。
だが優斗はそれをかわし、逆に足払いをかけて転ばせる。
そして優斗は男達を睨んで言った。
ユウト「オイ、諦めて帰れって言ったの、聞こえなかったか?」
ジャック「ち…チクショウ、覚えてろ!!」
優斗に言われたジャックは、転ばされたジョージを連れて逃げていった。
男達が逃げていった事を見たカリムは、優斗に礼を言った。
カリム「優斗、あの2人を追い返してくれて助かったわ」
ユウト「そうかい…。ま、とりあえず今日はもう大丈夫そうだな」
カリム「そうね、じゃあ明日もよろしくね」
そして、優斗は教会から帰って行った。
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翌日…聖王教会での仕事2日目
今日も優斗は教会で仕事である。
ユウト「さーて、今日も頑張るかな(時給五千のために)」
そう言って教会に向かう優斗。
そして、教会の前に着いたとき、教会の前に3人の人影があった。
ユウト「ん…? 何でアイツらが居るんだよ…」
優斗は人影に近づいて言った。
ユウト「オイ、こんな所で何してんだよ、セイン、オットー、ディード」
セイン「あ、優斗!?」
突然声をかけられたセインは驚いた。
ユウト「あ、優斗!?じゃねーよ。こんな所で何してんだよお前ら」
セイン「いや〜それは…」
オットー「セイン姉さんが優斗の所へ遊びに行こうって」
ディード「私は邪魔になるだろうからやめようと言ったんですけど…」
オットーとディードがセインの企みを暴露する。
優斗はため息をつきながら言った。
ユウト「ハア…。別にいいけど、大したもんは何もねえぞ」
そう言って4人は教会に入って行った。
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カリム「あ、来たわね、優斗。…と、その人達は?」
カリムはセイン達を見て言った。
セイン達はカリムに自己紹介した。
セイン「あたしはセイン。それでこっちが…」
ディードとオットーも自己紹介し、カリムもセイン達に自己紹介した。
カリム「それで、貴方達は此処へ何しに来たのかしら?」
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ディード「…で、何で私達まで教会で仕事してるんですか?」
ディード達3人は、優斗と同じように教会で仕事していた。
ちなみに今は修道服(オットーは執事服)をきて庭掃除をしている。
先ほど、カリムに教会に何しに来たのかを聞かれた時、遊びに来たと言ったらカリムが『それなら…』と言って、ディード達は仕事を手伝って欲しいと言われ、現在に至る。
オットー「だけど、カリムさんにも聞いたけど、ジャックとジョージだっけ? どんな人だったの?」
ユウト「それは…もうすぐ分かるだろ」
時計を見ながら言った優斗の言葉に3人は『?』と首をかしげる。
その時、教会の前に2人の男が現れた。
優斗はそれを見ながら「ほら来た」と言う。
セイン「ふ〜ん、あの2人がカリムにつきまとう人か〜」
ユウト「ああ、しかもアイツら、毎日夕方になると来るってカリムが言ってたぜ」
ディード「確かにしつこいですね…」
そう言いつつも4人は男達の所に向かう。
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ユウト「オイ、ナン…ストーカー野郎ども」
ジャック「なっ、またお前か!」
ジョージ「しかもナンパ野郎って言いかけただろ!!それに何だ!ストーカー野郎って!」
ユウト「うるせーよ。しつこくつきまとうとかストーカーだろ」
ジョージ「何を…!」
ジョージが言いかけるが、ジャックが止める。
ジャック「それはさておき、丁度良かった。カリムさんを呼んできてくれないか?」
ジャックが優斗にカリムを呼べと言う。
しかし、優斗は断った。
ユウト「あん?やだよ、めんどくせえ」
優斗はセインに目配せをする。
すると、セインは携帯を取り出し、どこかに電話する。
ジャック「そんな事言わないで、呼んできてくれよ。ただ俺達はカリムさんを遊びに誘おうとしているだけなんだからさ」
その後も2人はしつこく優斗に言ってくる。
しばらくして、優斗は面倒そうに言った。
ユウト「ったくしゃーねえな」
ジャック「ということは…」
???「行くとしようか……管理局に」
ジョージ「おう! ……え?」
2人の背後から知らない声が聞こえた。
ジャックとジョージが後ろを見ると、管理局員がいた。
局員「さっき、女性につきまとうストーカーが居ると通報があってね、ちょっと局まで来てもらおうか」
ジャック「え?いや、あの」
ジョージ「俺達、ストーカーでは…『詳しい事は局で聞くから』くそっ、覚えてろ!!」
そして、2人は管理局に連行された。
先ほど、優斗がセインと目配せしたのは、管理局員をよぶための合図だったのである。
ユウト「…それじゃあ、カリムに話してから帰るか」
そう言って優斗達は教会に入って行った。
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優斗達が帰ってから数時間後、管理局員から解放されたジャックとジョージは、ある事を計画していた。
ジャック「今のカリムさんにはあの男達が居て邪魔だ」
ジョージ「ああ。しかしどうする?」
ジャック「なに、簡単だ…」
ジャックはジョージに耳打ちした。
そしてジョージはニヤリと笑みを浮かべた。
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そして数日後、教会の騎士達が帰って来るこの日、事件が起こった
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俺はこの日、掛け替えの無い奴らに出会った。
俺は車に跳ねられて死んだと思ったら、なんかよく分からんが別世界に行ってしまったみたいだ。
気が付けば、マッドな科学者や12人の姉妹と暮らしていたり、組織にケンカ売って犯罪者になっちまったり。平凡な日々を送っていたり
そして--俺は戦う。ナンバーズ達を、世界を守るために。