皇魔の家。
「明けましておめでとうございます。」
着物を着たレスティーが、正座をして皇魔に挨拶をした。
「…気でも狂ったか?」
レスティーが突拍子もない行動に出るのはいつものことだが、今回はそれ以上に突然のことだったので、皇魔は思わず尋ねた。
「だって、今日は元旦だもの。新年の挨拶はこうするものじゃないの?」
「…」
それを聞いて皇魔は、ああ、そうだったな、と納得する。
現在ロストグラウンド学園は冬休みを迎え、今日は元旦。デザイアの能力を使って日本の正月における風習を学習したレスティーは、早速それを実行したのだ。
「で、新年の挨拶をしたから、今度は初詣に行きたい。」
「なぜだ。」
「だって私、お正月の過ごし方なんてしたことなかったんだもの。せっかく復活したんだし、やれることは全部やってみたいの。初詣に行って神様にお願いしたら、もっと早く力を取り戻せるかもしれないわよ?」
「断る。」
聞く耳を持たない皇魔。そして、レスティーは今自分が言ったことが禁句だったことを知る。
「貴様、余がどうして今このような目に遭っておるか忘れたのか?」
「…あ…」
このような目とは、エンズに変身してセルメダル集めに四苦八苦していることだ。そもそも彼がわざわざこんなことをしなければならなくなったのは、クロスとの戦いに負けたからである。クロスは神と同等か、それ以上の力を持つ存在。実際、神でなければあり得ないような力を行使していた。あの戦い以来、皇魔は神、もしくは神と名の付くものが大嫌いになってしまったのだ。そんな大嫌いなものに頭を下げに行く気になど、なれるはずがない。
「余は一生、神には祈らん。」
「…ごめん。」
もはや皇魔にとってそれらの存在は一種のトラウマと化しており、レスティーは自分がどれだけ軽はずみな発言をしたかを恥じた。
「…でも、私は戦い以外のことで、あなたとお出掛けしたいの。それに、あんまり没頭すると、かえって効率が落ちるし。」
「…」
それは確かに言えることだ。よくよく考えたら、行く先々で戦いに巻き込まれているため、休む暇などない。ここらで気分転換するのもいい。
「…神には祈らんが、それくらいはするか。」
「やった!じゃあ早速行きましょ!」
「…ふん」
こうして二人は、初詣に繰り出すことになった。
「音無くん!」
音無の家に、ゆりが訪ねてきた。着物姿で。
「どうしたんだゆり?」
「どうしたって、今日は元旦よ?だから初詣に行きましょ!」
「いきなりだな…」
本当にいきなりなので、音無は考える。
「初詣、か…」
確か、もう数年は行っていない。だが、
「お前、神とかそういうの嫌いだったろ。」
ゆりも皇魔と同じく、神や神と名の付くものが大嫌いなのだ。もし目の前にそういった存在が現れたら、八つ裂きにしてやるとまで言っていたほどである。
「確かにそうよ。でも、こういうのは気分の問題じゃない。」
「けど…」
「いいから、行きましょうよ。」
強引なゆり。
「わかった。着替えてくるから待ってろ」
遂に折れた音無は、服装を着替えるべく、自分の部屋に戻っていった。
音無が去って二秒後、
「……ふふっ♪」
ゆりはほくそ笑んだ。実は初詣に行きたいというのは音無と一緒になるための口実であり、本当は初詣など眼中にない。あとはなんだかんだ言って、街中を連れ回すつもりなのだ。
「見てるかしら神様?あたしは自分の目的ために、あなたを利用したわ。悔しいでしょう?悔しいわよね?」
彼女は自分の目的を達成するためなら、神であろうと利用する。可愛い見た目の割に、腹の中が真っ黒な女だ。
「おーっほっほっほっほっほっほっ!」
そうして高笑いしていると、
「何笑ってんだ?」
ジャケットを来て戻ってきた音無から声をかけられた。
「うええっ!?な、何でもないわよ!?」
「?そうか?」
「そうよ!行きましょ!」
ゆりは音無の手を引き、外へ連れ出す。
「引っ張るなって!」
「さっさとする!」
抗議する音無を黙らせ、ゆりは猛進する。着物姿の女性に引っ張られるジャケット姿の男性という構図は、周囲の人間から視線を集めた。
少し落ち着いてから、音無はゆりに訊く。
「そういえばかなでは?一緒じゃないのか?」
「かなでちゃんなら、今日は用事があるから行けないって言ってたわよ。生徒会の仕事じゃないかしら?」
「正月なのに大変だな…」
そんな話をしていると、
「む?」
「あら、音無くんにゆりちゃんじゃない。」
皇魔とレスティーに出くわした。
「皇魔。もしかしてお前も初詣に行くのか?お前もゆりと同じで、神とか嫌いじゃなかったっけ?」
