No.431342

『改訂版』真・恋姫無双 三人の天の御遣い 第一部 其の十九

雷起さん


大幅加筆+修正となっております。


成都。

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2012-06-02 06:07:49 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:3825   閲覧ユーザー数:2928

 

 

『改訂版』 第一部 其の十九

 

 

 

蜀 成都市街

【エクストラturn】

 

「むねむね~♪」

 

 その歌声は唐突に成都の街の大通りに聞こえ始めた。

 

「むねむね~!」

「むねむね~!」

「むねんじまえー!!」

 

 最初は一人。

 次はその周りの数人。

 その次は十数人。

 ついには百人を超える大合唱となった。

 その中心には輿の上の椅子に座る『爆乳の袁』の姿。

 

「おーーーーーほっほっほっほっほ!!さあみなさん!このわたくしを讃える歌をお歌いなさい♪むねむね~♪」

 

 その輿の横には『貧乳の文』と『巨乳の顔』姿も見える。

「むねむね~♪」

「む、むねむねー・・・・・・うぅ、恥ずかしいよぅ・・・」

「ほら斗詩!もっと大きな声で歌っておっぱい大きくしようぜ♪」

「文ちゃぁん、私は別にこれ以上大きくならなくてもいいようぅ!」

 その百人を超える全員が仮面を付けていた。

 彼らは『むねむね団』の幹部と団員達。

 

 大通りを歌いながら移動していく集団の周りに、街の人たちが野次馬をしに集まりだした。

 この手の騒ぎが始まれば華蝶仮面の出番となるのが常となっている成都である。

 今が稼ぎ時と弁当屋や饅頭屋がいそいそと準備をし始めた。

 

 集団の先頭で一人の男が拳を振り上げ叫ぶ。

「爆乳様を讃えるのだ!なあ、弟者!!」

「おおっ!爆乳こそ力だ!兄者!!」

 隣にいた弟がそう答えた。

「爆乳~!爆乳~!」

「爆乳~!爆乳~!」

「爆乳~!爆乳~!」

 いきなり歌が変わってしまった・・・・・・実に行き当たりばったりな集団である。

 

「お待ちなさいっ!!」

 野次馬たちは華蝶仮面の登場と思い声のする方を見たが、そこにいたのは別人だった。

 むねむね団の行く手に別の集団が現れ大通りを遮っている。

 その先頭で一人の男がむねむね団にビシリと指をさしていた。

 

「これは我々貧乳党に対する挑戦ですかっ!?」

 

 そう、彼らこそ貧乳党員。別名『貧乳信者』である。

 貧乳党員も百人を超える集団となって大通りを占拠している。

 そして更に貧乳党員も全員仮面を付けていた。

「貧乳党だとっ!?」

「そうだっ!!この成都は貧乳党副書記長、諸葛亮様と蜀貧乳党第一書記、龐統様のおわす三大聖地の一つなのですっ!!さあ、諸葛亮様!龐統様!」

 

「はわわっ!!」

「あわわっ!!」

 

 こちらも輿に乗せられ登場した。

 が、朱里は顔を真っ赤にして俯き、雛里など帽子で完全に顔を隠してしまっていた。

 

「こらああああっ!!お前ら街のど真ん中で何やってやがるっ!!」

 

