アリサとすずかが黒いスーツを着た男達に誘拐され現在それを追跡中、Gトレーラーのコンテナ内で海鳴市の地図を見ながら俺とアポロンは相手のアジトを探していた。
「うーん」
「どう思いますか。マスター?」
「そうだな。誘拐するならまず余り遠くない場所にアジトがあるはず。それに昼も夜も人の出入りが少ない場所。これが基本だと思うがお前はどうだ?」
「私もそう思います。敵の逃走方角から今の条件が一致する建物は三箇所あります」
「三箇所か」
本当なら三箇所全てを調べたいが時間がない。
「どうするか」
ピリリッピリリ
突然フェニックスドライバーが鳴りだした。
「マスター、バットショットが敵のアジトを突き止めたようです」
「本当か。場所は?」
「ここから約一キロ離れた港の倉庫です。先程の三箇所の中で1番近い場所です」
「よし、行くぞ!!」
そういってGトレーラーの速度を上げた。
あれから5分後、現在港に侵入しアリサ達が捕らえられている倉庫を探している真っ最中。
ちなみにGトレーラーは目立つので港の入り口から二百メートル程離れた場所に待機させている。
敵に見つからないように周りを探ると倉庫の入り口に例の黒い車が停まっていた。
「あそこか」
「そのようですね」
黒い車が停まっている倉庫まで近づき、倉庫の壁に耳をあてた。
「っへへ、まさかこんなに上手くいくとは思わなかったな。」
「バニングス家の御令嬢と夜の一族の娘か。こりゃあたんまり金が入ってくるぜ。」
中から数名の男の声が聞こえてきた。
うーん、ある意味お約束の展開だが夜の一族って何?
アリサのことは普通に令嬢って言ってるからすずかのことを言ってるのか?
まぁ、色々考えるのは二人を助けた後でもいいや。
「ところでアポロン」
「はい、マスター」
「駄目元で聞くけどライダー達を非殺傷設定で召喚することって出来るか?」
いくら悪党でも殺すわけにはいかない。
非殺傷設定が出来ればライダー達を使い救出作戦が効率よく出来る。
だがいくら俺が望んだライダーシステムとは言え元はディエンドライバー?だと思うので非殺傷設定がないと思いながらもアポロンに訊いてみた。
「可能です」
出来るのかよ。
「お前が優秀で助かるよ」
「光栄です」
「じゃっ、行きますか。ガンダムデュナメスとロックオン・ストラトスの初陣だ!」
「違いますよマスター」
「分かってるよ。じゃあ気を取り直して・・・行こうぜ、仮面ライダーフェニックスと野田健悟の初陣だ」
「オーライ、マスター」
「機動戦士ガンダム00」のガンダムマイスター「ロックオン・ストラトス」風に言って俺は入り口に向って歩きだした。
すずかSide
学校の帰りにアリサちゃんと一緒に掠われてどこかの倉庫で縛られている。
さっきの会話でこの人達の目的はお金、それに私のことを知っている。
だったらせめてアリサちゃんだけでも逃がさないと。
「お、お願いです!私はどうなってもいいからアリサちゃんは、アリサちゃんは逃がしてあげて下さい!」
「すずか!?あんたなに言ってるのよ!」
隣で驚くアリサちゃん、そして男の人達の一人が私の前に来てしゃがんだ。
「いやー、友達想いだねぇお嬢ちゃん。おじさんそういう友達想いな子は好きだけど残念ながらそれは出来ないね」
男の人が私に触ろうとした
「すずかに触るんじゃないわよ!」
「痛て!」
アリサちゃんは縛られている両足で男の人の足を蹴った。
「このガキ、兄貴に何してんだ!」
別の人がアリサちゃんを叩こうとしてる。
助けてお姉ちゃん、なのはちゃん、誰か助けて!
「はいはーい、そのへんで止めようねおじさん達」
そう願った時、私の願いが通じたのか、誰かが助けにきてくれた。
俺は倉庫の入口に立ち、中を見るとちょうど男がアリサに手をだそうとしていたところだった。
「はいはーい、そのへんで止めようねおじさん達」
お!全員振り向いたな。
「なんだ小僧、どっから入った!?」
「ここはガキが来るところじゃないぞ!」
誰が好き好んで来るかよ。
「確かにそうですね。ここには外道共の集会場みたいですからね」
「なんだとゴラァ!!」
「ガキが舐めた口言ってんじゃねぇぞ!」
一応中身は十八だけど知る訳無いか。そんなことより二人の救出が優先だな。
「おじさん達、申し訳ありませんが、その二人を解放して貰えませんか?貴方達に怪我をさせたくないので」
「はぁ?」
「あ、訂正。解放しなくてもいいですが、そのかわり怪我をしますよ。」
「このガキ、調子乗りやがってぇー」
男の一人がこちらに向かって来て殴り掛かってきたが
スカ
「・・・え?」
殴り掛かってきた男の拳を軽く避け、避けられたことに男が唖然とした表情をしている。
超反射能力を持つ俺にしてみれば遅すぎる。
「遅ぇよ。バーカ!」
男の懐に素早く入り込み、男の腹に拳を7、8発喰らわせ、男はダウンした。
「な、なんだこのガキ!?」
おー、やっぱり動揺してるな。
さて、ここであの名言の一つをいいましか。
「最後の警告です。その二人を解放して貰えませんか?貴方達では俺には勝てませんよ?」
「な!なんだと!?」
「とあるおばあちゃんが言っていた。[この世にまずいメシ屋と悪の栄えた試しはない]ってな」
いやー、一度言ってみたかったんだよねー天道総司の台詞。
やっぱりテンション上がるわ。
「おい、坊主。お前、一体何者だ?」
リーダーっぽい人が俺に質問をしてきた。
あんな質問されたら言うことはこれしかないだろう。
「通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ。you see?」
ちょっと「戦国BASARA」の「伊達政宗」を入れてみました。
「ふざけてんじゃねぇぞ!!」
うわ!
