◎名前

　垂水　百済　　　たるみず　くだら

◎年齢

　１７歳

◎所属

　二年十二組

◎服装

　制服の下にパーカーを着用し、フードを被っている。

◎特徴

　痩身長躯・ウルフヘア・鮫のような乱杭歯

◎通称・蔑称

　『詐欺師(イリュージョニスト)』『不戦主義者』

◎信条

　強きを偽り、弱きを騙る。

◎好きなもの

　約束

◎嫌いなもの

　名字で呼ばれること

◎特技

　奇術・人間観察・異常(アブノーマル)察知（直観的なもの）

◎使用武器

　ドライバーやノコギリなど多種多様な工具。

　以下ネタバレ注意・読み飛ばしをオススメ

◎本名

　安心院　不和　　　　　あじむ　ふわ

◎経歴

　七億人の悪平等の一人から生まれた。

　生まれると同時に母親は死んだが、安心院なじみの目に留まり、夢の中で息子――過負荷でありながら純粋培養の悪平等として教育された。

　なじみの『媚暴録(メモリーダスト)』によって、とある時期に精神・肉体の負の記憶を、さらになじみとの関係や『既述死(デッドワード)』を除いた『凶星惨禍』に関する記憶を封印される。

　しかし、中学の球磨川による傷害事件をきっかけに、全ての記憶を戻される。

　水槽学園に進学したが、廃校二ヶ月前に不知火袴からの勧誘により箱庭学園に転校した。

◎能力

『既述死(デッドワード)』　

　百済が持つ『凶星惨禍』の一部を切り取ったもの。

　致命傷を受けても死ぬことがない。

　これは不老、回復能力が飛躍的に向上するというわけではなく、あくまで『死なない』だけの能力である。当然、負った怪我や痛覚もそのまま。

　応用編として、体内に大量の武器や奇術のタネを仕込むことが出来る。

『凶星惨禍(ディザスター)』　

　百済が本来持つ、自爆系巻き込み型過負荷(スキル)。

　百済が今まで受けてきた負傷や病気、精神的ストレスなど、ありとあらゆる苦痛を自分を含めた(・・・・・・)周囲の人間にも強制的に体験させる。

　オンオフのみ可能で、一度発動してしまうと百済本人にもどうなるか予測や制御ができず、完全に無差別で効果範囲も不明。

　必然的に、百済が傷を負えば負うほどパターンや規模は増し、体験は累積する。

『媚暴録(メモリーダスト)』

　なじみの一京分の一のスキル。

　対象者の記憶を弄るとともに肉体も作り変えることができる。

　傷を受けたという記憶を消去すれば、実際に身体の傷も消える。

　在りもしない記憶を植え付けることはできず、あくまで本来の記憶を基に一部を作り変えることや、完全消去・封印しかできない。

　百済（不和）に使用する際は『口写し(リップサービス)』のようにキスをするが、本来は相手の素肌に触れるだけでいいため、彼女なりの愛情の現れでもある。

◎備考　

　身体中に火傷や古傷があり、特殊メイクで隠している。

　幸福にも、マイナスの大前提である『他人の不幸』にすら興味がない。

　他人の強さにも興味がないため、日之影空洞の『知られざる英雄(ミスターアンノウン)』を無効化できる。