No.447055

第2話 落ち込んでいる時はポジティブに……

第二話です。ハヤテ三期決定しましたね。またいいんちょさんや西沢さんが見れるとか最高です。
よければ気づいたことなどコメントしてくださると嬉しいです。

それではどうぞ。

2012-07-06 02:44:34 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:990   閲覧ユーザー数:980

前回のあらすじ。

 

超がつくほどの不幸青年御剣桂馬。会社の面接に行って受かったものの、色々あり、入る寸前にクビにされるという最悪なことになってしまった。家からも強制退去させられ、もう死のうと思った矢先、突然目の前にメイドさんが現れたのだった……。

 

 

 

 

「雪も降っているのに傘も差さずにいるなんて。風邪を引いてしまいますわよ?」

 

「えっ、あ、すみません……」

 

とりあえず桂馬が謝るとその女性はかまいません、と笑顔で答えた。その笑顔にドキッとしながら、桂馬は気になっていることを質問した。

 

「な、何故僕にそんなことを?」

 

「いえ、たまたま公園を見かけたら傘も差さずになんだか悲しそうな顔をしている人がいたものでしたから……」

 

(この人、すごく優しい人だ!!)

 

桂馬はこのメイドさんに感動していた。なぜならこんな親切は最近ではなかったからだ。

 

(それにしても、綺麗な人だな)

 

改めてマリアの顔を見る。とても綺麗な肌。瞳は真珠のように透き通っている。

少し幼さを見せている顔立ち。どれもこれも悪いところが一つもない。普段雑誌に出ているモデルさんとかよりもいい、と桂馬は思った。

 

(年齢的には、僕と同い年かそれより下かな?)

 

理由はまだ残っている幼い顔立ち、と勝手に推測してみる桂馬。

 

(しかし、何故だろう。この人に年齢を聞いてはいけないような気がする……)

 

聞いた瞬間全てが終わる。そう桂馬は判断した。

 

「とにかく、ありがとうございました」

 

「そんな礼を言われるほどじゃないですわ」

 

「いえ、礼をしないと僕の気がおさまりません」

 

「そうですか……。なら素直に受け取っていただきますね♪」

 

その女性はニッコリと微笑みながら答えた。

 

(……本当に綺麗なひとだな///)

 

それからしばらく、彼らはそこでたわいのない話しをした。

 

 

 

 

―――1時間後―――

 

「そうなんですか、マリアさんはその三千院さんのところでメイドをしているんですか」

 

「えぇ」

 

あれから二人はすっかり仲良くなり、お互いに名前を呼び合うようになっていた。

 

「それにしても災難ですね……」

 

「えぇ、まあ。でもこれは自分の意思でやったことなので別に後悔はしてませんよ……。まあさっきはやばかったですけど」

 

「そうですか……。なんだかハヤテ君と似ていますね」

 

「ハヤテ?」

 

「この前新しくナギ……三千院のお嬢様の執事になった子です」

 

「へぇ~、ちなみにどんな子なんですか?」

 

何故か気になったので聞いてみた桂馬。

 

「えっと……とにかくとても不幸な子ですね。クリスマスイブに、両親に1億5680万4000円で売られてしまって。しかも聞いたところ、そのとき所持金が12円だったそうです」

 

(……なんだろう、すごく共感できるんですけど)

 

何故だか共有間を持てる、そんな気がしてならない桂馬。それは境遇が同じだからであろう。

 

「でもひどいですね。自分の息子を売るなんて」

 

「私もそう思いました。でも本人はあんまり気にしていないようで……」

 

「すごくたくましい子ですね」

 

「えぇ、ほんとに。で、今、その借金を支払うために執事の仕事を」

 

「それでも借金を返すその心意気、ほんとにしっかりしている子ですね……」

 

感心したように頷いた桂馬。

 

「……これからどうするんですか、桂馬君」

 

マリアが真剣な顔で桂馬に聞いた。

 

「僕ですか?まあ、なるようになりますよ。まあ、まずは仕事探しからですね」

 

「……あの、もしよかったら」

 

マリアが何かを言おうとしたそのときだった。公園の前に黒い車が止まっていた。その車に金髪ツインテールで背が低い女の子が黒い男に連れ去られるようにして、車とともに去っていってしまった。

 

(もしかして誘拐!?)

