No.451921

nkgw

offeredさん

ふぅ……

2012-07-13 00:47:46 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:651   閲覧ユーザー数:651

「キョン、重要な話があるんだ」

 

俺は中河に呼び出され、近くのファミレスまで来ていた。 ……長門のことはもう諦めたのではなかったのか?

中河はファミレスの外で白い息を吐きながら手を摺り合わせ、俺を待っていた。

 

「よく来たな、さあ、入ろうじゃないか」

「いちいち外で待たなくてもいいだろ。 寒いだろうに」

「……やはりお前は頼りになる漢だな」

「いや、意味がわからん。 普通は中で待ち合わせるためにファミレスを指定するのだろう?」

「ははは、それもそうだな」

 

俺と中河は禁煙席に腰をかけ、注文をとることにした。

 

 

「ジャンボチョコレートパフェ。 スプーンは二つだ。」

「おいおい、いきなりスイーツかよ。」

「ああ、定番だからな。」

「じゃあ、熱いコーヒーでも飲むかな。」

「では、俺も同じものを。」

 

店員は不審者を見る目で俺と中河を交互に見て、去っていった。 中河は少し落ち着かない様子だ。

 

「キョン、重要な話があるんだが……まあいい、食べてからにしよう」

「男二人でパフェはどうかと思うが……」

 

中河は俺を上目遣いで見て、手を組んで指をせわしなく動かしている。

 

「なあ、キョン。お前は長門さんと付き合っているのか?」

「いや、そういうわけではない」

 

……できれば長門とお付き合いしたいのは本音だが。 なぜか中河は嬉しそうにしている。

 

「では、黄色いリボンの女の子か、栗毛の女の子と付き合っているのか?」

 

……これが本題か。 要するに中河は SOS 団の美女たちにお熱なわけだ。

 

「いや、付き合っている、とかではないな」

「そうか、良かった」

 

いや、良くない。 全員俺の嫁候補だ。

 

「では単刀直入に言う。 俺と付き合ってくれ、キョン」

「!!?」

 

ジャンボパフェとコーヒーを持ってきた店員はたまげたらしく、床にそれらをばら撒いた。

そして俺は無理やり中河に唇を奪われた。 ……死のう。

 

おわり

 


 
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