No.420820

StarAngel第1話「チーム結成」

カイトさん

ファンタシースターオンライン2の二次小説っぽいです(・ω・)

2012-05-10 00:02:23 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:651   閲覧ユーザー数:644

 

「えー、では、今回調査隊として選ばれたメンバーは名前を呼ばれたら前へ」

 

カイト・クロニス

 

ミキア・ロレンス

 

リナ・ロレンス

 

ユキエナ・エディエン

 

ツエン・ウォービロック

 

クレディ・ロー

 

 

「以上6名が第一調査隊メンバーだ」

 

 

ロイド司令官に言い渡された6名。

大勢の訓練生の中から優秀な能力を持ったメンバーだ。

 

「よし、では、この調査隊のリーダーはミキアとし、副リーダーはカイトだ。

よろしく頼んだぞ。お前たち」

 

「はい!」

 

 

調査への本格的な準備が始まり、メンバーはそれぞれ仮想トレーニングをおこなった。

 

 

――ミーティングルーム。

 

リーダーミキアの呼び掛けで集まったメンバー達。

 

数日間のトレーニングデータを元にベストパートナーを割り出したと説明された。

 

「えっと、じゃあ~今回仮にだけど組ませてもらったから、自分のブレス見てくれるか?」

 

メンバー達は左腕に填めているブレスレット型の端末に目をやるとそこには相棒となる

メンバーが映し出されていた。

 

「自分の相手は分かったか?仮のパートナー決めだが相性がバッチリなら

このまま進めていこうと思う。何か不都合があったら言ってくれ」

 

割り振られたメンバーは・・・

 

リーダーのミキアのパートナーは妹のリナ。

これはやはり兄弟の息のあった連携が出来るのが一番の理由。

 

副リーダーのカイトと組むのはクレディ。

カイトが不得意の法撃がメインのクレディ。カバーできるということが大きな理由。

 

ツエンと組むのは、ユキエナだ。

幼なじみであり、訓練生の頃からずっと一緒に特訓をしてきたお陰で互いを知り尽くしている。

 

 

リナは得意げに

 

「ふっふ~ん♪兄貴には負けないからね~!」

 

「ははっ、頼りにしてるぜ相棒!」

 

そんな二人をそっと見つめるカイト。

隣のクレディは不思議そうにカイトを見上げていた。

 

 

 

――それから数時間後。

 

就寝時間もとうに過ぎ、艦内は静まりかえっている。

 

毎日ハードなトレーニングでそれぞれ深い眠りについていた。

だが、眠れずマイルームの端末を弄って暇をもてあましているメンバーが一人居た。

 

 

「明日は、やっとディアゴへ降りる日か・・・」

 

ディアゴの画像を眺めるカイト。

 

ふと、端末に登録されているメンバー一覧に目をやると、みんな眠っているため

端末がオフラインを示していたが、一人だけオンラインを示していた。

 

オンラインになっている所をクリックし表示させてみると、端末前にいるリナが映し出された。

 

「リナ?」

 

『あれ?カイト、まだ起きてたの?』

 

「お前こそ、寝ないとヤバいんじゃないのか?」

 

『私、トレーニング終わってすぐ寝ちゃったもんだから、何も食べて無くてさ~

お腹空いちゃって、さっき起きたところなんだけど・・・』

 

「だけど・・・?」

 

『いや~今の時間カフェしまってるじゃん。食べ物何もないなと』

 

「常備してないのか?」

 

『あはは~すぐ食べちゃうから今何もない~』

 

「おいおい・・・仕方ないな、俺の常備でも食うか?」

 

『えー?ホントに~?いいの?』

 

「ああ、構わない。じゃ、そっちに持って行く」

 

『え、いいよ!取りに行く!』

 

プツンと通信が切れ、数分後ルームのアクセスアラームが鳴った。

 

「入っていいぞ」

 

カイトの音声を感知してルーム扉が開くと、リナが息を切らしていた。

 

「走ってきたのか」

 

「うん、だって待たせちゃ悪いし」

 

「お前のルームがあるフロアはここから遠いからな」

 

「だよね、隣でもいいのにね」

 

息絶え絶えに笑っていると途端に咳き込むリナ。

それを呆れた顔で飲み物を差し出したカイトにリナは顔を真っ赤にして受け取った。

 

「あは、あはは・・・ごめんごめん」

 

「とりあえず入れ」

 

「うん」

 

部屋に入り食べ物を受け取るとカイトのベッドに座り込んで食べ始めた。

立って腕組みをしながら呆れた様子のカイト。

 

一通り食べ終わった後、自分がしてることに気付いたリナは苦笑いしながら立ち上がり

ペコペコ頭を下げてカイトに謝った。

 

「ああ、いいよ。食ったばかりだし座ってろ」

 

「え、でも・・・」

 

「なぁ、じゃあ、飯のお礼として俺に法術について教えてくれないか?」

 

「へ・・・?なんで??」

 

「俺の相棒は法術メインのクレディだからな。

防御が弱いアイツをどうカバーするか、どうやったら能力をもっと出せるのとか」

 

「ああ、そういうことね。うん、いいよ」

 

リナはカイトに法術について知りうる限りの事を教えていった。

リナ自身はヒューマンとニューマンのハーフなのだが、ニューマンの血が濃いため

法撃力が高めだ。その逆に兄のミキアはヒューマンの血が濃い。

 

一通り教わったカイトはベッド端にある端末で色々調べていた。

ふと時計に目をやると真夜中だった。

 

「リナ、そろそろ部屋に戻った方が・・・」

 

そう言ってリナを見てみると、いつの間にかベッドに倒れ込んで眠っていた。

 

「・・・ったく、しょうがないな」

 

カイトはリナをそのままにし、星がよく見える展望ラウンジで一晩過ごしたのだった。

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
1
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択