No.446069

魔王少女?冥王の前には無力!!6前

自身の死因が面白かったから。 神にそう言われ転生することになった主人公。 彼はその世界でどう生きて行くのか?

2012-07-04 23:44:06 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2570   閲覧ユーザー数:2486

暁~

 

我は今、猛烈に歓喜している。

 

我の邪魔をする愚か者を此の手で処分できたのだから。

 

我は転生する前は何処にでもいる中学生だった。趣味は特に無く学校から帰ってきたらコンピュータに向き合う毎日。

 

友人は居なかった。それどころか我はイジメの対象にされていた。周りからは無視され男子からは身体的、女子から精神的にイジメられた。

 

それからは学校に通うのも苦痛でとうとう引きこもるようになった。

 

ひたすら画面の向こうにいる二次元を相手にする毎日。

 

このまま一生を終えるのか。と我は思っていた。

 

だが、それは呆気なく終わりを告げた。

 

交通事故。

 

コンビニ帰りの途中トラックが突っ込んできて、………

 

気がついたら白い空間にいた。

 

そこで神に出会い転生させると言った。

 

我は嬉々として転生した。

 

二次元の世界で笑いかけてくれた彼女達に会える。そう、彼女達と共に生きる事が出来ると。

 

そう思い我は『リリカルなのは』の世界に転生した。

 

だが、そこには既に2人の転生者がおりなのは達と共に行動していた。

 

龍王子はなのはと、衛宮はフェイトと。我も直ぐに介入し、なのは達を手に入れようとした。

 

しかし、思うようにいかず未だに彼女達を落とせずにいた。

その変わりモブの女達は簡単に堕ち、それで気を紛らわせていた。その時は気分が良かった。

 

馬鹿にしてき女子は我のイイなり、殴りかかってきた男子は泣きながら許しを乞う。

 

正に爽快だった。

 

前世の頃では味わえない快感を我は感じていた。

 

後は邪魔な転生者を処分しなのは達を手に入れ我のハーレムを築く。

 

 

 

 

 

 

だけだと、思っていた。

 

 

 

 

 

 

中学に上がり我の周りが一気に変わった。

 

元々我を慕う女は対した変わりは無かったが、新しい女、違う学校の女子にはニコポもナデポも効かなかった。

 

寧ろ嫌がられていた。

 

その時は照れているだけだと思い気にしていなかったが、其処に奴が現れた。

 

 

八坂 真尋

 

 

奴はなのは達と同じクラスで見た目は美しい美少女だった。

 

 

取り敢えず口説こうとしたら奴は何と、我を投げたのだ。この我を、王である我を!

 

 

それからは落ちる一方だった。

 

 

なのは達に良いとこを見せようと張り切れば奴に邪魔され、近づけば邪魔され、奴に礼儀を教えようとしたら反撃され次の日からホモ野郎と呼ばれるようになった。

 

 

周りの女達も次第に離れて行き、最後には我1人になっていた。

 

そして、周りは我を無視しだした。

 

ついこの間まで我の隣で笑っていた女までもが、だ!

 

また、あの頃に戻ったような気がした。

 

その怒りを他の転生者達にも分かって貰おうと、あいつらと話をしたら奴らはあの八坂と友人になったとぬかしおった。

信じられるか?自身の夢であるハーレムを壊されたのに壊した者と仲良くしているのだぞ!?

 

「ふん、そんなに前の生活に戻りたいならいっそ転校すれば?こっから離れていれば前みたいに女を囲めるかもよ。」

 

「なんなら管理局も辞めるか?そしたらお前に対する苦情も聞かなくでコッチとしては嬉しいんだがね。」

 

「「はははははははは。」」

 

 

 

奴等はそう言ってその場を去った。

 

 

 

……何故だ。

 

何故我だけが、こんなに惨めな思いをせねばならぬ。

 

我は悪くない、我は選ばれた人間だ。

我は悪くない。

 

……………

 

………………

 

…………………

 

……………………

 

………………………

 

そうだ、……奴だ。

 

我がなのは達に近づけないのも、

 

我が女子に相手にされないのも、

 

我が男子にバカにされるのも、

 

 

 

全部、全部、全部、全部、全部!!

 

 

 

 

 

奴の所為だ。

 

 

 

 

「八坂、真尋ぉぉぉお!!!」

 

その時我は決めた。

 

殺すと、奴を、八坂真尋を殺すと。

 

それからの行動は早かった。

 

 

八坂の行動を監視し、奴が1人になる瞬間を狙う。

 

 

そうしたら早速奴は1人になった。

 

我は奴を打つ為に結界を張り人払いをした。

 

奴は結界に気づかずに公園のベンチに座った。

 

そこで我は気づいた。

 

奴が慌てておらぬことに。

 

普通なら静かとはいえ人1人すらいない空間を見て不思議に思うはずだ。

 

だが奴は不気味に思うどころか平然と当たり前のようにベンチ座り足を組んでいた。

 

(もしや奴は、)

 

そう考えた時奴は我に挑発してきた。

 

間違いない、奴は転生者だ。

 

そう思うと緊張してきた。

 

転生者は大抵の者は強力な能力を持つ。龍王子然り、衛宮然り。

 

 

ならば奴も何かの能力を持っているのかもしれぬ。

 

そう思い我は奴の前に出た。

 

そして、奴は我にたいして侮辱の言葉を口にした。

暁 終~

 


 
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