No.448668

IS‐インフィニットストラトス‐ ACCELERATIN STORY

ジャンヌさん

ISにオリキャラを無理やり突っ込んでみた。

2012-07-08 00:42:09 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1596   閲覧ユーザー数:1561

 

第一話~プロローグ からの始まり~

 

 

 この話は、一人の高校二年生がIS学園で、感動あり、涙あり、奮闘ありの青春バラ色の学園生活送り損ねた話である(おそらく)。

 

 

 

 それは、高木暁也(たかぎあつや)が学年が上がり高校二年生となり少し経った時の事である。

 

季節は春から夏に移り変わろうとしており、少しずつだが気温と湿度が上がりつつあるこの空気がうっとうしく思っていた。

 

「そろそろ、6月か・・・」

 

幸いまだ梅雨入りはしていない。

沖縄の方では週明けにも梅雨入りとの予報が先ほど見ていた天気予報であった。

おそらくこの地域も近い内に梅雨入りするであろう。

 

 

 

今日は日曜日で学校がない。

 

今日あるはずだった部活は、顧問の先生が突如急な出張となり休みとなった。

 

珍しく何もない日曜日であった。

 

 

暁也は「何か暇つぶしは無いか」と思い、見る気もあまりないままテレビの電源を入れた。

朝ももう遅いのであまり面白い番組が無い。

 

先ほどもニュースで「世界で初! ISを乗りこなす男子!!」と言うような、特集がされていたがまったく興味がなかった。

 

およそ2か月~3か月前から今に至るまでこのような特集が日々行われていた。

しかし、前ほどの熱もなくもうほとんど収まりつつあった。

 

 

しばらくすると11時を回ったあたりで「IS適性検査の事で保護者がいるんだってさ、ちょっと来てくれない?」妹の高木栞奈(たかぎかんな)からという内容の用件で連絡があった

 

暁也の両親は、共働きで基本夜にならないと帰ってこない。

したがって暁也が行くしかないのだ。

 

「まったく、いったい何があったのやら……」

 

軽くため息をつき、涼しい部屋から出ることにした。

 

外に出ると夏のような日差しはほとんど感じられなかったが、少し汗がにじむ程度に暑い。

 

「昨日のほうが、涼しくてよかったなぁ」

 

そう軽く文句を呟き、目的の場所に急ぐことにした。

 

 

 

ISの適性検査を行っている会場が家から徒歩30分の所にあったりする。

さすがに30分も歩くのは面倒なので自転車で向かうことにした。

 

 

長い坂道を一気に下り、自転車のハンドルを右に切って少し進むと目的の会場となっている建物が見えてきた。

 

 

この建物は「地域のための多目的会場」としてここの市が設置したものだ。

 

一言でまとめるなら「広い」の一言に限る施設であった。

3階建てで、研修室10部屋、ホールが2会場、そのほかにも多種多様な部屋がそろっており、周辺の学校のイベント類は個々の施設を使わせてもらうのが多い。

 

そのため、周辺の高校では『合同文化祭』と称してここの会場を貸し切って各学校対抗の文化祭を開く。

 

 

しかし、この施設の利点は広さだけではない。

 

1階には受験者や日頃勉強する人たちのための勉強スペースが大きくとられているのだ。

暁也もここを何度か使わせてもらっていたことがある。 

正直言って非常によく集中できる場所と言うのが第一印象であった。軽く飲み物を飲むくらいは許されるし(食べ物は禁止)何と言っても個室のスペースがあるのが魅力だった。

 

聞くところによると、この個室スペース設計するときにここの館長さんのアイディアによって誕生した代物らしい。

 

 

―以上説明終了―

 

 

 

暁也は、ジメッとした外の空気から抜け出すべく涼しい館内に入ることにした。

 

(さて、栞奈はいったいどこにいるのやらねぇー)

 

「高木栞奈様の御家族の方、居られましたら至急二階、第二ホールまでお越しください。」

 

丁度のタイミングで館内放送が鳴った。よく見ると入り口入ってすぐの所にある電子掲示板に「1階第一ホール:〇※△会演説会場 2階第二ホールIS適性検査会場」と表示されていた。

 

「これに気付かなかったなんて……俺も相当ドジになったか?」

 

と言って右斜め前に見える二階に続く階段を上り目的の第二ホールへと向かっていった。

 

 この第二ホールとは、一階にある第一ホールと比べて一回り小さいが使われる頻度はこちらのほうが多かったりする。

もっとも、一回り小さいといってもほかの所のホールに比べれば十分と大きいのだが。

 

少し大きめの両扉を二つあけて目的の会場に入っていった。

会場は思った以上に明るかったがそれでも目には優しい光だった。

 

 

ちなみに、ここのホールの座席は格納式で今は座席が格納されているらしくホールが広々としていた。

 

その奥で、栞奈が手招きをしている。

見ると、栞奈のほかに黒いスーツを着た女性が一人だけでほかの適性検査の人たちは見当たらなかった。

おそらく、今日の検査の人数は少なかったのだろう。

 

ここでのISの検査は2週間と長く今日はその最終日だったりする。

 

 

「兄貴~こっち、こっち!!」

 

 

その場所はちょうど向かって左側にあるステージの奥のほうで、その近くには暁也がこんな面倒なことをしなければならなくなった原因である『物』があった。

「はぁ…」と軽くため息をついて栞奈のいるもとへと歩いて行った。

 