ヤバイ敵さんマジギレだな。
全くしょうがないな。
「はぁー、最終警告終了。戦闘体制に入る。アポロンいくぞ!」
「やっと出番ですね。待ちくたびれました」
「すまん、すまん。じゃあ、行こうぜ!」
一枚のカードを取り出し、フェニックスドライバーに挿入した。
『KAMEN RIDE!』
カードを入れるとドライバーから待機音声が流れ、フェニックスドライバーをディエンドのように上に向けて
「変身!」
トリガーを引いた。
『PHOENIX!』
フェニックスドライバーから音声が流れ、小学生程しかなかった身長が大学生ぐらいにまで伸びた。
簡単に言えばディケイドの世界の響鬼とキバみたいな感じだ。
カラーはディエンドよりも濃いインディブルー、目は赤色だ。
今、「リリカルなのは」の世界に仮面ライダーが大地に立った。
「な、なんだ!?」
「で、デカくなりやがった。」
まぁ、普通は驚くよな。
男達が次々と現れ俺を囲み、武器を構えてくる。
敵の数は・・・・ざっと70人か、結構な数だな。
武器は日本刀に鉄パイプ、拳銃、サブマシンガンか。
拳銃はアメリカのM1911とデザートイーグルにオーストリアのグロック17、フルオート機構搭載モデルのグロック18、サブマシンガンはドイツの
どんだけの武器があるんだよ。
それに警察も何簡単にこんな連中に銃が手に入るようにしてるんだよ。
もっと警戒しとけよ。
まぁライダーの前では無意味だけどな。
「アポロン」
「わかっています。既に非殺傷設定でライダーを召喚する準備は出来ています」
「上等だ。行くぜ相棒!」
「イエス、マスター」
俺はカードケースからカードを二枚取り出した。
「使うか、俺の兵隊達を。よろしく♪」
ディエンドの台詞を言ってカードをドライバーに一枚目を挿入した。
『KAMEN RIDE! RIOTROOPERS!』
フェニックスドライバーがカードを読み取り、音声発すると続けて二枚目のカードをドライバーに挿入した。
『SOLDIER RIDE! ZECTROOPERS!』
「ハッ!」
フェニックスドライバーのトリガーを引くと5人の銅色の仮面の戦士と5人の黒い戦闘服を着た兵士が現れた。
最初のカードで現れたのは仮面ライダーディエンドが召喚するのでお馴染み、「仮面ライダーファイズ」の世界の量産型仮面ライダー「ライオトルーパー」、二枚目のカードで現れたのは「仮面ライダーカブト」の世界の戦闘部隊「ゼクトルーパー」を五体ずつ召喚した。
ライオトルーパー
「仮面ライダー555」の世界の量産型仮面ライダー。
大企業「スマートブレイン」社がライダー騎兵用に開発した量産型ライダーシステム。
銅色の戦闘用特殊強化スーツにギリシャ文字の
ゼクトルーパー
「仮面ライダーカブト」の世界の怪人「ワーム」から人類を守るための組織「ZECT」の汎用戦闘員。
アリをモチーフにし、黒ずくめのヘルメットにユニフォームを纏って集団で戦闘を行う。
ちなみにゼクトルーパーのカードはもちろんオリジナル。
「な、なんだこいつら!?」
何もないところから突然ライオトルーパーやゼクトルーパーが現れたことに敵は驚きの声を上げている。
しかし、これではまだ数は足りない。
「まだ戦力不足だな。警察と自衛隊と弁護士とそれ以外にもお願いするか」
そういって俺はカードケースから新たに九枚のカードを取り出し、連続でドライバーに入れた。
『KAMEN RIDE! G3! G3−X! G3MILD! G4! V1! G DEN-O! ZOLDA! SCISSORS!SASWORD!』
「いってらっしゃい!」
トリガーを引きと銃を持った「仮面ライダーアギト」の世界の仮面ライダーで『劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』でディエンドが召喚した「仮面ライダーG3」「仮面ライダーG3
仮面ライダーG3
「仮面ライダーアギト」の世界の装着型仮面ライダー。
第3世代型強化外骨格および強化外筋システム、正式名称GENERATION-3、通称G3。
Gトレーラーに積まれているライダーシステム。
未確認生命体による事件の後、新たなる未確認生命体の出現を想定して警視庁の「小沢澄子」が未確認生命体4号(クウガ)を元に開発した対未確認生命体用パワードスーツ。
パワードスーツは動力源としてバッテリーパックを装備し、稼働時間に限界がある。
基本カラーは青色で複眼は赤色である。
仮面ライダーG3-X
G3と同じ「仮面ライダーアギト」の世界の装着型仮面ライダー。
正式名称GENERATION-3 eXtension、通称G3-X
G3が「仮面ライダーギルス」との戦闘で破壊され、後に修復及び改修が行われ誕生したのが仮面ライダーG3-Xである。
理想的動きを装着者に促すAIを搭載しているが当初は完璧さを追求するあまりAIの指示に同調できない者には全く使えこなせなかったり、AI自身が些細なことで過剰な反応、敵意を持ち、主導権を装着者から奪い暴走して敵以外にも攻撃を行い、装着者が重症を負うという欠点があったが、後に小沢澄子の師でありライバル関係である大学教授「高村光介」が開発した制御チップを導入したことで欠点は解消され、それ以降はG3-Xの性能を十分に活かせるかどうかは装着者の資質による部分が大きくなった。
改修前のG3よりも稼働時間が増加し、G3にはなかった装着者の身長に補正する「オートフィット機能」が追加され、G3の時の武器も含め更に二つの専用武器が追加された。
仮面ライダーG3MILD
G3、G3-Xと同じ「仮面ライダーアギト」の世界の装着型仮面ライダー。
G3-Xと同様オートフィット機能を搭載しており、誰でも扱えることを前提に開発されたG3の試作量産型。
