No.401886

K-ON!+EXPLORES...第36話・泰広の過去part5!

ぎゃーすさん


過去編が入り混じっていますので気をつけてお読みください

それとここでも18禁描写?があるかなと思います

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2012-04-02 23:41:08 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:525   閲覧ユーザー数:522

 

 

 

 

 

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~学校~

俺は学校でも悲しみは癒えないままだった

そしてファンクラブからはかなりの批判を受けた

『なぜ助けなかった!』『お前は凛音さん1人も守れねぇのか!』

俺にとってはどれもつらい言葉に聞こえた・・・

 

泰「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

正「泰広・・・泣くなよ・・・とは言えない・・・か」

 

圭「気持ちが分かるが・・・ずっと俯いても落ち込んでいても何も始まらないぞ!」

 

正「ファンクラブが何言おうが、俺は今度はお前を守ってやる」

 

泰「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

正「しばらく毎日行こう泰広・・・」

 

圭「俺も付き合ってやるから」

 

泰「・・・ありがとう正樹・・・ありがとう兄さん・・・」

 

琴「そうよ泰広君、元気出して・・・凛音ちゃんの事は残念だったけど一緒に頑張っていこう」

 

凛音さんと同じペアの琴音さんが俺に近づいて話しかけてきたその時

 

ビクッ!

 

なんだ?!体が・・・!なぜ拒む・・・!

 

『あなたも殺して私も死ぬぅぅぅ!』

 

あの時のあの人の言葉が脳裏に蘇る

 

『殺してやる!』『許さない!』

 

泰「ひ、ひいいぃぃぃぃぃぃいいいい!こ、こっち、来ないで!」

 

琴「えっ・・・?」

 

泰「こっち来ないでよおおぉぉぉぉおおお!!!もうヤダよ!殺されたくないよ!もう許してよ!うわああああああぁぁぁぁぁああああああ!!!」

 

正「泰広!」

 

俺は教室の壁に寄り添って再び泣く・・・

 

琴「泰広君大丈夫!?」

 

泰「うわああああ!!!く、来るな!もう許してよ!いやだよ!死にたくないよ!」

 

圭「落ち着け泰広!」

 

正「琴音来るな!」

 

琴「しかし・・・・・・!」

 

正「来るな・・・!お前のせいじゃなくても嫌がってんだろ!」

 

琴「そんな・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

俺はこれ以来女性恐怖症になった、特に同じ年代は全くダメになった

従兄妹の梓や純、慣れ親しんだ人|(親や親族など)は良かったものの

あまり女子とは話さなかったがなお話さなくなった・・・・・・

 

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泰「俺がこれっきり女子とは全く話せなくなったんだ・・・」

 

唯「でも私と初めて会った時は・・・・・・」

 

泰「あの時は・・・実は体は拒んでいたんだ・・・」

 

正「こいつ相当無理してたんだろうよ」

 

圭「当時はもうほとんど女性に対する抗体がなくなっていたからな...」

 

紬「じゃあ泰広君今は・・・・・・」

 

泰「今は・・・もう大丈夫かもしれない、でも凛音は守れずきっと凛音は俺を恨んでいる」

 

梓「そんな事はないよ兄さん!」

 

泰「いいや梓、絶対に俺の事を恨んでいる!俺は女1人も守れない・・・最低な男なんだ・・・」

 

澪「泰広!」

 

泰「もう止めてくれ!俺は誰も守ることが出来ないんだ!・・・・・・俺軽音部辞めるよ・・・」

 

全員「えっ・・・・・・・・・」

 

泰「もう誰も傷つけたくない・・・これ以上誰も傷つけたくないんだ・・・皆こんな俺と仲良くしてくれてありがとう・・・じゃあね・・・」

 

俺が皆に背を向けて公園を去ろうとしたその時・・・

 

バチンッ!

 

唯が俺の頬を叩いてくる

 

泰「うっ・・・いた・・・い・・・なにするの・・・唯・・・?」

 

唯「なんでなの!?なんでそうやって自分の過去から逃げ出そうとするの!?言ったよね?私たちは仲間、だからどんな事でも皆と分かち合うって!」

 

すると・・・・・

 

ガンッ!

