No.444291

浮気2

アインさん

嫉妬。

2012-07-01 19:36:48 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:4048   閲覧ユーザー数:3810

恋人が、他の女に抱きつかれて眠っている写真。

 

もしもそれを彼女が見たらどうなるだろうか?

「―――というわけなんだよ」

直江大和はクリスティアーネ・フリードリヒの正面に座り、写真の詳細をくどいほど細かく説明した。

大和が話をしている間、クリスは一口も口を挟まず聞いていた。しかしずっと無愛想な表情を浴びせかけてきていたので、大和はしゃべるのがやっとという状態だった。

事情を終えクリスの様子を見るとまだ、彼女は無愛想な表情だ。

「事情は分かった」

その言葉で大和はパッと表情を輝かせる。

「じゃ、じゃあ――」

「だが、他の女と密着したまま眠っていたという事実は変わらないぞ」

「うっ……」

事実は理解したが、それで許せるかどうかとなると、話は別ということらしい。

「でも、それは不可抗力だったわけだしさ……」

「知らない。バカ大和」

背を向けるクリス。

「クリス……」

大和はクリスの肩にふれると、すぐさまクリスはそれを拒絶。

「……クリス」

大和は――――。

次の日。

 

「おはよー!」

クリスは笑顔満点で、みんなにあいさつした。

お肌はピカピカだ。

「…お、……おはよう……」

大和はすぐに死んでしまいそうな挨拶だった。

 


 
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