しかし量産化に際し、各機能がオミットされたため戦闘能力はG3に劣っている。
G3MILDはG3-Xのサポート、現場先行、被害者の保護等を主な任務としている。
またG3MILDの背中のバッテリーパックはG3-Xと同一のものであるためG3-Xの補給ユニットとしても運用出来る。
仮面ライダーG4
「仮面ライダーアギト」の世界の装着型仮面ライダー。
第4世代型強化外骨格および強化外筋システム、正式名称GENERATION-4、通称G4。
『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』に登場し、小沢澄子がG3-Xと共に設計され、装着することで強力な戦闘能力を発揮することが出来るが装着員の意思、運動能力とは関係なく、搭載されたAIによって常にその状況で最善とされる動作を行うため、使用し続けることで身体への負担によって装着者が死亡する危険性があったため設計段階で破棄された危険なライダーシステム。
しかし、劇中では陸上自衛隊の一等陸尉「深海理紗」が警視庁からG4の設計図を奪取し完成させ、陸上自衛隊で使用した。
基本カラーは黒色で複眼は水色である
仮面ライダーV1
G3、G3-X、G3MILD、G4と同じ「仮面ライダーアギト」の世界の装着型仮面ライダー。
正式名称VICTORY1。
G3システムに対抗して開発されたG3に勝るとも劣らない能力を持っている。
しかしG3-Xとのコンペ中にV1の装着者でV1の開発の指揮を執った「北條徹」がG3-Xに銃を向けたことでG3-XのAIが働き、G3-Xが暴走しV1を破壊されてしまった。
またV1が破壊されたことでプロジェクトも打ち切りになってしまった。
仮面ライダーG電王
『劇場版 仮面ライダー電王 超・電王トリロジー [EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレーツ]』に登場した時間警察の電王。
人工イマジン「イブ」のオーラをフリージングエネルギーに変換して変身し、電仮面はパトランプを模様している。
胸の部分にイブが仕込まれており、イブが相手を解析して相手の動きを先読みして無駄のない戦闘を行う。
仮面ライダーゾルダ
緑色のバッファロー型モンスター「鋼の巨人 マグナギガ」と契約した「仮面ライダー龍騎」の世界の仮面ライダー。
牛の紋章が刻まれた緑色のカードデッキとボディ、ベルトの右側に銃を備えている。
ライダーというよりは、ロボットに近い姿をして銃撃戦を得意としている。
仮面ライダーシザース
メタリックオレンジ色の蟹型モンスター「ボルキャンサー」と契約し、ゾルダと同じ「仮面ライダー龍騎」の世界の仮面ライダー。
アドベントカードの所有数はADVENTとFINAL VENTを除くと2枚だけと少ないくカードのスペックも他のライダーに劣っているが防御は高い。
仮面ライダーサソード
「仮面ライダーカブト」の世界の仮面ライダー。
カブトの世界の組織「ZECT」が開発いたライダーシステム「マスクドライダーシステム」を1つで武器であり変身ツールである「サソードセイバー」を使った剣術を得意としている。
サソリをモチーフにし、基本カラーは紫、複眼は黄緑色をしている。
またカブトの世界のライダーで唯一モチーフが昆虫ではない。
「さぁ。こっちの準備は終わりました。いつでもどうぞ?」
「!い、行け!ぶっ殺せ!!」
『うおおお!!』
「よし。ライオトルーパー、ゼクトルーパー、サソード、G3、G3MILD、V1、シザース、G電王、相手をしてやれ。殺さない程度にしろよ?」
『ハッ!』
俺が命令を出すとライオトルーパー達はこちらを振り向き頷くと敵に向かって行った。
「撃ち殺せ!」
相手の誰かがそういうと銃を持ったやつらが一斉に銃を放ってきた。
バンッバンッバンッ
バババババババッ
銃声が激しく響き、ゼクトルーパーは倉庫の隅にブルーシートを被せられて置かれていた資材らしき物の陰に退避しライオトルーパー、G3、G3MILD、V1、G電王、シザース、サソードに命中するが普通の銃弾ではライダーのボディを破壊することは不可能だ。
「じゅ、銃が効いてねえ!?」
銃弾が全く効いていないことに相手が驚いているとシザースが銀色のベルト「Vバックル」に装着されている個々のカードデッキから特殊カード「アドベントカード」を引き抜き、左腕に装備されているハサミ型召喚機「甲召鋏シザースバイザー」の接合部を開き、シザースバイザーにアドベントカードをベントインしたことでカードの能力が発動した。
『STRIKE VENT』
シザースバイザーから音声が発せられ、ストライクベントのカードを使いシザースはボルキャンサーの鋏を模した武器「シザースピンチ」を装備した。
「な、なんだよあれ?!」
突然シザースに武器が装備されたことに相手が驚いているとシザースピンチを装備したシザース、ツール「デンガッシャー」をガンモードに組み替えたG電王、サソードセイバーを構えたサソード、専用ビークル「ジャイロアタッカー」と呼ばれるライオトルーパー専用バイクのハンドグリップを取り外した武器「アクセレイガン」をコンバットナイフ形態の「ブレードモード」に変型させたライオトルーパー達がゆっくりと歩を相手に進めていく。
「く、来るな!!」
シザース達が向って行くと相手はシザース達に銃口を向けた。
相手が銃を構えるとG3が対未確認生命体用サブマシンガン『GM-01スコーピオン』(以降 GM-01)を構えた。
「マスター、G3から武装のアクティブ要請が来ています。承認しますか?」
G3がGM-01を構えて直ぐにアポロンがG3からアクティブ(解除)の要請が来ていることを教えてくれた。
というかわざわざアクティブの要請をするとかどんだけリアルに再現されてるんだ?