 ここで第三勢力、翠と蒲公英の率いる警備隊が到着した。

 しかし貧乳党の男は怯まず、落ち着いた物腰で翠に相対する。

「これは馬超将軍。我々はそこの『むねむね団』なる暴徒に対抗するため立ち上がった義勇軍のようなもの。その証拠に我々の指導者は諸葛亮様と龐統様なのです!」

「へ?・・・・・あ、本当だ。朱里!雛里!これは二人の私兵みたいなモンなのか?」

「そ、そのう・・・・・なんと言いますか・・・・・」

「わ、私達に賛同して下さっている方たち・・・・・なんですけど・・・」

「馬超将軍!ここは我ら貧乳党にお任せ下さい!必ずや『むねむね団』を撃破してご覧に入れましょう!!」

「はあ?ひんにゅうとう?なんだそりゃ??」

 翠は五胡との戦から劉備軍と合流しているので、烏巣での貧乳党決起大会を知らないのである。

 頭の周りに?マークを乱舞させて朱里と雛里、そして男達を見比べている。

 しかし、一緒にいる察しのいい蒲公英はほぼ状況を理解していた。

「ねえ翠姉さま。今日は朱里と雛里に任せようよ。きっと部隊の采配の勉強になるよ♪」

 もちろん嘘である。

 蒲公英は事態が面白くなりそうなのに収拾しては勿体無いと思って言っているのだ。

「そ、そうかぁ?まあ、今日は兵が集まんなくって困ってたし・・・・・じゃあ、あたしらは朱里の指揮下に入るよ。」

 何故、警備兵が少ないのか?

 お気付きだとは思うが、それは貧乳党員とむねむね団員としてこの場にいるからである。

 全員が仮面を着けているのもそのためだった。

「お待たせしましたね、むねむね団。今から諸葛亮様があなたたちを改心させる有難いお言葉が聞かせてくださいますよ!」

「はわっ!?」

 勝手に進む事態について行けてない朱里はあたふたするばかりだ。

 そんな朱里を無視してむねむね団からも声が上がる。

「何を言うか!諸葛亮様や龐統様だって胸を大きくしたいと思っておられるはず。我らと一緒にこの歌を歌えばお望みが叶いますぞ!!」

「「え?そんな効果が・・・」」

 思わず引き込まれそうになる朱里と雛里。

 しかし

「諸葛亮様と龐統様がそのようなまやかしに引っ掛ると思うかっ!!だいいちお二人はこのままの方が良いのですっ!!」

「はわわっ!?私はそんな事言ってませんよ!」

「しゅ、朱里ちゃぁん・・・・・」

 確かに『貧乳の誓い』の中に「共に乳を成長させんことを」とある。

 

「乳など飾りです!貴方がたにはそれが分からんのですよっ!!」

 

「なんだとっ!!爆乳の素晴らしさを理解出来ないとは!貴様らはどうかしているぞっ!!」

 

 当事者達を放ったらかしてヒートアップして行く両陣営。

「ねぇ斗詩さん・・・なんだか勝手に盛り上がってますわねぇ・・・・・」

「そ、そうですねぇ・・・・・麗羽様、今日はこの辺にして帰ったほうがいいんじゃないですか?文ちゃんもそう思わない?」

 斗詩が声をかけても猪々子は気付かず、一人ブツブツ呟いていた。

「・・・そっか、おっぱい無くてもいいんだ・・・でも、斗詩のおっぱいは好きだし・・・う~~~~~ん、どうしようかなぁ?」

 

 

 一方、翠もココに来てようやくこの騒ぎの意味を理解した。

「・・・・・なんかバカバカしくなってきた・・・・・あたし帰ってもいいか?たんぽぽ。」

「え~!ダメだよぅ、これから暴動になるかもしれないのに!!」

「いや・・・・・なんかここに居るの、居た堪れないってのも有るんだけど・・・」

 さすがに翠も場の空気を読んだ。

 

「おっぱいとは母性の象徴であり女性らしさそのものだっ!」

「ちっぱいには保護欲を沸きあがらせる特別な力があるのですっ!」

「所詮貴様ら貧乳好きなどOOOOO (ピーーーーー)OOOOO(ピーーーーーー)者ではないかっ!!」

「貴方達巨乳好きこそ乳離れできないOOOOOO(ピーーーーーー)者ではないですかっ!!」

 

『ぶわっかやろおおオオオオおオオおオオオオオぉぉッ!!!』

 

 突然の大音声に全員が静まり、振り返った。

 その先には陽光を浴び煌と輝く白い制服を身に纏う天の御遣い、北郷一刀の姿が有った。

 緑一刀は左手にマイクを持っている。

 紫一刀から譲り受けた物で、スピーカー付きアンプも用意されていた。

 だが、特筆すべきはそこではない。

 緑一刀の目は本気の怒りに燃え、右手の握り拳がその怒りの余りブルブルと震えている。

 ここまで怒った北郷一刀というものを見るのは洛陽での一件以来の事だ。

 

 

【緑一刀turn】

 騒ぎと聞いて駆けつけてみれば、こいつらはっ!!

