No.449871

ONE PIECE —黒髪少年の描く世界— 第十四話 オフィサーエージェント

霧宮 海さん

にじファンからの転載です。感想、コメいただけたら嬉しいです♪

2012-07-09 18:45:21 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:7570   閲覧ユーザー数:7415

それは突然の勧誘だった。

「は?会社?」

ポーラのカフェってチェーン店だったのか?

「ちょっとちょっとポーラ!オメーのバイトの勧誘なら後にしておくれ!」

ミス・メリークリスマスがわめく。

 

 

「あら、あなたにも関係あることよ?ミス・メリークリスマス」

ポーラがミス・メリークリスマスの方を見て言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「彼をバロックワークス社のオフィサーエージェントに勧誘しているのだから」

 

 

…ん?あれ?何でポーラの口からバロックワークス?

「おい。ボスに知らせなくていいのか、ミスダブルフィンガー」

ミス・ダブルフィンガー!?ってことはポーラもバロックワークスかよ!…おいおい。まあバロックワークスの幹部が集まるって時点で普通のカフェじゃないとは思ったけどさ…。

 

Mr.1も声にポーラもといミス・ダブルフィンガーが笑ってバンダナをとる。

「どうする?ヤマト。今このカフェに迎えの亀が向かってるから長くは待てないわ」

 

どうすっかなー。潜入してみるのも悪くないな。…Mr.1地味に無視されてんなー。

 

 

 

 

「入る」

「早いわね。もう少しよく考えた方がいいんじゃなくって?」

「いんや。優柔不断じゃないのが俺の取り柄の一つなんでね」

するとMr.2が思い出したように話に入ってくる。

「あんた麦ちゃん達はドゥーすんのよう!」

そっか。Mr.2には一回船で会ってたんだっけ。ドゥーすっかな。

 

「あー。あれは俺が溺れてた時助けてもらっただけだ。」

テキトーにごまかす。ごまかされてくれる相手でよかったー。まあ助けてもらったのは嘘じゃないしな。

 

そろそろ迎えが来るわ。アルバーナへ向かいましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

送迎カメ、バンチの中———

 

「ポーラも“バロックワークス”?の一人だったんだな」

怪しまれないようにたどたどしく言ってみる。

「違うと言った覚えはなくってよ?」

ミス・ダブルフィンガーが言う。

 

 

 

「なあ、バロックワークスの仕事はさっきの説明でわかったが“おふぃさーえーじぇんと”ってなんだ?」

さっきミス・ダブルフィンガーが仕事については教えてくれた。

 

 

「おめーそのくらい考えたらわかんだろ!この“バッ”!」

いやわかんないと思うんだが。

「ちょっとミス・メリークリスマス!あんたが喋るとうるさいわよーう!黙りなさい!」

いやあんたもな。

 

ギャーギャー言い始める二人に呆れながらミス・ダブルフィンガーが説明してくれる。

「“オフィサーエージェント”はいわばバロックワークスのエリートのようなものよ。簡単に言えばね」

「へーー。なんかそんなスゴそうなのにこんなのが入っちゃって平気なのか?」

自分を指差してヤマトが言う。

 

「平気なんじゃなくて?Mr.1とMr.2を同時に止められるのなんてMr.0くらいなのよ?」

いろんな数字が出てきてよくわからないがなんかスゴい事をしたらしい。

「Mr.0って?」

「ああ。言ってなかったわね。Mr.0は私たちのボスよ。これから会いにいく人」

「今までボスと会った事なかったのか?」

「ええ。いつも代わりに彼のペアのミス・オールサンデーが報告してたからね」

へー。よくそれで今まで保ったもんだ。それにしてもこのバンチとか言うカメ早いな〜。あ、そういや

 

 

「俺はコードネームいらねーのか?」

別に潜入だしいらないが一人違うというのも悲しいものだ。

「適当にMr.Jokerとか言えばいいんじゃない?番号はすぐには変えられないしね」

かっこいいけど…ホントに適当だな。

 

 

 

でも今はこのポーラが気まぐれで考えついたコードネームを使わせてもらうとする。


 
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