No.453658

遊戯王アイドルマスターフォース 第5話 内なる世界との対面 もう一人の春香

アステルさん

お待たせしました。第5話です。タイトル通り、今回から、我らが春閣下が登場します。
それから、1~4話を結構リメイクしてみました。設定追加も含めたので、結構時間がかかりました。その分、見どころ満載の筈です。

補足として、『No』はかなり危険なカードと言う所を加えてます。後は、ZEXALと同様です。

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2012-07-15 22:12:15 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:3235   閲覧ユーザー数:3193

遊星side

無事に十代さんと高木社長のデュエルが終わった。凄まじい攻防だったが、最終的勝利に収めたのは十代さんだった。

それにしても、俺でも知らないモンスターが十代さんのデッキにあったのか。後で色々と聞いてみるか。

 

「うむ。十代君の腕前、この目でしかと見せてもらったよ」

「へへっ!サンキュー社長さん」

「では、そろそろ引き上げるよ」

 

そして俺達は、事務所に戻る事になった。その戻る最中、十代さんは春香達の質問に答えていたが、全く疲れを見せなかった。やはり伝説のデュエリストだからか?いや、多分違うと思うな。あの人は、デュエルを心から楽しんでいる。だからかもしれないな。俺も、見習うべきだな。

 

事務所に戻ると、俺と十代さんは高木社長に呼ばれ、社長室へと入った。

今後の事に向けての話であった(その際に、何やら寒気を感じたが…気のせいだと思うのだが)。

まずは家の事だ。もう既に分かっているところだが、俺と十代さんはここの世界の住人じゃない。よって、無一文に近い状態。それを簡単に言うわけにはいかないので、一先ず俺と十代さんは従兄弟の関係にした。ある理由で家を飛び出し、どうする事も出来ない状態の理由にした。

 

すると高木社長は

「なら、近いうちに良い物件を紹介しよう。それまでここを仮住まいにしてみてはどうだい?」

と、提案してきた。確かに…今はそうするしかないな。俺と十代さんはそれで了承した。

 

次にプロデューサーとしての仕事。

ここには11人のアイドルがいる。その内、伊織・亜美・あずささんの『竜宮小町』は既に活動をしている。

そして色々な仕事も行う必要がある。TV・撮影・デュエル等を行い、人気を集めていく。営業先で仕事を確保するのも、大事な仕事だ。

まあ、他にも色々とあるが基本的な内容はこれぐらいだ。

 

最後は、アイドルランク。ここが一番重要である。

これは、今のアイドル達の実力・人気を示している証だ。当然、高ければ高いほどそれほど知名度は上がる。

これを上げるためには、1ヶ月に4・5回のアイドルオーディションがある。そのオーディションに受かり、尚且つファンの獲得数を伸ばすのが目的である。その基準を超えれば、ランクが上がるのである。

また、中には特別オーディションと言うのがあり、それを合格しなければ更なる高ランクへと進む事が出来ないらしい。

そして何より重要なのが…アイドルデュエリスト。これもオーディションの一貫でもある。

アイドルオーディションの内容の1つに入っており、通常は歌とダンスが評価対象であるが、時折それを行わずにデュエルで評価の対象にするとか。無論、勝敗によって成績も決まる。

生放送や大会でも、負けることは許されない。一気に奈落の底に落ちてしまう。

中でも765プロは、デュエルでの成績が最下位に近い状態である。おかげで思うように知名度が上がらず、世間の目が悪い状態が続いているらしい。ちなみにランクはE。

このままでは廃業になる危険性が非常に高いと、高木社長はそれに対して常に悩んでいたとか。

 

ここでの目標…それは彼女たちがトップアイドルになる手助けをし、尚且つ元の世界に帰るための手段を見つけることになった。

 

「明日からの行動表は、既に小鳥君に渡している。今後とも、よろしく頼むよ」

「はい、任せてください」

「おう!明日から頑張っていこうぜ!」

 