 

正樹が俺の頬を殴る

元々の利き腕である左手で殴る

 

正「お前さっき傷つけないから去るって言ったよな・・・じゃあここにいる全員を傷つけるつもりかよ!!!!自己勝手に行動してんじゃねぇぞ!!!!」

 

そして・・・・・・

 

バチンッ!

 

澪も唯と同じように俺を平手で頬を叩く

違うといえば左利きなだけだ

 

澪「傷つけないだって・・・?バカ言わないでよ泰広!じゃあ私達はどうなるの!私達は傷ついてもいいって言うの!!?」

 

すると律が俺に歩み寄って・・・

 

律「私が部長だから勝手に辞める事は許さないぞー!」

 

圭「俺と正樹、幸宏だけじゃあ空しいから俺たちといようぜ」

 

紬「私達がついている!皆一緒に分かち合って生きましょう泰広君!」

 

楓「そうだよ、唯ちゃんも澪ちゃんも泰君の事が好・・・モガッフガッ!」

 

澪・唯「「楓|(ちゃん)!!!/////////」

 

泰「?」

 

幸「尊敬している先輩が抜けるなんて考えられません、なのでこれからも宜しくお願いしますよ!」

 

梓「そうだよ兄さん、私幸宏君と同じように兄さん尊敬してるの、だから兄さんは兄さんのままでいて!今度は私達が兄さんを助ける!そうですよね!?」

 

正「ああ、そうだ。こんなにいい奴らがいるんだぞ!それでもお前は!」

 

詩・花「「お兄ちゃん!!お姉ちゃんもきっとそう思っていますよ!!」」

 

圭「ホラ、正樹の手を取れよ」

 

泰「・・・・・・・・・!」

 

律「さあ早く!」

 

澪「泰広!!!」

 

唯「やっくん!!!」

 

泰「皆は・・・・・・こんな俺でも受け入れてくれるの・・・?」

 

全員「もちろん!!!!!!」

 

俺は静かに正樹の左手を握る

 

楓「やったーーーーーーー!!^^」

 

圭「それでこそお前だ」

 

泰「皆・・・・・・ありがとう!ぐすんっ・・・」

 

正「泣くな泰広」

 

泰「ぐすっ・・・・・・うん、ところで・・・」

 

紬「どうしたの?」

 

泰「さっき楓が言おうとしてた事って何なの?唯と澪が必死で口を塞いでいたからさ」

 

楓「あっ・・・・・・(汗)」

 

唯・澪「「・・・・・・//////」」

 

圭「(もう言っちまえ唯!)」

 

正「(どーせ皆にバレてんだぞ澪!)」

 

唯「「((う、うん・・・・・!))」

 

泰「・・・・・・?」

 

唯「や、やっくん!!」

 

泰「は、はい!!?」

 

幸「(俺達はお邪魔ですね)」

 

梓「(私達は行きましょう、先輩)」

 

正「(ああ、そうだな)」

 

圭「(邪魔したら唯に何言われるか分からねぇ)」

 

律「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」

 

紬「(そうね、行きましょう楓ちゃん)」

 

楓「(え~!私最後まで見ていたいよ~)」

 

正「(ダメだ)」

 

楓「(あ~~~~~~~~)」ズサササー!

 

圭・幸・紬・梓「「「「((((・・・・・・(汗)))))」」」」

 

律「(・・・・・・・・・・・・・・・)」

 

紬「(どうしたのりっちゃん?)」

 

律「(えっ!い、いや、な、なんでもない!)」

 

幸「(?)」

 

 

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澪「泰広!!!」

 

泰「なに?」

 

唯「私・・・・・やっくんの事が・・・」

澪「私・・・・・泰広の事が・・・・・」

 

そして・・・・・・・・・

 

唯「好きなの!!!」

澪「好きなんだ!!」

 

泰「・・・・・・えっ・・・俺を・・・」

 

唯・澪「「うん!///」」

 

