No.452879

超次元ゲイム ネプテューヌmk2 ~Blue Wind~(~unrequited love~)

こたさん

ソニックはいつものようにエッグマンの計画を阻止しようとしていた。だがそれはエッグマンの罠だったのだ。カオスエメラルドの力で別世界へと飛ばされてしまったソニック。そこはゲイムギョウ界と呼ばれた異世界だった。そしてその世界でネプギアと言う名の少女に出会い―――……ネプギアは姉を助け出すことは出来るのか?ソニックは元の世界へ帰れるのか?これは、ネプテューヌmk2にソニックが居たら――のもしもの物語である。――――

2012-07-14 20:53:18 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:1223   閲覧ユーザー数:1197

『皆さん!落ち着いてください!私達は今、どこかからか飛んできた『謎の鎌鼬』の行方を追っています!慌てずに自宅待機をお願いします!』

 

「「「………」」」

 

ラステイション都市内の至る場所に設置された拡声器から女性の声が響く。

ネプギア達が足を踏み入れたラステイションは現在、先程どこからか飛んできた謎の鎌鼬によってラステイションの電波塔が切り倒され国民がパニックに陥るカオスな状況と化していた。

周りの国民が半狂乱になり走り回っている中、唯一その鎌鼬の正体を知っている三人は罪悪感に包まれ何とも申し訳ない気分で街中を歩いていた。

「な……なんか予想以上に凄いことになってますね……」

「あんの馬鹿……ッ!今度会ったらタダじゃおかないわよ!」

「ソニックさん……もう戻ってこないですか……?」

コンパが少し心配な面持ちで呟く。

「……いえ、多分戻ってくると思いますよ?」

「え?どういうことネプギア?」

「私がソニックさんのカオスエメラルドを持っているので……」

そう言うとネプギアはポケットから青いカオスエメラルドを取り出す。

「あ……そういえばそうだったわね。」

「それよりどうするですか?このままじゃラステイションのシェアがどんどん下がるかもしれないですぅ。」

「……そうね。せめてラステイションのギルドでこの国のシェアを稼ぎましょう。それがせめてもの償いね。」

「あ……あはは……」

一同は歩き続けた。

 

(数分後――――)

 

 

ドサッ!

 

「ハァ………ハァ………」

ユニは顔中汗だらけになり近くの大きな岩に寄りかかりそのまま腰をかけた。

「ヘヘッ、なかなか射撃力が上がってきたじゃないか!」

そんなユニをソニックが余裕の笑みで見下ろしていた。

「そりゃあ……こんだけやって上がらない方がどうかしてるわよ……」

「まぁまぁ、そこは素直に喜べって~!」

「う……うるさいわね……!」

ユニは再び頬を紅潮させ、顔を背ける。

「そういや、お前は何でこんな特訓してるんだ?」

ソニックの言葉にユニの表情が暗くなる。

「?」

その様子にソニックは首を傾げる。

 

「――――お、お姉ちゃんを………」

 

「Hun?」

ソニックが聞き返すとユニはハッとなり、首をブンブンと横に振った。

「ち、違う!えっと……そ、そう!この国を守るためよ!」

「この国を守る?Why?」

「そ……その……そう!最近よくラステイションにモンスターが出没するから女神の代わりに私がやるしかないわって思ったのよ。」

「ほぅ……無理は禁物だぜ?Buddy?」

「へ……平気よ!」

ユニはそう言うと立ち上がる。

「お?どっか行くのか?」

「ギルドよ。そこでラステイションのシェアを稼ぐわ。」

「ひゅ~♪ラステイションの女神を信仰してるのか?」

「……え?」

「丁度いい!俺も手伝うぜ!」

「え……そう。分かったわ……」

(―――女神を知っているの?)

しかしそんなことを尋ねる暇なしにソニックは踵を返す。

「……あ」

しかし、ソニックは素頓狂な声をあげた。

「何よ?」

「……ラステイションってどっちだ?」

苦笑いをし後頭部を掻きながらソニックはユニを振り返る。

「……良いわ。案内するわ。別にアンタが迷ったら困るからとかそんな理由じゃないんだからね!」

「本当か?Thanks!」

二人は歩き出した。

 

歩いていく二人の間を一つ優しい風が吹き、草がサワサワと優しい音をたてた。

 

場所は一転しラステイションのギルド。

 

プシュ―――ッ!!