「了解。GM-01、アクティブ承認!それと他の武装も全てアクティブにしておけ。武装の使用は個々の判断に任せる」
「イエス、マスター。GM-01、アクティブ。続いてGシリーズ、全武装アクティブ。武装の使用は個々で判断せよ」
バンッバンッバンッ
アポロンがアクティブの信号を送るとG3は構えたGM-01のトリガーを引き銃弾を放った。
「ぐっ!」
放たれた銃弾はグロッグ17を持っていた男の肩を掠め、男はグロッグ17を落とし掠めた肩を押さえた。
「おい!大丈夫か?!」
「あ、あぁ。こんなの掠り傷だ。まだ撃てる!」
そういって男は落としたグロッグ17を拾おうとする。
「あ・・・れ・・・?」
すると男は力が抜けたように倒れた。
「お、おい!どうした突然!?」
「早く起きろ!」
「そ、それが・・・身体が・・・痺れて・・・動・・・けない・・・」
「な、なんだと?!」
「う、撃て!早く殺せ!」
周りの男達が動揺し更に銃を連射してきた。
それを確認するとG3の隣にG3MILD、V1が横に並び立ち、G3MILDはG3と同じGM-01を、V1は専用銃「V1ショット」を構え、銃撃を始め、物陰に退避していたゼクトルーパーも右腕に装備されているマズル銃「マシンガンブレード」を連射した。
G3達が放った銃弾は相手の銃を弾き飛ばし腕や肩、足、頬を掠める。
弾が掠めると相手は身体が痺れて次々と倒れていく。
「「「「「「「「はっ!」」」」」」」」
G3達が銃撃を始めたと同時にゆっくり近づいていたシザース達が走り出し距離を一気に縮めた。
「このっ!」
男の一人がサソードに日本刀を振り下ろし、サソードは下からすくい上げるようにサソードセイバーを振った。
ガキンッ
日本刀とサソードセイバーがぶつかり合う音が響くと何かが宙をくるくると回りながら地面に突き刺さった。
突き刺さったのは細い刃だった。
「なん・・・だと・・・?」
男の持っていた日本刀を見ると刀身が折れていた。
サソードセイバーの強度に負けて折れたようだ。
「ふッ!」
「ごっ!」
日本刀を折られたことに驚いているとサソードが男の首の後ろを手刀で殴り、男を気絶させた。
「てめぇ!」
今度は鉄パイプを持った男がサソードを後ろから殴ろうとした。
「ふんっ!」
キンッ
カラン、カランカラン
「な!」
鉄パイプがサソードに当たる前に鉄パイプがサソードと男の間に入ったシザースのシザースピッチに弾き飛ばされ、鉄パイプが地面を転がった。
「はっ!」
「ぐおっ!」
男の鉄パイプを弾き飛ばすとシザースは左の拳で男の顔を殴った。
「チッ!」
仲間がサソードとシザースに倒されるとMP5KPDWを持った男達がサソードとシザースに銃口を向けた。
「「はっ!」」
「ぐっ!」
「うわっ!」
「っ!」
「ふんっ!」
「うっ!」
「つあ!」
「ごあっ!」
「はああっ!」
「がっ!」
男達がサソードとシザースにMP5KPDWを向け、トリガーを引こうとした時、5人のライオトルーパーの内、2人がアクセレイガンをブレードモードからガンモードに変更し、MP5KPDWを持った男の足や肩、MP5KPDWを撃ち、残りの3人がアクセレイガン ブレードモードでMP5KPDWを切り、一人目が相手の腹を殴り、二人目が同じく腹に膝蹴りを入れ、三人目がアッパーで殴り飛ばした。
「くっそ!・・・ぐっ!」
「うっ!」
「いてっ!」
別の男達がライオトルーパー達にデザートイーグル、グロッグ18を向けるが何かにデザートイーグル、グロッグ18を弾き飛ばされた。
デザートイーグル、グロッグ18を持っていた男達が右を向くと、G電王がデンガッシャー・ガンモードを構えていた。
「死ねぇぇぇ!!」
日本刀を持った男がG電王に斬りかかるがG電王はデンガッシャーで受け止めた。
G電王が日本刀を受け止めていると後ろから鉄パイプを持った男が2人襲い掛かる。
「右斜め後ろ、角度137度。左斜め後ろ、角度140度」
「はっ!はあああぁっ!」
「ぐあっ!」
「ぐえっ!」
胸のイブから報告を受けるとG電王は日本刀を振り払い、後ろから襲ってくる2人の男に回し蹴りを喰らわせた。
「右、角度45度と79度。左、角度62度」
「ふんっ!」
「がああっ!」
「ぐっ!」
「ちっ!」
再びイブの報告を受けG電王がデンガンシャー ガンモードを報告のあった方に向けエネルギーを放ち、男3人がG電王に向けて構えていたMP7とVz61を撃ち、弾き飛ばした。
「う、うわああああっ!!っがあああっ!!」
次々と倒されたいく仲間を見て1人の男が逃げようとしたが援護射撃をしていたG3 MILDがGM-01を撃ち、放たれた弾が男の足を掠め、弾が掠めたことで足が痺れ動かなくなり逃亡を阻止した。
