初めまして、俺の名は神崎大悟。
完璧な容姿、最強の魔力、主人公だけが持っているニコポ、ナデポのスキル、銀色の髪に赤と青のオッドアイ。
これほど愛されている転生者は居ないだろう………
さて、今ではこんなに恵まれた男になっているが、前世はひどかった。
引きこもりのデブオタ。
女の子なんて出会いもクソもなかった。
そんな人生に絶望し、自殺した俺だが、神様は俺に転生の機会を与えてくれた。
本当に神様には感謝しきれない………
「ふむ、いきなりで悪いが、お前にはリリカルなのはの世界に転生してもらう」
「転生フラグキターーーーーーーー!!!!」
「…………前のやつとは180度違うやつじゃの」
「あ、あなた様は神様ですか?」
「まぁ、人間からはそう呼ばれているの」
「な、ならばお、俺にも転生者としてチート能力が………」
「それについては自分で決めて欲しい。」
「じ、自分が決めて良いのでありますか?」
「そ、そうじゃ(前の奴の方がよかったのぉ………)だが叶えられるのは3つまで、さらにわしに叶えられるものだけじゃ。よく考えて欲しい」
「俺の願いは決まってます!まずは最強の魔力。次にナデポ、ニコポのスキル。最後に銀色の髪と、赤と青のオッドアイを持つイケメンにしてくれ!!」
「本当に前の奴とは正反対だの………それにやたらと細かい………」
「前のやつとは?」
「お主より先に転生させたやつじゃ。お主とは違い、欲が無くてな。3つの願いも一時間以上考えても思いつかなったから保留にしたんじゃ」
「………別になくてもよかったのでは?」
「それじゃ、わしの気が収まらん」
「まぁいいですけど………そいつの名前はなんと言うのですか?」
「前世の名前は確か佐藤考輔だったはずじゃが………」
「転生後は?」
「分からんわい。転生後の名前は自由に決めてるからの」
「そうですか………」
まぁ、俺のことは前世でも知らないだろうし、転生者だって分かるわけないか………
だが大悟は気がついていない。
明らかに普通の人じゃありえない容姿をしていることを………
「それで、これがおぬしのデバイスじゃ」
『初めまして、マスター。』
どうやら男人格のようだ。女人格の方が個人的にはよかったけど………
「能力もおぬしが決めるがいい。ただし自分の魔力で出来る範囲じゃ。まぁお主の魔力ならだいたい問題ないだろうがの」
「そうします」
「それじゃ、幸運を祈るぞ」
そう言われて大悟の意識は暗くなった。
「おっと、スキルの説明を忘れたの。………まぁ別に良いか」
神様はそう呟き自分が転生させた二人の事を思い返す。
「さて、どっちもクセのありそうな奴らじゃったし面白くなりそうじゃの………」
そう小さく笑ったのだった。
そのあとの俺は、面白いようにうまくいった。もう一人の転生者より早く原作介入出来た。
どうやらもう一人は介入する気はないらしい。
こっちにしては好都合。
このままハーレムに一直線だ!
まずはPT事件。いきなりSSSオーバーだと色々と問題なのではないのかと思い、なのはたちと同じくらいにリミッターを付けた。
これなら変にも思われないだろう。
原作と同様にプレシア・テスタロッサは虚数空間に消えた。
原作ブレイクと思ったが、やっぱりあのおばさんを俺は許せなかった。
それに、その分フェイトを慰めることが出来たし、ニコポやナデポのスキルも使った。
堕ちたのは確実だろう………
ただ、お別れイベントは俺の知らないところで終わってた。
恥ずかしかったのかな?
