No.449896 ハイスクールD×D~最強の戦車と最強の兵士(予定)~神喰いの王さん 2012-07-09 19:15:51 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:3670 閲覧ユーザー数:3571 |
第一章
第六話「正当防衛もやり過ぎると過剰防衛に早変わりします」
『はぐれ悪魔』討伐からしばらくして俺は今日は珍しく学校で喧嘩を仕掛けてくる馬鹿どもが来なくそのまま直でオカルト研究部に顔を出した。
「ウース」
「静雄、いい所に来たわね」
部室に入るとリアスがかなり切羽詰まった顔で駆け寄ってきた。
「お、おう、どうしたリアス?」
「イッセーが襲われているの。今のイッセーでは歯が立たないわ」
俺の質問にリアスは簡潔に答えると朱乃に目配せして転移用の魔法陣を出した。
「おい、祐斗」
「ん?なんだい静雄くん」
いまだに状況が詠みこめない俺は魔法陣へと向かいながら祐斗に話しかけた。
「兵藤を襲ってるのは
「うん。それもおそらく堕天使陣営の『はぐれ
「ほう」
そうか、そうなのか。堕天使のクソ共がなぁ・・・!人ん家の庭で随分と好き勝手に暴れてくれるじゃねぇかぁ・・・!!
「部長、早く行きましょう。静雄君の殺気が駄々漏れで凄い事になってますから」
「祐斗、あなたが煽っておいてよくもまぁ・・・」
リアス達が何か言ってるがソンナもん関係ねぇ・・・・。
コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス。
「部長、準備ができましたわ」
「ええ、朱乃。早くお願い、静雄がかなりヤバい状態だから」
「はい」
そして、魔法陣が光りだし光が最大になった瞬間、俺達はジャンプした。
そして、俺達はある一軒家についた。そこにはボロボロの兵藤と白髪の神父服来た男と金髪のシスター服をきた女がいた。
「兵藤くん、助けに来たよ」
「あらあら。大変ですわね」
「・・・神父」
祐斗に続き朱乃と小猫がこの状況の感想を述べているが今の俺にはどうでもいい。
「ひゃっほう!悪魔の団体さんにいちげ―――」
「死ねゴラァァアアアアッ!!!」
ドガァァアアンッ!!
「うおっ!?」
俺は神父が切りかかるより早く殴りかかるが避けられ、そのままの勢いでテーブルとリビングを粉砕した。
「ははぁっ!なになに、問答無用って事ですかぁ!さっすがクソ悪魔だなぁ!」
ガキンッ!
「悪いね。彼は僕らの仲間でさ!こんな所でやられてもらうわけにもいかないのさ!」
こちらに振りかぶって来た一撃を祐斗の剣で止めた。
「おーおー!悪魔のくせに仲間意識バリバリバリューですか?悪魔戦隊デビルレンジャー結集ですか?いいねぇ、熱いねぇ、萌えちゃうねぇ!何かい?君が受けで彼が攻め?それともコイツが攻めで君が受けとか?そういう感じなの?」
「誰がだ、コラァァァアアアッ!!」
ズドォォオオオオンッ!!!
