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ハイスクールD×D×D 第1章 旧校舎のディアボロス 第9話 一誠、手伝います

グランドさん

イッセーの初仕事www

2012-07-09 03:52:46 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:8695   閲覧ユーザー数:8366

第9話 一誠、手伝います

 

Side龍道 総司

 

グレモリー眷属に向かって宣言した後

リアス先輩が黒歌の事をサーゼクス・ルシファーに連絡した

どうやら黒歌のはぐれ悪魔認証を取り消してくれたみたいだ

ついでに言うとついでに言うと黒歌を駒王学園の教員にしやがった

年齢的には問題ないが「それでいいのかサーゼクス!」と思いはしたが

まあ、ラッキーだと思ってみんな認めたわけだ

ちなみに教科は英語だ

更に秘封倶楽部の顧問をすることにもなっている

そうそう、俺はリアス・グレモリーたちの呼び方も変えたんだ

そしてもう一つ、俺がやっている事が…

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

「五月蠅い!近所迷惑だ、黙って漕げ!」

 

「あべし!」

 

イッセーの手伝いだ

イッセーは自転車を漕いでいて俺は妖力で飛んでいる

イッセーはただいま簡易版魔法陣の描かれたチラシを配っている

言っておくが深夜だ、だと言うのにこのバカは叫びやがって

 

「ちくしょおおおおおおおおおオオオオオオオオオオオオ!!

仕方ないよな!仕方ないもんな!俺、悪魔だもーん!」

 

「だから黙れと言っているだろうが!」

 

「ひでぶ!」

 

またしても自転車の運転に支障が無い程度に殴る

それにしても悪魔って言うのは難儀なもんだな

夜の方が力が発揮できるって言うメリットはともかくとして

朝は弱いし光にも弱い、弱い尽くしだ

その上、敵(正確にはもうすぐそうではなくなるが)である堕天使や天使は光を使う

3勢力の中で1番弱いと思うぞ

朝に弱いのは朝の陽ざしに弱いかららしいが慣れれば済むらしい

まあ、どうでもいいがな

母さんたちも俺がイッセーを手伝ってるのを知ってるから黙認している

ま、妖怪は自分の欲望に忠実に生きるものだというのもあるんだろうが…

俺も半分妖怪だからな

 

まあそんなこんなでイッセーの手伝いをしている毎日だった

そしてある日の放課後、俺はイッセーと一緒にオカルト研究部の部室に向かっていた

秘封倶楽部?あいつらもオカルト研究部の方に行ってるよ

秘封倶楽部の中だけで話したいことがあるとき以外はオカルト研究部に行ってるからな

 

「入りまーす」「今日も来たぞ」

 

「来たわね」

 

どうやらみなさんご揃いのようで

黒歌も含めた秘封倶楽部メンバーとオカルト研究部メンバーが全員揃っている

どうも黒歌は白音とお喋りしているみたいだな

当然のことながらあの後二人は仲直りした

まあ、それは自然の摂理とも言える

白音と黒歌は最初お互いに謝ってたけど

黒歌は「置いてちゃってごめんね」と

白音は「姉さまの事、本当の事も知らずに…」って感じで

それからあの二人は仲良くお喋りしているとこをよく見る

ついでに言うと白音は龍道家に住んでいる

幻想入りはまだしてないけどな、そのうちさせるつもりだ

 

「はい、部長。イッセー君、魔法陣の中央へ来てください」

 

リアス先輩が朱乃先輩に指示を送ると朱乃先輩が手招きをする

はぁ、これでチラシ配りも終わりってところか

 

「イッセー、貴方のチラシ配りも終わり。よく頑張ったわね」

 

「ふぅ、此処からはイッセー一人の仕事かな

まったく、イッセーを黙らせるのは疲れたぞ

いつもいつも「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」って叫んでるからな」

 

「………近所迷惑」

 

「確かに紫苑の言うとおりそれは近所迷惑よ

まあいいわ、改めて、貴方にも悪魔としての仕事を本格的に始動してもらうわ」

 

「おおっ!俺も契約取りですか!」

 

「ええ、そうよ。勿論、初めてだから、レベルの低い契約内容からだけど

子猫に予約契約が二件入ってしまったの

両方行くのは難しいから、片方はあなたに任せるわ」

 

リアス先輩がイッセーに話すと黒歌との会話を止めて白音がこっちに向かってきた

 

「……よろしくお願いします」

 

それからイッセーは魔法陣の中に入って行く

その後朱乃先輩が呪文を唱え始めた

あれは魔法陣使用許可の詠唱だな

そしてイッセーの刻印を魔法陣に読み込ませた

だが、それは無駄だと思うぞ、なんてったってイッセーの魔力は…

 

((種族値0、個体値0、努力値0))

 

だからなぁ

なあ、ドライグが哀れにしか見えないんだがどう思う?

