「どう?少しは目が覚めたかしら?」
球技大会が終わった後、祐斗はリアスにほほを叩かれた
「・・・・・」
祐斗は叩かれたのにも関わらず、球技大会と同じ興味がないという表情をうかべていた
「もういいですか?球技大会も終わりました。球技の練習もしなくていいでしょうし、夜の時間まで休ませて貰ってもいいですよね?少し疲れましたので普段の部活は休ませてください。昼間は申し訳ありませんでした。どうにも調子が悪かったみたいです」
祐斗はそう言い、部室から出て行こうとしたがイッセーがそれを止め、話し出した
「「・・・・・・」」
大とバンチョーレオモンは何も言わずただ、祐斗の目を見ていた
「イッセー君、僕はねここの所基本的なことを思い出したんだよ」
「基本的なこと?」
「ああ、そうさ。僕が何のために戦っているか、を」
「部長のためじゃないのか?」
イッセーが尋ねると、祐斗は首を横に振った
「違うよ。僕は復讐のために生きている。聖剣エクスカリバー・・・それを破壊するのが僕の戦う意味だ」
祐斗はそう告げると、部室から出て行った。その後、祐斗の言ったことが気になったイッセーはリアスに尋ね、聖剣計画のことを聞かされた
「聖剣計画か・・・・倉田の行ったバイオデジモンと同じ・・いや、それよりも気に入らねぇな」
家に戻った大は横になり、聞いたことを思い出していた
「より強い力を得たい、自分の欲望をかなえたい。それはどの世界の人間も同じだということだな」
大の部屋にいるバンチョーレオモンは大にそう告げた
「なぁ、俺もあの時祐斗のような目をしていたのか?」
「そうだな・・・・・あの者よりはマシだったが、それに近い感じだったな」
「・・・・そうか。・・・・あいつ、どうなるかな?」
「解らん。だが、どうなるか、どうするかはあやつ自身が決めることだ」
「・・・・だな」
それから数日が経ち、ある日の放課後、オカ研のメンバーが全員あつまり、話し合いをしていた
「・・・・・・」
「それで話とは何かしら?」
現在リアス、朱乃、小猫の3人は異常なまでの黒いオーラを纏っており、向かい側に座っている女性は冷や汗を流していた。理由は
「~~~~♪」
「なぁ、イリナ・・・離してくれないか?」
栗毛の少女、紫藤イリナが大の腕に抱きついているからである。そして、抱きついている本人は部屋の空気を感じていない
「いいじゃな久しぶりに会ったんだから。ゼノヴィア、私はもうしばらくこうしていたいから説明はよろしく」
「あ、ああ」
ゼノヴィアと呼ばれた少女はリアス達に話し始めた。自分たちがここに来た理由を・・・(原作と同じなので省きます)
「――兵藤一誠の家で出会ったとき、もしやと思ったが、『魔女』アーシア・アルジェントか?まさかこの地で会おうとは」
ゼノヴィアはアーシアを見て言った。イリナもアーシアを見ていろいろ言ってはいるが言葉を選んで言っている理由は
「・・・・・・・・」
今にも切れそうな大が居るからである。彼女は大と幼馴染なので彼の性格をよく知っている。ある日自分のことを馬鹿にした子供を殴り飛ばし、さらにその子が連れてきたヤクザ50人を一人で倒したからである。イリナは自分のことを守ってくれ、自分のために怒ってくれた大を見て惚れてしまったからである。だから、彼の沸点もよく知っている
イッセーはアーシアの前に出てゼノヴィアと口論していた
「ゼノヴィア、このくらいにしておきましょう?(早くしないと大君が切れちゃう!)」
イリナはゼノヴィアにそういった。だが、ゼノヴィアはそれを聞かず、一触即発の空気になり、それを見かねたリアスが模擬戦で決着をつけることにした
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幼馴染との再会、祐斗の過去