No.455075

IS ~愉快を求める転生者~ 第4幕 俺、やっと小学生になりましたー後編

薄暮さん

この作品を読んでくださる方がいることに感謝感激感涙のry

ではでは本編どうぞ

「さっそく先が思いやられるな・・・」

2012-07-18 12:27:53 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2624   閲覧ユーザー数:2474

「うう~~~~・・・束さんの脳が二つに割れちゃったよ~?」

 

目の前で頭を押さえて呻く天才(ウサミミ)

 

「人間の脳は元々二つですよ・・・はあ」

 

部屋に入ってみたらPC弄られてたのを発見して思わずアイアンクローしてしまったぜ。・・・あ、そーいえば原作では千冬さんもしてたっけ

 

「ま、それはともかく・・・アンタ何でココにいるんだ?ココ俺の家なんだけど」

 

「それは君に会いに来てあげたからさ!そんなことよりなんでキミは部屋にいるのが私だってわかったのかな?」

 

若干涙目で問いかけてくる束さん。

 

「あーそれなら・・・・あ」

 

うん、これは言っちゃ駄目だ

 

原作読んでて大体の性格知ってるし口調もわかるし天才なのも知ってたから俺のPC解除できるのはアナタぐらいだと思ってましたー、とか完全にアウトじゃねえか

 

 

「あ?」

 

「あ(マズイ速攻で言い訳考えないと!)・・・あ、アンタとは一回話しただろ?それで声の雰囲気とかでわかったんだよ」

 

「へー、話したの4年前なのに?というかキミホントに小学生?」

 

胡散臭いですよー、という表情をされる

 

「ま、まあ記憶力には結構自信があるしね、あと正真正銘小学生です」

 

追求するな追求しないで追求しないでくださいよ・・!?

 

「・・・ふーん。ま、いいや」

 

(セーーーフ!!あっぶねー!)

 

もちろん心の中で叫んでおく

 

「・・・で、ISの第一人者であり絶賛逃亡中の妹&織斑兄弟以外興味を示さない束さんがこんな俺のところになんの用で?」

 

若干期待しつつ聞いてみる

 

「・・・なんでそんなことまで知ってるのかな?ホントにキミ何者・・・まーいいや、

 

そんなどーでもいーことより聞きたいことがあるんだけど」

 

 

俺の存在どーでもいーのか・・・泣いちゃうぞ!?

 

 

 

 

 

 

「キミ、名前なんて言ったっけ?」

 

 

 

 

・・・・・・・・・・はい?

 

「へ・・・?」

 

「だーかーらー、君の名前だよ。もしかしてないの?」

 

「あるよ!名前ぐらいあるわ!!」

 

まさかこのタイミングで名前聞かれるとは思わなかった・・・

俺の存在どうでもいいわけじゃなかった!

けど俺言ったよな?4年前だけど

まあけっこー前だから覚えてなくても不思議じゃないが・・・けどじゃあどうやってウチの家わかったんだ?・・・・・・・あ、ウィルスの出所探せばウチの家の場所ってすぐにわかるのかー、アハハハー

 

・・・個人情報漏洩!?

 

まあ・・・家の場所がわかっててもそれが誰の家とか気にしなさそうだもんなー

 

「京也・・・興野京也だよ」

 

「京也・・・ふむふむ!ならばきょーくんだね☆」

 

何故にきょーくん!?普通きょーちゃんとかじゃないのか!?ニュアンス的に!

 

「だってきょーちゃんとかいかにもそこらの奴が考えそうじゃん

なのであえてきょーくんにしました☆」

 

「あ、そうですか・・・」

 

予想はしてたけど・・・この人の相手凄い疲れる・・・

 

「あ、あたしと一緒にIS造ってみない?」

 

「あ、ハイわかりまし・・・え?」

 

「え?」

 

サラッと凄いこと聞かなかった?この人

 

「だから、私とIS造って遊ぼうって聞いてるの!」

 

正直その質問待ってたんですけど・・・

そのノリで聞くか普通?あ、普通じゃない?そうですか

 

「あー・・・いいですよ・・・」

 

けどこれで目的にまた一歩近づいた

 

「よし!その返事を待ってたぜブイブイ☆

じゃあ今から行くよー

ちなみに基本戻ってこれないのでご了承ぷりーず★」

 

「ちょ、まっ、早いから!戻ってこれないならなおさらだよ!

せめて、せめて一日だけ待ってくれないか?」

 

流石に今から行くのはマズいと思う

親にも言わないといけないし(言ったら納得しそうで心配してないけど)、学校とかいろいろしなきゃならないこともあるし

 

「ぶーー・・・

じゃ、明日またくるねー・・・」

 

のっそり立ち上がる束さん。熊かお前は

 

「じゃ、ばいばーい」

 

ちゃんと窓から出て行く束さ・・・ってちょっとまてここ二階!?

 

急いで窓から外を見たけどすでに姿はなかった

 

 

 

*************************************

 

 

「・・・・というわけで、しばらく家を出たいです」

 

「んー、なるほどねー」

 

母親に直談判なう

 

「いいよ?」

 

いいんですか

 

「ありがとう母さ「それにね」?」

 

「私も黙ってたことがあるから」

 

へ?・・・言ってないこと?

