No.427361

超次元ゲイムネプテューヌmk2 緑の妹と見せかけた弟 その6「神父さん……凄く硬いです。いいえ、固いんです。」

トマト畑さん

ガチバトル 書いてはみたが 撃沈したんだよ

2012-05-24 03:36:57 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1026   閲覧ユーザー数:978

ユウside

マジェコンヌに所属するという謎の神父と打ち合ってみて分かった事がある。

一つ目に神父は大した実力がないということ。

 

それなりに実力はあるがあくまでもそれなりにである。

 

G4の接近戦担当の長谷川広乃さんの方が格段に実力では上であろう。

 

自慢ではないがその程度ではリーンボックスの女神候補生である自分には到底及ばない。

 

その証拠に槍での刺突が既に神父の身体へと幾度となく打ち込まれた。

その結果神父は無傷で今も何事もなかったかの如く僕の前に立っていた。

そしてそれとの説明を兼ねた分かった事の二つ目。

 

 

 

神父は硬かった。

 

 

 

幾度となく槍で突き殺そうとしても神父の肉体は槍の刃を弾く。

 

「一体何を食べたらそんなに硬くなるんですか?」

 

「幼女をとだけ言っておきましょう。」

 

「あぁ、そうですかっ!」

 

最初から手の内を晒してくれる様な答えを期待していたわけではない。

 

故にそれに素っ気なく応えて槍を今出せる限界のスピードで幾度となく突き出す。神父の心臓の一点へと向けて。

「……結べ蜻蛉切り。」

 

「ん?何を結ぶのですか?」

 

けれど神父は生きていた。槍は心臓を突き破るどころか神父の神父服を引き裂いただけであった。

「蜻蛉切りで断てない?」

神格武装蜻蛉切。

 

今までこれで断てなかった存在はいないと言う事はないがあくまでもそれは紙一重で避けられたり、様々な能力や魔法で無効化してきただからこそである。

 

だがあの神父はそれを自らの肉体でのみ防いでいるというのだ。

「キモイです。」

 

「ちょっとそれはいくら何でも酷くはありませんか?」

 

 

「神父服着ている時点で変態ですから。」

 

「さらに酷いですね。」

 

頭の中を麻婆豆腐を口の中にかき込んでいる某神父の映像が一瞬よぎるが直ぐ様頭の中で神父を倒す手を考える。

 

「術式固定・多幻・刃。」

 

顕現させたる術式は……。

 

「これは最早悪夢か何かでしょうかねぇ?」

悪夢かどうかは知らないが今神父の目の前には術式多幻によって形成された蜻蛉切が332本顕現している。

 

能力、性質がそのままの逸品でもある。それで神父の身体を全方向から串刺しという算段である。

 

 

「残念ながら現実です。蜻蛉切射出!」

 

 

 

僕の言葉と共に弾丸の如く打ち出される蜻蛉切。

 

「いやはやさすがにこれは避けないと危なそうですね。」

 

「生憎ですが蜻蛉切は全てを断つまで標的を狙い続けます。」

 

「致し方ありませんね。」

神父は飛来してくる蜻蛉切から逃げ続ける事を止めてその身で332本の蜻蛉切全てを受け止める。

 

「もらいました。結べ蜻蛉切。」

 

全ての蜻蛉切が神父の身体に突き刺さり神父の身はまるで針ネズミの様に変化する。

 

だが本番はこれから。神父の身体に突き刺さっている蜻蛉切の力を開放して神父の命をその鋼鉄ともとらえられる身体を破壊する事ができるはずである。

僕の狙い通りならば……。

「私は死んでいるはずだ。そうおっしゃりたいのでしょう?」

神父は生きていた。無傷で相変わらず人畜無害を装ったかの様な薄ら寒い笑みを浮かべながら。

 

