深夜、久しぶりにイッセーと依頼人のところへ向かっている。
コンコン
「グレモリー眷属の者ですが…いますか~」
………返事がない。
「失礼しま~す」
イッセーと共に家の中に入ると、そこには惨いとしかいいようがない
ような死体が切り刻まれていた。
「イッセー。気をつけろ」
「わ、わかった」
部屋を探索していると、神父の姿をした少年がいた。
「お~お前達、悪魔じゃん。やった~こいつ、悪魔と契約を結んだから殺したさ!
悪魔と関係を持っている奴は皆殺ししないと気が進まないのよねぇ。
もちろん悪魔もだけど! 俺『はぐれ悪魔祓い』だからさ、
悪魔をころすのに快感「うざい! 黙れ!」なんだとぉこのくそ悪魔ぁぁぁ!!」
少年神父は、刀身のない剣の柄と銃を取り出した。
「イッセー、こいつは危険だ。逃げろ」
俺は小声で逃げるのを促がしたが
「親友を置いて逃げれるかよ」
ニッとイッセーが笑う。
うれしい事を言ってくれるじゃないか…!
俺は、神器を呼び出した。
先日、部長から女装させられた時にHSSになっていたのを聞いた。
それから家では極力女装で生活した。そのおかげで、時間が延びた。
俺は、緋アリのカナの武装を頭に浮かべた。
全身が光り出す。神父や一誠は眩しそうにしていた。
◇
やがて光がおさまり、私はカナの服装をしていた。
「あなたの名前を教えてくださる?」
私は神父に聞いた。
「俺の名前はフリード・セルゼン。はぐれ悪魔祓い(エクソシクト)でぇ~す。
早速ですけど、死んでくださ~い♪」
フリードが私に銃で撃ってきた。私は『銃弾撃ち(ビリヤード)』で光の弾を弾いた。
「ひゅ~♪ なかなかやるねぇ」
そう言うと、また光の弾を撃ってくる。それを『銃弾撃ち』で弾く。
「んん~♪ 惚れちゃいs…あぐぁ」
フリードは太ももを押さえだした。初めてだったけどできたわ。
―――――『跳弾弾き(エル・ビリヤード)』――――――
光の弾を銃弾撃ちで弾き、光の弾を弾いた魔力の弾丸が跳弾し
フリードの太ももに当たったって訳。
「何が…あったんだ?」
一誠が呆然としていた。 どうやら見えなかったらしいわ。
「いったい、なにがあったんですか?」
いきなり女性の声が聞こえた。
「…アーシア!」
「…イッセーさん?」
この金髪の女の子はアーシアというらしいわね。可愛い子
「アーシアたん。この傷直してくれない?」
「はい…わかりました」
アーシアは、フリードの撃たれた太ももに手をかざすと、緑色の光が現れた。
すると、傷が治っていった。
「(回復系統の神器…あの子も神器持ちなのね)」
「フリード神父…その人は…」
「あいつは、人じゃないよ~ん。悪魔なのでぇ~す」
「イッセーさんが…悪魔…!」
アーシアが信じられないといった風な顔をしている。
一誠は、知って欲しくなかったと思っているでしょうね。顔に出ているわ
「え? 君ら知り合い? まさかの悪魔とシスターの禁じられた恋なんて」
おもしろおかしく一誠とアーシアの顔を交互に見ている。
「でも、俺的にはそこの悪魔を殺っちゃっわないと気がすまない訳で…
特に、そこの女はね」
そう言うと、フリードは私を睨む。いい殺気だわ。普通の人間だったら
失神しているわね。
「来なさい。あなたを蜂の巣のしてあげるわ」
言いながら、無形の構えをとる。
「そういって置いて、自分から隙をつくちゃうなんてあほだねぇ~
死にさらせぇぇぇぇぇぇくそアマがぁぁぁっぁぁぁぁ」
フリードが向かってくる。
――――『不可視の銃弾(インビィジビレ)』――――――
4連射の不可視の銃弾がフリードの両肩、両太ももに直撃した。
「ぐあぁあぁぁぁぁああ」
すべてまともにくらったフリードは、柄と銃を落とした。
それと同時に目の前に魔方陣が現れた。部長が来てくれたんだわ。
「大丈夫! イッセーくん。…ってあれ、終わっている」
魔方陣から来た祐斗がぽかんとした顔をしている。
「いい所に来たわ。今のうちに行きましょう」
私は、一誠をつかみ魔方陣へ放り込んだ。
「あらあら。もう終わりましたの」
優雅な口調をした朱乃さんが出てくる。少しだけ驚いているらしい。
「さすがクリス。もう神器の使い方も魔力の使い方を覚えたのね。すごいわ」
部長が褒める。 ありがたいけど、それは後で。
「イッセーさん。また、お会いしましょう」
アーシアが悲しげな笑顔を浮かべたのを最後に私たちは、部室へ戻っていった。
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神様の悪戯で、死んでしまった俺―――神矢クリスはハイスクールD×Dの世界に転生した。原作の主人公、兵藤一誠らに会っていろんな事に巻き込まれる。