 

ガラス製の自動ドアが開いた。

「ここがラステイションのギルドかぁ……」

ネプギアはギルド内を見回し呟く。

パッと見た感じではラステイションのギルドはプラネテューヌのギルドとの相違点は見当たらなかった。

強いて言うなら受け付けのカウンターがニ、三個多いくらいだった。

初めてプラネテューヌのギルドに行った時と比べればそんなに人が少ないわけでもなく、それなりにギルド内は賑わっていた。

「さて、早速だけど良さそうなクエストを探しましょう。前回はEランクだったけど今回はランクアップしてDランクのクエスト中心に見ていきましょう。」

「はい!」

「はいですぅ!」

三人はその場を離れ、それぞれ別の場所でクエストを探し始めた。

「う~ん……どんなのがいいかしら……?」

アイエフは壁のスクリーンに映し出された多量のクエストを眺め顎に手を置き呟く。

 

(数分後)

 

「どう?何か良さそうなクエストはあったかしら?」

一同はプラネテューヌの時と同じようにギルド内に設置されている背の高い丸机の周りに集まった。

「『僕らが望んだ巨乳だ』とか『誰かマジ精霊止めるの手伝って』とか色々あったですぅ。」

「………」

コンパの挙げたクエストの一番最初の名前でアイエフは目元を真っ暗にし自分の胸を見下ろす。

「……一つ目は却下。二つ目はどんな感じ?」

「えっと……【『空●震』を引き起こす精霊を止められるのは俺しか居ない。だが、今度の精霊は到底俺1人じゃ無理ぽ!だからマジ頼む!誰か援護してくれ!】……って内容ですぅ。」

「どんなクエストよ………ちなみに報酬は?」

「えーっと………―――『舐めかけのチュッパチャプス』」

「きったねぇなぁ!却下!!」

(アイエフさん……今凄い口調だったなぁ……)

二人のやり取りを眺めつつ、ネプギアは苦笑いをする。

「ネプギアは?」

アイエフは次にネプギアに問いかけてきた。

「あ、はい!私は――――」

 

プシュ―――ッ!!

 

三人が話しているとギルドの入り口の自動ドアが開く。

「………ん?」

アイエフはさりげなく視線をそちらへ向けた。

そして目を見開く。

 

「着いたわ。ここよ。」

ユニに案内され、ソニックはラステイションのギルドへ到着した。

「ほぉ……ここもあまり変わらないな!」

「変わらない?どういうことなの?」

ソニックの言葉にユニは方眉を吊り上げる。

「実は俺前に――――」

「ソニック!!」

ソニックが口を開いた刹那、誰かの発した言葉によって遮られた。

「What?」

ソニックは顔をギルド内へと向ける。

そこに居たのはつい先程まで共に行動していた三人。

「Hey guys!」

ソニックは三人の姿を見つけるや否や歩んでいった。

駆け寄ってきたのはネプギア、コンパ、そしてアイエフ。

「ヘイガイズ!じゃないわよ!何処行ってたのよ!?」

「ソニックさん、心配したんですよ?」

アイエフに続けてネプギアも口を開く。

「ヘヘッ、悪い悪い!ちょっと寄り道してたぜ!ところでお前らは何してるんだ?」

「???」

ソニックがあの三人と話している最中、ユニは訳が分からず目を丸くする。

「何してんのって………アンタがあの電波塔壊したから――――って、あの子は?」

そんなユニの存在に気づいたらしく、アイエフが尋ねる。

「あいつか?あいつは―――」

「ユニよ。」

ソニックが紹介しようとするとユニは一足先に名乗り出た。

「ソニック、この人達は誰?」

そして今度はユニが尋ねる。

「ああ、俺の仲間達さ!ピンク色の髪がネプギア、オレンジ色がコンパ、茶色いのがアイエフさ!」

「どんな紹介の仕方よ……」

「いーじゃん、分かりやすくてさ~。」

「アンタ達は何してるの?」

(何よ……結構可愛いじゃない……)

ユニが何故か少しムスッとした様子で尋ねる。

「えっと……これからクエストに行こうと思ってて……」

「え?アンタ達もクエストに?」

「は、はい!」

「だったら丁度良いわ。私も一緒に行ってあげる。」

「ほ、本当ですか!?」

「えぇ。ところで……アンタなんで敬語なの?」

「え?だって初対面だし……」

「別に敬語は要らないわ。アンタとは同年代みたいだし。」

あッ………とソニックも口を開ける。

「そういやネプギア、俺にも敬語は必要ないぜ?」

「そ、ソニックさんも……?」

「前から言おうと思ってたんだけどさ~、仲間なんだから敬語はいらないと思うぜ?堅苦しくならずに、気楽に行こうぜ!な?」

 