『お前らっ!!よおおぉく聞け!!

 

 おっぱいとは(すべから)く愛すべきおっぱいなのだっ!!

 

 おっぱいに貴賎なしっ!!

 天はおっぱいの上におっぱいを造らず!

 おっぱいの下におっぱいを造らず!

 

 故におっぱいは横に二つ並んでいるのだっ!!

 おっぱいそのものがその存在を平等で在ると主張しているのに何故気が付かないんだああああああああああああああああああああっ!?』

 

【エクストラturn】

 緑一人の声を聞いた全員が呆然としていた。

 むねむね団が。

 麗羽が、猪々子が、斗詩が。

 貧乳党が。

 朱里が、雛里が。

 警備隊が。

 翠が、蒲公英が。

 そして野次馬に集まった人達が。

 妖術マイクを通し、スピーカーで増幅された声が届く範囲。

 全ての人達が。

 

「・・・・・・・・・・・一体何言ってんだご主人様は・・・・・?」

 

 それは翠の口から無意識に出た言葉だった。

 

『むねむね団!お前らの気持ちは良く解る。

 麗羽の挑戦的な爆乳!斗詩の弾む巨乳!

 確かに素晴らしい!

 そして桃香や紫苑のように優しく包み込んでくれそうなおっぱい!

 桔梗の暴力的なおっぱい!

 焔耶の生意気なおっぱい!

 愛紗の魅力的なおっぱい!

 正に宝珠と呼ぶに値するっ!』

 

 むねむね団員から感嘆の声が漏れる。

「おぉ・・・さすが北郷様だ・・・我らの気持ちを理解して下さっている!」

 

『だがそのおっぱいは最初からそうだった訳ではないっ!!

 元を正せば平坦な地より隆起した物!

 平坦な地なくして爆乳は有り得ないっ!!

 全ての爆乳は貧乳より生ずっ!!

 

 そして貧乳党!お前らの気持ちも良く解る。

 朱里、雛里、鈴々、月、ねね、美羽、猪々子、美以、ミケ、トラ、シャム。

 その胸は春風の吹くなだらかな丘のお花畑を思い起こさせ、

 萌出ずる思いが止まらなくなる。

 

 素晴らしい・・・・・彼女たちは春の妖精の如く、

 俺達の心に萌の泉を湧き出させる。』

 

「北郷様・・・・・貴方は我々の真の理解者だ・・・・・」

 貧乳党員達は涙を流して緑一刀を見つめていた。

 

『だがお前ら。

 彼女達のちっぱいが大きくなったからと言って、

 その魅力が失われるとでも言うのかっ!?

 

 否っ!断じて否であるっ!!

 

 そして爆乳組のおっぱいが小さくなったからと言って

 彼女達の魅力くが失われるかっ!?

 

 これもまた否っ!!

