No.413556

ゲイム業界へようこそ!その36

PS3は友達に借りるとして…後はmk2だな

2012-04-24 19:31:35 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1755   閲覧ユーザー数:1677

「で……あんた達はどうして勝手に胴上げを始めるんだ!!結構高くて怖かったんだぞ!」

 

 

 

胴上げが無事に終了し、店員の輪の中から出してもらった俺は「ふぅ」と一息つき、そしてキレタ。それはもう店長に掴みかかる勢いで。

 

 

 

「いやぁ~~俺のこれだ!っていう呼び名が決まった瞬間だったからな~~!もうそれはそれは嬉しくて嬉しくて。それで思わず君を胴上げしようと「思わずで胴上げなんかするんじゃねぇ!」はっはっはっ、なかなか面白い奴だなぁ、どうだ俺達と一緒に働いてみないかソウルブラザー?」

 

 

 

「するわけないでしょ…、それにソウルブラザーって。」

 

 

 

「俺の呼び方を一発で決めてしまい、更には周りの店員達と違って言葉使いとか気にせず親しく話すことが出来る存在の君をソウルブラザーと呼ばずしてなんと言うんだ!?」

 

 

 

「はぁ…分かりました。あと少し体が近いので離れてほしいのと、体から炎が出てるので消してください、熱いです。」

 

 

 

「おぉ!それは悪かったな!」

 

 

 

そう言ってアニメ店長が俺から少し離れてくれる。さっきまで体からどういう理屈か知らないが炎が出ていたのでとても熱かった。今はそれが鎮火されていたが、彼の服の一部がやや焦げていた。炎を体から放出するのはアニメ店長のスキルの一つなのだろうか?

 

 

 

「それで今日どういった用でこの店に来たんだ、ソウルブラザー?」

 

 

 

「俺の呼ばれ方、ソウルブラザーで決まりなんですね…。」

 

 

 

呼び名の件はさておき、今日の目的であるクエストの張り紙を差し出す。彼をその張り紙を受け取り内容を確認していた。

 

 

 

「他にパーティーの仲間がいないようだが一人か?」

 

 

 

「いるにはいるのですが今日は別件の用事があるようで、一人でクエストを受けに来ました。レベルも低めですのでこれくらいなら一人でも可能かと思います。」

 

 

 

「なるほどな、了解した!お前の様子を見てて思ったのだが、クエストを受けるのは今日が初めてか?」

 

 

 

「はい、そうです。ちょっとだけ不安ですね。」

 

 

 

「最初は誰だってそうさ。それにクエストの依頼はとっても簡単さ。初めに受けたいクエストの張り紙を取ってくる、そして目標となるボスやモンスターを倒しクエストを達成する、最後にクエスト達成の確認として再度この店に来店し、報告をして報酬をもらう。これだけだ、簡単だろ?」

 

 

 

なるほど、彼の言う通り確かにクエストの依頼については至って簡単だな。しかし気になったのだがボスやモンスターの討伐数などどうやって店側は知ることが出来るのだろう?もしかして最後に店に戻って来る際に、討伐したモンスターの体の一部位とかを剥ぎ取ってこないと駄目なのだろうか?それだと少しグロイな…、気になるので聞いてしまおう。

 

 

 

「モンスターの討伐が本当か嘘かどうやって店側は確かめているのですか?」

 

 

 

「あぁそれはモンスターを倒した時に分かるんだよ、こう…あっモンスターを倒したなって。」

 

 

 

「何ですか、そのあいまいな感じは…。」

 

 

 

「確かにあいまいではあるが。なぁに、心配するようなことじゃないさ。」

 

 

 

いや酷く心配なんですが。これもゲームの仕様として処理されているのだろうか…。考えたら負けの部類なのだろうか…。

 

 

 

 

とりあえず話が長くなってしまったが(主にアニメ店長のせい)クエストの受付を終了して、モンスターのいるエリアへと俺は向かうことにした。怪我なく無事にクエストを達成出来るといいのだが…。


 
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