第20話 帰ってきた男 VSサイコ・ショッカー
Side十代
冬休みに入って
生徒のほとんどが家に帰っちまった
おかげで島はガラガラ
でもさ、俺たち居残り組には最高の環境だぜ
いつでもどこでもデュエルがやり放題
これで遊輝がいれば、もっと楽しかったんだけど
幻想郷って場所に行ってるらしいんだけど、何してんだろ?
まあ、今はそれは置いておいて翔とのデュエルだ
翔の場には攻撃表示のサイクロイドとジャイロイドがいる
「俺はクレイマンを攻撃表示で召喚!」
餅を食べていた大徳寺先生と隼人がこっちを向く
このデュエルが終わったら俺も餅食べようかな
パン!
「フニャアアアアアアアアアア!!」
俺は目の前の餅が割れて驚いたファラオの叫び声とほぼ同時に…
「クレイマンで攻撃!」
攻撃宣言をした
Sideout
Side三人称
十代と翔がデュエルしていたその頃
別の場所では高寺というオベリスク・ブルーの生徒は走っていた
「はぁはぁはぁはぁ
助けてぇぇぇぇええええええ!!」
高寺はまるで何かから逃げるように走っている
実際、助けて!
とまで叫んでいるのだから逃げているのだろう
その顔には恐怖しか浮かんでいない
「だ…誰か……」
ガチャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!
高寺はオシリス・レッド寮に到達するとともに力尽き地に倒れた
その時に食堂の入り口にあったガラスが破壊され大きな音が夜の闇に閉ざされた周囲に響いた
Sideout
Side十代
「な、なにぃ?」
俺たちがデュエルをしていると急に入り口にオベリスク・ブルーの生徒が倒れてきた
翔も言ってるけど一体なんなんだ?
「なんだ、いったいどうしたんだ!?」
俺は倒れているオベリスク・ブルーの生徒に近づいて話しかけた
「サ…サイコ・ショッカーが……」
「サイコ・ショッカーがどうした?」
「僕を追いかけて…」
「え、なに訳の分からない事を言ってるんすか?」
まさか……精霊か?
でも精霊だとしたらどうして?
「君は確かオベリスク・ブルーの高寺君だにゃ」
「大徳寺先生!
先生なら、デュエルの精霊を研究している大徳寺先生なら
きっと分かってくださいますね」
ってことはやっぱり精霊なのか?
だけどやっぱり腑に落ちないぜ
どうして精霊が人間を襲うんだ?
「デュエルの精霊っすか?」
「わあ、落ち着くのだにゃ高寺君
最初から話してみるのだにゃ」
これで訳が分かるかもしれない
よく話を聞かないとな
「は、はい
あれはまだ冬休みに入る前の事でした
僕たち高寺オカルトブラザーズは…」
「高寺オカルトブラザーズ?」
「同じオベリスク・ブルーの向田と井坂で組んだ
デュエルのオカルト面を研究するグループなんです
仲間に妖怪を研究してるメリー同好会と言う人たちがいるけどそれは置いておきます
特に僕らはデュエルの起源ともいえる精霊を研究していました
そしてあの日
僕らは今までの研究の成果を試そうと精霊を呼び出すことにしたのです
ウィジャ板を使って
サイコ・ショッカー様、お出で下さいませ
と僕たちが聞くと
『3体の生贄を捧げろ、さすれば我は蘇える』
そう文字は語りました」
ものすごく嫌な予感がするんだけど…
「いけませんね
デュエルの精霊と心霊学を一緒にしてはダメなんだにゃあ」
「で、高寺君たちはなんて答えたの?」
「分かりましたって」
おいマジかよ!?これはかなりやばいぜ
闇のデュエルだって存在してるんだ、それって命を捧げろって事じゃないのか?
「えええ!」
「カードの生贄だと思ったんだよ…それなのに」
んな訳ねえだろ!
少なくとも精霊を生け贄にするくらいはすると思うぞ
まあ、遊輝からの受け売りなんだけど
「え、まさ…か」
「次の日、メンバーの一人向田の姿が見えなくなってしまったんだ
そして次の日には井坂が
二人とも生贄にされてしまったんだ!」
でも完全に復活する前だったら何とかなるかも…
最悪、遊輝なら何とかしてくれるだろうし
「ええ!」
もしかしたら生け贄にされてないかもしれないけど
最後の希望と思って聞いてみよう
たぶん駄目だと思うけど
「冬休みだから実家に帰ったんだろ?」
「二人の家にも電話したよ
でも、まだ帰って無いって」
やっぱりか
「僕は恐ろしくなって
今日のフェリーで帰ろうとしたんです
そうしたら…
船の上に、あれは確かにサイコ・ショッカー」
サイコ・ショッカーの精霊…
これは思ったりよりヤバいかもしれないな
ガタン!