 

「いけませんわ!またあの子誘拐されて」

 

「……もしかして知り合いですか?」

 

「えぇ。私が使えている主です」

 

「あの子がそうですか……ならば助けに行くしかありませんね!!」

 

「無茶です!相手は車なんですよ!」

 

「ご心配なく、例え何かあってもギャグ補正とかそういうので何とかなりますんで……」

 

マリアは心配そうに言うが桂馬はまったくと言っていいほど動じていない。

 

「では、行ってきます!!」

 

声をかけようとしたマリアだったが、すでに桂馬の姿はなかった。その場にマリアはしばらく立ち尽くしていたが、はっとすると、ポケットから携帯を取り出した。

 

「……とにかくハヤテ君に連絡を」

 

 

 

 

「おい、貴様ら!私の扱いにはもっと慎重にしろ!」

 

ここは先程の黒い車の中、犯人に向かって文句を言っているのが誘拐された三千院ナギ。

金髪のツインテールで、ツリ目が特徴なアニメが好きで引きこもりの13歳である。

 

「おいおい、ここでプロフィール紹介するなよ。するんだったらもっとまともなところにしろ」

 

ついでなので。というか引きこもりのところにはつっこまないのか?

 

「ってそんなことはどうでもいい!おい、さっきから聞いてるのか、このハゲ二人!!」

 

「「ハゲとか言うな!!」」

 

ナギのハゲ発言にぴったりと突っ込んだ二人組み。

 

「いいじゃねぇか!!ハゲの何が悪い!」

 

「そうだ、そうだ。しかもハゲって見た目的に強いし!ボスキャラじゃ、絶対に一人はいんじゃん!」

 

「……お前達、何もわかっていないようだな。いいか、ハゲキャラは大体のところ最初に出てくる悪役に使われるんだ。そしてすぐにやられていなくなる。

ナ○パを見てみろ。あれがいい例じゃないか」

 

「ナッ○のことは忘れろよ!!しかたなかったんだよ!大体あれは悟○が強くなりすぎたのが原因なんだよ!○ッパに罪はないんだ!」

 

「でもそれからというもののハゲキャラというものは必ずやられるではないか。

クリリ○だってそうだっただろ?」

 

「クリ○ンは特別だったんだよ!仕方がなかったんだよ!だってク○リンってそういうキャラだから!」

 

「キャラだけで生きていくなんてもはや昔のアニメの話!今の時代は作品にこそ力を入れるべきなのだ!」

 

「この子、いきなり関係ない話し始めたよ!キャラって言葉出しただけで反応しすぎでしょ!!しかも今もそんなに変わってないから!」

 

「まったくめんどくせぇガキだぜ。こいつが本当にあの三千院家の令嬢なのかよ」

 

一人のハゲ男がだるそうにしながら言った。

 

「まちがいねぇよ。このプロフィール通りにちゃんと調べたんだから」

 

もう一人のハゲ男が一枚の紙をペラペラと空中で動かす。そこにはナギについてのことが決め細やかに書かれていた。

 

「しかしここまでうまくいくとはねぇ……これでたんまりお金が手に入るぜ!」

 

「これで俺たちはようやく借金地獄から解放される!」

 

やったり感のある二人を見てナギはふんっ、と鼻で笑った。

 

「残念だな。その借金地獄からは逃れられそうにないぞ?」

 

「なんでだよ。まさか、助けがくるとでも思ってるのか?」

 

「ああ、そうだ」

 

「はっはっは!こいつは傑作だぜ!いいかよく聞け小僧!」

 

