太一が魔法と出会ってから早1週間、グレイモンXや仮想空間での訓練により、太一はメキメキと実力をつけていった
「はぁっ!!」
現在、太一は仮想空間で抜刀の練習をしていた
「う~~ん、やっぱり大剣だと抜刀は難しいな」
アストレアを鞘に納め、頭をかきながら言った
『マスター、焦りは禁物ですよ。ゆっくりと自分のペースで完成させていけばいいかと』
「・・・だな。今日はここまでだアストレア」
『はい』
アストレアにそう言い、太一は仮想空間での訓練を終えた。意識を取り戻し、暫くすると電話が鳴った
「もしもし、八神です」
電話に出ると
『こんにちは、太一君』
聞きなれた声が聞こえた
「士郎さん、どうしたんですか?」
『実はね明日サッカーの練習試合があるんだ。太一君はこのごろ来てないから、知らせておこうと思ってね』
「ありがとうございます・・・・それと、すみません練習にいけなくて」
太一は士郎さんに謝った
『気にしなくていいよ、僕もそして、チームの皆も太一君の事情は知ってるからね。じゃあ、また明日』
「はい、連絡ありがとうございます」
士郎さんとの電話を終えると、太一は庭に出てリフティングを始めた
そして翌日、はやてと一緒に家を出て、練習試合のおこなわれる場所に向かった
到着すると、他のメンバーもおり、太一はチームメイトに挨拶をしてからアップを始めた。暫くすると、試合が始まった。練習に出てなかった事もあったので太一はベンチで待機している
「太一君、後半に出てもらうつもりだから、皆の動きを良く見ておくんだよ」
「はい」
コーチに言われ、太一はチームメイトの動きを良く見ていた
そして、前半が終わり、メンバーは休憩を取っている。前半戦はキーパーのファインセーブが続き、0-0である
「さて、太一君、頼むよ」
「はい!」
そして、後半戦が始まった。スタートは太一達のチームで開始と同時に、太一にボールが来た
「(行くぜ!)」
パスを貰うと同時に敵陣に切り込み1人、2人・・・次々と相手を抜いていった。そして、太一を挟むように相手がスライディングを仕掛けてきたが、ジャンプしてそれをかわすと、フリーになっているメンバーにパスを送った。ノーマークだったため、相手は反応できず、そのままチームメイトの放ったシュートはゴールに突き刺さった
「ゴーーール!」
後半スタート同時に先制点を取り、チームは勢いづき有利に試合を進めていった。そして、後半が終わり、3-1で太一達の勝ちで試合は終わった。太一の試合成績はゴール2、アシスト1である
試合の後、祝勝会をコーチである士郎の店<翠屋>でおこなっている
「太一兄ちゃん、凄かったっで!それとビデオに撮ってもらったから後でみんなで見よな」
「・・・いつ取ったんだ?」
はやての言葉を聞、太一は唖然とした
「アリサちゃんに頼んで取ってもろうたんや」
「はぁ~~」
太一はその行動にあきれてしまった
「(でもっま、楽しそうにしてるからいいとするか)」
笑顔でなのはちゃん、すずかちゃん、アリサちゃんと話しているはやてを見て太一は微笑んだ
その時
「(うん?)」
太一は何かを感じ取った
「(何だ今の感じは?)」
辺りを見回したが、気のせいだと思いジュースを飲んだ。そして、祝勝会も終わり、太一達は家に向かっていた
「今日の太一兄凄く生き生きしてたで」
「そうか?・・・・そうかもな」
帰り道の途中、はやてにそう言われ太一は笑って答えた
「・・・・・それと、ごめんな私がこんな体やから・・・太一兄に迷惑ばっかりかけて」
すると、はやてが表情を暗くしていった
「気にしてねえよ、支えあうのが家族ってもんだろう」
「でも、そのせいで太一兄の・・・」
「それ以上言うと怒るぞ?」
「・・・ごめんなさい」
「解ればよろしい」
はやてを黙らせると
「(っ!この感じは!!)」