チクッ―――

 

何故か、ソニックの言葉にユニは胸に細い針が刺さったような気分になる。

何故だかは分からない。

 

クッ―――

 

そっと、ユニは拳を握る。

 

「………えへへ、じゃあこれからよろしくね!ユニちゃん、ソニック!」

少し照れくさそうにネプギアが笑顔を見せる。

「Of course!Nice smileだぜ!」

「…………」

しかし、ユニは上の空になっているのか反応しない。

ネプギアは首を傾げる。

「………ユニちゃん?」

「………えッ?ああ、よろしくねネプギア。」

ようやく気づいたらしく、ユニは返事を返す。

「さて、話を戻しましょう。ネプギア、どんなクエストがあったの?」

「あ、はい。私は『君のためなら多分死ねる』っていうクエストを―――」

「なんなのこの変な名前のクエスト集団は」

アイエフは呆れが礼に来たらしく、ぐでーんと机にひれ伏す。

「………まぁ、一応中身だけ聞いておきましょう。どんな内容?」

「えっと………『リビートリゾートでモンスター発生!誰かどうにかできないか!?』って内容です。」

「何よ、名前関係ないじゃない………」

「きっと、受注者が居なかったら玉砕覚悟で1人で行くつもりだったんですね……(ホロリ」

「だから、そんな解説要らないって……」

「まぁ、良いんじゃないかしら?さっさと受注して行きましょう。」

ユニはそういうとカウンターまで歩いていった。

「あ、俺も行くぜ!」

ソニックもユニについて行った。

「いらっしゃいませ~♪」

カウンターに着くと看板娘(ラステイションver)が過去に沢山の人に見せてきたであろう営業スマイルを見せてくる。

「D-③、『君のためなら多分死ねる』をよろしく。」

ユニは慣れた口調でクエストを受注した。

そんなユニにソニックは乾いた口笛を吹く。

「クエストを受注しました!気をつけて行ってきてくださいね~!」

看板娘は小さく手を振る。

ユニは踵を返しネプギア達の所へ戻った。

「クエストは受注してきたわ。行くわよ。」

「わぁ、ユニちゃん行動が早いなぁ♪」

「こんなの普通よ。さっさと行きましょう。」

ユニにせかされ、一同はギルドを後にした。

 

 

 

場所はリビートリゾート。

 

ラステイションの都市付近にある海上にまるで蜘蛛の巣のように沢山の橋が架かった場所である。

地平線を眺めながら透き通るような青色の海上散歩が楽しめることで人々に人気のあるスポットだが、最近はモンスターが徘徊しているため人気も下がってきている。

 

 

 

「――――へぇ、それでアンタその後どうしたの?」

「うん、閃●玉が無くなっちゃったから落と●穴やシビ●罠を使って爆弾で対処したんだ。」

「逃げられても大丈夫なようにちゃんとペイントボ●ルは着けた?あのモンスターはすぐ逃げるから厄介なのよね。」

ユニとネプギアはリビートリゾートに着くまでの道のりで気があったらしくずっと歓談していた。

リビートリゾートに着いたことにも気づいていないのか、二人はずっと話している。

「あの二人、もうすっかり仲良しさんですぅ。」

コンパはそんな二人を眺めつつ笑顔を浮かべる。

「えぇ、すっかりゲームの話で盛り上がってるわね。」

アイエフもそんな二人を眺め優しく微笑む。

 

ビクビクッ―――

 

しかし、1人落ち着かない様子で歩いている姿があった。

「………どうしたのよソニック。」

アイエフはその正体―――ソニックに声をかける。

「な……ななな………なんでもないぜ!?」

ソニックは明らかにキョドッていた。

表情は白い歯を見せた余裕顔だったがまるで猫みたいに針を逆立てて全身が軽く震えていた。

「―――あ、ユニちゃん。いつの間にかリビートリゾートに着いてたみたいだね。」

「あら、ホントね。」

ようやく気づいたらしくネプギアが左見右見する。

そして橋から海を見下ろす。

透き通った潮からは優雅に泳ぐ魚達の姿が確認できた。

「わぁ……綺麗だなぁ……」

「ラステイションの海に遊泳目的で来る人も多いのよ?」

ネプギアの言葉にユニが少し自慢げに言う。

「……あの、今度皆で泳ぎに来ませんか?」

ネプギアがアイエフ達を振り返り言う。

何だかネプギアは瞳に星が出てきそうなくらいキラキラしていた。

「そうね、全てが終わったら来てもいいかもしれないわね。」

「確かに泳いでみたいですぅ。」

アイエフとコンパも橋から海を見下ろし賛成する。

「もちろんユニちゃんとソニックも!」

そしてユニとソニックにも声をかける。

「ふぅん……悪くはないかもね。」

「ソニックは?」

 

ビクッ!

