No.447887 いきなりパチュンした俺は傷だらけの獅子に転生したたかBさん 2012-07-07 07:58:54 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:7254 閲覧ユーザー数:6790 |
第十二話 やぁあるぞぉおおおおおおお!
俺、クロウ・ブーストはいわゆる二次創作の転生者だ。
目の前にいる俺以外の
現になのはが俺を見る目は好意の色が強い。強い憧れとほんの少しの恐怖が混ざっているが、あの淫獣。いや、未遂で終えているからいいか。
大体の転生者はハーレムを作ろうとしたらどんな能力を持っていようと嫌われるのがオチだ。自分以外の後出し転生者に取られる確率が高い。
だから俺は相手の感情が分かる能力と保険として別の転生者が来ないことを頼んだ。
前半の能力は良いが、どうして転生者(ガンレオン)が来たか分からない。おそらく、当て馬だろう。
見た目はガンレオン。ロボのくせにやることが人間臭い。
死んだふりをはじめ、俺に向ける感情は動揺と呆れの色が見えた。
それから俺は本心を隠しながらこいつの抹殺を企んだ。
なのはにはこいつは爆散したと言えば納得するだろう。ヴィータの方は適当に言えば後でどうにでもなる。感情を見ながらうまく誘導すればいい。
だが…。
この当て馬、かなり人間臭いというか、しぶといというか、あざといというか…。
ガンレオンの武装。スパナやレンチで殴り合うかと思いきや、俺とぶつかり合ったその速度のままデパート内に逃げ込んだのだ。
俺は慌てて奴を追ってデパート内に向かうと、そこからは奴の思うつぼだった。
それからは奴の仕掛けた即席トラップが襲い掛かってきた。
サーモグラフィーや音感知センサーも搭載したブラスタの事を知っているのか、デパート内にある発電機を起動させてサーモグラフィーを撹乱。デパート内に最大音量の音楽を流す。
消火器(液体や粉末なので熱を持っていない)やコンテナ(百人乗っても大丈夫な奴)などの固く軽いものをガンレオンのパワーでぶん投げてこちらに当ててくるなど、まるで原始人やゲリラ兵士の相手をしているようだった。
それが意外と地味に効く。
なのはにヴィータを任せてよかった。
こんな無様な姿は見せられない。
それからいろいろな建物に突貫しては奴のゲリラ戦法に悩まされていた。
終いにはビルの崩落に巻き込まれる。
あちこちの建物の中に突入している間に奴は建物の支柱をあの電動ノコギリで切り崩し、そいつでも崩せるように鋼鉄のロープでつなぎ、パワー馬鹿なガンレオンでそれを崩して見せた。
俺はその崩落に巻き込まれ身動きが取れなくなった。
それを好機と見たガンレオンはその電動ノコギリで襲いかかってくる。
「動けない奴ほど狙いやすいものは無い!」
「だ、駄目―!クロウくん避けてぇええ!」
その動作により、俺は瓦礫の中からフラフラになりながら脱出できた。
「なら、もう一回だ!」
奴が両手に着けた電ノコを起動させて瓦礫の上を駆け抜ける。
このタイミングなら躱せない。
…奴はそう考えていただろう。だが!
ドッオオオオオオオンッ!
「
インフィニット・ストラトス。通称IS。
女だらけの中に男が一人という近代SFライトノベルに出てくる移動技法だ。
ブラスタの今のサイズはバリアジャケットサイズにまで縮小している。そして、二次創作の世界観ではスパロボとISのコラボ小説も多い。
スフィアを使わないでこいつを倒す。こいつも何故かスフィアを使わない。いや、使えないのだろう。
『傷だらけの獅子』は使うと激痛に襲われるが『揺れる天秤』は強い意志だけで発動できる都合の良いスフィアだ。
そもそも、自分に不利になるような特殊技能を選ぶ馬鹿にスフィアを使いたくはない。もちろん、下手にこいつが俺のハーレム要員たちにも近づいてほしくない。
それに…。何故かリンディ提督にスフィアを使うのは禁止されている。
そんなにフェイトに射撃型のSPIGOTが被弾したのが気に入らないのか?あれはただの前座だぞ。しかも、たった一回だけだ。
そもそも時の庭園があんなにもろいからいけないんだよ。
しかも、使ったのは時の庭園の動力炉でだ。
…まあ、フェイトにはあの後、謝ったがな。あいつも俺のハーレム要員だ。ここで嫌われたら尾を引くことになる。
まあ、無人世界でそのSPIGOTの派手さ。爽快感を味わいたくて何度も使っていたがな…。
「
まあ、考えるの後だ。
さあ、ここからはずっと俺のターンだ!