町から感じた事のある気配を察知した
「・・・はや。ちょっと野暮用が出来たから先に帰ってろ」
「・・・もしかして、魔法関係なの?」
「多分な。レナモン」
「・・・はい」
太一が呼びかけると、レナモンが姿を現した
「はやてを頼む」
「はい」
「・・・太一兄気をつけてな」
「ああ」
はやてにそう言い、太一は町に向かった
はやて別れた太一は街に向かっていた。そして、同じころなのはもジュエルシードを察知し街に向かっていた
「(・・・やっぱり、間違いじゃなかったんだ)」
なのはは翠屋で太一と同じようにジュエルシードを察知していたが、気のせいだと思っていた。なのはは街に着くと、近くにあったビルに入り、屋上を目指した
その頃、太一は、
「おい、おい・・・何だよこれは・・・」
街に着くと、街の至る所に木の根が生えていた
「今度は木にでもついたってのか?」
『マスター!取りあえず今は』
「・・・ああ。行くぞ、アストレア・・セットアップ!!」
『set up』
太一はBJを纏うとアストレアで根を切り裂きながら進んだ
その頃、なのはは
「ユーノ君、これって」
「うん、多分ジュエルシードが人の願いを吸収したんだとおもう」
BJを纏ったなのはは空で街の様子を見ていた
「・・・・・」
「なのは?」
すると、なのはが急に黙ってしまったので、ユーノはなのはに声をかけた
「ユーノ君ごめん・・・・こうなったのは私のせいなの。・・・私、気が付いていたの男の子がジュエルシードを持ていたこと・・・でも気のせいだと思って」
「なのは・・・・なのははよくやってくれているよ」
「・・・・でも」
「今は、ジュエルシードを封印することに集中しよう」
「・・・・・うん」
なのはは元気になり、ユーノと一緒に作戦を練り出した
一方太一は
「おらぁっ!」
目の前にある、木の根を切り裂きながら前に進んでいた
「クソー、一体どれだけあるんだよ」
『太一、僕も手伝うよ』
アークにいるアグモンが太一にそういった
「頼む、リアライズ、アグモン!」
太一はアークからアグモンを呼び出した
「行くよ、ベビーフレイム!!」
アグモンは口から火炎弾を吐き出し、木の根を焼き払って言った
「俺たちも続けるぞアストレア」
『はい』
「龍牙閃!!」
太一は突きを放ち前方に山吹色の閃光を放った
だが、切っても燃やしても、木の根の数は減らなかった
「面倒だ、まとめて吹き飛べ!戦迅龍破!!」
太一は左手から龍をもし砲撃で前にある木の根をまとめて吹き飛ばした
「・・・・見つけた」
吹き飛ばした根の先に蒼く輝く宝石を太一は見つけた
「こいつを封印すればいいんだな」
「でもどうやって封印するの?」
アグモンが聞いてきた
「あ~あれだ、気合と直感でだ」
『そんなものでやるんですか!?』
「(太一ならできそうで怖い)」
「俺は俺の直感を信じてやるだけだ」
そう言うと、太一は刀身にありったけの魔力を込め
「セイヤーーー!!」
そして、で輝いている部分を切り裂いた。すると、光が無くなり根の成長が止まった
「・・・・・・なんかレイブのルーンセイブみたいだな」
太一は宝石をアストレアに取り込ませ、アグモンをアークに入れると急いでその場から消えた
「収まったの」
「・・・いったい誰が?」
「(僅かだけどデジモンの匂いが残ってる。他にもここにきているデジモンが入るって言うの?)」
なのはとユーノは突然収まったことに驚き、なのはの隣にいた毛皮を着た生物は何かに気づき、警戒を強めようと決めた。すべては自分のパートナーを守るために
後書き
え~~、太一が使った龍牙閃はテイルズオブヴェスペリアのユーリが使う術、魔人闇です。こっちの場合闇じゃなくて光ですけどね
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試合と初封印