No.450820

ベン・トー ~狩人の名を持つ狼~ 第4話 暴走

師咲集さん

「俺は最低の二つ名の狼だ」 
烏田高校に転校して旧友である佐藤洋に出会う。佐藤の所属する部活「ハーフプライサー同好会」で起きるいろいろな出来事。それがこの物語の始まりである。 

自分に文才がないのでわかりにくいところもあるかもしれませんが頑張りますのでよろしくお願いします。

2012-07-11 00:27:44 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:771   閲覧ユーザー数:764

第4話 暴走

 

 

「さぁ狩りの時間だ」

 

俺はその声と共に半額弁当の元へと走っていく。

だが、やはり、その行く手を狼たちが邪魔してくる。

「やっぱり、こうこなくちゃねぇ」

俺はその狼たちを倒していく一人、二人、三人と。

ちょっと余裕のあった俺は周りを見渡した。そこには魔女と戦うあやめ、ピアスの男と戦う洋、狼たちを潜り抜けて弁当を獲った白粉がいた。

「皆頑張ってるな。俺も頑張らないと」

そのとき「佐藤、逃げろ!」という声が聞こえた。

「今の声、あやめ?」

後ろを振り返ってみると洋が床に倒れこんでいた。

「洋!!!」

俺が近寄ろうとすると狼たちが一斉に襲い掛かってくる。

俺は、それに取り押さえられた。

洋は、何者かに首をつかまれていた。

『帝王(モナーク)』だった。

「今宵、お前は歴史に名を刻むことのなる。光栄に思うがいい」

なんのことだよ。歴史意味がわかんねぇ。

そうすると洋はかすれた声で「・・・・な、に・・・?」

「その血でもって開戦の狼煙となれ」

その男は洋を掴んでいた手を離し、拳を固める。

「やめろ!!!」

その声は届かずそして俺は動くことも出来ずに見てるしか出来ないのか。

その時、ピアスをつけた男が洋を庇った。

そして洋とそのピアスの男は吹き飛ばされた。

「洋!!!!!!!」

その瞬間、俺の中の何かが切れた。

 

 

槍水仙side

私は弁当を買い佐藤たちの様子が気になり見に行くと佐藤が倒れていて、烏丸が押さえられていた。

「貴様っ!」

「うるさいぞ、魔女。静かにしろ。店に迷惑じゃないか」

帝王はニヤつきながら近寄ってくる。

「何故あそこまでやった!貴様の攻撃は弁当を獲るための」

帝王は話の最中、私の掴み、絞めてきた。そしてそのまま私を持ち上げた。

「犬のような声を荒げるなよ、魔女。礼儀を用いて誇りを懸けよ、それが我々の掟じゃないのか。・・・見すぼらしいまねをするなよ」

私は、必死に言おうとするがのどを絞められて呼吸がしにくしためはっきりいえない。

そして帝王がしゃべろうとした時、帝王は吹き飛ばされていった。

「な、何が起きたんだ一体?」

そうするとレジの方から麗人も現れた。

「これは一体どうなってるの?」

帝王を一撃で飛ばすほどの狼がこの中にありえない。そう思っていると帝王が飛んでいった方とは違う方向に一人の狼がいた。その顔を見て私は驚いた。

「烏丸?!」

そうすると麗人も「翔太?!翔太なの?」

そこには、すごい視線で帝王を見る烏丸が立っていた。

「いてててて、一体誰だ、俺を飛ばした野郎は!!」

その瞬間烏丸は、猛スピードで帝王の元へ向かっていく。

烏丸が放った一撃は帝王の腹に命中

「なめるんじゃねぇよ!」といって帝王も殴りにかかる。

「翔太!帝王の攻撃を正面から受けたらダメ」

烏丸は、避けることもなく帝王の拳を片手で止めた。

帝王もさすがに驚き後ろに2、3歩引く、そうすると烏丸は帝王に向かいに行こうとする。だがそれを麗人が止めた。

「もうやめよう、翔太、元の翔太に戻って!!!」

麗人の声を聞くと烏丸は意識を失ったように麗人に倒れ掛かる。

「まさか魔女の元にそんな奴がいたとはな!!少々油断しすぎたようだ。そいつに伝えておけ、「今度は本気だ」と」

そう言うと帝王はスーパーから出て行った。

 

 

烏丸翔太side

「こ・・・ここは」

記憶があやふや過ぎるえぇーとまず洋に呼ばれて丸富大学に行って→スーパーに来て→戦って→洋がやられて

はぁ~、思い出したまた、やっちゃったのか。

ところでここは何所だ、休憩所?

まぁとりあえず起きるか。起き上がってみると、目の前に笑っているあやめ、不思議そうな顔をして見ている槍水先輩そして服で何かを一生懸命隠している洋。

「変態」

そう俺が言うと。

「変態とは何だ、第一起きて第一声が変態ってどういうこと」

「しょうがないだろ。だって何か、立ってるし」

「言わないで!!!」

そんな会話をしていると槍水先輩が「もう大丈夫なのか?烏丸は」

「ハイ大丈夫です。どうせダメージ、1つ受けてないんでしょ」

そういうと槍水先輩が「まぁな」といってくる。

「とりあえず佐藤、何故立てないのだ?」

「大丈夫です。次期に起きれる様になります」

ってかある意味もう起ってるじゃないですか?洋。

「まぁある意味でもう立ってるけどね」

「あやめ、女子がそんなこと言っちゃだめだ。洋の顔を見ろ」

洋はものすごい目であやめを見ている。

そんなことをしていると白粉が来た。

「・・・いや、違うんだ、白粉・・・この状況にはいろいろち理由が」

そんなことを洋がいうと白粉は

「・・全員男にすれば使えるかな」

やっぱりこいつは分からん。

「とりあえずみんな落ち着いてきたか?」

槍水先輩がいきなり言い出す。

「烏丸、聞きたいことがある!」

「はぁ••••はい」

「あの力は何なんだ?」

「やっぱり俺は、あの力を使っていたんですねぇ」

洋と白粉は何のことみたいな感じになっていた。

「麗人が止めなければ、まずいことになっていた」

「そうだよ、アタシが止めなかったら大変だったんだからねぇ」

俺は自慢げにしているあやめを抱きしめて「ありがとう」というとあやめは照れながら「う、うん」といった。

「それじゃあ、話しますか、この力と俺が何故『狼殺し(ウルフスレイヤー)』と呼ばれるようになったか」

俺が話し出すと皆が真剣の目で俺を見てきた。

 


 
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