 

 お前達はもう彼女達がどれだけ素晴らしいかを知っているはずだあああああああっ!!』

 

 野次馬の中で美羽と七乃が蜂蜜水を手に観戦している。

「のう七乃。主様がなにかむつかしいことを言っておるようじゃが、どういう意味なのじゃ?妾のことも言うておるようだしのぅ・・・」

「そうですねぇ・・・・・要は美羽様が可愛いということですぅ♪」

「そ、そうなのか!?・・・主様このような所で・・・・・」

 美羽は真っ赤になってモジモジしている。

「ああもうっ♪照れているお嬢様も可愛いですよっ♪」

 

 むねむね団、貧乳党それぞれからざわめき出している。

「そ、そりゃあ劉備様がお優しい方というのは分かっているが・・・・・」

「袁紹様もあれで根は良い方だし・・・・・」

「もし龐統様のお胸が大きくなったら・・・・・恥じらう姿が・・・・・それも萌えるっ!」

「ミケちゃんたちが大きくなって『お兄ちゃん』とか呼んでくれたら・・・・・俺は悶え死んでしまうかも・・・」 

 

 

『お前達の好きなものを好きだと言うその姿勢はいい!

 己の愛する爆乳が、

 そしてちっぱいがどれだけ素晴らしいものか

 讃える姿は崇高だとさえ言えるだろう!

 認めよう!しかしっ!!

 

 自分の趣味を他人に押し付けるなっ!

 人間の趣味は人それぞれだっ!!

 (あまつさ)え他人の好きのものを否定し!

 卑下するなど愚の骨頂っ!!

 そんな奴に対し、俺はあえて言おう!

 

 カスであるとっ!!

 

 悲しいっ!

 俺は猛烈に悲しいぞっ!!』

 

 

「・・・・・そういえばご主人様は八百一本を否定された事って無かったです・・・」

「う、うん・・・そうだね雛里ちゃん・・・・・苦笑いはされるけど・・・」

 

 

「北郷様!私達が間違っておりましたっ!!」

「おっぱいとは讃えるべきモノであって否定するモノでは無かったのだ・・・・・言われるまで気が付かないとは・・・・・俺はなんて愚かだったんだああああぁぁ!!」

 

 

『解ってくれたかっ!

 ならば俺も讃えよう!

 爆乳でもなく、ちっぱいでもないおっぱいも素晴らしいという事をっ!

 全てのおっぱいがどれだけ素晴らしいかをっ!!

 

 思い出せっ!

 翠の馬上で揺れるおっぱいをっ!

 星の華麗なるおっぱいをっ!

 たんぽぽのこれから大きく育つのを予見させるおっぱいをっ!

 恋の野性味あふれるおっぱいをっ!

 詠のツンデレなおっぱいをっ!

 七乃の上着で押さえつけても自己主張するおっぱいをっ!

 白蓮の鎧の下に隠されたおっぱいをっ!』

 

 

「詠、ツンデレなおっぱいとはどの様なモノだ?」

「ボクに分かるわけないでしょっ!!」

 

 

『大きいおっぱいから小さいおっぱいまで

 全てのおっぱいが俺に勇気と希望を与えてくれる

 ありがとう、おっぱい!

 この世の全てのおっぱいに感謝をっ!!』

 

「おおおぉぉっ!北郷様っ!!」

「ほ・ん・ごう!ほ・ん・ごう!」

「ほ・ん・ごう!ほ・ん・ごう!」

「ほ・ん・ごう!ほ・ん・ごう!」

 

『待ってくれ、みんな・・・・・』

 

 緑一刀は右手を上げエール止めた。

 

『讃えるべきは、おっぱいだっ!

 (おの)ずと育ったおっぱい!

 (みずか)ら育てるおっぱい!

 さあ!その全てのおっぱいを讃えようではないかっ!

 

 自育(ジーク)・おっぱいっ!!』

 

 右の拳を振り上げ叫ぶと、男たちもそれに続いた。

 

『自育・おっぱいっ!!』『自育・おっぱいっ!!』『自育・おっぱいっ!!』

『自育・おっぱいっ!!』『自育・おっぱいっ!!』『自育・おっぱいっ!!』

『自育・おっぱいっ!!』『自育・おっぱいっ!!』『自育・おっぱいっ!!』

『自育・おっぱいっ!!』『自育・おっぱいっ!!』『自育・おっぱいっ!!』

『自育・おっぱいっ!!』『自育・おっぱいっ!!』『自育・おっぱいっ!!』

『自育・おっぱいっ!!』『自育・おっぱいっ!!』『自育・おっぱいっ!!』

 

 天の御遣い・北郷一刀がまた一つ、争いを鎮め平和を齎した。

 

 

【緑一刀turn】

 そうだお前達!

