No.450189

夜天の主とともに 4.図書館へレッツゴー!!

森羅さん

前の投稿サイトからのおっかけだったり愛読してる方がいてくれたりなんかとっても嬉しかったっす!!

2012-07-10 00:41:49 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2044   閲覧ユーザー数:1921

夜天の主とともに 4.図書館へレッツゴー!!

 

 

 

自分の虚弱さを改めて痛感しました。

どうも時野健一です。

 

まさかいくら雪で体が埋まってしまったとはいえそのまま風邪を引いてしまうとは自分でも思わなかった。

しかもそれが引き金で喘息まで連鎖するとは‥‥。虚弱恐るべし。

神様特典とかいいからそういう方面をどうにかしてくれたらよかったのに‥‥‥‥。

 

まぁ過ぎたことを言ってもどうしようもないのでこのことについては考えるのをやめる。

もしかしたらいつか治るかもしれないし、なるようになるでしょ。

 

まぁそんなこんなで今俺はある場所に向かっている。

もちろん延期となっていた海鳴図書館だ。俺一人ではなく時野家全員で車に乗って向かっている。最初は俺一人で行こうと思っていんだ。でも父さんが

 

「健一、図書館の場所知ってるのか?」

 

はい、結論言うと図書館の場所知りませんでした。恥ずかしくて火が出るかと思ったよ。

ということで買い物に行くついでに連れて行ってもらうことにした。今回は買い物あるからあまり時間はないが次からは俺一人で来れるだろう。

 

「健ちゃん~、着いたわよ」

 

と物思いにふけっているといつのまにか到着していたようだった。

 

「わかった。じゃあ行ってくる」

 

「あんまり時間かけないようにね。この後お買いものがあるからね」

 

「うん、わかった」

 

母さんに手を振ってから俺は足早と図書館の中へ入った。

中はいたって普通の図書館だった。以外にも人が多かったのには驚いたけど。

 

「っと、時間もないし早く借りてこないと。簡単な小説と料理本でいいかな~」

 

それぞれの場所がよくわからないので親切な司書さんに聞き案内してもらった。自分で館内を探索しながら探してみたいとは思ったけど母さんたちが待ってるからね。幸い色々と種類があったので飽きることもないだろう。

 

俺はパラパラっと読んで小説本を数冊取って料理本があるコーナーに行った。

そこでも同じように興味がわいた本を数冊選んで司書さんがいるところで貸出印を押してもらいに行こうと思った。

 

「ん?どうしたんだろうあの娘?」

 

眼の端で捉えたのは少し離れたコーナーで少し高い場所にある本を取ろうとして手を伸ばしている車椅子に乗った少女だった。

茶色の髪で肩に届くか届かないかぐらいの長さで歳は俺と同じくらいだろうか。

 

見てみるとどうやらもう少しで届きそうだが届かないという状態にあるようだ。あれではおそらく無理だろう。というかさっきから車椅子が倒れそうで危ない。

 

気付いたのにこのまま素通りするのはさすがにできないので取ってあげようと近づこうとした。でも、近付こうとする前に他の男の子が車椅子の少女に近づいてその本を取ってあげた。

 

「この本かい?(キリッ!)」

 

「あっ、ありがとぉございます」

 

どうやら解決したようだ。なら俺が行く必要もない。本を取ってあげたのを見届けてから俺は時間が結構経っていたのに気付いて慌てて司書さんのとこに行き印を押してもらい車に向かった。

 

(今度は落ち着いてきたいな。道も分かったし貯蔵量もそれなりにあったみたいだし。これなら退屈しそうにないな)

 

車へ戻るとすぐに買い物に行くこととなった。どうにも今日はごちそうのようだ。

お好み焼きだったらいいな~、それも広島焼き風♪

 

 

 

 

 

時はほんの少しだけ戻り、ちょうど健一が急いで司書がいるところへ向かった頃。

 

「おい、お前。俺がはやてにこの本を取ってあげようとしたんだぞ!!」

 

「あっ?知らねぇよそんなこと。というか邪魔すんじゃねェよ、せっかく優しいところはやてに見せつけれたってのによ!!」

 

「おいおい、お前ら。バカも休み休み言えよ。はやてがお前らを相手にするわけないだろう?はやては俺の嫁だからな!!」

 

(な、なんやのこの人ら。なんや急に私に集まってきて変なこと言うとるし。大体なんで私の名前を知っとるん!?

前にもこんなことあったし、こ、怖いわぁ。話に夢中になっとる間にはよ帰ろ)

 

少女が思考している間にもどんどん集まってくる男たちに怯えながらそそくさと気づかれないように図書館を出て家へと帰って行った。

 

 

 

 

 

その夜、海鳴市にいる転生者の数が己の欲に従い、殺し合い、その数を減らすこととなった。

 

 

 

 


 
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