No.403400

《インフィニット・ストラトス》~二人の転生者~

菊一さん

第四話です。
この話からあとがきとかをのせていこうかな~、とか思ってますw
しかしあとがきとかは書いたことが無いのでどう成るかはわかりません、ご了承下さい。
それでは感想や応援メッセージなど待ってます^^

2012-04-06 01:07:22 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1601   閲覧ユーザー数:1512

第四話 IS設計開始

「……っていうことで、この新武装の《展開装甲》を搭載した試験機みたいなのを設計したほうがいいかと。第四世代と言うより実際には第三世代位にはなると思いますが、第四世代一体目で重大な事故を起こさないように慎重を期したほうがいいかと」

『ん~…しゅうくんの言うことはわかるけど――』

電話を繋いで既にかなりの時間が経過していた。春華と束さんが話していた時間を差し引いても一時間は余裕で超えるだろう、そしてそれだけの時間の中身は束さんと俺との意見の食い違いの議論であった。

そしてこの人は知らない、ISが今どういう扱いを受けているのか――本当の意味での扱いを

「わかるんだったら言うとおりにしてください!あなたは世界を滅ぼしたいんですか!!」

束さんの渋る様子に俺は怒声を浴びせる。

ついでに部屋には既に春華もいるんだが束さんとの議論をしている間に寝てしまっている。春華の趣味(?)は寝ることで何処でも寝れるらしい。ホントに何処でも寝れるなコイツ……

『しゅ、しゅうくん!今日のしゅうくんなんか怖いよ!?落ち着こう?ね?束さんは笑ってるしゅうくんがすきなんだよ!!』

「す、すみません。だけど実際にこのまま第四世代を世の中に出して、世界中が第四世代ロールアウトしたら益々ISは《宇宙進出のパワードスーツ》から《ただの兵器》になります。束さんはそうしたいんですか?」

『勿論束さんとてそんなことはしたくないよ!第一《展開装甲》やこの《無段階移行(シームレス・シフト)》は束さんとしゅうくん以外は作れないよ!他の企業や国家がデータを盗んで作ろうもんなら地球上から消えてもらうしね!』

束さん……素で怖いですから満面の笑みで言わないでください……

「しかしそうすると操縦者を誰にするかですね。一番ベストなのは、冬姉なんですけど…無理だよな~」

「ふっふっふ、ちーちゃんはIS乗ってなくても余裕でIS並の強さだからね。それに第四世代は今のところ箒ちゃんを載せる予定なんだ!」

おおう、冬姉さん超人説。さすが元日本代表で世界最強人物…ってちょっと待て!

「箒にって……マジでそんなこと考えてるんですか!?」

「大丈夫だよ!箒ちゃんなら十分扱えるって!何と言っても束さんの妹だからね!」

束さんはそう言っているが俺は別のことを危惧していた。

冬姉さんは強さや力をどういう物か熟知してるだろうし、それを感じ、守ってもらっていた実の弟の一夏も恐らくこれだけの物を手にいれても使い方は間違えないと思うし大丈夫だろう(まあ女性じゃないから無理だけどな)。だが箒となれば話は別だ。箒は確かに強いし剣道でも全国優勝したのは知ってる。しかし箒には信念があるだろうか?強さに溺れて他人を犠牲にしたりしないだろうか、これほどの力を手に入れて浮かれないだろうか……俺はそういう精神面が不安だった。

束さんの考えてる第四世代の一体目は近接戦闘を主に置いている。恐らく箒を想定して設計しているのだろう。しかし完全な近接型ではなくどんな状況に置かれても大丈夫な全領域・全局面展開運用能力を保持している。恐らく世界中でこれを凌駕するほどのISは無いだろう(当たり前だが)。

もし仮に俺がISに乗れたとして、この第四世代が俺のISだったら……駄目だ。絶対に力に溺れ、持て余し、他人を、大切な人を傷つけるに決まってる……くそっ!どうすれば……

「大丈夫だよ、お兄ちゃん」

後ろを振り向くと、いつの間にか起きていたのか、春華が声をかけてきた。

「たとえどんなにすごい力で、扱い方を間違えたら、それを参考に次頑張ればいいんだよ。最初っから失敗しない人なんていないし……箒お姉ちゃんならきっとすぐに扱い方を学んで上手く扱うと思うよ?」