「さてっと」
G3達の攻撃で相手は痺れて次々と無力化されていき、ある程度数が減ったところで俺とG3-X、G4、ゾルダはゆっくりと恐らく敵の幹部と思われる男達と捕らわれているすずかとアリサの所に近づいた。
カンッ
「ん?」
後ろで何かが落ちた音が聞こえ後ろを振り返り下を見た。
そこには筒の形をした物体があった。
その物体はアメリカで開発されアメリカ陸軍、陸上自衛隊で採用されている手榴弾「MK3A2手榴弾」だった。
「あ」
ドゴオオオオオオン
俺が声を漏らした後、MK3A2手榴弾(以降 MK3A2)が爆発した。
「うお!!」
ライダーの特殊スーツを身に纏っているのでダメージはないがMK3A2が爆発したことで起こった衝撃波によって飛ばされ俺とG3-X、G4、ゾルダは地面に叩きつけられた。
「へっ!ざまーみろ!」
上の方から声が聞こえたきた。
そういえばこの倉庫の両端にキャットウォークがあったな。
そこからまだ潜んでいた仲間がMK3A2を俺達に投げたようだな。
「これであの変なガキも死んだだろ。おい!残りも早く殺せ!」
前の方から俺を倒したと思って余裕そうな声で部下に指示を出す幹部らしき男の声が聞こえてきた。
勝利を確信するのは早すぎだろ?
「誰が死んだって?」
そういってMK3A2で飛ばされた俺とG3-X、G4、ゾルダは何事もなかったようにゆっくりと立ち上がった。
「いや~流石に今のはビックリした。お前ら、大丈夫か?」
立ち上がって身体についた土埃を掃いながら一応G3-X、G4、ゾルダの安全確認をするとG3-X、G4、ゾルダは頷いた。
「ならばよし」
安全確認を取り、視線を再び幹部達とすずか達に向けた。
よく見ると幹部の奴らいつの間にか鉄板をに盾代わりに使っている。
あれで衝撃波を防いだのか。
幹部の一人の男の顔を見るととても驚いた顔をしていた。
「ば、馬鹿な!あれで死んでないだと?!至近距離だったんだぞ!てめぇら化け物か!!」
今、かなり失礼なこと言われたな。
「おい。誰が化け物だ、誰が。それよりも悪い奴らに少しお仕置きしないとな。ん?」
いきなりMK3A2で攻撃されて多少むかついたので上にいる連中にお返しをしようとした時、入り口の方から無数の足音が聞こえてきた。
入り口の方を見るとまた別の所に潜んでいたと思われる部下達がアサルトライフルとショットガンを持って集まり、銃口を俺達に向けてきた。
しかも男達が持っているアサルトライフルはベルギーのFN FNC、チェコスロバキアのVz58、アメリカのM4カービン、ソビエト連邦のAK-47、ショットガンはアメリカのイサカM37、ロシアのイズマッシュ・サイガ12だ。
よくあんなの手に入ったな。
「増援か。纏めて片付けるか。G3-X」
俺の指示を受けG3-XはMK3A2の衝撃波で落としたアタッシュケースを拾い、アタッシュケースに付いてあるボタンを押していく。
132-
『解除シマス』
音声が発せられるとアタッシュケースはG3-X専用ガトリング式機銃「GX-05 ケルベロス」に変形した。
「ゾルダ」
G3-Xに続きゾルダに指示を出すとゾルダはVバックルの右側に備えられている銃型召喚機「機召銃マグナバイザー」を手に取り、カードデッキからカードを引き抜きマグナバイザーのトリガー前部にあるマガジンスロット部にアドベントカードをベントインした。
『SHOOT VENT』
マグナバイザーから音声が発声され、シュートベントのカードを使い、ゾルダの背中にマグナギガの両足が変化した二門のキャノン砲「マグナキャノン」が装備された。
「G4」
最後にG4に指示を出すとG4もG3-Xと同じようにMK3A2の衝撃波で落としたG4用強化体携行用多目的巡航ミサイルランチャー「ギガント」を拾い、ギガント本体からケーブルを伸ばしベルトの右側に接続した。
「ターゲットロック」
全員の装備の準備が終わったのを確認して指示を出すとG3-Xが左側のキャットウォークにGX-05を向け、ゾルダが右側のキャットウォークにマグナキャノンを向け、G4が入り口の方を向き、ギガントを右肩に掛け各武器の発射態勢に入った。
「み、みみ、ミサイル!?」
「お、おい!ちょっと待て!!」
「発射」
キャットウォークや入り口にいる連中がギガント等を向けられ驚き、待つように言ってきたが俺は気にせずに攻撃命令を出した。
「はっ!」
ダダダダダダダダダダダダッ
「があああっ!」
「ぐああああっ!!」
「ぐわあああっ!」
攻撃命令を受けたG3-XがGX-05のトリガーを引き激しい連射音を響かせながら弾を放った。
「ふっ!」
ドンッ!ドンッ!
