「う、う~ん。朝か…」
あ、おはようございます。ハヤテです
「修行でもしてくるかな」
俺は裏庭のほうへ行き、柔拳の修行を始めた。相手を殺さないようにするには使い勝手いいんだよね
「フッ、ハッ!八卦六十四掌!!」
そろそろルイズを起こしに行こうかな…
ん?あそこに誰かいるな…
「あの~」
「ふぇッ!?な、何でしょうか」
「いや、修行で服が汚れたから洗濯場の場所を聞きたいんだけど…」
「あ、私がやりますよ!」
「いや、俺貴族じゃないし自分でやるよ?」
「え?」
「俺、昨日ルイズに召喚された使い魔」
「…ああ!ミス・ヴァリエールに召喚されたって言う平民の方ですか?」
「そう。俺の名前は波風ハヤテ。君の名前は?」
「私の名前はシエスタです」
「じゃあシエスタ。案内してくれるかな?自分の洗うついでに手伝うよ」
「そんな!悪いですよ」
「大丈夫。洗濯は慣れてるし」
あの神が呼んできた自来也先生とか、いっつも俺に洗濯やらしてきたからな~
そして洗濯が終わった俺は、ルイズの部屋に戻った
あ、飛雷神のマーキングしておこうかな?
「ルイズ、起きて。朝だよ」
「う、う~ん。おはよう…ってアンタ誰?」
「ハヤテだよ、波風ハヤテ。昨日ルイズに召喚されたでしょ?」
「ああ、そうだったわね。服頂戴」
「ハイ。じゃあ、外でてるよ?」
「わかったわ」
部屋の外に出た。しばらくすると隣の部屋の扉が開いた
「あら?あなた、ルイズの使い魔の…」
「はい、波風ハヤテと申します。失礼ですが貴女は?」
「わたしはキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーよ」
「ではミス・ツェルプストーとお呼びします。今後も主人ともども、よろしくお願いします」
「キュルケでいいわ…それにしてもルイズはいい使い魔を召喚したみたいね。ウチの子を自慢できなくなっちゃった。フレイム!」
「キュルキュル《アナタ、誰?ご主人の友達?》」
「サラマンダーか…かっこいいね♪《違うよ、君と同じ使い魔だよ》」
「そうでしょう?この子、火竜山脈の子なのよ」
「キュルキュル♪《そう♪これからよろしくね?》」
「それではそろそろ、主人も身支度を整えた頃ですので《ああ、よろしくね?》」
ガチャ
お?丁度いいタイミングで
「…キュルケ、アンタなんでこんなとこにいるのよ」
「わたしがどこにいようがわたしの勝手でしょ?」
「それもそうね。早く行ったら?」
「それよりルイズ、アンタの使い魔ってその人?」
「そうよ。それが何か?」
「へぇ、ホントに人間なんだ…わたしのはこの子よ。名前はフレイム」
「これってサラマンダー?」
「そうよ。しかも火竜山脈のサラマンダー。好事家に見せたら天井しらずの値段が付くわ。まあ、大切な使い魔を売ったりしないけどね」
じゃあ、と言ってキュルケは去っていった
「…サラマンダーね。悔しいけどいい使い魔だわ。ハヤテもだけど」
「それは嬉しいな」
「当たり前じゃない。メイジの実力をはかるには、使い魔を見ろって言われてるの。見た目では分からないかもしれないけど、あなたは強いんでしょ?」
「まぁ、それなりに自信はあるよ」
「それでいいわ。さ、行きましょ」
「なぁルイズ」
「な、なに?」
「俺の眼が悪くなったのかな?おかしいな昨日はちゃんと使えてたのに。俺の眼にはパンが2個とスープしか見えないんだが?」
「し、仕方ないじゃない。まさか人間が召喚されると思わなかったんだから」
「…まぁ修行のときに比べたらマシか」
「その修行って何してたの?」
「う~ん。まず3日食べないのなんてざらで、最高2週間はメシを食わせてもらえなかったな」
「よ、よく生きてたわね」
「まぁ今回はこれで我慢するよ。次からは厨房で何か貰って食べるから」
「じゃあコックには言っておくから、今日のお昼からは食べられるようにしておくわ」
「ありがとう。ご馳走様」
教室
教室は大学の講義室のような雰囲気だった
いや、前世では高校生で死んだからあくまでも雰囲気だけど
「みなさん。春の使い魔召喚は大成功のようですわね。このシュヴルーズ、こうやって春の新学期にさ
まざまな使い魔を見るのがとても楽しみなのですよ」
あの後、授業を受けるために教室に移動して今はミセス・シュヴルーズの話を聞いている
モチロンルイズの後ろに立ってるよ?いすに座って他の貴族にいちゃもんつけられるのも、面倒だしね
「おやおや、変わった使い魔を召喚したものですね。ミス・ヴァリエール」
「ゼロのルイズ!召喚できないからって金で傭兵を雇ったか!!」
ほう…いい度胸だね?