「いや、私女だから」

 

「まず今、この車は時速134kmで走っているんだぜ。普通じゃ追いつけない。それに奴らは手出しできないはずさ。何せお前がいるんだからな」

 

「ふん、そんなこと関係ない。私のハヤテなら必ず助けてくれるからな」

 

「そこまで言うんだったら見せてもらおうじゃないのさ!もっとも無理だろうがな!はははは!」

 

(ハヤテなら着てくれる……。絶対に)

 

心の中でナギはそういうように呟く。

 

「……あれ?あのさ」

 

と言ってバックミラーを指で指すハゲA。

 

「なんだよ?今展開的に最高のところなんだけど」

 

「見てみろよ。なんかくるぜ……」

 

そう言われたハゲBは仕方なくバックミラーを見る。すると何か黒い服を着た人がものすごい速さで走ってくるのだ。

 

「なんだよこれ。き、気のせいだろ。無視無視」

 

「いや、でもこれ明らかにこっちに着てるんですけど……」

 

「気のせいだって!怖いこと言うなよ!こっちは猛スピードで走ってるんだぜ。それに走ってついてこれるわけがない」

 

「ハヤテ……ではないようだな」

 

少し残念な感じで、ナギは呟く。だんだん近づいてきたらわかったのだが、髪の毛の色は黒い炉で、ハヤテよりも背は高い。執事服ではない黒のスーツ。どれもハヤテには似ていなかった。

 

「おい、お前。もしかしてこいつがハヤテとか言う奴か?」

 

ハゲAが信じられない顔をしてナギに質問する。

 

「いや、違うが……どっちにしろこれでお前らは終わりだな!」

 

「うるせえ!まだ終わってねぇ!調子に乗るのもいい加減にしろよガキ!!」

 

そう言ってハゲBはナギに手を伸ばす。

 

(ハヤテ助けてくれ!!)

 

そのときだった。

 

「そこの車、止まってください!!」

 

声が聞こえた。

 

「なんだ!声が聞こえんぞ!」

 

ハゲBはキョロキョロとあたりを見回すが、誰もいない。

 

「どうなってやがる!!どっから声が……」

 

「ここですよ、ここ」

 

「「「!?」」」

 

三人は目の前を見る。そこにはフロントガラスにしがみついていて乗っている桂馬の姿があった。

 

「お、お前……どうやってそこに」

 

「え?ああ、普通に走ってた途中でジャンプして乗っただけですよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「普通って……」

 

ハゲ達は驚愕していた。常人ではありえないことを普通と言っているのだから。

 

「う、嘘だ!!」

 

「嘘でもどっちでもいいじゃないですか。だってあなたたちは……」

 

一息ついて、

 

「僕に捕まるんですから」

 

ニッコリとそう答えた。

 

(綺麗だな///)

 

ナギはその笑顔に思わず顔を赤く染めてしまった。

 

「ふん!上等だぜ!その前に振り落としてやる!!」

 

車はさらにスピードを上げる。

 

「や、やめろ!!これ以上あげたら死んでしまうではないか!」

 

「うるせえ!なりふりかまっている暇はねぇんだよ!……そうだ、この際もういい。事故に装ってこいつを殺してやろう」

 

「やめろ!」

 

ついにヤケになったハゲA。

 

「おい、バカ!このままじゃあ人質まで殺しちまうぞ!!」

 

「大丈夫だ、すでに手を打ってある」

 

そういうといきなり扉を開けるハゲA。

 

「まさか……ここから出るのか!?」

 

「ああ、そうだ。大丈夫だ。俺たちは受身だけは完璧だからな」

 

「受身だけはって、俺らはいじられ芸人か何かかよ……」

 

しょんぼりするハゲAをよそにハゲBは説明を続ける。

 

「俺が合図したら飛び降りるんだ。人質ごとな」

 

「わかった」

 

(このままではあいつが死んでしまう!!私には何もできないのか!!)

