No.439860

超次元ゲイムネプテューヌmk2 希望と絶望のウロボロス

さん

検定試験終わったww
イエロハートあれは凄いものをお持ちだ……
しかしベールの扱いに泣けてくる今日

ニコ動でVのOPが合った。

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2012-06-20 22:19:37 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1237   閲覧ユーザー数:1197

「おにじぃぃじゃまぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

ベールの必殺技であるスパイラルブレイク(人型バージョン)の止め時に使用する槍を投擲のように流星の如き速さで腹部に『それ』は直撃した。

俺は断末魔すら許されずそのまま床に体中を強打、思わず意識が冥獄界に行くかと思った。

そして弾丸の如く腹部にしがみ付き嗚咽の声音だけが聞こえ始めた。

そんな状況に空はともかくネプギア達は目をぱちくりとさせ何が起きたのかいまだに理解できない様子だった。

 

「……三年ぶりになるかしら?久しぶりね」

「あ、久しぶりですケイブ先輩」

 

奥から来たのは全体的に露出が凄いメイド服のような服装のケイブ先輩

因みに俺の腹部にしがみついているのは箱崎 チカ、ベールの妹分であり俺の妹分でもある。

ベールの女神化を意識したポーニテールが特徴的な少女だ。

 

「お久しぶり~」

「えぇ、あなたも」

 

因みに空とゲイブ先輩は互いに顔見知りだ。

性格的には交わりそうにないのだが二人はシューティングゲームが好きらしくマジで争った(弾幕形式)こともあるそうだ。因みに勝敗は時間切れによる引き分けだった。ゲイブさんの回避能力と直感はチートだと思う。

 

「惜しいねマジュコンヌのことが無かったらいまここで君の絶望に染まった顔を拝むことができたのに……」

「ふっ、あなたのへなちょこ弾幕なんて恐れる足らず。今度こそあなたの額を撃墜させてあげようかしら?」

「……へなちょこねぇ、言うようになったな、人間」

「あら、その人間を引き分けになった破壊神はどこのどなたでしょうか」

 

売り言葉に買い言葉の嵐

空とケイブ先輩に開けた空間の中では見えない雷撃がぶつかり合っている。

アイエフ達は本能的に危険だと感じ部屋の隅っこに退避している。

俺は逃げたくてもチカが腹部に泣きじゃくっているので不動のままだ。

 

「「……………」」ゴゴゴッゴゴゴゴゴ!!

 

これはまずい。

空の手には自身が最高傑作と称している二つの神聖剣と神魔剣と呼ばれる自作、神造兵器が握られ周囲の空間からには穴が開き無数の剣先が顔を出している。

対するケイブ先輩は涼しげな顔でその手に双銃を握った。

 

「僕の破壊の恐怖劇(グランギニョール)の奏でにいつまでその身を生存させることができるかな?」

「例え神が相手でも私に避けられない弾幕は存在しないわ」

 

うわぁ、うわぁ……この二人もうマジだよ。

誰か止めてよ!この前は周辺の大地を灰にしてようやく止まったようなものだけど、今回はリーンボックスが灰になりそうな予感しかしない!

 

「はわぁ!?空さん、ケイブさん辞めてください!」

 

そんな一触即発の空気に時に蒼髪の女性が停止を掛けた。

 

「………ちっ」

「5pb.が言うなら、仕方ないわね」

 

あっさり止まった!?!?

この人だれ!?あの空とケイブ先輩をたった一言で停戦させたって普通はありえないぞ!?

 

「あ、あの人が……?」

 

壁に避難していたアイエフが驚いたように声を零した。

えっ?知っているの?有名人なのか?俺は最近まで冥獄界にいたからゲイムギョウ界の情勢とかあまり知らないんだよな。

あと、チカいい加減に泣き止んでくれないか?俺のコートはお前の鼻水と涙ですごいことになっているんだが……

 

「っと、紅夜知らないんだっけこの娘は5pb.いまゲイムギョウ界の中で最も注目されているアイドルだよ」

「あ、アイドル……?」

 

空がそんな大物と何故知り合いなのかとても気になるが……さきほど空に紹介された5pb.は俺と視線が交わった瞬間、空の背中に隠れた。……そのリアクションは地味に傷つくよ……?

 

「あわわわっ」

「……見ての通り極度の人見知りよ」

 

今度はゲイブ先輩が息づきながら呟く

アイドルで人見知りそれって矛盾してないか?

アイドルって大勢の人の前で仕事するような職業だと思うんだけど……

 

「まぁ、細かいことは気にしない、気にしない。ところでここの教祖に話があるんだけど」

「女神様が居なくなる直前にチカが教祖として就任したわ。今は……まともに話なんて出来る状態じゃないわね」

 

それって細かいことなのか?空の発言に疑問を持ちつつ俺は要約、涙が止まったチカを見る。

 

「ご無事でよがったでずぅ」

「それは俺のセリフだってそっちこそ、体調とか大丈夫か?お前は元から体が悪いんだからなおさら気をつけんといけないぞ」

 

こいつは昔から体が弱くて少し走っただけで倒れるほどの病弱だ。

その証拠にチカの肌は血が巡っているかと疑問に抱くほど白く思わず気にしてしまうほどだ。

 

「あの、えっと……」

「ああ、初めましてリーンボックス特命課のケイブよ」

 

空とケイブ先輩から放たれた嫌悪な雰囲気は解除されネプギア達も話に入ってきた。

ケイブ先輩はおずおずと声を出したネプギアに丁寧にあいさつをした。

 

「こ、こんにちはネプギアです」

「コンパです。よろしくです」

「アイエフよ」

 