「おっと!」
俺は祐斗を飛び越えクソ神父に飛び蹴りを放つが紙一重でかわされてしまった。
「下品な口だ。とても神父とは思えない。・・・・いやだからこそ『はぐれ
かなりスレスレで通過した俺の攻撃に祐斗は眉一つ動かさず嫌悪感をあらわにした表情でクソ神父を睨みつけた。
「あいあい!下品でごぜーますよ!サーセンね!だって、はぐれちゃったもん!追い出されちゃったもん!ていうか、ヴァチカンなんてクソくらえって気分だぜぃ!俺的に快楽悪魔狩り差益が向いた時にできれば満足満足大満足なんだよ!コレが、な!」
そう言ってクソ神父は左手に持っている銃で撃ってきたが、俺と祐斗は左右にかわし祐斗はすぐさま斬りかかりクソ神父も剣で迎え撃った。
ギリギリと剣と剣が鍔競合う中、祐斗は鋭い眼光でクソ神父を睨みつけた。
「一番厄介なタイプだね、キミは。悪魔を駆る事だけが生き甲斐・・・・僕達にとって一番の有害だ」
「はぁぁぁぁ!?悪魔さまに言われたかないのよぉぉ?俺だって精一杯一生懸命今日を生きてるの!てめぇら糞虫みたいな連中にどうこう言われる筋合いはねぇんざんす!」
「悪魔にだって、ルールはあります」
朱乃はいつも通りの笑みを浮かべているが、目は鋭く相手を睨みつけていた。
こうなったこいつは怖いんだよなぁ。っていうか、敵意と殺意がだだ漏れだし・・・。
「いいよ、その熱視線。お姉さん最高。俺を殺そうって思いが伝わってくる。これは恋?違うね。俺は思うよ!これは殺意!最高!これ最高!殺意を向けるのも向けられるのもたまんね!」
「なら、消し飛ぶといいわ」
紅い髪をなびかせ、リアスは兵藤の横に現れた。
「イッセー、ごめんなさいね。まさか、この依頼主のもとに『はぐれ悪魔祓い(エクソシスト)』の者が訪れるなんて計算外だったの」
兵藤に近づいたリアスは兵藤が怪我をしている事に気付いた。
「イッセー、ケガをしたの?」
「あ、すみません。そ、その、撃たれちゃって・・・」
心配そうな顔で話しかけるリアスに兵藤は半笑いで誤魔化した。
そんな表情を浮かべる兵藤にリアスの雰囲気が一気に変わった。
俺も朱乃ほどじゃないが付き合いが長いためそれなりに分かっているつもりだ。あの神父は怒らせちゃいけねぇ奴を怒らした。
「私のかわいい下僕をかわいがってくれたみたいね?」
低く冷たい声でリアスが神父に話しかけた。
「はいはい、かわいがってあげましたよぉ。本当は全身くまなくザクザク切り刻む予定でござんしたが、どうにも邪魔が入りまして、それも夢幻となってしまいましたぁ」
「静雄」
リアスはクソ神父の言葉を無視し俺を呼ぶと、ただ一言、
「潰しなさい」
ダンッ!
その言葉を訊いた瞬間、俺は一瞬で距離をつめた。祐斗ほどじゃないが、それなりにスピードには自信がある。
「なっ!?」
クソ神父は慌てて防御しようとするが、遅い!
「ウォラアアアァ!!!」
ドッガァアアアアンッ!!
「げぼらぁ!?」
クソ神父の顔面に拳を叩きこみクソ神父は派手に吹き飛び、壁に叩きつけられた。
「チッ」
殴った時の感触を思い出し、俺は思わず舌打ちした。
「どうしたの?」
「あの野郎、咄嗟に後ろに飛んで威力を殺しやがった」
舌打ちに気付いた朱乃が問いかけてきて、俺は野郎の方を睨みながら答えた。
「痛てぇ・・・」
クソ神父は顔を伏せながら、殴られた頬を抑えながら呟いた。
「痛てぇ、痛てぇなぁ!クソ、クソ、クソ!!悪魔ごときに殴られるなんてよォ!!!ああ、もうサイッテーの気分だよクソがぁ!!」
激昂するクソ神父はさっきの一撃が足に効いているのか、足をガクガクさせながら銃口を向けてきた。
「殺す!テメェは、絶対殺してやるぞ腐れ悪魔がぁ!!」
「ハッ!上等だ、テメェは生かしておくと後々厄介なことになりそうだからなぁ!!今ここで殺しておいてやらぁ!!」
「静雄!」
クソ神父に襲いかかろうとした瞬間にリアスから制止の声が響き俺は踏みとどまり後ろを振り返った。
「退くわよっ!」
「ああっ!?いきなりどうして・・・ッ!・・・そういうことか、クソッ!」
いきなりの言葉に俺は異議を述べようとしたが、複数の堕天使の臭いを感じ、バックステップでリアス達の所まで戻った。
「逃がすかよぉ!!」
クソ神父は銃口をこちらに向けてきたが、小猫がソファーを持ち上げ、クソ神父に投げつけた。
クソ神父はさっきのダメージのせいでソファーをまともに受けた。
「部長!あの子も一緒に!」
小猫に変わって兵藤を担ぐと、兵藤はシスターも一緒に連れて行こうとお願いしてきた。が、この魔法陣は悪魔のそれもグレモリー眷属しか移動できないので無理な話だ。
そして、朱乃の詠唱が終わり俺達は光に包まれ、部室へ移動した。
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平和島静雄の肉体に悪魔の駒の『戦車』の能力をプラスしたら?という妄想で書いた小説です。