No.410198

IS《インフィニット・ストラトス》~転生せしは勇者王~ 第一話

神様の手によってISの世界に来た主人公・・・・・彼を待つのは一体何なのか・・・・・




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2012-04-17 21:21:33 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:2911   閲覧ユーザー数:2654

 

お久しぶりです。

転生してから9年がたちました……え?それまではどうしたって?あなた達は見た目が女の子とは言え男の羞恥プレイを見て楽しいか?俺は嫌だ。

 

そして俺は今、小学三年になってこの世界での親の仕事の都合で転校したのだが、まさか転校先が織斑一夏や篠ノ之箒がいる小学校で、しかも同じクラスになるなんて思いもしなかったよ。

 

「はい、彼が今日からみんなとお勉強する事になった神城睦月君です。神城君、自己紹介をお願いね」

 

「はじめまして、今日からこの学校に通うことになりました神城睦月です。よろしくお願いします」

 

 

「「「「………………………………」」」」

 

 

 

あれ、なんで皆黙ってるんだ?

 

「「「「き………………」」」」

 

 

 

「き?」

 

 

「「「「きゃぁぁぁぁっ!!!!」」」」

 

 

 

うぉっ、何だ!? いきなり大声なんか出して何かあったのか!?

~女子side~

 

「女の子かと思ったら男の子だった!」

 

「しかも、お人形さんみたい!」

 

「お友達になりたいなぁ~」

 

「フリルとか似合いそう!」

 

 

 

~男子side~

 

「なんだ…………男かよ」

 

「そうだよな、最初は女子だと思ったよな」

 

「男でも良い!付き合ってくれ!」

 

 

~side end~

 

おい!最後の男女、なにを言ってるんだよ!

 

 

因みに、俺の目は青いのだがこれは東欧出身の母の遺伝ということになっている。

 

もし、両親とも瞳の色が違うのに子供だけ青いと気味悪がられるだろうから良かった……………………

 

 

 

 

その後は、転校生にお馴染みの質問タイムを過ごした。

 

 

 

「は~い、今回はそれくらいにしましょう。神城君の席は………………織斑君の隣の席が空いてますね」

 

 

 

俺は教室を見渡し空いている席をさがしたんだけど、その時に目が合った女子が顔を赤くしてそらしたんだけど、俺が知らないうちに何かしちゃったのかな?

 

 

「こっちだ、こっち」

 

 

「ん?」

 

 

声がした方を見ると1人の男子がこちらに向かって手を振っていた。

 

 

 

 

 

 

「織斑一夏だ、よろしくな」

 

「神城睦月です。よろしく、織斑君」

 

「俺のことは一夏で良いよ」

 

「じゃあ、自分も睦月で良いですよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?篠ノ之さんの家に?」

 

 

 

授業を終えて今は放課後なのだが一夏が一緒に篠ノ之さんの家に行こうと声をかけてきた。

 

「ああ、転校してきたばっかりだから歓迎会みたいなもんだよ」

 

「でも、良いんですか?」

 

そう言って篠ノ之さんを見ると

 

 

「別に構わない。一夏はこういう奴だというのはわかっていたからな…………そんな一夏だから私は…………」

 

 

篠ノ之さんが顔を赤くして一夏を見つめながらそう言ったのだが、当の一夏は

 

「箒、顔が赤いけど風邪か?」

 

などと言っていた……………………一夏よ何故気づかない、篠ノ之さんこれからも確実に苦労するんだけど頑張って…………………

 

 

「で、どうするんだ?」

 

「それじゃあ、お邪魔させていただきます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして、篠ノ之さんの家である篠ノ之神社に向かっているのだが

 

「一夏、そう言えば千冬さんはどうするのだ?」

 

「ああ、千冬姉も今日は束さんに用があるって言ってたからな、多分途中で合流するんじゃないか?」

 

 

 

 

いきなり、未来の世界最強と大天災と遭遇か…………………

 

 

 

 

そんなことを考えていると、一夏達は俺が2人の会話に出てきた人物に疑問を持ったと思ったのか

 

「千冬姉が俺の姉ちゃんで束さんが箒の姉ちゃんだよ」

 

「そうなんだ、どんな人達なの?」

 

大体は知ってるけど一応聞いてみた。

 

 

「姉さんは少しばかり、いやかなり変わっている。だが、悪い人ではないのだ」

 

「そうなんだ。それじゃあ一夏のお姉さんはどんな人?」

 

 

 

 

「「千冬姉(さん)は…………………………」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「『鬼』だ」」

 

 

「なんで?」

 

「少しでもテストで悪い点をとろうものなら、凄い形相で追いかけてきて思いっきり頭を殴られるんだよ」

 

「私は以前、その様子を見ていたがあれは本当に恐ろしかった」

 

 

 

 

 

 

 

2人がそんな事を話していると、後ろから近づいて来る人物がいた…………………………

 

 

 

「ほぅ、人がいないのを良いことに随分な言い草だな…………」

 

 

近づいて来た人物がそう言った瞬間に2人はまるで錆び付いた機械のような動きでそちらを向いた。

 

「「ち、千冬姉(さん)…………………」」

 

 

 

やっぱりそうだったか、どことなく一夏に似てるしな。

 

 

「で誰が何だって、ん?」

 

 

2人は汗をダラダラと流しながら何か言い訳をしようとしているが、次の瞬間には頭に拳骨を貰っていた。

「「うぐぐぅっ」」

 

オイ、なんか頭から煙が上がってるんだが2人とも大丈夫か?

