No.443690

超次元ゲイムネプテューヌ~青年の伝説~

クロさん

第十六話後編です
・・・
そう対してゼロ君の過去が暴かれなかった
自分でもなぜかショックだ

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2012-06-30 14:44:13 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1129   閲覧ユーザー数:1091

土煙が晴れていく。

さてどうなったかな?

「・・・」

さすがにあれだけの剣を防ぐのはキツかったか・・・。

その場に立っていた4人娘は全員倒れていた。

「・・・まぁ、よくやったと思うよ」

少し俺も大人気なかったな・・・。

まぁ、死んではいないだろう。せめて気絶ぐらいだろう。

さて・・・

「ノワール、どこにいる?」

俺はノワールを探す。

「どこだ?」

「・・・ここよ」

声がした方に向くとノワールがいた。

「・・・なにやってんの?」

「見て分からない?」

「・・・縄を切ってるのか?」

「そうよ」

ノワールの手首・足首には縄で縛られていた。

多分ネプテューヌがやったんだろう。

しかし岩で切ろうなんて・・・

「ほらコッチ向け。ほどいてやるから」

「お願い」

そういって俺はノワールの縄をほどく。

「ついでにコレも取ってくれないか?」

俺は自分の手首についているリングを差し出す。

「いや」

「・・・・ですよね~」

クッ。この作戦は失敗か・・・。

「さて、さっさとここから出るぞ」

「分かったわ」

そしてダンジョンから出ようと白雪を通り過ぎようとした瞬間

--ガシ--

「!!」

「まだ・・・まだ終わってないよ。兄さん!!」

なんと白雪が俺の足をつかんできたのだ。

「おまえどうやって・・・」

「あの『剣戟を防いだ?』かって?単純だよ。コンパが防いでくれたんだよ」

「!!」

しまった!

コンパはシールドが使えたんだ!!

そのコンパの方を見るとアレは本気で気絶してそうだな・・・。

「みんな!後はお願い!!」

「「了解!!」」

そして倒れたふりをしていたネプテューヌとアイエフが飛び掛ってくる。

「クッ!!」

「させない!!」

ノワールが気付いてコッチに向かってくるが間に合わない!!

--ダン!!--

そこに運がいいのか悪いのか、誰かが撃った弾が俺たちの間の地面に被弾した。

「手ェー出さないでもらおーか!ソイツは俺の獲物だからな!」

声をした方に向くとそこには男が立っていた。

髪はボサボサで、目は赤色、ひげが少しはえていた。

「よぉ、随分と探したぜ。『リンドウ』のガキ!!」

その男はこちら・・・俺に向かって言ってるのか?

「誰だ?アンタ・・・」

「はっ!まさか俺のことを忘れたって言わねーよな!?えぇえ?」

「・・・いや、俺の記憶にアンタのことは載ってないんだが・・・」

「は?・・・。は、ははぁああ!!コイツはおもしれーな!!まさか『コッチ』側に来る時に記憶でも吹っ飛んだか!!そいつは残念だったな!!!だが・・・」

そしてその男は武器を構えて・・・

「記憶がなかろーと、戦う時には関係ぇーねんだよ!!今度こそ殺してやるぜ!『リンドウ』のガキィイイイ!!!」

俺はとっさに天照を構え、男の武器をはじいた。

「(重い!?この男かなり・・・強い!!)」

「ハハハ!!どうした、どうした!?もっと来いよ!!」

男が挑発をしてくる。

「誰なんだ!?アンタは!!」

「名前を教えてほしかったら俺に勝ってみな!」

この男・・・かなり腕に自信があるみたいだな・・・。

しかし俺の体ももう限界に近い。

「はっはぁああ!!体がついてこれてねーみたいだな!!」

男は俺にそう言ってくる。

「・・・クッ。気付いてんなら手を抜いてくれてもいいと思うが・・・な!!」

「ハッ!冗談言うなよ!!俺がお前に手を抜くだと?冗談じゃぁないぜ!!」

やはしダメか・・・。

しかしなぜだろうな・・・。

この男を見ているとなぜか心から『憎い』と思ってしまう。

初めて会うのにな。

「ちっ。体が限界だってのに案外しぶといな・・・」

「・・・何度もこうゆう経験はしたんでな」

「ハッ!そうでなくちゃなぁああ!!そうでなくちゃ、殺しがいがないぜぇえええ!!」

そういって男はコートを広げて・・・

「行けよ『ファルグ』!!」

そう言って男のコートから数個の機械がでてきた。

数からしておよそ6個ぐらいだろう。

ソレがあっちこっちに飛び回って攻撃してくる。

「はっはぁああ!!どうだ?ファルグのお味はよぉおおお!」

「(クッ。まるで俺のドラグニルを受けているみたいだ!!)」

俺はソレを1個ずつ破壊していき、確実に数を減らしていく。

「ほう・・・。その体でよく全部破壊したものだな・・・。神眼も開放してないのにな。さすがは『リンドウ』の一族といったところか・・・」

リンドウ?

聞いたこともない名前だな・・・。

「・・・さっきからリンドウ、リンドウって言ってるが誰のことだ?」

「ハッ!こいつは驚いたな!まさか自分の名前まで忘れるとはな!!」

自分の・・・名前?