 お前達はこの瞬間、一歩前進したんだ。

 俺はこの光景を一生忘れないだろう・・・・・。

 ふ、なんだか目頭が熱くなって来るじゃねえか。

 

「いい加減にしてくださいっ!!ご主人様っ!!!」

 

「え?・・・・・・・・愛紗?」

 振り向くとそこには、炎のような凰羅の所為でシルエットしか見えない愛紗がいた。

 更にその後ろには蜀のみんなが勢揃いしている。

 

「騒ぎを収めるべきご主人様が率先して騒ぎを大きくしてどうするんですかっ!!!」

 

「え~と・・・・・俺はみんなの素晴らしさを讃えたくて」

「このような公衆の面前で胸だけ褒められたら、性的嫌がらせと変わりありませんっ!!!」

 急速に冷めていく頭で、俺は今摂るべき最良の行動を考える。

 そして出た答えは・・・・・・・・・。

 

 正座。

 

 むねむね団員と貧乳党員の全員も俺と一緒に正座させられ、

 その後は愛紗のお説教を日が暮れるまで受け続ける事となった。

 ちなみに麗羽、猪々子、斗詩の三人はいつの間にやら姿を消している。

 この状況の愛紗から逃げ果せるとは思えないので、結構前から帰ってしまっていたようだった。

 

 そして愛紗の説教を見ていた街の人たちは、この日から愛紗を『鬼神』と呼ぶようになった。

 

 

次の日

成都城 会議室

【エクストラturn】

「まったく・・・・・昨日はとんでもない騒ぎになってしまった・・・・・」

 愛紗は腕を組んでため息を吐く。

「まあ、そう言うな愛紗。お館様もわしらの事を愛して下さるが故だ。おぬしとて内心嬉しく思っていたのであろう♪」

「それは・・・・・その・・・・」

 笑って言う桔梗に対し反論できずごにょごにょと言葉を濁す愛紗。

 つまりはそういうことだった。

「どういうつもりだったかは別にどうでもいいわよ。ボクとしてはこの時期にあいつを自室謹慎にできた事の方が重要だもの。」

「なんだ詠、ツンデレおっぱいとか理解不能な事を言われたのをまだ気にしているのか?」

「星!昨日からしつこいっ!!曹魏や孫呉に比べて蜀の作業が遅れてるから、あいつに気付かれずに派手に動き回って遅れを取り戻せるって意味よ!!」

「ご主人様の見張りって今は誰がやってるんだ?」

 翠はこの場を見回し確認する。

 現在この会議室に居るのは、翠、愛紗、星、桔梗、紫苑、そして桃香でだけである。

 既に仕事に掛かっている子もいるので、やはり教えて貰わなければ分からなかった。

「今は恋とねねに頼んでいるわ。恋にはあいつの部屋であいつと一緒に居ないと今日はご飯をあげないって言ってあるし。ねねにはちんきゅうきっくの制限解除を許可したから、逃げ出す事も変な事もできないでしょ♪」

 恋とねねの性格を知り尽くしている詠は自信満々である。

「容赦ないなぁ・・・・それは確かに部屋から一歩も出られないって・・・・・」

「ふむ、野生おっぱいとお花畑を組み合わせたか。さすがはツンデレおっぱい、ツボを心得た指示だ。」

「それは関係ないでしょっ!!」

「それはそうと・・・ツンデレという言葉を主に教えていただいた時に『最初はツンツン後でデレデレ』と教わってな。ツンツンなおっぱいはなんとなく想像がつくのだが、デレデレのおっぱいという物がどうしても分からなくて・・・」