「レスティーが行きたいとうるさくてな。祈るつもりはないが、余も気分転換に外出しただけだ。」
「へぇ…」
音無は、少し意外だと思った。以前の皇魔なら、いくらうるさく言われたところで、絶対に聞かなかったはずだからである。ゆりはレスティーに尋ねた。
「レスティーさんって、初詣とかに興味あるの?」
「それもそうなんだけど、実はそれだけじゃなくて、お正月に行われる行事そのものに興味があるの。私、やったことなかったから。」
レスティーはコレク達と同様、今から500年前に産み出されたデザイア。年齢的にはゆり達よりも上だが、産み出されてから封印されるまでの時間。つまり、活動時間は数年程度のものなので、実際の年齢はゆり達より幼かったりもする。まぁそれはどうでもいいのだが、とにかく数年くらいしか活動していなかったので、快楽を求める彼女の性分としては、できたことなど微々たるもの。復活し自由になった今は、500年前にできなかったいろいろなことをやってみたいのだ。
「ところで、目的は同じみたいだし、一緒に初詣に行かない?」
「いいわね!行きましょ!」
ゆりの提案を呑んだレスティーは、二人して初詣に行く。音無は皇魔に耳打ちした。
「…大変だなお前も。」
「哀れむな。腹が立つ」
とはいえ、二人だけに行かせるわけにもいかないので、音無と皇魔はゆりとレスティーを追った。
やがて神社に到着した四人。すると、
「音無さん!」
直井が音無に抱きついてきた。
「直井!お前も来てたのか!」
「はい!」
「…ってか離せ。」
「す、すいません!つい…」
慌てて離れる直井。そこへ、
「よう音無!」
日向とユイが来た。
「日向!ユイ!」
「音無先輩ご無沙汰でーす。」
「お前も来たんだな。」
「ああ。ゆりにせがまれて」
「またかよゆりっぺ?」
「うるさいわね。」
日向はゆりのベタベタっぷりに呆れ、ゆりは腰に手を当ててそっぽを向きながら膨れる。
「ちなみにあたしだけじゃなくて、他のガルデモメンバーもいますよ。」
ユイは指を差し、初詣に来ている岩沢、ひさ子、入江、関根の存在を教えた。ついでに、唯、律、澪、紬、梓の放課後ティータイムのメンバーもいる。
「今年こそ、岩沢先輩みたいな素敵なギタリストになるってお願いするんです!」
目を輝かせるユイ。
「お前は相変わらずだな。」
唐突に現れたのは、しおん。
「貴様も来たか。」
「ああ。今年こそお前から闇を払いたくてな」
「余計な世話を…」
しおんは、一刻も早く皇魔から悪の心を消し去りたいと思っている。かつての自分と同じような末路をたどらせたくないのだ。
「しかし、こうしてみるとウチの生徒って結構いるなぁ…」
日向は周りを見て言う。
その時、
「くだらん。」
と声が聞こえた。一同がその声がした方を見ると、杖をついた老人が。
「神頼み神頼み…自分にとって手に負えないことになるとすぐこれだ。自分の実力で解決しようとは思わんのか…」
「ちょっとあんた。何ムードぶち壊しなこと言ってんだよ?」
「今のは聞き捨てならないな。神である僕を侮辱していることになる」
日向と直井は老人に苦情を言うが、老人は全く気にせず、ある人物に視線を移す。
「そしてここは、貴様のような強者が来るべき場所ではない。そうだろう?」
その人物とは皇魔。彼とこの老人は初対面であるが、それは『老人の姿をしている』からこそ初対面に見えるのであって、実際、この二人はもう何度も対面している。皇魔には既に、老人の正体がわかっていた。
次の瞬間、老人は武器を装備した西洋騎士の姿、コレクの怪人態になる。当然逃げ出す一般人達。
「デザイア!?」
しかし、音無は冷静にビーツドライバーを装着。ヘンシンコアメダルを構える。しおんはココロパフュームを出し、日向と直井も銃を抜き、ゆりはサイレントアサシンを発現させようとするが、皇魔は片手を振ることで、彼らの動作全てを中断させた。
「下がっていろ。貴様らが敵う相手ではない」
「だが!」
「これは余の戦いだ。手を出すことは許さん」
なおも進み出ようとするしおんを無理矢理押し留め、皇魔はレスティーに命じる。
「レスティー。わかっているな?」
「このコンボでしょ?」
レスティーは、もはやどのメダルを渡せばいいかわかりきっていた。渡されたメダルを見て、満足そうにニヤリと笑った皇魔は、同時に渡されたエンズドライバーを装着。メダルを装填して、
「変身!」
〈ケン!ヤリ!ハンマー!ケヤーハ!!ケヤーハ!!!〉
エンズ ケヤーハコンボに変身する。
「次に会った時には、貴様が持つメダルを全て返してもらう。この言葉を覚えているな?」