 

 

「全く、お前らの事を思ってやっているのにまさか鬼あつかいとはな、これからは期待どおりに鬼のように接する事にしようか?」

 

 

 

「「申し訳ありませんでした!!」」

 

 

2人は完全にシンクロして土下座するような勢いで謝った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、その娘(コ)は誰だ?」

 

ん?今、発音がおかしかった様な気が………………………… まさか………………

 

 

「今日転校してきた神城睦月っていうんだ」

 

 

「ほぅ、転校してきたばかりの女子だったか。私はこいつの姉の織斑千冬だ、馬鹿な弟が迷惑をかけると思うがよろしく頼む」

 

 

 

やっぱりぃぃぃぃっ! この世界に転生してきてから、容姿のせいで女の子に間違えられることがやたらと多かったからまさかとは思ったけど今度もか…………………………

 

 

一夏達は俺が男子だと知っているので苦笑いしながらこちらを見ていた。

 

 

 

「あの、自分は男なんですけど………………」

 

 

 

「なん……だと……………」

 

 

 

 

 

 

 

~千冬side~

 

学校から戻って一夏達と共に知り合いの家である篠ノ之神社に向かっていたのだが、途中で一夏達を見つけたので声をかけようとするとクラスメイトらしき女子に私の事を鬼のようだと紹介していた。

 

 

全く、あいつ等のために厳しくしているというのに鬼あつかいとはな、私は背後から近づいて声をかけた。

 

 

そうすると、2人はビクゥッと体を震わせてこちらを見ると額から汗をダラダラと流し出した。

 

そんな2人にそれぞれ拳骨をくれてやり、女の子の方を見て挨拶をしたのだが……………女の子と思っていた子が男の子だったとは……………

 

~side end~

 

 

 

「そ、それは済まない」

 

 

「いえ、慣れているので…………………」

 

 

 

謝ってきたが、よく周りに言われているのでそんなに気にはならなかった。

 

 

でも、一夏達は『鬼』みたいって言ってたけど凄く綺麗だと思うけどなぁ」

 

「んなぁっ!?//////」

 

 

ん?どうしたんだ、顔が真っ赤だけど風邪かな?

 

 

 

「睦月、途中から声が出てたぞ」

 

 

え?マジかよ、恥ずかしいな。

 

 

「子供が目上をからかうものではないぞ!」

 

 

「いや、本音なんですけど…………本心から一夏のお姉さんは綺麗だと思うよ」

 

 

 

「うぅっ//////」

 

 

 

うわぁ、顔が本当に真っ赤だ。

 

 

「大丈夫ですか?」

 

 

そう言って顔をのぞき込むと……………………………………

 

 

 

ボフッ!!

 

「だ、大丈夫だ!も、問題ない!」

 

「うおっ!?」

 

そう言って凄い勢いで顔をそらした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ、神城はワザとやってるのか?」

 

「いや、あれは素だと思うぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして、篠ノ之神社に着いたのだが………………………… 自分が今どうなっているかというと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えへへー、むっくーん」

 

天災(篠ノ之束)に抱きつかれていた…………………………

どうしてこうなったかは篠ノ之神社に到着した時まで時を戻そう。

 

 

 

「ここが箒の家の篠ノ之神社だ」

 

「ここが………」

 

 

アニメとかに出てたけど生で見ると凄いな……………………

そんな事を考えていると

 

 

 

「箒ちゃんお帰りー!ちーちゃん、いっくんいらっしゃい!」

 

 

「ただいま、姉さん」

 

「お邪魔します、束さん」

 

「邪魔するぞ」

 

 

「はじめまして、じぶn……………………」

 

俺が自己紹介をしようとすると

 

 

「は?誰だよオマエ、束さんはお前の事なんか聞いてないんだよ。さっさと帰れy…「何を言っているかお前は」………………っ~いったいよー、なにするのさー」

 

そう言いながら千冬さんが頭に拳骨をいれていた。因みに呼び方はここに向かっているときにそう呼ぶように言われたのだ。

 

 

「この子は一夏と箒が呼んだのだ、それをいきなり追い返そうとするんじゃない」

 

「えー、そんなのほっておいて4人で遊ぼうよー」

 

 

「神城、すまない姉さんはこんな人だが悪い人ではないのだ……だから、その……………」

 

 

「あはは、気にしてないよ。それに悪い人ではないって事は3人を見ていればわかるし、篠ノ之さんのお姉さんが悪い人なら皆がこんなに仲良くはしないだろうしね」

 

 

「「「「……………………」」」」

 

 

ん?なんで4人は驚いたような顔をしてるんだ?