「「「「う、うわああああああ!!」」」」
ドゴオオオォォォォン
G3-Xに続きゾルダが爆音と共にマグナキャノンを放ち、男達にマグナキャノンの弾が着弾、眩しい光と激しい爆音が響き渡った。
「ふんっ!」
バシューッ!
「「「「「ギャアアアアッ!!!」」」」」
ドゴオオオォォォォン
最後にG4がベルトの左側のスイッチを捻り、ギガントの四本あるミサイルの内一本を発射、放たれたミサイルは勢いよく火を噴かせながら一直線に飛んで行きミサイルが着弾、ゾルダのマグナキャノンと同じように眩しい光と激しい爆音が響き渡った。
GX-05、マグナキャノン、ギガントを喰らって男達が倒れた。
あることが気になった俺はアポロンに尋ねた。
「・・・なぁアポロン」
「何ですかマスター?」
「死んでないよな、あれ?」
非殺傷設定とはいえ爆音と光が予想以上に大きく、相手が倒れているので自分で指示を出しておいてなんだが、死んでるのではないかと心配になった。
「ご心配なく。ちゃんと生きています」
「でも明らかにすげえ爆音とかしてたぞ?」
「非殺傷設定でのミサイルと弾には様々な仕様の物を発射することが可能で今回発射されたミサイルと弾は簡単に言えばスタングレネードのような効果を持っており音と光で相手を撹乱する仕様になっています」
「でも倒れているぞ?」
「恐らくあまりのことに気絶してしまったのでしょう」
「あぁ、なるほど」
死んでないと確認出来て安心し、倒れていた理由が理解出来た俺は幹部達に近づいた。
「さて、このまま大人しく捕まったほうが身のためだと思いますけど、それでも抵抗するのなら相手をしてあげますが、どうします?」
残っているのは恐らく幹部とリーダーだけだろう、一応聞くだけ聞いてみたが
「舐めんじゃねぇぞ!!」
五人中、四人が襲い掛かってきた。
やっぱり聞くだけ無駄だったか。
「はぁー、結局こうなるか。お前ら、次は俺の出番だから手を出すなよ?」
相手の物分かりの悪さにため息をつきフェニックスドライバーをベルトの右側についたホルスターに直し向って来る男達に向って行った。
「とりゃッ!」
「ぐぅっ!」
向って来た四人の一人目の顔面に飛び蹴りを喰らわせた。
「このっ!」
二人目の男が懐からナイフを取り出し、右手に持ったナイフで背中から俺を刺そうとする。
「ふッ!ふんっ!」
「グハッ!」
振り返ると同時にかかと落としでナイフを落とし、相手の腕を掴み、背負い投げで投げ飛ばした。
「死ねぇっ!」
二人目を投げ飛ばすと三人目の男が腰からアメリカのM1911 ガバメントを引き抜き、ガバメントを構えた。
「ハッ!」
「つっ!」
「おりゃっ!」
「グワッ!」
相手がガバメントを構えると再びフェニックスドライバーを手に取り、相手のガバメントを撃って弾き、ガバメントを落とすと俺は相手に近づき、相手の腹に回し蹴りを喰らわせた。
もちろん全員ある程度の加減はしてある。
「さーってと、ラストだけどどうします?」
「て、てめぇー。」
向って来た四人の内の最後の一人に尋ねた。
もう、声震えまくってるなこいつ。
「お、お前!一体なんなんだ!なんであのガキ共を助けようとするんだ!」
「は?そんなもん簡単だろ?なんの罪もない可愛い女の子を助けるのは当たり前だろ。馬鹿か、オッサン?」
「へっ、馬鹿はお前の方だろうが!バニングス家のガキは助ける価値はあるだろうが、月村家のガキは助ける価値なんてないのによ!」
「・・・・どう言う意味だ?」
俺は沸き上がる怒りを押さえた。
「知らねえなら教えてやるよ小僧、月村家のガキはなぁ」
「!駄目!!言わないで!!!」
「夜の一族と呼ばれ、吸血鬼の血を持つ化け物なんだよ!ははははは!」
「!」
「!!いや・・・いや・・・いやーーー!!!!」
すずかの正体が吸血鬼だと知らされ俺は驚き、正体をばらされてすずかは泣きながら悲鳴を上げ、男はそれを嘲笑う。
吸血鬼であったことは正直驚いているがそんなことよりも今はやることがある。
「・・・・そうか、吸血鬼かぁ。そうかそうかよくわかったよ。それで・・・・・言いたいことはそれだけか?」
すずかを泣かした男に対してキレた俺は男にお灸を添えてやることにした。。
「ははははは!・・・・・は?」
「言いたいことはそれだけかと聞いてるんだよ!!」
そういいながらフェニックスドライバーの銃口を向け、男の足元に二、三発発砲した。
「ひぃぃ!」
男は完全にビビって腰を抜かしているがそんなことは関係なかった。
「お前、今の台詞をもう一度言ってみろよ」
「な、なにを?!」
「助ける価値がない?化け物?ふざけんなよ」
男にゆっくりと近づき、右腕で男の胸倉を掴んだ。
「あの子がお前達に何か危害を加えたのか?誰か一人でも傷つけたのか!?えぇ!!?」
「ぐっ、ぐるじ!」
「答えろ!!どうなんだ!?」
「じ、じで・・・ま・・・ぜん!!!」
「フンッ!」
俺は男を投げ捨てた。
「ッゲホ、ッゲホ」
「俺はこの子のことはよくは知らねぇよ。だからテメェの言うとうり、確かに吸血鬼の血を持っているかも知れない。でもなぁ、血を持っているってだけで・・・」
男の首根っこを掴み