「忘れるわけがない。だが、そう簡単に返してやると思っていまい?」
メダジャベリンを構えるエンズ。
「ふっ、そうこなくてはな。素直に返してきたらどうしようかと思っていたぞ!」
コレクも双剣を抜いて構え、
「ぬおおおお!!!」
「えやああああ!!!」
両者は同時にぶつかり合った。
「わぁー!すごいすごい!」
唯は目を輝かせて喜んでいる。
「喜んでる場合じゃありませんよ!」
「早く逃げようぜ!」
梓と律はさすがに危険と判断したのか、唯に逃げるよう促す。
「でも楽しそう…あら?」
エンズとコレクの戦いぶりを見ている紬は、澪の様子がおかしいことに気付く。
「どうしたの?」
話しかけても無反応。というわけでつついてみたところ、
「立ったまま気絶してる…」
ことがわかった。
「私らも早く逃げるよ!」
「は、はい!」
「岩沢さん!早く!」
ひさ子、入江、関根も、岩沢に逃げるよう言うが、岩沢は一歩もその場を動かない。
「何やってんだよ岩沢!」
「…ひさ子。入江達を連れて、先に逃げな。」
「は!?」
ひさ子に向かって信じられないことを言う岩沢。
「実はエンズをイメージした歌を考えててね。でもやっぱり、実際にエンズが戦ってるところを見ないと完成しない。」
「まさかそのために!?」
「考え直してくださいよ!」
入江と関根は岩沢に言うが、やはり聞かない。すると、
「はぁ…仕方ない。岩沢が残るならあたしも残るよ」
ひさ子までがとんでもないことを言い出した。
「ひさ子さん!?」
入江は驚くが、
「心配ないよ。あくまでも岩沢の見張りだし、ヤバくなったら引きずってでも逃げる。」
ひさ子は笑っている。それを聞いて、
「…なら、あたしも残ります。」
関根も残る決意をした。
「しおりん!?」
「おいおい、別にあんたまで残る必要はないんだよ?」
「岩沢さんはこれって決めたらテコでも動きませんから、ひさ子さんだけじゃ大変でしょ?」
「まぁそうなんだけど…」
「なら私も残る!」
「みゆきちは逃げなよ。二人いれば十分だって」
「一人だけ仲間外れはやだもん!」
「入江…」
「みゆきち…」
普段は気が弱く、こういうことは真っ先に回避したがる入江だが、どうやらひさ子と関根の決意に感化されたらしい。
「…わかった。じゃあ二人とも、覚悟はいいね?」
「「はい!」」
ひさ子の問いかけに返事をし、三人でエンズvsコレクの戦いを観戦しつつ、入江と関根も岩沢を見守ることになった。
エンズとコレクの戦いは、ただ互いの武器をぶつけ合っているという単純なもの。しかし、どちらも凄まじいパワーの持ち主であるため、ぶつかるだけで衝撃波が発生し、周囲にある石灯籠やらなんやらを破壊している。単純明解な戦いが、観戦側からはスーパーバトルに見えていた。
「どんな戦いだよ!?カズマと劉鳳並みに激しいぜ!」
日向にはそう見えたようだ。一方ユイは、
「いけー!そこだー!やっちまいなコラァ~!!」
とエンズを応援していた。
「呑気に観戦してる場合じゃないわ。早くみんなを避難させましょ!」
「ああ。」
「よし!」
「わかったわ。」
ゆりの提案にしおん、音無、かなでは素直に従い、
「なぜ僕がそんなことを…」
「いいから急ぐぜ!」
直井は日向に引っ張られていった。
「ふむ…」
神社の屋根の上から観戦していたメイカー。彼は戦況を分析する。
「互いの力の差はほぼゼロ。ともなれば、相討ちになる可能性が高い、ですか…」
エンズはコレクと同じ条件で戦うためにケヤーハコンボを使っているが、特性上エンズの方がコレクより強くなる。対するコレクは、今まで目立った行動をせず、セルメダルを蓄え続けていたため、エンズと互角に戦えている。恐らくエンズとの戦いに備えていたのだろうが。
メイカーは考える。エンズが倒れてくれるのならこれ以上嬉しいことはないが、そのためにコレクを失うのはさすがにまずい。だが、コレクの性格的に、退けと言ったところで聞かない可能性はあるし、最悪の場合、本当に相討ちになるまで戦うことも考えられる。
「…なら取るべき道は一つですね。」
メイカーは屋根から飛び降り、セルメダルを五枚取り出すと、それを一枚一枚二つに割って放り投げた。投げ捨てられたセルメダルは、目の代わりに赤いオーブがある不完全なシード、屑シードに変化する。
「申し訳ありませんコレク。我々はまだあなたを失うわけにはいかないのです」
「はぁ…はぁ…」
「くっ…」
エンズもコレクも、疲労困憊だった。
「さらに力を増したらしいな…面白いぞ…!」
息を荒らげながらも嬉しそうなコレク。