 

 

「ねぇ、なんでそんな事が言えるの?普通はあれだけ言ったら怒ると思うんだけど………」

 

 

自分の言動に自覚は有ったんだ。でもなぁ……………………

 

「いえ、自分は怒りませんよ。確かにちょっと言い方はキツいですけどね…………………千冬さん達を見てると、本当に仲が良さそうに思えたから、本当は優しい人なんだなぁって考えただけですよ」

 

 

 

 

 

 

 

「……………………」

 

 

何だ?黙って俺の顔なんか見つめて。

 

 

 

「…………………ねぇ、君の名前は?」

 

 

「「「え!?」」」

 

 

あ、千冬さん達が驚いてる……………確かに篠ノ之束っていう人間を少しでも知ってる人からしてみれば信じられない事だろうし。

 

 

「ねぇってば、君の名前はぁ?」

 

 

うぉっ!?考え事をしてたら、いきなり目の前にきてるし。

 

 

「は、はい。自分の名前は神城睦月でs……………むごぉっ!!」

 

 

いきなり抱きつかれたぁ!?

 

 

 

「よろしくね!むっくん!!」

 

 

 

~side 束~

 

今日、ちーちゃん達が家に来た。それだけならば何時も通りなんだけど今日は違ったんだ……………

 

いっくんと箒ちゃんの学校に転校してきたっていう奴がいた。

 

 

私が何時もどおりに追い返そうとするとちーちゃんに頭を殴られた…………あんまり痛く無い様に振る舞ったけど、ちーちゃんあれは人にしかも頭に当てる威力じゃないよ……………

 

 

話が逸れたけど、私が言った事を箒ちゃんがフォローしてくれていた。けど、普通の奴等なら怒って帰るのにそいつは怒るどころか、私の事を『優しい人』と言ったんだ……………………

 

 

他の奴等は、何を考えてるかわからないだの協調性が無いだのと私のことを知りもしない癖に好き勝手言うのに『その子』は違った。

 

『その子』は私を………私自身を見てくれた、会ったばかりで酷いことを言ったのに。只、それだけの事なのに凄く嬉しかったんだ……………………………………

 

 

その時、私は自分の心に新しい感情が芽生えていることに気がついた……………

ちーちゃん達に対する『想い』とは違う『想い』、初めて感じた想いに従って私は一歩を踏み出した。

「ねぇ、君の名前は?」

 

 

~side end~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言うわけで、現在に戻るわけだが今は束さんの膝の上に座らされた状態で抱きしめられているわけでして………………………………

 

 

要は当たっているんですよ………………束さんはアニメなどでもわかるように一般的な女性を遥かに上回るモノをお持ちになっている為に俺の頭が双子山に挟まれる形になってるんだよ。

 

 

なんとかして抜け出そうとするのだが、動こうとすると更にギュッと抱きしめられて抜け出せないのである…………………

 

そうしていると、千冬さんが見かねたのか

 

 

「束、睦月が困っているだろう離してやれ!」

 

束さんに俺を離すように言ってくれたのだが、天災は思いも寄らない爆弾を投下してくれやがりました………………………

 

 

 

「えー、やだよー。あ!もしかして、ちーちゃん羨ましいの?もー抱きつきたいなら素直に言ってくれれば良いのにー」

 

 

 

 

 

「んなぁ!?な、何を言っているんだ束、私は別に睦月に抱きつきたいなどとは…………うぅ//////」

 

 

 

 

 

「ちーちゃんはしょうがないなぁー……………………えいっ」

 

 

はい?急に束さんから解放されたかと思ったら視界が真っ暗になったぞ!?

何が起こったのか確認しようとして頭を動かすと……………………………

 

 

 

「ふぁっん//////」

 

 

ん?なんだ今の妙に色っぽい声は………………………………

 

 

確認しようとして顔を上げると

 

 

「っ~//////」

 

 

真っ赤になった千冬さんがいたのだ。

 

 

「ご、ごめんなさい!!」

 

 

「………………………………」

 

 

急いで離れたのだが千冬さんは俯いたまま動かなかった。

 

 

気になって千冬さんに近づいて見ると

 

 

「きゅう~」

 

 

恥ずかしさが限界を越えたのか気を失っていた…………………

 

 

 

「ち、千冬さーん!!」

 

 

これが後の世界最高の天災と未来の世界最強との出会いだった………………………………

 


 
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