 

「ホホホ……ホワット!?」

何故か声をかけられたソニックが肩を震わせる。

「ど、どうしたの?ソニック?」

「お、俺は遠慮しとくぜ!」

「え……?どうして?」

ネプギアの表情が少し曇る。

「うわ~………ソニックって意外とKYなのかしら?」

アイエフがじと目でソニックを見つめる。

「~~~………!!だぁーーー!!分かったよ!!話せばいいんだろッ!?」

ソニックが叫ぶと一同は少し肩を震わせ一歩後退る。

「な、何よ?」

そして頬に冷や汗を掻いたユニが尋ねる。

 

「俺はその………――――水が苦手なんだよ………」

 

「「「「…………え?」」」」

 

ソニックの言葉に全員が素頓狂な声を出す。

「じゃ、じゃあバーチャフォレストでアンタの様子がおかしかったのも………」

「そーいうことさ!」

頭の後ろに手を組んだソニックはぶっきらぼうに答える。

「な、なんかソニックさんの意外な欠点が分かっちゃいましたですぅ。」

「しょーがないだろ?そういう設定なんだからさ~!スマ●ラやオリンピ●クシリーズでは何故か普通に泳いでるけど!」

「設定って……なんでそこだけリアルな話になるのよ……」

アイエフが肩をすくめて突っ込む。

 

ザワッ………!

 

「「………ッ!」」

ネプギアとユニは邪悪な気配を感じ振り返る。

 

ブゥンッ!

 

チャッ!

 

そしてネプギアはビームソード、ユニはライフルといったそれぞれの武器を構える。

「What?」

そんな二人の様子にソニックも振り返る。

「……現れたわね。」

アイエフとコンパも振り返り武器を構える。

 

そう、一同は多数のモンスターに囲まれていたのだ。

それも、今までの様なヌルヌルオヤジ声のようなモンスターではない。

かといってイケメン声かと言われたらそういう訳でもないがまぁとにかくプラネテューヌでは見かけないモンスターだらけだった。

空中に浮いているマグロサイズ程の魚の骨やちっこいわりにはグラサンかけてモヒカンスタイルの不良っぽいリス等。

さらにはまるで昔のテレビゲームに出てくるようなドット絵の人間が具現化したモンスターなどだった。

「へへッ!やっとお出ましか!皆、油断するなよ!?」

「アタシは平気よ。超強いし。アンタこそ、でしゃばって怪我するんじゃないわよ?」

ソニックの言葉にユニが返答する。

「行きますッ!」

 

バッ!

 

ネプギアの言葉に一同は跳躍する。

 

「ハァァァッ!!」

 

バシュバシュバシュッ!!

 

ネプギアがビームソードを振り、モンスターを一掃する。

しかし、そんなネプギアの背後からドット絵モンスターが飛びかかろうとしていた。

「ネプギア、援護するわ!」

 

ドォンッ!!ドォンッ!!!

 

バシュンッ!!バシュンッ!!

 

ユニのライフルから放たれた弾丸がそのモンスターにヒットし、そのまま消し去る。

「ありがとう、ユニちゃん!」

「どうってことないわ!このまま一気に行くわよ!」

「うん!」

 

バシュバシュバシュッ!!

 

ドォンッ!!ドォンッ!!!

 

バッ!

 

「!」

 

ドカッ!

 

ユニは自分目掛けて飛び掛って来たモンスターを回し蹴りで蹴り飛ばした。

一方で、アイエフとコンパチームもモンスターを一掃していた。

「こんの……ッ!一匹一匹大した事無いのになんて数なのッ!?」

「アイちゃんッ!諦めたらそこで試合終了ですよ!」

 

ザシュッ!

 

ドスッ!

 

アイエフの両手のカタールで魚の骨モンスターを切りつけ、コンパの巨大な注射器でリスのケツを上手い具合にぶッさす。

しかし、モンスターの群れの勢いは止まらない。

 

ガキンッ!

 

魚の骨は自らの骨を飛ばしてきたがアイエフのカタールがそれを弾いた。

「よ!苦戦してるみたいだな!」

 

バッ!