「そこまでにしておきなよ。それとも、もうお喋り出来ないようにしてあげようか?」
「ヒ、ヒィィィ!!」
俺は瞬身の術で馬鹿なことを言ったやつの後ろに行き、首に口寄せした杖を当てながら言った
「ハヤテ!いいのよ」
「…わかったよルイズ。シュヴルーズ先生。あなたも軽率な発言は控えてください」
「え、ええ。わかりました。それでは授業を始めます」
「私の二つ名は『赤土』。赤土のシュヴルーズです。『土』系統の魔法をこれから一年、皆さんに講義します。魔法の四大系統はご存知ですね?ミスタ・マリコルヌ」
「はい。『火』『水』『土』『風』の四つです!」
「今は失われた系統である『虚無』を合わせて、全部で五つの系統があることは皆さんも知っての通りです。その五つの中で『土』は最も重要なポジションを占めていると私は考えます。それは私が『土』系統だから、と言うわけではありませんよ。私の単なる身びいきではありません」
実際虚無は失われていないんだけどね…俺の前にもいるし
「『土』系統の魔法は万物の組成を司る、重要な魔法であるのです。この魔法がなければ、重要な金属を作り出すこともできないし加工することもできません。大きな石を切り出して家を立てることもできなければ農作物の収穫も手間取ることでしょう。このように、『土』系統の魔法は生活に密接に関係しているのです」
農作物の収穫って言ってたけどそれ平民がやってるんだろ?あんたら貴族はやってないくせに…
「今から皆さんには『土』系統の魔法の基本である『錬金』の魔法を覚えてもらいます。一年生のときにできるようになった人もいるでしょうが、もう一度おさらいしてもらいます。」
そろそろかな?
写輪眼!
俺が写輪眼を発動すると同時にシュヴルーズ先生が杖を振った。そしてルーンを呟くと石ころが光りだした。光が収まると。ただの石ころだったものはピカピカ光る金属に変わっていた
よし、コピーできた。
「ゴゴ、ゴールドですか?ミセス・シュヴルーズ!」
身を乗り出しながらキュルケがそう言った。
「違います。これは真鍮です。私はただの…トライアングルですから」
う~ん。真鍮のほうが純金より難しいと思うんだけどな?真鍮って合金だし…
「それでは、誰かに実演してもらいましょうか。…ミス・ヴァリエール」
『えっ!?』
教室の皆が叫んだ。う~ん、コピーできたのかを確かめたいし、俺が行こうかな?
「すいません。ミセス・シュヴルーズ。俺がやってもいいですか?」
「あなたは…ミス・ヴァリエールの使い魔の」
「波風ハヤテと申します」
「では、ミスタ・ナミカゼ。前に出てきてください」
俺が持っている杖は俺の胸辺りまである長いロッドだ
先っぽに透き通った水晶が付いている
俺は杖を振りルーンを口にする
そして
「『錬金』!!」
先ほどのシュヴルーズ先生のときと同様に石ころが光り、光が収まったときには金属になっていた
しかし…
「あ、あれ?ミスタ、これは…」
「一応、純金にしましたが…」
『えぇ~?!』
教室の皆の絶叫が響いた
…お昼まだかな
ぐだぐだの文章で申し訳ありません
誤字脱字のご指摘、感想をくださるとありがたいです
Tweet |
|
|
15
|
6
|
追加するフォルダを選択
第三話です