そう。春華の言葉の通りだ。だれも失敗をしないなんてことはない。そうだな…

「ありがとう、春華。でもな、箒のことをお姉ちゃんと呼ぶのはどうだろうか?誕生日的には俺達のほうが早いんだからな」

「も~!何で揚げ足とるかな~!!」

『あ~……しゅうくん、もういいかな?』

モニターの方から束さんが待ちくたびれたように声をかけてきたので急いでそれに答える。

「あ、はい。わかりました。試作機は他の人物で、一機目は箒で行きましょう。少し不安要素は残りますが……まあなんとかなるでしょう。で設計図やデータはさっき言った通り、この感じで行けば机上の空論でしかない第四世代も可能だと思います」

「了解~!しかしやっぱりしゅうくんがいると、はかどるね。もうそこいらのIS研究者とは比にならないぐらいだよ」

束さんは笑いながら言ってくる。

「やめてください。所詮設計やデータ作成をするだけでISを作ったり乗ったりっていうことはしないし、俺としては束さんのほうが凄いと思います。誰よりも先に進み、常識の範疇じゃ測れない天才……いや、鬼才ですから」

「うんうん、そうだね!天才っていうのはしゅうくんみたいなことを言って、鬼才っていうのが私みたいなことを言うんだろうね!それじゃあこの第四世代のデータは貰って行くね。あ、しゅうくんの方にも第四世代のデータ残しておくから必要だったら使ってくれて構わないよ!ただし部外者には漏らさいようにね。面倒事は嫌だから。それじゃまたね~!!」

束さんはそう言い残すと早々と通信を切ってしまった。

「ふう……もうそろそろ日付が変わる頃か。春華、そろそろ部屋に戻ったほうがいい」

「ふわぁ~……そうする。おやすみ、おにいちゃん」

「ああ、おやすみ」

俺が微笑んでそう言うと、春華は自分の部屋に戻っていった。

俺は暫くデスクのPCを眺めながら放心状態になっていた。理由は単純明快……束さんから送られてきたデータだ。さっきのやり取りの前に第四世代の設計とデータ作成をやってくれたお礼にと数機の第三世代型のISのデータをくれたのだ。じつは俺としてはこういうのはとても嬉しいプレゼントだったのだ。IS・VBGで結構バレないように登録されていない機体を相手に戦闘しているのだが、実はそのデータ元は全て束さんが送ってきたものや、そのデータを下に俺が作成したものだったりする。そして今回の第三世代のデータもIS・VBGに接続することで戦えるようになっていた。しかし勿論非合法なことなので公にはできないのだが。しかし第四世代のデータを見たあとでは第三世代のデータを見ても凄いとは思わなかった。寧ろ自分の頭で第四世代を凌駕するISを組み立てていた。

「……何やってんだか。乗れもしないのに……」

はっ、と気づき、考えを振りきる。俺はデスクの引き出しにしまってあったハーモニカを取り出すと、口に当て、演奏し始めた。心を落ち着かせるにはこれが一番だった。

暫くして、演奏を終えると。かなり気分は落ち着いていたのでそのままPCの電源を落とし、電気を消して布団に潜った。

しかしこの時俺は知らなかった。まさか俺がISに乗ることになるなんて…

 

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はじめまして、作者の菊一と申します。え~作品を投稿し始めてから恐らく3日ぐらいが経ったと思います……すみません、数えてないので二日ぐらいかもしれません^^;

自分は初日に三話まで乗せて、他のISの二次創作の小説などを読んでみました……といってもまだ2作品ですが、しかし両作品ともとてもいい作品でISの先の展開を知っていてもじっくり楽しく読めました。(片方はISの設定を使った作品という方が正しいかもしれません

しかし自分はここで少し不安になってます^^;本当に自分はこんな作品の中に投稿して大丈夫なんだろうか?ちゃんと読み手は楽しく読めているのだろうか?等など……まだ投稿し始めたばかりだといえばそれまでですが、相手の気持ちがわからないというのはやはり怖いものです。

自分は書きためて投稿する方式をやっていますから、メッセージでの要望などにすぐに答えることはできないかもしれませんが、要望などがあれば全力で取り組む予定ですし、批判があれば自分で探してより良い作品にしていこうと思います。応援や感想はそれをやる気にしてもっとがんばろうと想います。

唯一言「次回楽しみです!」とか「秋葉もうちょっと発言多くしたら?」とか、どんな些細なことでも構いませんので感想やメッセージがいただけたら有難いです。

 

なんか自分勝手で文句ばっかりのgdgdのあとがきですが、これからもよろしくお願いします。


 
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