 

何もできないのが悔しいのか、強く拳を握るナギ。

 

「後もう少しだ……」

 

「早く車を止めてください。そうすればハゲだけは助けてあげてもいいですよ」

 

「なんだよハゲだけって!?どうやって助けるんだよ!?」

 

「いまだ!飛べ!」

 

そう言ってハゲAは飛び降りた。

 

「仕方ねえ!」

 

続いてハゲAとナギも飛び降りた。

 

「くそっ。逃がしませ」

 

「ふっ、死ね!!」

 

運転者がいなくなった車はそのまままっすぐに進み、電信柱に勢いよく突っ込んだ。

 

「……おい、大丈夫か」

 

「あ、ああ。なんとかな。にしてもいてぇぜ、さすがに一人多いと」

 

「……ぁ……」

 

ハゲ達がしゃべっている間にナギは突っ込んだ車の方を見つめる。車の原型は失われていて、事故の際にでたガソリンから火が出ている。

 

(わ、私のせいで……)

 

地面に手をついて四つん這いのポーズをとるナギ。そして目にはうっすらと涙のつぶができていた。

 

「おいおい、泣くなってガキ。仕方なかったんだよ。あれは事故だったのさ」

 

あざ笑うように言うハゲA。

 

「っ!?何が仕方がなかっただ、殺すとか言ってたではないか!!」

 

「まったく何言ってるんだかわかんねぇな」

 

「知らぬ顔をするな!!」

 

「ま、まだガキだ。精神的に追い詰められて幻聴を見ていたのかもしれない」

 

「幻聴などではない!!あれは」

 

「まあまあ、とにかくあいつは死んだんだよ。残念だったなぁ」

 

「何勝手に人のこと殺しているんですか?」

 

「「「!?」」」

 

声がしてきたほうを見る。するとそこには服はボロボロになってはいるが二本足で経っている桂馬の姿があった。

 

「お前、生きてたのか!!」

 

ナギが叫ぶ。

 

「えぇ」

 

「ど、どうやって」

 

ハゲAが質問する。

 

「そんなことより、さっさとお縄についてください」

 

こちらに歩み寄りながら言う桂馬の姿。

 

「く、くそったれ!!」

 

追い詰められてか、ハゲBはナイフを持って突っ込んでいった。

 

「ふぅ、わかりました。来るというなら全力できてください」

 

「余裕こいてんじゃね!!」

 

「危ない!」

 

ナギがそう叫ぶも、もう時すでに遅し。そのナイフは桂馬の体に突きささ

 

「……あれ?」

 

っていなかった。それどころか先程まで桂馬がいたところには何もいなかった。まるで最初っから何もなかったように。

 

「どこに!!」

 

動揺しているのか、ハゲBは辺りを見るも何もいなかった。

 

「どこに行きやがった!」

 

「ここにいますけど?」

 

「っ!?」

 

後ろから声が聞こえる。できれば振り向きたくなかった。そうハゲAの本能が告げている。今振り向けば自分は殺されると……。

 

「どうしたんですか?汗がだくだくですよ?」

 

「い、いつからそこに」

 

「だから先程からずっといましたよ」

 

「く、くそっ!!」

 

化物だ、ハゲBは心の中で悔やみながら叫んだ。

俺たちは化物が守っていた姫様に手を出してしまったと。

 

「ではしばらく眠ってもらいますね!」

 

「ぐはっ!!」

 

男がこちらに振り向いた瞬間に拳を相手の溝内に入れた桂馬。

ハゲBはそのまま気絶して倒れた。

 

「ば、化物!!」

 

とにかく逃げなければ、とハゲAは思った。このままではあいつのようにやられると。

 

「だから逃がさないといってるでしょう」

 

「ひぃぃぃー!!」

 

しかしそれはかなわない願いだった。気づくと目の前には桂馬がいた。

 

「た、頼む!おとなしく捕まるから!だから助けてくれ!」

 