神妙な視線で俺達を見る高木社長。俺も十代さんも何の問題は無い。

これから忙しくなるな…それにしても、クロウ達は大丈夫なのか?俺がいない事、あいつらも既に気づいている筈。出来る事なら今すぐにでも安心させてやりたいが、今の段階では分からない。

無事でいてほしい…

 

 

 

 

 

春香side

と言うわけで、今日も一日が終わろうとしています。ですが、明日からは色々と違ってきます。

新しくプロデューサーとして就任した、遊星さんと十代さんが加わり、いよいよ私達も新たなスタートを迎えられるようです。

もう明日から気になって、中々眠れません。あ、もう既に時刻は夜で自宅に帰宅して、自分の部屋にいます。

 

「早く明日にならないかな~~」

 

時刻は夜10時。そろそろ寝ておいた方が良い時間かもしれませんね。寝ておかないと、明日に影響しちゃうし。

 

「よし!今日はもう寝よう!羊でも数えれば眠れる筈!」

 

よーし!電気を消して布団の中に入った。

羊が1匹、羊が2匹、羊が3匹、羊が4匹、羊が5匹、羊が…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ…何か眩しい。

目を開けてみると、そこには真っ白い空間がありました。どこを見ても風景が真っ白です。

体を起こした時、私の左腕にいつの間にかデュエルディスクが装着していました。おまけにデッキまで。

おかしいな…寝るときは外しているのにと思っているその時。

 

「ようやくあなたと接触出来たわね」

 

どこからか声が聞こえます。と、私の前に突然黒い渦が吹きました。

私はすぐに後ろに下がりました。すると、その渦はすぐに止み代わりに誰かが現れました。

 

「一応初めましてね、「春香」」

 

その人は…まるで私と同じ姿をしていました。違うのは、頭のリボンが赤いリボンで、両目が半開き。服が、近いうち私が着る事になっていた衣装「パンキッシュゴシック」そのものでした。そして左腕にデュエルディスクが装着していました。

 

「あ、あなたは…」

「ふふ、そうね。まだ自己紹介を済ませていなかったわね。そうね…私の名は『閣下』。『春閣下』よ」

 

春閣下!?何か不思議な名前だな。

 

「わ、分かりました。閣下さん」

「ふふ。他人行儀にならなくて構わないわ。姿こそ同じだけど、性質は違うわ」

 

性質?良く分からないけど…

 

「じゃあ、閣下ちゃんで良い?」

「か、閣下ちゃん!?」

 

あれ、何か私変な事言ったかな?閣下ちゃんが驚いているけど。

 

「ま、まあ…あなたがそう言うなら無理に止めはしないわ。一先ず、そろそろ本題に入るけど、良い?」

「あ、うん」

「春香、私とデュエルしなさい」

 

え、デュエル?

 

「どう言う事なの?」

「色々と事情があるのよ。安心して。勝敗に関わらず終わったらちゃんとここの空間から解放してあげるから」

 

事情?全く分からないけど

 

「分かったよ。閣下ちゃんは今デュエルがしたいんだよね。全く問題ないよ」

「そう…なら始めるわよ」

 

とにかく、まずはデュエルで閣下ちゃんの思惑を確かめないと。

 

「デュエルディスク、セット!D・ゲイザーセット!」

 

D・パットを展開して、D・ゲイザーを付けてっと。

 

「行くわよ。デュエルディスクセット!デュエルモード、『フォトンエナジー』解放!」

 

閣下ちゃんのD・パットが展開。その時、閣下ちゃんの左目が、何か紋章?みたいな物が浮かび、眼の色が緑色から赤色に変わりました。あれって、もしかして『D・ゲイザー』の代わりになっているのかな?

 

<ARビジョン、リンク完了>

 

やっぱり…あれがどう言う仕組みか分からないけど、このデュエル、最後までやってみせるよ!!