「化け物って言ってんじゃねぇぇー!」
真上に投げた。
「うわああああぁぁぁ」
やがて上に投げた男が重力に引かれ落下してきた。
「身のほどを・・・知れぇぇぇぇ!!」
落ちてきた男をカブトのライダーキックを応用、つまり回し蹴りを喰らわせた。
「っかは!」
男は吹っ飛び、ドラム缶やブルーシートが被せられた資材等にぶつかった。
「最後に一つだけ言っておく、とあるおばあちゃんが言っていた。[男がやってはならないことが二つある。女の子を泣かせることと、食べ物を粗末にすることだ]ってな。わかったか?」
「は・・・・は・・・い」
返事を返し、男は気を失った。
「・・・・アポロン」
「気を失っただけです。死んではいません。」
「そうか。さて、あんたはどうします?まだ抵抗しますか?」
俺はリーダーにフェニックスドライバーを向けた。
「一応言っておきますがもう抵抗は完全に無駄だと思いますよ?」
俺の言葉を合図にしたかのようにG3、G3-X、G3 MILD、G4、V1、G電王、ゾルダ、シザース、サソード、ライオトルーパー、ゼクトルーパーがリーダーを囲み、GM-01にグレネードユニットを連結させたGG-02 「サラマンダー」、GM01とGX-05を合体させた武器「GXランチャー」、GM-01、ミサイルが三発残っているギガント、V1ショット、デンガッシャー・ガンモード、マグナバイザー、シザースピッチ、サソードセイバー、アクセレイガン ガンモード、マシンガンブレードの各武器を向けている。
いくら非殺傷設定でもGXランチャーとギガントはまずいような気もするが今はスルーしている。
「く、くそ!」
「きゃっ!」
俺達が包囲すると敵のリーダーが後ろにいたアリサに手を伸ばし、アリサの二の腕を掴んだ。
「動くな!動いたらバニングス家の娘を殺すぞ!!」
アリサを自分のところに引き寄せ、デザートイーグルを取り出し、銃口をアリサの頭に突き付けた。
相手の手をよく見ると手が震えている。
「・・・どうすればその子を開放する?」
手が震えた状態では誤って引き金を引いてしまう危険性があるためアリサの安全を最優先するために敵のリーダーに向けていたフェニックスドライバーを下ろし、俺と同じようにG3達も武器を下ろし、敵のリーダーに開放するための条件を尋ねた。
「まず武器を捨てろ!全部こっちに投げろ!妙なまねはするなよ!」
敵のリーダーは大声で叫んでいるが聞こえてくる声は震えていた。
「分かってるよ。心配しなくても俺は何もしねぇよ。・・・でも」
「?」
「
俺が叫ぶとサソードはすぐに反応して腰のベルトの左側にあるスイッチに手を伸ばし、伸ばし手をスライドさせた。
『CLOCK UP!』
「て、てめぇ!うご・・『CLOCK OVER!』・・!!」
電子音声が流れ、敵のリーダーがサソードを方を向き、言い切る前にサソードは姿を消し、消えた次の瞬間、再び電子音声が聞こえると敵のリーダーが持っていたデザートイーグルが二つに切れ、先程まで1番端にいたはずのサソードが敵のリーダーに捕まっていたアリサと後ろにいたすずかとともに俺の後ろに立っていた。
「な!」
「え?えええ?!」
「な、何?今の?」
何が起こっているのか理解出来ずにアリサとすずか、敵のリーダーが驚いていた。
驚くのも無理はない。
二人を救出するためにサソードが超高速移動「クロックアップ」を使用したからだ。
クロックアップ
「仮面ライダーカブト」の世界の敵であるワームの成虫体とライダー達のライダーフォームが持つ超高速特殊移動方法。
身体を駆け巡るタキオン粒子を操作し、時間流を自在に行動できるようにする。
しかし、クロックアップの長時間の使用は装着者に負担を掛けるので、ゼクターが自動的に止めるか装着者自身が解除する。
ちなみにクロックアップシステム発動のスイッチはカブト、ガタック、ダークカブトがプッシュ式のスラップスイッチでサソード、ドレイク、ザビー等はスライド式のトレーススイッチとなっている。
先程のクロックアップの状態をスーパースローで解説しよう。
クロックアップ状態
クロックアップを発動させサソードは、まず最初に敵のリーダーに近づき持っていたサソードセイバーでザートイーグルを斬った。
デザートイーグルを斬るとアリアの二の腕を掴んでいる敵のリーダーの手を解かせ、アリサを抱きかかえ、次に敵のリーダーの後ろにいたすずかを抱きかかえ、二人を同時に俺が立っているところの後ろまで運びクロックアップを解除した。
そして現在の状況になっている。
「これ人質はいなくなった。どうします?」
「く、クソッタレがあぁぁぁ!!」
部下を全員鎮圧され、人質であるアリサとすずかがいなくなり、完全に包囲されて抵抗は無意味と思い最後の悪あがきとしてまだ隠し持っていたグロッグ17を取り出したが、それに反応して俺もフェニックスドライバーを構え、グロッグ17を狙って撃った。
「うっ!!」
フェニックスドライバーから放たれた弾は狙ったグロッグ17に当たり、グロッグ17は弾き飛び、床を転がっていった。
自分で言うのもなんだがこんなに上手くグロッグ17に命中するとは思わなかった。
俺って射撃のセンスがあるのか?