土下座をして命乞いするハゲA。

 

「……分かりました。じゃあ、今警察を呼びますからおとなしくしておいてください」

 

後ろに振り向いて携帯を取り出し、警察に連絡しようとする桂馬。

 

「バカめ!そう簡単に降参するとでも!」

 

ハゲAは、ポケットに持っていたナイフで桂馬の背中を突こうとする。

 

「やっぱりこうなりますか」

 

しかし桂馬にとってそれは予想済みな行動。向かってきた相手の手を掴み、ナイフを落とし、

 

「とりゃ!!」

 

そのまま流れるように相手を投げつけた。

 

「ぐふっ!」

 

ハゲAは地面に衝突したあと、そのあまりにも衝撃の痛さに気絶した。

 

「捕まってもう一度人生をやり直してください。あなたにはまだ時間はあるのだから……」

 

もう気絶していて聞こえていないハゲAに言う桂馬。

 

「お、お前大丈夫なのか?」

 

心配な顔をして聞くナギ。

 

「えぇ、大丈夫ですよ。こういうときの場合、たいていの主人公は丈夫に作られて」

 

言いかけたところで前から倒れてしまう桂馬。

 

「全然大丈夫ではないだろう!!」

 

「ははは、そう見たいですね……」

 

どんどん力が抜けていくのを桂馬は感じていた。

 

(やばい、意識が朦朧と……最近節約してて飯を食ってなかった時に、全力で走ったのが原因かな?)

 

「とにかく私を助けてくれてありがとう!その礼といってはなんだが、なにかほしいものとかないか?」

 

「じゃ、じゃあ、僕に……仕事をく……だ……さい」

 

「うむ、その願い、この三千院ナギが引き受けた!!」

 

それを聞いて安心したのか、桂馬は意識を失ってしまった。

 

「おい、今すぐ救護班を頼む。いいな、五分で来い。じゃ」

 

携帯で救護班の要請をした後、ナギは桂馬の顔を覗き込んだ。

 

「は、ハヤテほどではないが、かっこいいではないか///」

 

顔を赤く染めてナギが呟く。と、そのとき、

 

「ナギ!」

 

「お嬢様!無事ですか!」

 

「お、ハヤテにマリアか」

 

「まったく、ナギ!また誘拐されて」

 

「仕方ないだろう。いきなりだったのだ」

 

「大丈夫ですか?どこかお怪我とかは」

 

「大丈夫だ。そこにいる奴が助けてくれたからな!」

 

「っ!?桂馬君。大丈夫ですか!」

 

桂馬を見た瞬間に青ざめた顔をして駆け寄るマリア。

 

「大丈夫だ、マリア。気絶しているだけだ。それに救護班も呼んである」

 

「そうですか……」

 

ほっと一安心したマリアであった。

 

「どうやら救護班がついたようだな。よし、早速屋敷に連れて行こう」

 

「……ナギ。一つお願いできますか?」

 

「?なんだ、マリア?」

 

「あの、この人のことなんですけど……ナギの新しい執事にしてくれませんか?」

 

一瞬の沈黙が場面を走る。しかしそんなのはほんとに一瞬であった。

 

「安心しろマリア。願いはすでに聞き入れている……こやつを三千院家の新しい執事にする!!

とりあえず、ハヤテ!運んでくれ」

 

「はい、分かりました」

 

そういうとハヤテは横たわっている桂馬をお嬢様抱っこし、そのまま救護班のヘリの中に運んでいった。そのままナギもヘリの中に。

 

(よかったですね桂馬君。いい仕事、見つかりましたよ)

 

そんなマリアの祝福する思いも知らず、桂馬は眠り続けている。

歯車は絡みだした。

 

 

 

 

 

「おい、結局さ……」

 

「ああ、俺たち……」

 

「「最後まで名前なかったな」」

 

その後、このハゲ二人組みは警察に捕まった。


 
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