 

「「デュエル!!」」

 

 

 

十代side

「って所かな。「ネオスペーシアン」と出会った経緯は」

「そうだったんですか…ありがとうございます」

 

俺と遊星はソファーで寛いでいた。この時間帯、特にやる事がなかったので遊星と色々と話していた。

さっきまで、遊星の時代に無かった「ネオスペーシアン」について、遊星と話していたんだ。あれって、俺しか持ってないカードなんだな。海馬社長も、ああ言うのには興味が無いのかな?こうやってカード化されてるなら、少しぐらいカード化する計画とかやらないのかな?

 

「それじゃ、寝る前に外の空気吸ってくるよ」

「分かりました。俺は寝る準備でもしておきます」

「悪いな、遊星」

 

そう言って、俺は部屋を出て事務所の外に出た。

 

 

 

 

「でも、今も気になる点があるんだよな。俺の時代で起きたあの怪奇現象…まだ『破滅の光』が暗躍でもしてるのか?それとも…」

 

どうも気になる、あの怪奇現象。そして突然の停止。それに伴う大嵐。

こんな事ができるのは、とても自然現象の仕業とは限らない。

まだ暗躍している「破滅の光」の仕業なのか…それとも、他の誰かがやっているのか…

 

『クリクリ~~』

「ん、どうしたんだ?『ハネクリボー』?」

 

ここまで姿を現さなかった相棒『ハネクリボー』が姿を現した。何か不安そうな表情だけど。

 

『クリクリ~~』

「んーー…言ってる意味が良く分かんないな。『ユベル』がいたらまだ分かるんだけどな」

 

ただ、何となくだけど変な予兆が始まっているのかもしれないと、俺はそういう風に思うしか無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

閣下side

 

春香 LP4000 手札5 デッキ35 エクストラデッキ15

閣下 LP4000 手札5 デッキ35 エクストラデッキ12

 

「先行は春香で構わないわ」

「それじゃ遠慮なく、ドロー!」 手札5⇒6 デッキ35⇒34

 

ふふ、あなたの力が私に通用するか、見せてもらうわ。

 

「私は、モンスターをセット。1枚カードを伏せてターンエンド」 手札6⇒4

「なら、私のターン。ドロー」 手札5⇒6 デッキ35⇒34

 

さて、挨拶代わりの洗礼でも受けてもらうわよ。

 

「行くわよ春香。私は『先史遺産ゴールデン・シャトル』を召喚」 手札6⇒5

 

 

先史遺産ゴールデン・シャトル 光属性 機械族 ☆4 効果モンスター OCG

ATK 1300 DEF 1400

1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。

自分フィールド上の全ての「先史遺産」と名のついたモンスターのレベルを1つ上げる。

 

 

「『先史遺産』?」

「この世とは思えない実物で、現代の技術では製造は出来ない、存在しない物の事よ」

「そんな物があったなんて…それに、初めてみるカード」

 

うふふ。まだまだ、これは序の口よ。

 

「私の場に、『先史遺産』と名のついたモンスターが存在することにより、手札の『先史遺産クリスタル・スカル』を墓地に送って、効果を発動するわ」 手札5⇒4

 

 

先史遺産クリスタル・スカル 光属性 岩石族 ☆3 効果モンスター OCG

ATK 900 DFF 600

自分フィールド上に「先史遺産」と名のついたモンスターが存在する時、自分のメインフェイズ時にこのカードを手札から捨てて発動できる。

自分のデッキ・墓地から「先史遺産クリスタル・スカル」以外の「先史遺産」と名のついたモンスター1体を選んで手札に加える。

「先史遺産クリスタル・スカル」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

 

「デッキ・墓地から、『クリスタル・スカル』以外の『先史遺産』と名のついたモンスターカード1枚を、手札に加える事ができる。私はデッキから『先史遺産モアイ』を手札に加えるわ」 手札4⇒5 デッキ34⇒33

「手札が減らない…むしろ、閣下ちゃんのペースを維持しているなんて」

 

まだこれで終わりじゃないわよ?