 

そんな二人の前にブルーウィンドソウルを握ったソニックが現れる。

「ソニック!」

「あいつを見てみな!」

ソニックが指差した方を見ると、姿は翼の生えたイルカのような大きな姿だったが顔はまるで子どもの象のように少し長い鼻をした魚と言っていいのかは分からないがとにかく妙な姿をしたモンスターが浮遊していた。円らな瞳をしているのがちょっと残念である。

「あいつはこんな雑魚達とは比べもんにならないぜ!」

「なら、あいつを先に潰しましょう!」

 

バッ!

 

アイエフは地を蹴り、一気に象さんまで肉薄する。

「ヤァッ!」

 

ザシュザシュザシュッ!!

 

そして両手のカタールで一気に切りつける。

 

ニッ!

 

象さんが一瞬にやけた。

 

ドガァッ!!

 

「キャァッ!」

そして尾びれでアイエフをなぎ払う。

 

ズザザザザァァァッ!

 

そして不時着する。

「アイちゃんッ!」

コンパはアイエフに駆け寄り注射器を天に掲げる。

「回復するですッ!」

 

パァァッ!

 

注射器の先端から放たれた光がアイエフの体を包み込む。

「今度は俺が相手だッ!」

 

シュンッ!

 

ソニックは目にも見えぬスピードで一気に肉薄する。

「こいつの力を試させてもらうぜッ!」

研ぎ澄まされたブルーウィンドソウルの剣先が一瞬光った。

 

ザンッ!

 

そして振り下ろす。

「グヘァッ!!」

象さんが生々しい叫び声をあげる。

 

ブンッ!

 

そして先程アイエフにやったように尾びれを振り下ろす。

「当たらないねぇッ!」

 

バッ!

 

ソニックの姿が消える。

象さんは周りを確認した。

 

ドスッ!!

 

「ギニャァッ!!」

ソニックは象さんの背中をぶッ刺していたのだ。

しかし、未だに象さんは倒れない。

ソニックを振り下ろそうと暴れだした。

「ソニック、離れて!」

「What!?」

 

バッ!

 

アイエフの声が聞こえ腑に落ちないままもソニックは剣を抜き大きく跳躍した。

「行くわ!」

 

ザンッ!ザンッ!!ザンッ!!!

 

同じように大きく跳躍していたアイエフは象さんめがけて三回カタールを振り下ろす。

 

ドザザザザザザザザザザッ!!!!!

 

カタールから召喚された複数の剣が流星の如く象さんに降りかかる。

「パギャアアアアァァァッ!!!」

体中に複数の剣が刺さった象さんは身動きが取れない。

「このまま行くわッ!」

 

ギュンッ!!

 

そして、アイエフが自ら象さんめがけて急降下する。

 

ドガ――――ン!!!!!

 

そしてアイエフが突っ込むとそのまま大爆発を起こした。

アイエフの必殺技―――『天魔流星斬』が発動した。

「ヒュ~♪」

ソニックはコンパの傍に着地しその光景を見て口笛を吹く。

 

タッ!

 

そしてアイエフがソニックの目前で着地する。

「どう?私の必殺技の威力は。」

「やるじゃないか!」

「二人とも、安心するのは早いみたいですぅ……」

コンパは冷や汗を掻く。

「え?」

アイエフは象さんの居た方を見る。

「………ォォォォォッ!!!」

煙の中から象さんの唸り声が響いてきた。

「えッ!?」

アイエフは思わず声をあげた。

煙の中からはあんなにダメージを与えたにも関わらず象さんが現れたのである。

「ォォォォォォォォ…………ブヮ――――――!!!!!」

 

ビ―――――――!!!!!!!!

 

だが、とうとう象さんもぶち切れたらしく目、鼻、口から薄ピンクの光線を乱射してくる。

「あぶなッ!?」

アイエフはビームをギリギリでかわし、そのまま走る。

 

ドガッ!

 

しかし、ソニックにヒットした。

「ぐぁッ!」

 

ズザザザザザザザァァァァァ!!!!

 

ソニックは吹っ飛ばされたがなんとか空中で体勢を整え着地する。

「Hun、しぶといねぇ~。」

ソニックは呆れたように肩をすくめる。

おまけに、彼らを数の減らないモンスター達が囲っていたのだ。

 

しかし―――――

 

 

 

 

 

 

(一言雑談:テスト終わったはいいが……更新を普通に忘れていた件w)


 
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