俺がそんなことを考えているとブレーカーの落ちること共に電気が消える
翔たちは悲鳴を上げ俺にしがみ付く、重い!
「翔、隼人しがみつくな、潰れる!!
重(おめ)ぇえええ!!」
「落ち着くのだにゃ」
ドタバタと俺たちがしていると…
「お、お前は」
「サイコ・ショッカー!!」
黒いコートを着ているけど間違いない!
あれはサイコ・ショッカーの精霊だ!!
遊輝に精霊の気配の探知方法を教えてもらったからよく分かる
って逃げた!
「あ、待て!」
「待ってアニキ!」
「十だぁい!」
「十代君!!」
俺たちは逃げたサイコ・ショッカーを追って森の中に入って行く
俺たちが走っていると送電施設に出た
「気を付けるにゃ
ここは島全体に電気を送る送電施設にゃ
高圧電流が…」
「あ、高寺!」
送電施設の奥の方に俺は高寺の姿を見て走って向かって行こうとする
ビリビリ!ビリビリ!
俺が高寺に近づこうとすると急に電気が流れ始める
一体どうしてこんな急に!
一瞬、一際眩しく光り俺たちは目を瞑る
しばらくしてから目を再び開くとそこにはサイコ・ショッカーが
ちょっと薄くて幽霊みたいだけど
翔たちは突然のサイコ・ショッカーの出現に驚いている
だけど、大徳寺先生
精霊は存在するって言ってたじゃん
なんでそんなに驚いてるんだ?
「先生、精霊はいるって教えてたじゃないですか!」
「み、み、見るのは初めてなんだにゃ」
そーなのかー
ってやってる場合じゃなかった
「おい、サイコ・ショッカー
高寺たちを返せ!!」
駄目か
だったら俺なりのやり方でいかせてもらうぜ!
「そんなに蘇えりたけりゃ俺を生贄にしろ!」
「十代!」
「アニキ!」
「成程、君から発生するパワーは他の者の並ではないな」
やっと口を開いたか!
だったら…
「しゃべったあ!」
「3体目の生贄には君の方がふさわしいかもしれん」
「だが条件があるぜ!俺とデュエルしろ!!
お前が勝ったら俺は生贄になる
だが、俺が勝ったら高寺と後の二人を返せ」
遊輝曰く、おいデュエルしろよ!
この世界では大体これで解決するって言ってた
今実際してる俺が言うのもなんだけど
ありとあらゆることがデュエルで何とかなる程度のこの世界っていったい…
「いいでしょう!!
おもしろい、君を生贄として召喚して見せよう」
ビリビリ!!
「わが生贄よ、君はもう逃げられん」
「生贄じゃねえ
俺はオシリス・レッドの十代だ!」
生け贄になんかならねえぜ!
絶対に勝って高寺たちは返してもらう!
「「デュエr「アグニシャイン!!」な、なんだ!?」」
俺たちがデュエルを始めようとすると急に火の玉が落ちてくる
一体なんだ!?