ほら、チカあっちも挨拶しているからお前もしろここの教祖なんだからと背中を優しく叩きようやく立ち上がった。

 

「ぐすっ、見苦しいところを見せてしまったわね。ようこそリーンボックスへ、教祖の箱崎 チカよ」

 

うわぁ、コートべたべた。

あとでクリーニングに出さないと俺はコートを脱ぎ適当なところに置いた。

因みに俺がコートを脱いだ時の服装は半袖の特徴的なものはない黒いシャツと、どこにでも売ってそうな長ズボンだ。

 

「そういえば紅夜はリーンボックス出身だったわね」

 

俺のことは表向きにはそうなっている。

異世界から来たなんて誰が信じるか、このことを知っているのは少数……ネプテューヌ達は知っているがな

 

「えぇ、紅夜は元私の後輩よ」

「お兄ちゃんは特命課に所属していたんですか?」

「えぇ、あの時は暇はなかったわ。紅夜の行くところ大小なにかしらの事件が必ず起きるものだから、退屈しなかったわ」

 

ぐっ、あの時は特命課の課長に「お前は天然フラグメイカーだなww」ってよく言われた。

迷子猫の捜索や銀行強盗の逮捕、突如出現したモンスターの討伐などなど俺が町を回るだけで少ない日でも10件ぐらいは事件が起きて町を走り回ったな……。

 

「へぇー。そんなことがあったの」

「紅夜のフラグメイカーは凄いと思うよ一種の運命操作に近いね」

 

うんうんと力強く頷く空、それに同調するように5pb.以外の全員も頷く。

それは大袈裟だと俺は思うんだが……

 

「特に女性関係に対しては朴念仁が働いて究極最悪コンボが成立しているね」

「はぁ、やっぱり紅夜はどこ行ってもそうなのね……」

「うぅぅ、私なんていつも一緒に寝ているのに意識されません……」

「お兄様と一緒に寝る!?なんて、羨ましい……]

 

 

お~~い。

一応本人が目の前にいるのに容赦ないなお前たち……あとネプギアなにを意識するんだ?お前は肌寒いから俺のベットに潜り込んできたんじゃないのか?」

 

「「「「「「……………」」」」」」

 

白い目で見られた何故だ?

 

 

ーーーーーーーー○●○ーーーーーーーー

 

俺の心を刺すような視線からようやく、解放され本題に入ることができた。俺のライフはゼロに近いが

 

 

「さて、ここに来た理由は大方予想できるわ。マジュコンヌとゲイムギャラのことね」

「はい、出来るならゲイムキャラの場所を教えてください」

「分かったわ。その代りこちらに一つの情報の提供を要求するわ」

「……なんですか」

「あの日……ベールお姉さま含めた四女神がマジェコンヌ討伐に生き何が起きたのか……その全てよ」

 

あぁ、俺完全に話に入るタイミングを失ったよ。

俺と同じような状況の5pd.は視線を合わすたびに空かケイブ先輩の背中に隠れてしまう。

本当にこの人、アイドルかと思うぐらいの人見知りだな

 

「付け足すなら、四女神をボッコった。マジェコンヌの副幹部レイスがこの町で見かけたよ。僕の予想が正しければ先日ルウィーで封印されていた対女神兵器の改良又は量産だと僕は思う」

「なんですって……その特徴は?」

「紅夜と同じ黒いコートで同じ顔だよ」

「そう、ケイブ。リーンボックス中の監視カメラを調べてちょうだい、もしかしたらマジェコンヌのアジトが特定できかもしれない」

「分かったわ」

 

俺とベールにいつもべったりだったチカはずいぶん立派になったな嬉しい気持ち半分、悲しい気持ち半分の複雑な心境だ。

 

「ところでそのマジェコンヌの副幹部とお兄様はなにかお関係があるですか?話に聞くとあまりに似ているのですが……」

「ああ、……ものすっごい複雑で長い話になるんだけどそれでも良かったら聞く?」

 

確かに、俺とレイスの関係はかなり入り組んでいる。

それに空がしてきたとことも絡むから更に複雑になってから省略してドッペルゲンガーが近いかもしれない

 

「……いえ、今は一刻を争う事態です。私には責任と立場がありますので私情を持ち出すわけにはいきません」

「ん~~………君が紅夜を狙っているなら聞いて損はないよ?ほら、紅夜もう全女神にフラグ立てているし更にみんな過去も知っているから支えてあげたい気持ちもあるよ。君ぐらいじゃないのかな置いてけぼり(・・・・・・)は」

 

ん?空がなにかチカの耳元でなにか呟いている。

チカは顔を紅潮し俺に視線を何度かちらちら見て頭を抱え始めた。

 

「僕は思うんだ。紅夜を独占したかったら真に紅夜の支えになることが先決だなって。思い出してみてよ紅夜は基本的に一人で無茶するタイプなんだよ?だからこそ自分を支えてくれるタイプに弱いんだよ」

 

……ネプギア達が空の議論に聞く耳を立てている。

ここからじゃ全部は聞こえづらいただいつものガールズトークもどきか?5pb.は顔を真っ赤にしている一体何の話題なんだ?。

 

「まぁ、ぶっちゃけ紅夜は若干ヘタレだから女性に尻を叩かれてようやく動くタイプかな?いざというときは身を出して守ってくれるから妙に矛盾しているかもしれないけど紅夜の売りはそこだからねぇ……」

 

あの……話が全く別の路線を走っていませんか?もはや愚痴の話じゃありませんか?

 

そんな俺の疑問に答えてくれるものはいなく、ただ壁の隅っこで『の』を書き続けるだけの時間が過ぎ去っていった。


 
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