No.446709

IS-D インフィニット・ストラトス-デジタライズ

とりあえずここを前書き代わりにしようと決めました

プロローグ終了時点での人間関係を簡単にまとめますと

・一夏と千冬の関係は微妙なものになっている

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2012-07-05 20:51:01 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2121   閲覧ユーザー数:2040

第1話

 

Side 太一

 

 俺が一夏達とあって6年、俺達はIS学園に入学した

 

 なお、俺達が入学する2月ほど前に束さんが全世界に向けて新しいタイプのISとそのコアを作ったことを発表した。それに伴い、それまでのISのコアについてわかっていることと、簡略化した設計図をISコア非保有国に公開した

 

 それによって、世界は動いた…かに思えるが実は目に見えた大きな変化はなかった

 

 なぜなら、設計図をもらってもどのように組み立てればいいのか理解できなければ作れるはずがない。どのような金属を使えばいいのかわからなければ作れるわけがない。使用されている金属がわかっても手に入れられなければ意味が無い。たとえそこまでできても適合者がいなければただの金属と電子パーツの塊であり、税金で作ればたちまち暴動のもととなり、戦争のもととなる

 

 そのため、設計図をもらってもどこも表立って制作には着手している様子はない。そしてそのことと戦争を起こせばISが使えなくなるとわかっているためすでに保有している国も動かない

 

 まぁそんな感じで、この数ヶ月で世界にはすぐに火がつきかねない爆弾が放り込まれた。もっとも、火をつけそうな連中は心当たりがあるから今はその対策を考えないとね… 

 

「で、いつまで現実逃避しているつもりだよ」

 

「う~ん、束さんの影響力はすごいなぁ…」

 

「そうじゃねぇだろ…」

 

 さっき言った通り、俺たちはIS学園始まっていらい、初めての男子生徒だ。それも4人同時の…

 

 俺、一夏、弾の3人と箒、シャルロット、簪の3人は運良く…というか、束さんが密かに交渉したのだろう、同じクラスになっている。他の男子はどうやら別の組らしいが…容姿は銀髪に金黒の俺と同じオッドアイで、イケメンというやつらしい…果てしなくどうでもいいが

 

「それよか担任来ないな」

 

「問題児が集中しているからな…しかたがないだろう」

 

 発表が早かったからな。そもそも俺達にIS-Dが与えられたのは束さんがコンタクトを取りやすい人物たちだったからというだけ。それ以外の他意はない

 

 問題児というのは他国の専用機持ちたちのこと

 

 1人目―イギリス代表候補生、セシリア・オルコット

 2人目―中華人民共和国代表候補生、凰鈴音

 3人目―ドイツ代表候補生、ラウラ・ボーデヴィッヒ

 

 前者2人はプライド高いだけだからこっちが刺激しなけりゃなにもないだろうが…ボーデヴィッヒの奴は違うな、明確な敵意を一夏のやつに向けてやがる

 

 俺達6人も問題児といえば問題児だな

 

 1人目―俺、才羽太一、日本国籍を持っている以外特筆事項なし…つまりバックボーンがないため狙いやすいから、自己防衛が欠かせない

 2人目―織斑一夏、姉が元世界最強(ブリュンヒルデ)なのでうかつに手が出せない

 3人目―五反田弾、我が親友にして複雑な事情持ち、他は俺と同じため、自己防衛が欠かせない

 4人目―更識簪、日本の暗部に属する一家の長の次女。実力もそれに見合う。

 5人目―シャルロット・デュノア、フランスデュノア社のご令嬢。弾並に複雑な事情持ち

 6人目―篠ノ之箒。開発者の妹なためマークが一番厳しい

 

 こんなかんじだな…だからひとまとめにされたのだが…

 

 ちなみに残った男子はよく知らん。ただ俺達は愚か代表候補生にも及ばないだろう…純正のISを動かせたというのは驚いたが

 

「皆さん、おはようございます」

 