「星、いい加減にしろよ。お前が華麗なおっぱいとか言われて浮かれてるのは分かったから・・・・・・」

「星ちゃんいいなぁ・・・私もそんな風に言って貰いたかったなぁ・・・・・」

「あらあら、桃香様。わたくしと同じ優しいおっぱいではダメですか?」

 紫苑がニコニコと言うと桔梗も口を挟む。

「そうですな。わしなんぞ暴力おっぱいと言われてしまいましたからな。あっはっはっは♪」

「いやいやあの主を、他のことなら露知らずおっぱいで圧倒するとは。この趙子龍感服致しましたぞ。それに私よりも直接的に褒められた者も居りますしなぁ♪」

「そうだよねぇ~。なにせ魅力的なおっぱいだもんねぇ~♪」

「と、とと、桃香様!あ、あれは・・・・・・」

 

「いい加減に胸の話から離れなさいよ!あんたたちっ!!桃香も!あんたが一番やること多いんだからさっさと作業に入るわよっ!!」

 

「あはは~・・・・・・・・・・がんばります・・・・・」

「まずは月と朱里、雛里が別室でまとめてきた法の草案がもう届いてるからそれに目を通す!次の三国会議でうちが提案する物なんだから見落とさないようにね!愛紗、星、翠、桔梗は軍の新たな編成と配置考えて!紫苑はボクと新都となる房陵のでの取り決めなんかを煮詰めるわよ!それから・・・・・・・・・」

 

 

 こうして新国家の建国に向けての動きが加速して行く。

 

 さて、丁度その頃、緑一刀は。

 

 

緑一刀自室

【緑一刀turn】

「・・・くっ・・・お願いだ、恋・・・・・行かせて・・・くれよ・・・・・」

 もう我慢の限界ギリギリだ!

「・・・・・ダメ・・・行かないでご主人さま・・・・・」

 潤んだ瞳で見上げる恋の顔。

 そんな顔をされては言う事を聞いてあげたくなるが、俺の下半身は爆発寸前だ。

「・・・い、一緒に行こう・・・恋・・・」

「・・・・・もうすぐ・・・」

 恋は掴んでいた俺の腕を離すまいと力を力を強める。

 

「・・・もうすぐご飯がくるから。」

 

「だからその前に便所に行かせてーーーーっ!!」

 はうっ!叫ぶのはまずい!

 危うく決壊しそうになった・・・・・・。

「まったく、なんでさっさと言わないのですか!」

 ねねが開いた入口の前で文句を言っている。

「言ってた・・・・だろうが・・・・・・・ねねが信じてくれないから・・・」

「そんな過去のことは覚えてないのです!とにかくそんな所で漏らされたらたまらないから早くくるのですっ!!」

「だから・・・・・恋が・・・離してくれない・・・・・」

 さっきから恋のお腹はグーグーと鳴りっぱなし。

 お腹が空き過ぎて判断がおかしくなってきてる様だ。

 詠が『この部屋で俺と一緒じゃないとご飯食べちゃダメ』なんて言うから・・・・・。

 

 うぅ!こういうのは翠の担当じゃないのかーーーーーーーーーーっ!?

 

 

 

 

あとがき

 

 

またしてもおっぱい回となってしまいましたw

みなさんが予想されていた展開と

かなり掛け離れた物だったのではないでしょうか?

先にお詫び申し上げます。

ゴメンナサイ。

 

桂花などが貧乳の主張をするのは微笑ましいと思う一刀も

男がおっぱおを(けな)すのは許せない訳ですw

 

 

謹慎処分となった一刀が無事トイレに行けたかは

みなさんのご想像におまかせ致しますwww

 

 

次回は『改訂版 第一部』の最終話としたいと思っております。

投稿時期が少し遅くなると思いますが

頑張って書きますので

よろしくお願いいたします。

 

書きかけの第五部や外伝のネタも有りますので

まだまだ続けますよー

 

 

 


 
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