炎が消えていくとその中心にいたのは…
「そのデュエル、俺が受けよう」
オシリス・レッドの制服に紅色のマント
更に一冊の不気味なオーラを発する本を持った遊輝の姿だった
Sideout
Side遊輝
時間をしばらく巻き戻る
此処は幻想郷にある紅魔館
「はいこれ
でも、こんなものがお礼でいいの?」
「ああ、ありがとな」
俺は元紫もやしのパチェから一冊の本をもらう
元なのは俺が治療したからだ
病弱から吸血鬼レベルの健康に変化だ
「さて、今日はn「遊輝!あなたの言ってた事件が起きたわ!」
どうやら決まったな
それじゃあパチェ、ちょいと用事を済ましてくるわ
フランとレミリアにも言っておいてくれ」
俺は突如スキマから現れた紫から頼んでおいたことを聞き出かけることにする
サイコ・ショッカーがついに出たか
サイコ・ショッカーは仲間にしたいからな、さっさと行くか
この事件が終わったら幻想郷に戻って冬休みの終わりまでいるつもりだ
「分かったわ、じゃあまたね」
「ああ、またな」
俺は次元の穴(ホール)を開きデュエル・アカデミアに向かった
次元の穴(ホール)ってのはスキマ擬きの事
中には俺の家もあるけど基本は移動用に使ってる
スキマ擬きって言ってるのもなんだからってパチェが名前を付けてくれた
パチェとは幻想郷でも友達と言う意味で仲が特にいい
と言うよりは紅魔館メンバーとは仲がいい
地霊殿とか妖怪の山の連中とも仲良くやってるけど…
そんなことを思いながら俺が次元の穴(ホール)を通ると
そこでは十代とサイコ・ショッカーがデュエルを始める寸前だった
「そうはさせない!アグニシャイン!!」
パチェ直伝アグニシャイン
それを二人の間に放つと地面に当たり燃え上がる
「「な、なんだ!?」」
「そのデュエル、俺が受けよう」
「遊輝!?」
「遊輝君!?」
「なんで火の中から…」
「そいつは企業秘密だ
さあ、サイコ・ショッカー俺とデュエルしてもらおうか?」
「君はなんだ!?
その身から溢れるパワーは普通の人間が絶えれるものじゃないぞ!」
「そりゃなあ…」
(そうだよねお兄ちゃん、私が中にいるもんね)
まあな
お前が今の俺の中には居るからな、蘭花
(そうだよねえ!私が居るもんね
ところでその人と殺(あそ)ンデイイノ?)
駄目だこりゃ、相変わらず狂気の操作ができてねえじゃないか
もうちょっと操作ができるようになったらだ
その時はでっかい舞台を用意してやるから待ってろ!
(キャハ、ナンダオモシロクナイナア
約束だからね、じゃあ私は寝るから、おやすみ)
「まあそれは置いといて対戦相手変更だ
俺とデュエルしてもらうぞ!」
「いいでしょう!
君ほどのエネルギーがあれば復活だけではなく進化する事も可能のはずだ
君を生け贄に私は復活し進化する!」
「おい待て!おれと「十代、黙ってろ!
こいつは俺にやらせてもらう」
俺は瞳を真紅に染めて十代達の眼を見る
俺の眼を見た十代達は黙りオシリス・レッド寮に戻って行く
「今のは?」
「さあ、俺の新しい力によって邪魔は消えた
殺し合い(遊び)を始めようか!」
「殺し合い(遊び)ですか?面白い!
これから行うのは闇のデュエルだと知ってその態度
いいでしょう!」
「「デュエル!!」」
さあてラズに頼まれて作ったこのデッキ
試させてもらおうか
きちんと周囲と遮断する結界とデュエルディスクを通してカードのデータが行かないようにしたから問題ないっと
「先攻は私、ドロー
私は怨念のキラードールを攻撃表示で召喚」
斧を持った不気味な人形が現れる
聖王の鎧が無かったらあれは洒落になんねえぞ!
「手札から永続魔法 エクトプラズマーを発動!
互いのプレイヤーは自分のターンのエンドフェイズ
自分のモンスターを生贄に捧げることで
その攻撃力の半分のダメージを相手に与えることができる」
怨念のキラードールの攻撃力は1600だから800のダメージか
「私はカードを2枚伏せてターンエンド
エクト・プラズマ―の効果で800ポイントのダメージを与える」
4000-800=3200
「くっ!」
ちょっと効いたな
「俺のターンだ!ドロー」
これは幸先がいいな
「手札からヘカテリスの効果発動!
このカードを墓地に送る事でデッキから神の居城―ヴァルハラを手札に加える事ができる
そのまま手札から永続魔法 神の居城―ヴァルハラを発動!
こいつは俺のフィールドにモンスターが居ない時、手札から天使を呼ぶ
俺はこのカードの効果により手札から天空騎士(エンジェルナイト)パーシアスを特殊召喚!」
「その瞬間、トラップカード 奈落の落とし穴発動!
このカードは相手プレイヤーが攻撃力1500以上のモンスターを召喚したとき発動できる
召喚されたモンスターを破壊する」
ちっ!奈落か
だが俺にはまだ通常召喚が残ってるぜ!
「なら通常召喚だ!
ダーク・ヴァルキリアを攻撃表示で召喚!