 

((同意))

 

どうやら終わったみたいだな

そしてイッセーが魔法陣の中にまた入って転移しようとするが…

 

「イッセー」

 

「はい」

 

「残念だけど、あなた、魔法陣を介して依頼者のもとジャンプできないみたいなの」

 

そう、転移が出来なかった

まあ、その魔力の少なさならな

 

「やっぱりな、お前の魔力が少なすぎんだよ

ほら、ドラクエであるだろ

「ベビーサタンはイオナズンを唱えた、しかしMPが足りなくて失敗した」って

お前はそれがルーラで言えるほど魔力が少ないんだよ

言っとくが魔法陣の転移なんて悪魔だったら普通は誰でも出来んだぞ」

 

「な、なんじゃそりゃああああああああああ!!」

 

「……無様」「………哀れ」「ダサいにゃん」「うわぁ…」「これは酷い」「すくなしゅぎって…」

 

秘封倶楽部と白音からボロクソ言われるイッセー

そして…

 

「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピン!

 

ライフポイントが減少する音が…

だが、そこに追加攻撃を行う者が

 

「前代未聞だけど、足で直接現場へ行ってちょうだい」

 

「そんな馬鹿なアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

そんな悪魔存在するんですか!?」

 

そして白音がイッセーを指さす

 

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

ピピピピピピピピピピピピピイピピピピピピピピピピピピピピピピン!!

 

うわ!ライフポイント0の所に追加攻撃か

 

「やるな、白音」

 

「……勿論です」

 

いいライバルになれそうだぜ、精神ダメージオーバーキルの

さすが我が未来の義妹だ

落ち込んでいるところをリアス先輩が急かして行かせる

そして…

 

「う、うわぁあああああああああああああああん!頑張りますぅううううう!!」

 

これから俺はd…

 

「総司もイッセーに着いて行ってね

あの子だけだと心配だから」

 

「な、何だとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

っく!俺のライフポイントが削られる!

そうだ、何も着いて行かなくてもいいじゃないか!

速攻魔法発動!スキマ展開

 

「イッセー、先に行ってるぞ」

 

「え?」

 

俺はスキマを通り抜けて依頼主のアパートの前に行った

もうまともに着いていってられるか!

 

しばらく待ってると目元を涙で濡らしているイッセーが現れた

 

「なんで俺を置いて行ったんだよ!それでも友達か!

こっちは魔力がないって事実に涙を流しながらチャリで来たって言うのに…」

 

「ざまぁwwwww

信頼も彼女も魔力も無しwww流石イッセー

俺にはできない事を簡単にやってのける

そこに痺れも憧れもしないけど」

 

「くっそおおおおおおおおお!!いつか追い抜いてやる!!」

 

無理無理、と思いながらも依頼人の部屋の前に向かう俺とイッセー

そして部屋の前で…

 

「こんばんは!悪魔グレモリー様の使いの者「とそのお守り」ですが、すみません!

召喚された方はこのお家ですよねぇ?」

 

俺は大声を出せないんだよな

イッセーが叫べるのは特殊な魔力が働いてるためだからな

 

「だ、誰だ!?」

 

「えーと、悪魔「とそのお守り」です。っておい!総司は邪魔すんな!!

新人ですけど、なんか、御呼ばれされたんでここまで来ました」

 

「う、嘘吐くな!玄関を叩く悪魔なんているもんか!

悪魔はこのチラシの魔法陣から出てくるんだろうが!