ったく、俺は気にしないのに………
次の闇の書事件。なのはがヴィータに襲われたところを華麗に助けた。
ヴィータが睨んでたが、なのはを助けるためだ。悪いがその場は退場してもらった。
けれどデバイス強化イベントはなくてはならないと思い、シャマルに蒐集させました。
後のはやてにも影響することだからな………
一度助けたからなのはたちには悪い印象はないだろうし………
あっ、俺は蒐集させませんよ。SSSオーバーの威力を誇る化け物が出来ちゃいますから。
そんなこんなでアースラ組について協力していきました。
ヴォルケン組の攻略は後ですればいい。
そんで最終決戦。
あの暴走した防衛プログラムに対しての一斉攻撃イベント。
その間にフェイトが取り込まれたりとかあったけど全部俺が関係ないところで終わってた。
俺はリーゼ姉妹の相手をしてたのでそんな暇がなかった。
………やっぱりリミッター付きじゃきつい相手だった。
そして防衛プログラムが登場。ここでみんなの株を上げておくか………
リミッターを解除し魔力を解放。
流石に、みんな驚いてるな………
「行くぞ、ジルディス!!」
『………イエス、マスター。』
ブレイドフォームになり、魔力を大剣に集中させる。
大剣が、何倍にも巨大になる。
「いっくぜええええええ!!」
その大剣をそのまま降り下ろす。
「グギャアアアアアアア!!」
いろいろな声が混ざったような悲鳴をあげる。
プログラムを守っていたバリアはすべて破壊される。
それを見てみんなの目が点になっている。
「今だ、行け!!」
その掛け声で我に返り、みな原作通りに攻撃し、闇の書事件は解決した。リインフォースは消えてしまったが………
俺と同じ銀髪で、ボインねぇちゃんだったので助けたかったんだけど、やっぱり俺の力じゃ無理だ。
はやてもフェイト同様に慰めた。
これではやても堕ちただろう………
将来が楽しみだ。
そのあとはいたって平和。
なのは撃墜イベントのことをすっかり忘れていた事以外特に何もなかった。
俺は学校に行きながら魔導師として活動している。
その分会える時間が無いのか、なかなか会えない。
恥ずかしがらずに会いにくればいいのに………
学校でも同じクラスなのに話すことがなく、俺から話に行くことが多かったが、行くと楽しそうに話すから嫌われてはいないのだろう………
…………それとも余りにも周りからもてすぎるから嫉妬してるのか?
お前たちが一番なのに。
そんな感じで中2になった。
去年とは違い、アリサとすずかも同じクラスになった。
久しぶりにみんなと同じクラス。
「う、うん、これからよろしく」
「……………」
「アリサちゃん………」
「………よろしく。」
そんなにかしこまるなよ。
俺は別に気にしないのに………
もしかしてまだ嫉妬してるのか?
「前も言ったけど俺はお前たちが一番だから」
かっこよく決まったな。
「そ、そう(いきなり何言ってるんだろ………)」
「………(キモイ)」
「なのは、フェイト、はやて、今年もよろしくな。」
「う、うん……(はぁ、また同じクラス……)」
「よ、よろしく………(何でいつも一緒なのかな………)」
「ま、また………よろしくな………(最悪や……)」
何か顔が引きつっているような気がするけど気のせいだよな。
全く彼女たちを理解していない大悟だった………
ある、昼休み。
「また同じクラスだよフェイトちゃん……」
「そうだね、なんでいつも一緒なのかな………」
「いい加減にして欲しいわ、何で頭撫でようとしてくるわけ?気持ち悪いんだけど!」
「アリサちゃんきついなぁ~。まあ私も同意見やけど………」
「三人はずっと一緒だからね。私とアリサちゃんはまだましだね」
「そうね、何であんな奴がモテるのか分かんないわよ」
「ね、誰にでも頭撫でようとするし。最近私たちに対する目線もいやらしいよ」
アリサが言った言葉にフェイトが付け足す。
「とにかくなるべく近づかんようにしないとな」
「そうね。特に魔導師の三人は気を付けなさいよ」
「私たちは大丈夫、違う部署だから。時々来るけど………」
「そ、そう。でもそれなら学校だけだね」
すずかの問いにみんな頷いた。
大悟は彼女達にかなり嫌われていた………
最近おかしい…………
彼女たちが、一人の男に集まっているような気がする。
変化があったのはなのはがあいつの隣になってからだ。
いつも授業は寝てばかりで、全く目立たない普通の奴。
体は鍛えているのかたくましい体つきしているが、それ以外は何もない。
なのに、アリサやすずかとはいつも話している。
しかもアリサやすずかからだ。
それに続き、なのは、フェイト、はやてもだ………
はやてに限っては昼休み二人でいることがあったらしい。
男子で大変、話題になっている。
もしやはやては無理やり………
他も、もしかしたら奴の魔の手に………
何か弱みでも握られてるのかもしれない。
だったらみんなは俺が守らないと!
これ以上好きにはさせない!!
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