 

 

 

 

『そーゆことだよ京ちゃん』

 

 

後ろから、どこか懐かしい声がした

 

俺はその声に応えるがごとく―――――――――

 

 

 

 

 

「落とされたとき死んだかと思ったわドアホ!!」

 

『ぶべらっ!?』

 

亜音速ラリアットをプレゼントした

 

 

『いつつ・・・久しぶりだというのに酷いなあ

僕なにか悪いことした?』

 

ずり落ちた眼鏡をかけ直しソイツ、ゼウスは頭の埃を払った

 

「すべてはお前の責任だろ(無理矢理)

んで?どーして母さんとの話にお・前・が・割・り・込・ん・で・く・る・の・か・な・あ・~?」

 

『うん?それは簡単さ

後ろを見てみなよ』

 

言われた通り振り返る

 

 

「・・・誰?」

 

さっきまで、そこに母さんがいたはずだ

 

 

けどいなかった

 

 

 

 

 

 

代わりと言っては何だが

 

 

 

光り輝く謎の女性がいた

 

『紹介しよう

愛の女神、ハトホルだ』

 

 

 

いやいや何この急展開?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『どうもぉ☆ハトホルでぇ~~す☆』

 

「軽!!この人、というかこの女神軽っ!!」

 

神の要素がちょっと輝いてるぐらいしかないぞこの女神

なんつーか最近のチャラい女子みたいになってるんだが

 

『ちなみにキミが死んだ原因彼女ね』

 

「京流ラリアットver.Ⅱ(セカンド)ォ!!」

 

『ちょ、ゼウス様何で言っちゃあだああ!!?」

 

結論、良い感じに首にかかりました

 

 

 

ふぅ、決まった・・・

女性という面では気が引けたが俺の一生を変えた原因なので手を抜くようなことはしなかったぜ

 

『・・・ちょっと手加減してくれても良いんじゃない?』

 

「ごめん、手加減する理由が見つからなかった」

 

というか神に効かないだろ

 

『効くわよ?精神的に』

 

心の声を読むなっ!

 

『解説するとね?これまでキミを育ててきた母親・・・ハトホルなんだよね

キミはこの世界ではイレギュラーな存在だから、そもそもこの世界にキミの親が居ないんだよ。だからそのことを知った彼女が一週間の罰の後僕にキミの面倒を見させてくれって来たんだよ。もちろんすぐにOKしたけどね、いやーあのときのハトホル凄い剣幕だったな~、あ、写メあるけど見る?』

 

『見せないで!!』

 

そうだったのか・・・ぶん殴ったことをちょっと後悔

 

「ええと・・・ハトホル?」

 

『ネガを寄こせぇぇ!!・・・ん?どうしたの京ちゃん?具合でも悪いの?』

 

そうだ、やっぱりこの人は母さんなんだ

住んでいる世界が違っても

住んでいる時間が違っても

この世界ではこの人が俺の母さんなんだ

 

「・・・ありがとう」

 

『どういたしまして☆』

 

・・・やっぱちょっと照れ臭いな

 

『あ、そうだ

確かこの後は篠ノ乃束と行動するんだよね?

ならここら辺の人間の君に関する記憶を消しておこうか?そっちの方が動きやすいだろうし』

 

ハトホルに掴みかかられながらも淡々と聞くゼウス

 

「うん、じゃあお願いするよ」

 

『了解、任されたよ

ほら、ハトホル仕事仕事』

 

『うがぁーー!!・・・っは!?っといけない

ここら近辺だけでいいんだね?それなら3秒待ってね』

 

右手を上に伸ばし、小さな声で何かをつぶやく女神

 

『いーち・・・』

 

 

数数えてやがる

 

 

『にー・・・』

 

マジかこの人、いやこの神

 

『さん!!消えろおおおおお!!!!』

 

「雑すぎるし物騒だよおおお!!!」

 

右手から光が放たれ、視界すべてがしろく染められる

このとき生まれて初めて思った

 

 

サングラス買っておこう、と

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『乙でーす』

 

『これ久しぶりにやったわー

ちょっとやり方わすれてたけど☆』

 

「そんなのでいいのかよ・・・・」

 

『いいのさ

ちなみに今の状態だが、周り見てみなよ?』

 

 

「周りって・・・マジかよ・・・」

 

言われ気付いたのが凄い恥ずかしい

 

「家・・・どこいったよ?」

 

我が家は完全に消滅しました

 

『だって君の記憶を消すとなるとそれにかかわるもの全部消さないといけなかったからね』

 

笑顔で言うな最高神

 

『・・・おっと、早い到着のようだ

僕らはここらで退散するね?』

 

『そうみたいね

京ちゃん、一応夢の中では会えるからまた今度ね~☆』

 

「お、おい!・・・って消えたし」

 

早い到着ってなんだ?

 

「おーーーーいきょーくーーん!!迎えに来たでござ・・・あれ?家無いや」

 

お前だったのか

 

「束さん・・・・まだ今日ですよ」

 

「いやあ~、なんかもうきょーくんの準備が済んでそうな電波がどこからかビビッと来たからさ、きてもいいかな~と」

 

「まったく・・・いや確かにそうですけど」

 

 

目の前の天才

 

親は実は神様

 

そして消え去った家

 

 

 

 

「これだから退屈しないんだよなこの世界・・・」

 

「なにブツブツいってるのー?ハゲるよー?」

 

ハゲやしませんよ、っと

 

 

 

 

 

 

そうして俺は天才と共に、にんじんに乗り込んだ


 
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