 

「『ゴールデン・シャトル』のモンスター効果、1ターンに1度、自分フィールドに表側表示で存在する『先史遺産』と名のつくモンスターのレベルを、1つ上げる事ができる。よって、『ゴールデン・シャトル』のレベルを1つ上げるわ(☆4⇒5)」

「レベルを上げる?(このタイミングで?)」

「更に、手札に加えた『モアイ』は、自分フィールドに『先史遺産』と名のついたモンスターが表側表示で存在する時、手札から表側守備表示で特殊召喚することができる。盾となって現れなさい、『先史遺産モアイ』」 手札5⇒4

 

 

先史遺産モアイ 地属性 岩石族 ☆5 効果モンスター OCG

ATK 1800 DEF 1600

自分フィールド上に「先史遺産」と名のついたモンスターが存在する場合、このカードは手札から表側守備表示で特殊召喚できる。

 

 

準備は整ったわ。ここから、お楽しみの時間と行くわ。

 

「レベル5のモンスターが2体…まさか、エクシーズ召喚!?」

「行くわよ春香。私の実力のほんの一部、貴方に見せてあげるわ」

 

閣下ちゃんの左目が強く光った!?それと同時に紋章も光り始めた。

 

「私は、レベル5『ゴールデン・シャトル』と『モアイ』でオーバーレイ。2体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚!現れろ、『No.33 先史遺産-超兵器マシュ=マック』!!」 エクストラデッキ12⇒11

 

お気に入りのカードの1枚を出したのだから、ちょっとは粘って見せなさい?

 

 

No.33 先史遺産-超兵器マシュ=マック 光属性 機械族 ランク5 エクシーズモンスター OCG

ATK 2400 DEF 2400 OVU2

レベル5モンスター×2

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。

選択したモンスターの攻撃力と、その元々の攻撃力の差分のダメージを相手ライフに与え、与えたダメージの数値分だけこのカードの攻撃力をアップする。

 

 

「そ、そのモンスターって、まさか『No』カード!?何で閣下ちゃんが使っているの!?」

「秘密に決まっているわ」

「それにしても、閣下ちゃんに何の影響も無いなんて…『No』カードは、使っただけでも、使用者に悪影響及ぼすから、誰もが使わないカードの筈なのに」

「企業秘密よ。言っても面白くないわ」

 

それに、これは私自身が望んで手に入れた力なんだから。

 

「さあ、続けるわよ?手札から永続魔法、『先史遺産-ピラミッド・アイ・タブレット』を発動!」 手札4⇒3

 

 

先史遺産-ピラミッド・アイ・タブレット 永続魔法

自分フィールド上の「先史遺産」と名のついたモンスターの攻撃力は800ポイントアップする。

 

 

「このカードは、私の場に、表側表示で存在する『先史遺産』と名のついたモンスターの攻撃力を、800ポイントアップすることができるカード。よって、『マシュ=マック』の攻撃力は、3200にパワーアップよ!(ATK2400⇒3200)」

「攻撃力が3000を超えた!?」

「まだ私のメインフェイズは終わらないわ。手札から魔法カード『パレンゲの棺』を発動!」 手札3⇒2

 

 

パレンゲの棺 通常魔法 アニメ 若干調整

自分フィールド上に「先史遺産」と名のついたモンスターが、表側攻撃表示で存在する場合に発動できる。自分のデッキからカードを2枚ドローする。この効果を使用したターン、「先史遺産」と名のついたモンスターは攻撃しなければならない。

 

 

「このカードは、私の場に『先史遺産』と名のついたモンスターが表側攻撃表示で存在する時に発動でき、デッキからカードを2枚ドローできる。私の場に『マシュ=マック』が存在するため、カードを2枚ドロー!」 手札2⇒4 デッキ33⇒31

「閣下ちゃんの独占場になってる…」

「今度はこれよ。このターン通常魔法を使用したため、手札のこのカードを特殊召喚できる。来なさい、『先史遺産アステカ・マスク・ゴーレム』!」 手札4⇒3

 

 