今までの召喚ではそうだったはずだぞ!それに僕が呼んだのは子猫ちゃんだ!」

 

はぁ……やっぱりそうなるよね

 

「すいません、この変態の魔力の種族値・個体値・努力値が0なんですよ

だから魔法陣が使えないんですよ

それとしr…子猫ちゃんは同時にシフトが入ってしまってこの変態が来ることになったんですよ」

 

「ただのど変態じゃないのか!」

 

「ど変態!?ふざけんな!俺は悪魔だっつーの!」

 

「帰れ!」

 

ドアを開けて怒り心頭で文句を言ってくる依頼者

だが、イッセーの顔を見ると表情を緩和させて…

 

「……泣いてんの、キミ?」

 

「え?俺が?」

 

気付いてなかったのかよ

 

それから俺とイッセーは室内に入れてもらった

お茶も出されている

イッセーは精神ダメージが多すぎたせいで泣いたみたいだ

しかもそれに同情して依頼者の森沢さんは入れてくれたみたいだ

依頼者に同情される悪魔って……

 

「そうかい

魔法陣から出ていけないんで、ショックを受けたのか……」

 

「そうらしいですね

ああ、俺はこいつのお供を任されただけで悪魔じゃないですよ」

 

「そうなのかい、キミも大変だね」

 

俺もお茶を啜りながら森沢さんに言う

この森沢さん、真面目に働いてたけど人との付き合いに飢えていて悪魔を召喚したらしい

なんとも可愛そうな…

 

「子猫ちゃんじゃないんだよね……」

 

で、初めて呼んだ時、契約を交わした白音に一目惚れして

それから白音を呼ぶようになったらしい

その恋は叶わないがな、何よりそれロリコンだし

それからイッセーは「俺もかわいい系の新人悪魔ってことで納得してくれませんかね?」

と笑えるようなことを平気で言うもんだから

 

「HAHAHA!無茶言うね、キミ!

此処は祝福儀礼された銀作りの剣でもあったらブッスリ刺しちゃうところだよ!」

 

「森沢さん、此処に誰でも使える聖剣が有りますが…」

 

「お!準備がいいじゃないか、せっかくだからブッスリt…「止めてくれ!

総司もその見るだけで気持ち悪くなる剣をしまってくれ!!」

 

「「ちっ!しょうがねえな!」」

 

「ねえ!なんで二人ともそんなに息ピッタリなの!?

初めて会ったんだよね!?嘘でしょ!絶対前から知り合いだろ!」

 

「「いやいや、今日初めて会ったよ

ただ息があってるだけだよ、キミを虐めるね」」

 

「もう突っ込まないぞ、絶対突っ込まないぞ…

それより、子猫ちゃんを呼んで何を願うつもりだったんですか?」

 

イッセーが質問をするとなんかの制服を出す

あれって確か…

 

「その制服、短門ユキの…」

 

「よく知ってるね!そうだよ、暑宮アキノの短門ユキだよ

これを着させようと思ってったんだけどね

ところで悪魔君、お守り君、君たちは短門は好きかい?」

 

「俺は好きですね」「俺はどちらかと言うと夜水(よるみず) 可子(かこ)派です」

 

リアルはオール、二次はロリが好きな俺だからな

イッセーとはバラバラになったがな

 

「お守り君、キミとは本当に気が合うね

それで悪魔君、理由は?」

 

「おっぱいです」

 

「―――っ」

 

イッセーの迷いの一切がない一言に一瞬絶句する森沢さん

そして回復するとイッセーに聞く

 

「巨乳派かい?」

 

「はい、おっぱいには夢が詰まっている。これは断言できる」

 

それに対して森沢さんがふふふといやらしい笑みを浮かべる

ついでとばかりに俺にも聞いてくる

 

「お守り君、キミは?」

 

「二次はロリ、リアルはオールが俺の信条ですね」

 

「成程、キミはそういうタイプかい

それにしても悪魔君、キミはいい目をしているよ

おっぱいには並々ならぬ熱意がありそうだ

成程、俺とは真逆の性癖のようだね。僕はね、貧乳キャラが好きなんだ」

 

「それも分かります。友人にそういうのがいますから」

 

「うん。彼女、子猫ちゃんは何と言うか短門に似てるだろ?