修理が出来ないぐらいにド派手に壊してやるぜ!ガンレオン!
「…やっぱりクロウくんは凄いの」
「………」
私はクロウくんに出会ってから彼から魔法の存在を教えてもらった。
そのことで私は自分に自信が持てた。
勉強・運動の両方できる親友に劣等感を感じていた自分に光を与えてくれたのがクロウくんだった。
その後、ユーノ君に出会い、魔力の鍛錬の仕方を学んだ。
クロウくんは魔力自体の使い方は知っていたけど、鍛え方を知らなかったので二人で学んだ。
ジュエルシード事件。フェイトちゃんとの会話の手助けもしてくれたからとても尊敬している。
そんな彼に目の前の赤い女の子の説得を頼まれた。
自分はこのロボットについて調べてみる。と、言われたので素直にそれに応じた。
それから、クロウ君に任された説得は時間をかけたものの上手くいかず結局は戦う羽目になったけど、私とその子はクロウ君とロボットの事が気になって様子を見に行くとクロウ君が自分のデバイス。ブラスタであの黄色いロボット君を滅多撃ちにしていた。
あれは一度、痺れのある魔弾を相手に撃ちこんでそこから盾兼近距離用の大型ナイフ?(ブラスタとナイフを繋ぐロープ有)で相手を突き刺し、その周りを高速で撃ちながら相手の動きを封じ込めて最後は、その大型ナイフを相手から引き抜いて相手を一閃する技。
生き物相手にはやったことが無いと言っていたからあのロボット君は生き物じゃないんだと思う。
…もし、生き物だったら友達になりたかったな。
「…これで私の勝ちだね。さあ、話してもらうよ。なんであんなことをしたのか」
まあ、実際はクロウ君が勝っているのだけれど…。
そんなふうに考えていた私に赤い子は鼻を鳴らして意地悪な顔を見せた。
「はっ。あれでお前は勝ったつもりなのか?だったら凄い平和ボケしているな」
むっ。アルフさんにも同じようなことを言われたの。
私が何か言い返そうとしたら、目の前の子は自分の持っているハンマーを私に見せつけるようにして言った。
「あの機械人形はあたしとアイゼンが手加減していたとはいえ何度ぶっ叩いても凹みもしなかった。それなのにあんなひょろ弾ごときでやられるかよ」
「クロウ君のことを馬鹿にしないで!クロウ君は…」
私はクロウくんのことを馬鹿にされたことで一気に頭に血が上ったが目の前の子は飄々とクロウ君の戦っているところをハンマーで示す。
「ほら、見ろよ。アレを見れば平和ボケした頭も目が覚めるかもな」
私はハンマーの先を見た。
そこにはクロウくんの技が終盤に差し掛かって…あれ?
なんか、いつもより回転スピードが速い?
と、疑問に思っていた矢先に私は目を疑った。
いつもなら舞い上がっている爆炎が巻き起こっている場所に粉塵が少しも舞い上がっていなかった。
代わりにあったのは黄色と黒の混じった小さな竜巻。
そして、その竜巻とは
だんだんと竜巻のスピードに目が慣れてきた。て、あれは…。
「やぁあるぞぉおおおおおおお!」
さっきのロボット君!?
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第十二話 やぁあるぞぉおおおおおおお!