先史遺産アステカ・マスク・ゴーレム 地属性 岩石族 ☆4 効果モンスター アニメ

ATK 1500 DEF 1000

自分が通常魔法カードを発動したターン、このカードは手札から特殊召喚できる。

 

 

「最後に『おろかな埋葬』を発動。デッキから『先史遺産カブレラの投石機』を墓地に送るわ」 手札3⇒2 デッキ31⇒30

 

 

おろかな埋葬 通常魔法 OCG 制限

自分のデッキからモンスター1体を選択して墓地へ送る。

 

 

「さあ、バトルと行くわ。『アステカ・マスク・ゴーレム』でセットモンスターに攻撃。『ペレンゲ・ブロー』!」

 

春香の裏守備モンスターは…『シャイン・エンジェル』。定番と言えば定番ね。

 

 

シャイン・エンジェル 光属性 天使族 ☆4 効果モンスター

ATK 1400 DEF 800

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、デッキから攻撃力1500以下の光属性モンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚できる。

 

 

「うっ!?(何か一瞬、痛みを感じたけど、気のせい?)『シャイン・エンジェル』が戦闘で破壊された時、効果発動。デッキから、攻撃力1500以下の光属性モンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚できます。私はデッキから、2体目の『シャイン・エンジェル』(ATK1400:DEF800)を攻撃表示で特殊召喚!」 デッキ34⇒33

「予想通りの結果ね。なら、今度は耐えられるかしら?『マシュ=マック』で、『シャイン・エンジェル』に攻撃。『ブリルの火』!」

 

『マシュ=マック』の上から光が放出され、天に昇って、そこから巨大な隕石が、春香のフィールドに向かって落ちていき、『シャイン・エンジェル』を焼き払った。

 

「きゃああああ!!!!!」 LP4000⇒2200

 

この程度のダメージを耐えないと、この先が持たないわよ?

 

「うっ…『シャイン・エンジェル』の効果で、デッキから『オネスト』を攻撃表示で特殊召喚します」 デッキ33⇒32

 

 

オネスト 光属性 天使族 ☆4 効果モンスター OCG 制限

ATK 1100 DEF 1900

自分のメインフェイズ時に、フィールド上に表側表示で存在するこのカードを手札に戻す事ができる。

また、自分フィールド上の光属性モンスターが戦闘を行うダメージステップ時にこのカードを手札から墓地へ送る事で、エンドフェイズ時までそのモンスターの攻撃力は、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力の数値分アップする。

 

 

次に繋ぐつもりね。なら、あの手札の中に、間違えなく『神の居城-ヴァルハラ』と最上級天使族モンスターがいる。そしてチューナーモンスターも入っている筈。

 

「(次のターン、『ヴァルハラ』を使って『アテナ』を特殊召喚。『ワン・フォーワン』で『レベル・スティーラー』を呼んで、『サルベージ・ウォリアー』をアドバンス召喚。効果で手札の『極星霊デックアールヴ』を特殊召喚して、『デックアールヴ』のレベルを一つ下げて、『レベル・スティーラー』を蘇生。シンクロ召喚して、『極神皇ロキ』を召喚。これで、『マシュ=マック』を倒して、閣下ちゃんにダイレクトアタックすれば、ライフを大きく削ることができる!)」

「(と思っているのなら、この勝負、勝ちは貰ったわね。貴方の手打ち、読めてないと思って無いかしら?)メインフェイズ2、手札から魔法カード、『ミニマム・ガッツ』を発動!」 手札2⇒1

 

 

ミニマム・ガッツ 通常魔法 OCG

自分フィールド上のモンスター1体をリリースし、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで0になる。

このターン、選択したモンスターが戦闘によって破壊され相手の墓地へ送られた時、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

 

 

「私の場のモンスター1体をリリースすることで、相手の場の表側表示モンスター1体を選択し、選択したモンスターの攻撃力を、エンドフェイズまで0にするわ。私は『アステカ・マスク・ゴーレム』をリリースして、『オネスト』の攻撃力を0にするわ」