「余は貴様を倒さねばならん。貴様ほどの漢を将に迎えることができたらと思うと、これほど惜しいことはないぞ。」
メダジャベリンで自分を支えるエンズ。二人は互いを好敵手と認め合っていた。だが、討たねば何も終わらない。そんな運命にあったからこそ、名残惜しかった。決着をつけるべく、メダジャベリンと双剣をそれぞれ構える二人。
その時、屑シード達が現れてエンズに襲いかかった。
「何だ貴様らは!?」
迎え討つエンズ。
「屑シードだと!?」
驚くコレク。そこへ、メイカーが現れた。
「コレク。ここは退いてください」
「貴様の仕業かメイカー!邪魔をするな!!」
コレクはメイカーを払いのけ、無理にでも戦おうとする。メイカーは全力で押さえにかかった。
「落ち着いてくださいコレク!まだあなたを失うわけにはいかないのです!」
「離せメイカー!わしは皇魔を倒すのだ!」
頑として取り合わないコレク。メイカーはそんな融通の利かない武人を止めるため、最終手段としてある存在を引き合いに出す。
「あなたが欠けたら、王は悲しみますよ!」
「!!」
それを聞いて、コレクはようやく落ち着いた。
「…奴を倒すことは重要だが、王に迷惑をかけてもならぬ。」
「では…」
「…退くぞ。」
「はっ。」
コレクとメイカーは退いた。
「ぬん!はっ!」
メダジャベリンの二振りで屑シードを全滅させたエンズは、コレクが去ったのを確認し、変身を解いた。その際に少しふらついたが、今までセルメダルのエネルギーを吸収し続けたおかげで、気絶することは避けられた。
「大丈夫?」
駆け寄るレスティー。
「大事ない。それより、今の連中は何だ?」
「屑シードよ。屑ヤミーのシード版ってところかしら」
「…メイカーが現れたのが見えた。奴の差し金か…余計な真似を…」
「…そうでもないわ。」
「何?」
実は、レスティーにも皇魔とコレクの戦いは互角に見えており、メイカーと同じく、あのまま続けていたら皇魔はコレクと相討ちになると見ていたのだ。
「メイカーの邪魔が入ったことは、行幸だったと言えるわ。」
「…くだらん。帰るぞレスティー」
「皇魔!」
背を向けて帰っていく皇魔と、それを追うレスティー。
「…やはり余は戦いにしか生きられぬか…」
気分転換のつもりが予期せぬ戦いに巻き込まれてしまい、皇魔はますます不機嫌になるのだった。
「…できた。」
岩沢は告げる。それを聞いて、ひさ子達はようやく安堵した。
「どうにかなったね。」
「それで、どんな歌ができたんですか?」
緊張が解けたひさ子と、尋ねる入江。
「まだ書いてないから、早く帰って書かないと!」
しかし、それら一切を無視して、岩沢は家に向かって全力疾走。
(この時、あたし達は思った。岩沢さんって…)
関根を筆頭に、彼女達は思う。
(((音楽キチだ)))
はい、お疲れ様でした。
パソコンのキーボードを操作するかなで。セフィロスはかなでに尋ねた。
「何をしている?」
「新しいガードスキルの作成。」
今パソコンにはガードスキル開発用のソフト、エンジェルプレイヤーを読み込ませており、かなでは新しいガードスキルを開発していたのだ。今日の予定とはこのことである。
「新しいガードスキル?」
「うん。そろそろ必要かなって」
そうこうしている間に完成する、新しいガードスキル。あとはこれを設定するだけだ。キーを押すと、パソコンが設定を開始する。あとは待つだけ。セフィロスは再び訊く。
「どんなガードスキルを作ったんだ?」
「ジョイントっていうガードスキル。あたしがピアノを弾いて、それに合わせて演奏したり歌ったりすると、力が生まれて、それを相手に届けることができるの。」
「…ずいぶんと複雑なガードスキルだな。」
「誰かと協力して発動するガードスキルも面白いと思って。」
「…まぁいい。休憩したらどうだ?」
「そうね。少し疲れたから、休むわ。」
席を立ったかなでは、休憩に入った。
この時開発したガードスキルが、のちに起こる戦いの重要な鍵になることを、彼女達はまだ知らない。
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次回は、超クロスオーバー大戦GENESISのクロス編です。
屑シード
屑ヤミーのシード版。目の代わりに赤いオーブがあること以外は全てが屑ヤミーと同じだが、成長体のヤミーを上回る戦闘力を持つ。
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今回は超クロスオーバー大戦の伏線を張るための回なので、あまり面白くないかもしれません。ですが、読んでいただけたら幸いです。