 

「ねえ、見てみてこれ。すごいでしょ!」

 

「なんだ、いきなり。 って、うおっ!」

 

 

と言って暁也見せらたのはIS適性検査の結果だった。

そこには、堂々とA+と書かれており、その下には簡易的なグラフが描かれていた。

 

どうも、必ずしも『女』だからと言って『IS』正式名所を<インフィニット・ストラトス>を使えるわけではないのであった。

 

この<インフィニット・ストラトス>というものは、『女性にしか反応しない』という言わば欠陥ものだが、ここで注意してほしいことが一点ある。

 

 

『反応』という単語が使われている点についてだ。

 

 

簡単に説明すると、反応はするものの“使いものになるレベルまではいかない”というケースが大半なのだった。

しかし、その“使い物”という意味のほとんどが軍事においてというのを忘れてはならない。

 

勿論のことだが、世界で一人織斑一夏という男性を除いて男性には反応すらしない。

ちなみに、うちの母親は適性検査Eと動かすこともままならないというレベルだった。

 

 話を戻すが、書かれていたグラフにはレベル別の比率が描かれていた。

およそ、全体の40%を占めるのがC以下と多い。

 

さらにA以上となると細かく分類され、A-とA+が存在し、その上のSランクとなると世界にも数えるほどしかいないといわれている

 

そしてA以上となると極端に減り、全体のおよそ15%となるのだ。

その中でもA+はさらに40%以下と少なくなる。

 

そして、たいていの国家代表になれてもおかしくない数値であり、ほぼ確実に代表候補性になれるというものだった。

 

 

「おまえ、すごいんだな・・・」

 

「でしょー。だからもっと自分の妹として誇っていいのよ! あ、だから帰りにジュースとアイスおごって!」

 

「ちゃっかりし過ぎ。生憎お金もそんなに持ってきてねぇよ」

 

「ちぇー、けちー」

 

「何とでも言ってろ」

 

とこのような感じで自慢してくる。それもそのはずだA+となると将来を約束されたようなものだ。今は年齢的にあまり意味をなさないが、この結果は妹が高校に上がるころには、意味を成してくるだろう。

 

そう、アラスカ条約に基づいて日本に設置された、IS操縦者育成用の特殊国立高等学校。

 

 

通称・・・・IS学園

 

 

操縦者に限らず専門のメカニックなど、ISに関連する人材はほぼこの学園で育成される。

 

また、学園の土地はあらゆる国家機関に属さず、いかなる国家や組織であろうと学園の関係者に対して一切の干渉が許されないという国際規約がなされている。

 

 

そんな所に、栞奈は通うことが許されたということである。

それも奨学という豪華景品までついて。

アイス+ジュースより遥かに次元が違う。

 

「それでは、詳しい話をしますのでお二人ともこちらについてきてくれますか?」

 

少し背の高い(暁也より若干低い)黒のスーツを着こなしている女性に呼ばれた方に行こうとしたときにふと思う。

 

(本当に、男が触っても反応しないのかな? 織斑ってやつは動いたんだしもしかしたら俺にも…)

 

と軽い気持ちで、ペタッと目の前にある名前も知らないISに触れてしまった。

 

もちろんだが、織斑一夏がISに反応したニュースが流れた後、世界各国で一斉にISの男性搭乗者を探していた。

もし見つかれば、その国はISの事業で優位に立つカードをゲットしたようなものだからである。

なので、今世界ではISの“男性操縦者”というアドバンテージを探して血眼になっているのだ。

 

「えっ!?」

 

キィィンという甲高い金属音の様な音とともに、今まで知る由もなかった様々な情報が頭の中に入ってくる。

まるで、元からこのISについて知っていたかのように知識が追加されていく。

 そして気づくと、視界の広さが格段に違っていた。なぜか360度すべてを見渡せる。

それよりか体が軽い。というか宙に浮いている。

 

「はっ!? なにこれ?」

 

「「なっ!?」」

 

普段の暁也では見えないはずの場所にいる女性と栞奈の表情がよく見える。

完全に信じられないの顔をしているようだ。こんなところがよく見えるのも、これもすべてハイパーセンサーのおかげか。

 

時代の波はすご過ぎる。

 

「なんで、兄貴が乗れてんの!?」

 

「俺に聞かれても困るって!! 言っとくが俺はれっきとした男だぞ! てめ、その『キモチワルイ物を見てしまった』様な目線を向けるな!!」

 

 

まったくもって意味不明である。

 

(俺は男だ、俺は男だ、男だ、男だ、100%間違いない。今日の朝もちゃんとあった)

 

不潔なことを考えてしまったが今は、そんな事を気にしている場合ではない。

 

「そそそ!! それよりか妹さんもだけどあなたもこっちに来て!! 大至急よ!!!」

 

黒いスーツの女性があわただしく呼んでいる。

さらには、呼びながらあちこちに携帯電話で連絡をわんさか入れまくっている。

かなりすごい女性である。さすがは、IS関連の関係者、ただ物でない。

 

 

「ってか、これどうやって外すんだよ!!」

 

 

宙に浮いているだけってのも楽なのだがいい加減降りたくなってきた。と密かに思う暁也であった。

 

 

 

 

 
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