 

 

オネスト

ATK 1100⇒0

 

 

「このタイミングで0に?」

「これを耐えられるかしら?『マシュ=マック』(OVU2⇒1)のモンスター効果発動!1ターンに1度、OVUを一つ取り除き、相手モンスター1体を選択して発動。選択したモンスターの攻撃力と、その元々の攻撃力の差分、相手にダメージを与える事が出来る。つまり、『オネスト』の元々の攻撃力は1100で、現在は0になっている。意味が分かるわね?」

「…その差は1100だから、1100ダメージを受けるの!?」

「その通り。打ち尽くせ、『インフィニティ・キャノン』!!」

 

『マシュ=マック』の側面から多数の砲台が現れ、春香に向かって一斉射撃をした。

 

「きゃあああ!!!!!」 LP2200⇒1100

「更に、この効果でダメージを与えた時、そのダメージ分、『マシュ=マック』の攻撃力に加える事ができる。よって、1100ポイントアップするわ」

 

 

No.33 先史遺産-超兵器マシュ=マック

ATK 3200⇒4300

 

 

「攻撃力がまた上がった!?」

「これで最後よ。魔法カード『紋章再臨術(メダリオンリバース)』を発動!」 手札1⇒0

 

 

紋章再臨術 速効魔法 オリカ

エクシーズ素材を使用したエクシーズモンスターが、フィールドに表側表示で存在している時、発動できる。

このターン、もう一度エクシーズ素材を使用した効果を発動する事が出来る。エンドフェイズ、この効果を使用したエクシーズモンスターは破壊される。

 

 

「このカードは、OVUを使用したエクシーズモンスターが存在している時に発動できるカード。このターン、もう一度だけエクシーズモンスターの効果を使う事が出来るわ!」

「ええ!?また使う事が出来るの!?(う、嘘…もう手札にも、場にも、墓地にもそれを止めるカードが無い…)」

「再び『マシュ=マック』(OVU1⇒0)の効果を発動!OVUを一つ取り除き、『オネスト』の元々の攻撃力と現状の攻撃力の差分、ダメージを与える。よって、再び1100ポイントのダメージを受けてもらうわ!『インフィニティ・キャノン』!!」

「そ、そんな…」 LP1100⇒0

 

春香 WOSE 閣下 WIN

 

「ま…負けた(また1ターンキルされちゃったよ)」

「ちょっとやり過ぎたわね」

「せっかくのリバースカードが全然役に立たないし、それ以前『No』の存在ですっかり気が保てなくなって、閣下ちゃんの独占場になるなんて…」

 

まあ、ここ最近歯ごたえの無いデュエルばかりだったから、こうなってしまったわね。それに、このデッキも、本来のデッキじゃないし。

 

「大丈夫、春香?」

「う…うん(1日で2回も1ターンキルされるなんて…何でいっつも他の人と対戦するときはこうなるの?)」

「それはね春香。まだあなたの中に眠っている力が、まだ覚醒しきれてないからよ」

「あ、あれ?何で私が思った事が分かったの!?」

 

ふふ、やっぱり驚いてるわね。まあ、当然と言えば当然ね。

 

「今の私とあなたは一心同体に近い状態だからよ」

「?一心同体って…」

「それは、今話せる話題では無いわね」

 

さて、今日の所はこれまでね。でもね春香…

 

「今日はここまでするわよ春香。それから、明日からあなたを見守らせてもらうわよ」

「え?また良く分からない言葉が…あれ…何だか…眠く…なって…き…」

 

ドサッ!

 

「やっぱり疲れていたのね。まあ良いわ。春香、また明日会いましょう」

 

 

そして私は春香をこの空間から姿を消してあげた。明日には現実世界に戻る。

一体いつ以来かしら?何年ぶり、年百年ぶり?時間の流れは残酷ね。まあ、これからが楽しみだわ。理由はどうであれ、帰ってきたんだわ。私の『思い出』とも言える所に。

 


 
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