雰囲気とか。少しばかり背は足りないけど」

 

「そうか、そういう事ですか森沢さん!」

 

「そうだよ!君は分かってくれるみたいだね!」

 

「確かにそれは見てみたい!強烈に見てみたい!」

 

「「ああ、同志よ!」」

 

「俺、空気じゃね?」

 

イッセーが何か言ってるがどうでもいい

森沢さん、あんたと俺は凄く息が合うぞ!

 

「でもね、子猫ちゃんじゃないんだよね……

まあいいや。キミ、特技は何?悪魔なら何かあるよね?

こう不思議な力的なのが

ちなみに言うけど、子猫ちゃんは怪力が自慢だったよ

僕、お姫様抱っこされたもん」

 

女子にお姫様抱っこって…

普通逆だろ

 

「特技はドラゴン波です」

 

「死んでしまえ!」

 

殺意を込めて即答する森沢さん

それにたいしてイッセーは……

 

「なっ!なんスか!その即答は無いでしょ!

しかもチョー殺意がこもってる!」

 

「こもりたくもなるわ!どこの世界にドラゴン波が特技の悪魔なんかいるんだよ!」

 

「森沢さん、マジで特技がドラゴン波なんですよ、こいつ

ほれイッセー、やってみろ!」

 

「あーやってやるさ!ドラゴン波ぁあああああ!」

 

イッセーの左腕が光り赤龍帝の籠手が装着される

そして外に向けて光が放出される

イッセーがドヤァっと森沢さんを見ると号泣していることに気づく

そして森沢さんがイッセーの手を取ると…

 

「語ろうかっっ!」

 

イッセーも涙を流しながら…

 

「ええ。語りましょうっ!!」

 

それから今度は俺が空気になってしまいしばらくぼうっとしてると…

 

「よーし、僕ってば、キミで契約取ってみようかなー?」

 

「よっ!大統領!ご指名ありがとうございます!」

 

そう言えば原作では取れてなかったはずだが…

ちょっと手伝うかな?

 

「定番だけど、お金持ちはダメかな?」

 

「分かりました。ちょっと調べてみます

あー、無理ですね。あなたの場合、それを願いにされると代価は命ですね。死にます」

 

「死ぬ!?」

 

森沢さんがその後にどんなふうに死ぬか聞いたら大量の勘が天から降ってきたところで死ぬと、なんでも『人の価値は平等じゃない』らしい

そんで今度はハーレムはどうだと聞くが…

見ただけで死ぬと言われて泣き出してしまった

 

「僕って、そ、そんなに価値のない人間だったのか!

う、うぅ、生まれてきてゴメンとしか言えないじゃないか……」

 

「ちょっち待ってください森沢さん」

 

「え?」

 

「イッセーもまだまだ甘いな

森沢さん、よく考えてみてください

金を得るのとハーレムになるのが無理なのは現時点でですよ、現時点で」

 

「どういうことだい?」

 

「未来に可能性を作ればいいんですよ」

 

「っ!?そういうことかい!

悪魔君、僕の未来が素晴らしいものになる確率を上げることはできるかい?」

 

「えーと、出来ますね。対価は寿命1年ですね

内容としてはモテる可能性40%、金持ちになれる可能性63%UPってところですね」

 

なんだと!?それは予想外だ

 

「おー!契約するよ!

どうせ1年寿命が減るだけだ!それだけ可能性が上がるなら受けるよ!」

 

「はい、では契約完了です」

 

イッセーの初契約は成功と言う結果になった

これはこれはまさかだったな、予想外だった

寿命1年でそれかよ

 

「それじゃあ契約もしたことだし…」

 

「「語ろうかっっ!」」

 

「俺は帰るぜ」

 

イッセーと森沢さんが語り始めてしまったので

俺は帰ることにした、長そうだったし

スキマで部室に戻ると…

 

「あら、イッセーの方は?」

 

いきなりリアス先輩にイッセーの事を聞かれた

 

「あいつなら依頼者さんと語ってますよ」

 

「語ってる?」

 

「明日にでもイッセーに聞いてください

俺は帰らせてもらいますよ、白音は……」

 

「此処にいます」

 

俺が白音を探していると声をかけられた

黒歌もいるな、じゃあ…

 

「……私も帰ります」

 

「私もにゃん」

 

「私もです!」

 

「………我も」

 

全員帰るみたいだからスキマを開いて俺たちは帰った

 

Sideout

 


 
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