「さっきも言ったでしょ?抵抗しても無駄だと。・・・・まだ続けますか?」
「あ・・・・あああ」
敵のリーダーは既に戦意を喪失し俺達に怯えていた。
「今から三つ数える間に答えを出して下さい」
そういってサソードとシザースを除いた俺とG3達が個々の射撃武器を構えた。
「い~ち・・・」
バンッ、バンッ、バンッ
バババババッ
バシュ、バシュ、バシュー
1を数えた後、俺とG3達は敵のリーダーに向けて一斉射撃をした。
「「ええええ?!」」
「2と3はーーー!!??」
ドゴオオオォォォォン
三つ数えるといいながら1で攻撃をしたことでアリサとすずかは驚きの声を上げ、敵のリーダーは残りの数字について叫び、叫びの後GXランチャーのGX弾とギガントに残っていた三発のミサイルが当たり爆発し、声は爆音の中に消えた。
先程と同じように眩しい光と激しい音が響き渡り、それらが止むと敵のリーダーは倒れ、気を失っていた。
「知らねぇなそんな数字。男は『1』だけ覚えておけば生きていけるんだよ」
フェニックスドライバーをホルスターに仕舞いながら俺は気を失っている敵のリーダーにそういった。
敵のリーダーを沈黙させた後、俺とG3達は男達を一人ずつボディチェックし、武器を取り上げ、全員縄で縛っておいた。
「はい・・・はい・・そうです。港の倉庫で誘拐犯達が縛らいるので逮捕しておいて下さい。それでは」
男の誰かの携帯を勝手に使って警察に連絡を入れ、連絡を終えて電話を切った。
「ふぅ、あとは警察に任せるか」
「そうですね。・・・ところでマスター」
「わかってる。今はとりあえずあの二人を家に送り届けよう」
G3-X、G4、ライオトルーパーの二体がアリサとすずかを介護してくれているところに近づき、しゃがんで二人に優しく話しかけた。
「大丈夫か?」
「は、はい。大丈夫です」
「・・・・・・大丈夫です」
すずかは随分落ち込んでいるようだ。
「・・・・・・とにかく家まで送ろう。今、車を呼ぶから」
「もう呼んでいます」
アポロンがそう言うと車が走ってくる音が聞こえ、その方向を見るとGトレーラーが走ってきて俺達の前に停まった。
「・・・・・まぁ、ありがとう」
「どう致しまして」
「あのー」
アリサが何か言いたそうだった。
「どうかした?」
「貴方達って警察・・・なんですか?」
あぁ、Gトレーラーを見てそう思うのは無理ないかぁ。
「いや、違うぞ」
「え?でも」
「それについては帰りながら話そう。流石にいつまでもここに居るのは色々まずいからな。さぁ、乗って
くれ」
「は、はい」
「・・・はい」
アリサとすずかの二人をGトレーラーに乗せ、ライダー達も乗ったのを確認し、Gトレーラーは走り出した。
後書き
ARXー7アーバレスト「いやー、やっと第四話投稿出来てライダーに変身させれたよ~」
健悟「プロローグから三話に比べるとえらく時間が掛かったな」
アポロン「全くですね」
ARXー7アーバレスト「おうアポロン。今日からよろしく!」
アポロン「イエス、よろしくお願いします」
ARXー7アーバレスト「さぁまた三人、いや二人と一体で頑張っていこう!」
アポロン「まぁこの後書きコーナーの部分は前回のを使い回しする可能性がありますけどね」
ARXー7アーバレスト「それ言っちゃだめ!」
健悟「おい、そろそろ本文のことで言いたいことがあるんだけどいいか?」
ARXー7アーバレスト「どうかした?」
健悟「前回と比べると敵さんが更に危険になってないか?」
アポロン「ライダーにゾルダ、シザース、サソードを追加し、以前よりも大幅に修正しましたね」
ARXー7アーバレスト「まぁね。前回よりもG3達の戦闘描写を細かく、更に犯人の行動も少し変えたぜ!」
健悟「もしかして大幅に修正、リメイクしたから遅れたのか?」
ARXー7アーバレスト「イエス!」
アポロン「威張って言えませんね」
ARXー7アーバレスト「すいません」
健悟「あと最後の敵のリーダーに対してのあれは酷くないか?」
ARXー7アーバレスト「実行したのは君だけどね」
健悟「うるせぇ。あれを採用した理由は?」
ARXー7アーバレスト「なんとなくだよ?」
健悟「駄目だこいつ」
アポロン「今まで通りです」
ARXー7アーバレスト「さて、そろそろ時間だ」
健悟「そうか」
アポロン「では次回予告をしましょう」
健悟「次回予告はどうするんだ?他の作品のやつ使うのか?」
ARXー7アーバレスト「それは多分前回同様二十話からだな。それじゃ、次回予告よろしく!」
健悟「まぁあれ考えるの大変だもんな。えぇ次回、『第五話 早期に正体、明かしました』です」
アポロン「みなさまのご意見とご感想をお待ちしています」
ARXー7アーバレスト「お楽しみに!!」
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第四話 初の変身、とあるおばあちゃんの教え