No.445072

幻想郷帰宅日記 間章(4-5)

wasarattelさん

紅魔館を離れた光助とその仲間達
さて、どうなることやら

2012-07-03 17:04:08 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:642   閲覧ユーザー数:639

間章「突撃!博麗神社・・・・?!」

 

 

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紅魔館を離れ約2時間・・・・

 

 

 

光助「こっちかな?」

ルーミア「そーなのかー」

チルノ「アタイはこっちだね!」

小悪魔「地図正しいんですか~?」

 

 

俺達4人は地図通りに里へ向かっていたが・・・・

 

 

光助「違うみたいだな・・・・ここは崖だ」

チルノ「うッわー!ばーかー!」

ルーミア「そーなのかー?」

光助「一応お前の案なんだけどな」

チルノ「う、うっさい人参!」

光助「人間だけどな」

チルノ「そう言ったわよばか!」

小悪魔「あぁあ~疲れた~」

 

 

さっきからこんな状態である。

 

 

まぁ、地図はあっても迷うっていうのは俺の特徴といえば特徴なのだ。

前にもこんな事があったな・・・・

確か昔、テーマパークでここって示した場所とは45度違う場所に着いてたとかあったっけ。

携帯のお世話をしみじみと痛感する。

 

光助「仕方ない・・・・戻るか」

 

と、ふと前の山を見た。

赤く四角いものが見える・・・・

 

 

 

光助「ん?・・・あれって鳥居じゃないか?」

 

 

 

その一言に全員が注目する。

ルーミア「とりいーなのかー」

チルノ「え?!あ、アタイが先にみつけたんだからね!」

小悪魔「うげぇ・・・・鳥居かぁ」

 

様々な反応を示すメンバーであったが・・・・

なんとか場所の特定は出来た様だ。

これで一安心か。

 

 

光助「よし、あそこに向かおう」

 

 

そう言って俺達は歩みを進めた。

 

 

 

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どれくらい経っただろうか・・・・・

辺りは夕焼け空で包まれていた。

 

結構な距離を歩いて渡ってやっとの事で神社の階段まで辿り着いた。

あとは登るだけである。

 

 

光助「に、しても・・・・長いな」

 

 

ゼェゼェと息を切らしながら俺は神社前の階段を登る。

その長さたるや、全力坂の様・・・・

 

山を登った後のこの階段は正直きつい。

肩のルーミアに頼んで飛んでいくのも悪くないとは思ったが、

なんだかもう血は抜かれたくないと思ったので言わないでおく。

 

ルーミア「こうすけーがんばれー」

と、ケタケタと笑うルーミアの声に励まされながらなんとか歩みを進めるが・・・・

 

 

小悪魔「ねぇねぇ、アタシと契約すればこんな坂、あっという間よ~♪」

チルノ「ハッハッハ、コンニャクな人間ね!アタイ最強!」

 

 

横でなにやら怪しい勧誘と自慢が聞こえてくるのだった。

その二人は背中の羽根で飛べるので、この長く苦しい階段を登らずに済んでいるのだ。

いいな、羽根って。

必死に歩みを進めながら両者を順当に切る。

 

光助「コンニャクは多分貧弱だろう、それと契約はしない、する程の坂じゃないしな」

小悪魔「ちぇ~」

チルノ「そういったわよ!!」

ルーミア「そーなのかー」

 

同時に聞こえる不満の声。

そんな疲れでヒートアップする俺の頭を冷やすルーミアの腿。

 

光助「なんとかこのまま・・・・」

と、残りの段をなんともローペースな動きで上がると、目の前に神社が見えた。

 

 

 

光助「ここが博麗神社か・・・」

 

 

 

博麗神社。

山の中にひっそりと建つ神社で、人間、妖怪もここへ足を運ぶのだとか。

・・・・パチュリーさんのくれた地図にそう説明文が乗っていた。

 

と、その時小悪魔が嫌な顔をした。

光助「どうした?」

小悪魔「ん~・・・・やっぱこの鳥居ってのをくぐると肩が重くなるのよね~」

 

ふー、と小悪魔がため息をついた。

やっぱり悪魔払いとかが関係あるのだろうか。

小とはいえ悪魔らしい。

 

と、ふと境内を見渡してみる。

何もない境内だが、なんとも広い広間である。

 

光助「誰か居るんだろうか・・・・」

 

地図には"巫女に聞け"と書いてある。

神社ならば巫女は居るんだろうな・・・。

 

 

はくれい・・・・ね

ん?

 

 

光助「ホあっ!」

 

俺は素っ頓狂な声を上げた。

そうか!博麗っていったら主人公の博麗霊夢か!

その神社って事か!

 

 

光助「すっかり忘れてた・・・・・」

 

 

ルーミア「そーなのかー?」

小悪魔「えぇ?何?何がどうしたって?」

チルノ「き、きゅうにへんなこえあげるな!あほにんげん!」

 

突然の事態に話が飲み込めなさそうな三人・・・・・匹?

 

博麗霊夢といったらあの退魔とか陰陽師なキャラじゃないか!

という事は・・・・この妖怪達が住む幻想郷なら無敵なのでは!

 

 

光助「これならなんとか行ける気がする・・・・!」

 

 

期待を胸に神社へと歩みを進める。

 

 

 

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神社の目の前に来た。

 

お賽銭箱のない祭壇が気にはなったが。

それよりも、人気が無い事が気になる・・・・

 

光助「あのー、だれか居ませんかー!?」

ルーミア「おーい」

 

とりあえず叫んでみる。

頭のルーミアも真似して叫ぶ。

 

光助「すいませーん!」

ルーミア「すいまーせー」

 

返事がない。

となると出掛けてるのかな。

 

 

・・・・・なんとなく神社の後ろに周ってみる。

 

 

光助「なにもないな」

ルーミア「そーなのかー」

辺りの夕焼け空の影響で暗くて何も見えないが、とりあえず確認。

 

チルノ「あ!アタイ、ここにきたことあったかも!」

小悪魔「それなら早くいいなさいよね~・・・・あ~疲れた~」

 

境内を飛び終えた妖精と悪魔が後から来る。

何だかもめているようだ。

 

 

そんなやり取りに少し微笑んだ。

 

 

光助「なんだかホントに妖怪って感じがしないな、二人とも」

ルーミア「そーかー」

光助「あぁ・・・あ、三人ともか、ルーミア」

ルーミア「そーなのかー?」

 

ははは、と笑いながら歩みを裏に進める・・・・

 

 

 

 

この時、俺は前を見なかった・・・・・・・

 

 

 

スッ

 

 

 

光助「へ?」

 

 

 

一歩踏み出した感覚が、無かった

 

 

 

 

 

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ルーミア「こうすけー?」

 

 

 

チルノ「なによ!あくまのぜんさいになまいきね!」

小悪魔「分際よ、妖精のくせに生意気なのよ~ば~か~!」

チルノ「ムキー!アタイが最強ってことをみせてやるわー!」

小悪魔「上等よ!この低能妖精!」

 

 

ルーミア「こうすけがいないー」

 

 

小悪魔「えっ?」

チルノ「へっ?」

 

 

ルーミア「あなにおっこちたー?」

 

 

 

 

 

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俺は、

 

 

 

光助「うわぁああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

 

 

 

絶賛降下中であった!

 

 

 

 

 

 

 

-続く?-

 


 
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