 ようやく来たか、緑の髪にメガネをかけた小柄な先生が挨拶をしながら入ってくる

 

「私はこのクラスの副担任の山田真耶です。全員揃ってますね、それじゃあSHR(ショートホームルーム)を始めますよ~」

 

 アンバランスな感じな先生だな…童顔に低身長に巨乳…あれだな、悪い男に引っかかるようなタイプっぽい

 

「え、え~と皆さん、一年間よろしくお願いしますね」

 

 全員無反応(ノーリアクション)…他の連中はどうか知らんが俺は反応すると面倒くさそうだったからだ

 

「そ、それじゃ1人ずつ自己紹介していってください!!」

 

 …無理やり今の流れに持っていったな

 

 1人ずつ自己紹介していく。オルコットは自己主張の塊という印象を受けたな

 

「織斑一夏です。え~と趣味は剣道というか武道・武術全般の訓練、得意なのは家事です。後、苗字に対してはノーコメントでお願いします」

 

 微妙な関係になっているからな、お前ら姉弟は…

 

 と、一夏が自己紹介をし終えたところで、あいつに黒い板が振り降ろされる…が、

 

 ヒュン!!バシッ!ポイッ!

 

 それを受け止め、教卓に放り投げる一夏…優しいやつだな、あいつ

 

「なんだ、その挨拶は。もうちょっとまともに出来んのか」

 

「いきなり人のことを叩こうとする暴力教師に言われたくないです」

 

「……いうようになったじゃないか」

 

「いいえ、織斑先生」

 

 そう言って一夏は着席する。てか、俺らのクラス担任かよ…政府や委員会の連中ばかじゃないのか?嫌な予感がバリバリするんだが…

 

「諸君、私が織斑千冬だ。君たち新人(ルーキー)を1年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。私の言うことはよく聞き、よく理解しろ。出来ない者には出来るようになるまで指導してやる。私の仕事は若干15歳を16歳まで鍛え抜くことだ。逆らってもいいが、私の言うことは聞け。いいな」

 

「「「「「「」」」」」」

 

 なんちゅー暴論…いや、前半は普通に良い教師っぽいけど後半が打ち消すどころかマイナスイメージに持ってってんだけど!!

 

 天上天下唯我独尊を地で行く人物か、はたまた元とはいえ世界最強(ブリュンヒルデ)のなにあぐらをかいた人物か…両方かな

 

 ヒュン!スカッ!

 

「……よく避けたな」

 

「いきなり殴るなんて教師以前に大人としてどうかと思ういますが」

 

「なにやらひどいことを思われた気がしてな」

 

「いい勘してますね。世界最強(ブリュンヒルデ)は伊達ではないということですか」

 

「ここではその名ではなくちゃんと教師としてよべ」

 

「ハイ、織斑先生」

 

 ここは軍じゃなくて教育機関…まぁ兵器(IS)の操縦者を育てるという点じゃ軍施設の一部とも言えるか…

 

 その後も自己紹介は続き

 

「五反田弾だ。趣味は鍛錬と散策。家事っつーか料理はそこそこできる。1年間よろしく」

 

「才羽太一。趣味はハングライダーやパラグライダーで空をとぶこと、特技はバスケだ。1年間よろしく頼む」

 

「更識簪。日本の代表候補生でもあります。趣味はプログラミングと機械いじり。1年間よろしくお願いします」

 

「篠ノ之箒だ。私も日本の代表候補生だ。姓で察したものもイルかもしれないが、ISの開発者は私の姉だ…と言っても、それ以上のことを私は言うつもりはない。特技は剣道だ。1年間よろしく頼む」

 

「シャルロット・デュノアです。えと、よろしくお願いします」

 

 ちなみに質問は何もこなかった…というより、できなかったというのが正しいか…織斑教諭の放つオーラが半端無かったからな…

 

 さて、これから学生生活…本来のものとは違うけど、楽しみますか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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