俺はロキ・・・サクラと共に『最終戦争(ラグナロク)』を勝ち抜き勝者。
サクラの願いと芳乃零二の願いを叶えるために『究極魔法』を使いし者。
すなわち、『最終戦争(ラグナロク)』に集いし13人の召喚せし者(マホウツカイ)全員が誰の犠牲もなく、幸せの連鎖を紡ぐ存在。
これは、その旅路の話。
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まずは、この世界の時を戻り、みんなの悲劇と願いを識る必要がある。俺は知らなくてはならない。みんなの思いを・・・・。
当然、零二は総ての召喚せし者と対峙したわけではない。中には全力を賭して戦い思いをぶつけ合った者もいるが『轟木 鋼』は会ったこともないし、『真田 卿介』・『高嶺 陽菜子』がどんな思いで戦っていたかを知らない。だからこそ必要がある。そのために時を遡る・・・・。
「行くぞ、サクラ。『復元する原初の世界』(ダ・カーポ ゼロ)」
時を戻り、総ての戦いとその始まり16年前の大いなる冬『フィンブルヴェド』までの真実を見た。
おふくろとバカ親父の結末や戦いの最中の魂の叫びを知った。「だが、足りない・・・・」
求める幸せ(セカイ)の形は見えてきたが、その世界を形創る概念・・・情報が足りない。
何回もみんなの過去を見てきたが、概念を上書きする為の情報が足りない。世界を固定するための概念を形創るにはあまりにも表面的すぎると俺の中のサクラ言っている。
俺とサクラとこの世界では足りないのだ。
ならどうする・・・・・このまま諦めるのか?
違う・・・掴むんだ!たとえ確率がゼロでも、1を創りだし全を成すために。
ならどこから創り出す・・・・みんな教えてくれ!!
走馬灯のように駆け巡る戦いの記憶を振り返る。親父・・・いや違うあれはルールを作り出すだけ、目的とは違う。サクラは見てきたものを分析のだからこれも違う。なら、苺さん?・・・いや確かにこの世界100点は作れるが200点満点のようなものは作れない。ならどうすれば・・・。
「そうさ。僕はその並行世界に接触し、干渉することでこの世界の“未来”をその並行世界と同じ“未来”にすることができるんだ」
そういえば龍一との戦いにそんなことを言っていたか。確か、『九つの世界』(ノートゥング)・・・・これしかない。龍一の平行世界にアクセスする能力を使えば、この世界に無い結末、いわゆるこことは違う戦いの結果を識ることができるはずだ。
「龍一! 俺に力を貸せ、『九つの世界』!!」
そしてロキは、まだ見ぬ結末を識るために数多の平行世界にアクセスする。
幾つかの平行世界を巡り気がついた事だが、俺と同じように真の『魔力』の深淵を理解し、『高次領域展開』(セカンドアクセス)に至る召喚せし者達の存在。俺と同じように『決断』したが届かなかった結末を。彼らとなら至れる違いない・・・俺が目指すのは俺の世界ではない。誰もが願いし平和なのだから。彼女らを救い導けば、辿り着けるかもしれない。総ての可能性を内包する世界・・・“最高の結末”に。
俺が識る全ての『召喚せし者』を、その悲劇の宿命から救うために・・・誰もがのぞむようなの世界のために、全ての『召喚せし者』の救済の旅に出る。
何千何万の世界を旅しても、誰もがのぞむようなの世界でありサクラを掴み取る世界のために。
迎えに行こう。みんなと世界を世界をつなぐ次元の旅に・・・・まずは、あの二人だ。
「待っていろよ紗雪・里村。」
next 「Akkord:Schnee Kristall」or「Akkord:Ahorn der Flamme」
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