ダーク・ヴァルキリアでダイレクトアタック!」
4000-1800=2200
「カードを1枚伏せターンエンドだ」
「私はその瞬間、速攻魔法を発動!」
何!?このタイミングでだと!
「終焉の焔、その効果で黒焔トークンを2体特殊交換!
そして私のターン、ドロー!
ふははははははははははははははははははははははははははははは!!!
まさかここまで早くお出でになって下さるとは!」
「どうしたんだ?何が来たんだ!」
おかしい、こんなことは本来の歴史ではなかったはずだ
一体何を出す?
「今見せて差し上げましょう!
私に復活の方法を教えてくださった我が神の姿を!
永続魔法の効果で墓地に送られた怨念のキラードールはスタンバイフェイズに復活する
さあ、降臨の時です!」
我が神?
「黒焔トークン2体と怨念のキラードールを生け贄に
究極なる闇の主、我がもとに下り力を貸したまえ!
現われろ!邪神!!ドレッド・ルートォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
ドレッド・ルートだと!?
何故!?如何してこんな所にドレッド・ルートのカードが!
「邪神だと!?何故!」
「我が神はとある人物によって蘇させられたのです
私は我が神に復活の方法を教えていただき人間たちを生け贄に復活しようとしてたのですよ!!
我が神の力を受けよ!ディバイド!!」
ちっ!俺のモンスターの攻撃力が半減しちまった!
あいつは自ら以外のモンスターの攻撃力と守備力を半分にしやがるからな
「邪神ドレッド・ルートでダーク・ヴァルキリアに攻撃!
フィアーズノックダウン!!」
3200-(4000-1800÷2)=100
「うぐお!
そうはさせるかぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!」
野郎!邪神のリアルダメージで潰そうとしやがった
ざけんな!!そんなことさせるか!!
「ほぅ!我が神の一撃を耐えるとは
やはり君こそ我が生け贄に相応しい!
マジックカード発動 Cyclone!
無粋なエクトプラズマーには退場願いましょうか」
なぜか某Wなヒーローの変身音が聞こえたが無視しよう
それにしても自らエクトプラズマ―を破壊か
邪神様は生け贄にできないって事か
「私はターンエンドです」
「俺のターン、ドロー!」
現状でこの状況を打開するカードは手札に無い
伏せモンスターで凌ぐか
「モンスターをセットしてターンエンドだ」
「最初の威勢はどうしたんですか?
私のターン、ドロー!
邪神ドレッド・ルートで伏せモンスターに攻撃!
フィアーズノックダウン!!」
邪神の攻撃が俺の伏せモンスターに向かってくる
だが!
「無駄だ!伏せモンスターはジェルエンデュオ
このカードは戦闘では破壊されない」
「成程!流石ですよ
私はターンエンドです!」
「俺のターン、ドロー!」
来た!
「エンジェルデュオは天使族の生け贄召喚に使用するとき1体で2体分の生け贄になる!
出でよ!エンジェルO7!!
「無駄です
どんなモンスターを出そうとドレッド・ルートの前ではすべてが半分に…
なってない!?これはどういう事です!」
「エンジェルO7の前で効果の発動は許されない
そして巨大化をエンジェルO7に装備する!」
「攻撃力5000だとぉ!?
邪神ドレッド・ルートを上回っている!?」
「は!4000程度の攻撃力で調子に乗るな!
エンジェルO7で邪神ドレッド・ルートに攻撃!
エンジェル・ビームバスター!!」
2200-(5000-4000)=1200
「ぐあああああああああ!!
我が神を破壊しただとぉ!」
「そういうことだ!ターンを終了する!」
「私のターン、ドロー!許さん!許さんぞ!
強欲な壺を発動!2枚ドロー!!
私はライトニング・ボルテックスを発動!
手札の私自身を捨て貴様のモンスターを破壊する!!」
「エンジェルO7!」
「更に死者蘇生を発動!私自身を墓地から特殊召喚!
私自身で攻撃だ!電脳(サイバー)エナジーショック!」
「そうはさせるか!
速攻魔法発動!攻撃の無力化!!」
「馬鹿な!?攻撃の無力化はトラップカードのはず
どうして速攻魔法なんだ!しかもそのカードは邪神の攻撃前に伏せてあったカード
何故邪神の攻撃を…」
「デュエルっていうのは先を読むものだぜ!」
「ターンエンドです」
とは言ったもののこのターンで逆転のカードを引かないと負ける
俺のデッキ、頼むぞ!