「何を言っている?俺の名前は『神ヶ崎 零』だぞ!?」

俺がそう言うと・・・

「なるほどなぁ~。お前は『コッチ』ではそうやって名乗っているのか・・・。だがな・・・」

そうやって言って男は再び武器を構えて・・・

「お前のその名前は所詮飾りよぉおおお!!いくらお前が名前を変えようともお前のその『血』はなぁ、化け物から逃れられないんだよぉおおおお!!」

今なんて言った?この男・・・

俺が『化け物』?

何を言っているんだ?

「クッ!何を言っているんだ!?アンタは!!アンタは・・・いったい誰なんだよ!?」

「俺の名はな、『ストローク・グロー』だぁああ!!コレで思い出したか!?クソガキがよぉおおお!!」

「ストローク・・・・グロー・・だと?誰だ。誰なんだよ!!」

なぜだ?

なぜその名前を聞くだけでこんなに憎い。

俺は知らないのに・・・。

あんなやつ俺は知らないのに・・・。

会ったこともないのに・・・・。

 

 

なぜこんなにもアイツを『殺したい』と思うんだ?

 

 

「おらおらおら!!がら空きだぞ!!そこがよぉおおお!!」

「!!」

俺はとっさにやつの剣戟を防ぐ。

「お前は・・・お前はいったい何なんだよ!!」

「ハッ!何度も言わせんじゃねーよ!!俺はストローク・グロー。お前を殺しにきた存在だとよぉおお!!!」

「かは!!」

俺はやつに蹴りを一発もらい、吹っ飛ばされる。

「グッ・・・」

「これで終わりだな・・・。じゃあな『リンドウ』のガキ。なかなか楽しめたぜ」

そしてやつは剣から銃に切り替え・・・

「恨むんだったら、お前を産んだ親を恨みなぁあああ!!」

---ダン!!---

銃声音が響き渡った。

兄さんが死んだ?

そんなバカな。

あの死んでも死にきらない兄さんが死んだ?

そんなバカな・・・。

私はいま起こった事態を頭では理解できなかった。

兄さんはあの『ストローク・グロー』とか言った男と闘い、負けて殺された。

ソレを理解した瞬間私は憎しみが湧き出てきた。

アイツが・・・あの男が・・・・私の大事な兄さんを・・・・・

殺してやる・・・殺してやる・・・・・・コロシテヤル・・・・・・・コロス!!!

私は感情だけに突き動かされ剣を取り、男に振りかざす。

---ガキン!!---

「女・・・剣を取って俺に向かったてことは死んでも構わんってことだな?」

「お前が・・・お前が私の兄さんを・・・・・・!殺す!!絶対に殺してやる!!!」

「やれやれ。感情だけで俺に向かってくるとは・・・。アホがする行為だなぁああ!!」

「キャッ!!」

私はアイツにおもいっきり蹴り飛ばされ壁に激突する。

「まったくよぉ・・・。びびって逃げてれば良かったものを・・・」

アイツが私に銃を向けてくる。

殺られる!そう思って目を瞑った瞬間

「「「ハァアアアア!!」」」

後ろからねぷ子とアイちゃんと、黒い女の子が飛び掛る。

「ハッ!バレバレなんだよぉおお!!お前らの動きはよぉおお!!」

その男は後ろに振り向き引き金を引いた。

しかしそれはねぷ子とアイちゃんの『クロスボーン』のマントで拒まれた。

そしてその間から黒い女の子が剣を振りかざす。

---ガキン!!---

「チッ!!」

男が舌打ちをして間合いを取る。

「大丈夫?」

ねぷ子が聞いてくる。

「う、うん。私は大丈夫。だけど・・・」

「大丈夫よ。ゼロの容態はコンパが見てくれているから」

私は兄さんの方を見る。

確かにコンパが治療してくれているみたいだけど・・・

「大丈夫よ。アイツがあんなやつに負けると思っているの?」

黒い女の子が問いかけてくる。

思っていない。思っていない・・・けど・・・・・

「とりあえずここから脱出しましょう。早くゼロを病院に連れて行かないと・・・」

そう言ってアイちゃんがリセットボタンを懐から取り出した。

「ハッ!この俺が逃がすとでも思ってるのか!?えぇ!?」

「思ってないわ。だからこそコレをつかって『逃げる』のよ」

「なら、ソレを使わせないように早く始末してやるよぉお!!『トランザム』!!」

「「「「!!」」」」

そんなバカな!?

トランザムを使った!?

アレは兄さんだけしか使えないんじゃないの!?

「アナタ・・・いったい何者なの!?」

「言ったろ?俺はそこにいる男を殺しにきた存在だとよぉおお!!」

そう言って男が私たちに向かって突っ込んでくる。

「まずは最初に喧嘩をふかっけてきた女からだぁあああ!!」

その男が私に飛び掛ってくる。

「(速い!!)」

一撃目は何とか受けこたえたものも、二撃目・三撃目となるときつい。

「(早くなんとか脱出しないと!!)」

私はチラッと兄さんの方を見る。

何とか全員その場にいるみたいだ。

なら・・・私も最高のスピードであっちに行く!!

「『ライトニング・スター』!!」

私はそう言うと体が軽くなったような感じがする。

この技は一定時間だけ素早く移動できる技なのだ。

私は全速力であっちに行き、技の効果を切った。

「待てよ!!逃げるきかぁああ!?」

「お願い、アイちゃん!!」

「了解!!」

アイちゃんがリセットボタンのボタンを押す。

そして私たちの目の前は真っ白になった。


 
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