「神父さんの身体には繋ぎ目すらないんですね。わかります。」

「いえいえ。貴方の狙いは当たりですよ。私の身体は頑丈ですが繋ぎ目があります。私のこの身体は本体を守る為の鎧でしかないものですので。」

僕の狙いは神父の言っ通りに鎧の繋ぎ目への攻撃。

 

いくら硬いからと言ってもどこかしらに弱点があると僕は考えてみた。

その結果が今の神父の状態なのだけど。

 

「ならどうしてその鎧の全箇所同時攻撃に耐えたんですか?」

「簡単な話しです。私は鎧の繋ぎ目を自分の意思で移動させる事ができるというだけの話しです。」

 

 

「それで332本の蜻蛉切が突き刺さっている中の僅かな隙間に繋ぎ目を移動させたというわけですか。」

「ご高説の通りです。いやはややはり貴方は頭がきれる。」

 

「それはどうも。なら質問なんですけど神父さんの内部に鎧の外側から爆発的な攻撃でダメージを与える事ってできますか?」

 

「可能は可能ですが貴方にはそこまでの出力は出せないと思いますよ。」

 

「確かに僕には無理でしょうね。でも…………。」

まさかこれほど簡単にタネばらしをしてくれるとは……。

 

よほどこちらをなめているのであろう。

 

その証拠に今の神父はこちらを馬鹿にした様な薄ら笑いを顔面に張り付けていた。

 

まぁそんな神父の余裕な態度も終わりなのだけどね。

何故ならば……。

 

 

「私には可能ですから。」

 

 

刹那神父の背後に現れたG4接近戦担当の長谷川広乃の拳がその背中に打ち込まれた。

「ぐっ、ぬぅぅぅぅ!?」

 

 

神父は一旦姿勢を崩すが立て直し広乃さんより距離をとる。 だけどそこには……。

「僕がいます。術式固定。直式・爆。」

 

神父の腹に蜻蛉切での刺突が命中する。

 

その瞬間に小規模の 爆発が起きる。

 

確かに僕は神父の中身への攻撃はできない。だが揺さぶりはかけられるはず。

 

「一人で来ていると思っていたのですが?」

 

「いや、誰もそんな事は言っていませんよ。」

 

若干顔を歪ませてこちらを見る神父を僕は鼻で笑うと槍を構えなおす。

 

「貴方の事が気に入りましたよリーンボックスの女神候補生様。貴方が幼女であったなら嬉しかったのですがね。」

 

「なるほどユウ様が幼女でしたらそれは良いですね。寧ろそそります。ですが貴方は生理的に気持ち悪いのでもう喋らないでください。」

 

神父の微笑みと共にくりだされた気持ち悪い言葉に広乃さんの拳が神父の右頬に叩きつけられる。

「ぬぐぅぅおぉぉぉぉぉ!!」

「何故でしょう凄く気分が良いです。」

 

 

広乃さんの一撃で地面をボールの様に跳ねていく神父の姿を見て僕は頬がつり上がるのを我慢できないのであった。

 

 

 

 

 

 

とある神父と接近戦担当の会話

 

 

 

 

神「貴女のその拳は……。」

 

 

接「えぇ、これが私の機神・鋼化英雄(デウスエクスマキナ)です。」

 

 

神「やはりそうですか。どおりで……。」

 

 

接「何ですか?」

 

 

神「あなたの拳……凄く一撃必殺です。」

 

 

接「それは寧ろ私のセリフです。」

 

 

ユウ「いったい何を言っているんですか貴方達は。」

 

 

 

 

 

キャラ紹介

 

長谷川 広乃

 

CV 新谷 良子

 

身長154cm

 

体重44kg

 

リーンボックスに設立された対犯罪組織対策チームGenius4の一人で接近戦担当。

幼少時に両腕を事故で亡くし義腕としてリーンボックスの教会に保管されていた聖遺物を使用した。

その為人間離れした腕力を持つ。様々な格闘術、武術に手を出し極めている。

 


 
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