「俺の……ターン!ドロー!!
強欲な壺を発動、2枚ドロー!!」
来た!
「神の居城―ヴァルハラの効果発動!
俺は手札から天空勇士(エンジェルブレイブ)ネオパーシアスを特殊召喚!
さらに手札からハネワタを召喚!」
「そんな雑魚モンスターたちで何をするつもりです?」
「力を借りるぞ!レミリア!!
レベル7天空勇士(エンジェルブレイブ)ネオパーシアスにレベル1ハネワタをチューニング!」
レミリア、お前が蘭花のために俺に渡したこのカード
使わせてもらうぞ!
「チューニング!?
まさか精霊の中でも一部の者しか使えない秘法、シンクロ召喚!?」
「その通りだ!
紅蓮魔龍よ、その炎を持って全てを焼き尽くせ!
シンクロ召喚!出でよ、レッド・デーモンズ・ドラゴン!!」
ドラゴンウイングの痣が俺の左手に現れる
だが、この痣は本来俺のものではない
「ま、まさか…シグナーの龍?」
知っていたのか
「その通りだ!
そして、レッド・デーモンズ・ドラゴンで攻撃!
アブソリュート・パワーフォース!!」
1200-(3000-2400)=600
「まだだ!まだ私のライフは残っている!」
「何を勘違いしているんだ?」
「え?」
「まだ俺のバトルフェイズは終了してないぜ!
速攻魔法発動!シンクロキャンセル!!」
「シンクロキャンセル?」
「要はシンクロモンスター版の融合解除だ
シンクロモンスターをデッキに戻し墓地に素材がそろっていれば出せるんだよ
来い天空勇士(エンジェルブレイブ)ネオパーシアス!ハネワタ!」
「あ、ああ……」
「2体のモンスターで止めだぁあああああああ!!」
600-200-2300=-1900
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
アニメの時と同じように爆発をしようとするサイコ・ショッカー
だけどな…
「そうはさせねえよ!」
俺はパチェから貰った一冊の魔導書、七曜の書を開く
この本にはパチェが長年研究してきた魔法の数々が乗っている
それにはフランの狂気を、蘭花を封印するために研究された封印用の魔法もある
俺はその封印の魔法を発動する
「―――――封印『世界は閉じられ時間は止まる《クローズワールド》』―――――」
術式だけは完成していたが結局使われる事の無かったパチェの生み出した究極の封印魔法
それがこれだ
いや、使えなかったというべきか
この魔法を使うには時間操作が必要になるんだが咲夜の能力でもそれを行う事が出来なかった
だが、それは俺の存在で可能になった
俺の能力はあらゆる時空を超える程度の能力
最初は空間や時間、世界の壁を超えるものだと思っていた
だがこの能力の本質は時間や空間の概念を超えた存在になるという事
そして空間と時間を操れるという神にも等しい能力
この能力によってこの魔法が使用可能になり、俺自身にフランの狂気を封印した
それが蘭花、石崎蘭花でありランカ・スカーレットだ
狂気を封印した時その狂気から生まれた人格である彼女は
俺がある程度、狂気をコントロールできるように鍛えている
閑話休題
サイコ・ショッカーの爆発は時間がそこだけ止まったかのように停止する
実際止まっているのだが
そして俺は俺の持つサイコ・ショッカーのカードの中にあいつを封印する
「TakeOver」
俺が最後に言葉を紡ぐと停止した状態にあったサイコ・ショッカーがカードに吸い込まれる
そしてその場は抉れた地面だけが残った
「―――――逆転『リバース』―――――」
これは俺自身の技の派生形
時間を巻き戻し全てをもとに戻す技
それによって破壊されたものの時間が巻き戻り元通りになる
「さて、幻想郷に戻るか」
俺はそう呟き次元の穴(ホール)を開き幻想郷に向かって行った
Sideout
サイコ・ショッカーの事件から数週間たち冬休みが終わり3学期に突入する
十代たちは記憶の中に違和感を感じながらも過ごしている
そして、そんな中で十代と遊輝は面倒なことに巻き込まれる
さて次回は 遊城 十代 VS 綾小路 ミツル
Tweet |
|
|
0
|
0
|
追加するフォルダを選択
二次ファンがつぶれたので完全にこちらでの掲載になります