泰「・・・・・・俺は2人の事は決して嫌いじゃない、むしろ好き・・・でもね、君たちが思っているような好きじゃないかもしれない・・・」

 

唯「でも・・・!」

澪「それでも私達は・・・!」

 

 

 

唯・澪「「やっくん|(泰広)が好き!」」

 

泰「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

しばしの沈黙

何でこの2人は俺なんかを・・・

俺のどこがいいだろう・・・

 

泰「2人はどうして俺の事を・・・・・」

 

唯「私は・・・やっくんに色々と優しくしてもらって・・・いつも微笑んでいるやっくん・・・どんな時でも優しいやっくん・・・なんでも出来るやっくん・・・私にギターを教えてくれるやっくん・・・そんなやっくんを私は・・・好き!」

 

澪「私は最初男の人と話すことが苦手だった、でも泰広が入部してきて・・・正樹とは違って私と同じ恥ずかしがり屋で・・・バイトで初めて話し掛けてそれで男の人と話すのを克服できたんだ!そして、合宿や学園祭前もの時も私を励ましたり慰めてくれた・・・私は泰広が好き!」

 

泰「そっか・・・俺無意識にそんな親切心が出てたんだ・・・」

 

唯「やっくんは・・・!」

澪「唯と私で・・・!」

 

唯・澪「「どっちが好きなの(んだ)!?」」

 

泰「・・・・・・・・・俺は・・・俺は・・・!

 

 

どっちとも好きだ!だけど、さっき言ったように俺はそういう好きじゃない、仲(・)間(・)として好きなんだ・・・俺にはどっちか犠牲にして・・・どっちかを好きになんてなれない・・・凛音を裏切れない・・・」

 

俺は地面を下に俯く

 

澪「そんな・・・・・・ッ!」

 

悲しい顔をして泣き崩れる澪

 

唯「やっくん・・・・・・嫌いッ!」

 

そう言って泣きながら公園を走って出て行く唯

 

泰「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

正「おいおい、今の振り方はおかしいだろ」

 

泰「正樹・・・・・・」

 

圭「男としてサイテーだな」

 

泰「兄さん・・・・・・」

 

律「澪と唯を泣かせるなんて・・・部長として許せないぞ!」

 

泰「律・・・・・・」

 

紬「ちゃんとしっかりしなさい泰広君!」

 

泰「ムギ・・・・・・」

 

楓「私・・・泰君がこんなに心の弱い男と思っていなかったよ」

 

泰「楓・・・・・・」

 

幸「泰広先輩、俺あなたの事見損なった、そういう先輩には敬語も使う価値がねぇ」

 

泰「幸宏君・・・・・・」

 

梓「あなたは誰なの...?私のいとこの泰広兄さんはこんなに弱くなんてなかった!」

 

泰「梓・・・・・・」

 

詩・花「・・・・・・・・・・・・」

 

俺は皆に冷ややかで見下すような目で睨み付けられる・・・

ムギはその場で泣き崩れている澪を励ます

 

正「仲(・)間(・)としてだぁ...?寝ぼけんなこのゴミ野郎!!女(・)としてあの2人は男(・)としてのお前に聞いたんだろう!」

 

泰「俺を・・・男(・)として・・・?」

 

正「そうだ、それをお前は振るだけならともかく仲(・)間(・)として好きだぁ?使うとこが違うんだよ!最低にも程があんだろ!!」

 

泰「ッッッ!!!!!」

 

正「ならお前は凛音もただの仲(・)間(・)として好きだと言っているようなもんだぞ!?分かってんのか!?」

 

泰「ッッッ!!!!・・・・・・ゴメン・・・俺本当に間違っていたよ・・・皆すまない・・・」

 

律「それより澪に謝れよ、親友の澪を泣かせるなんて許さないぞ!」

 

泰「ああ、・・・・・・澪聞いてくれ!」

 

澪「・・・・・・・・・・・」

 

澪はまだ泣いている

 

泰「俺は澪の事が・・・君の事が・・・好きかもしれない!」

 

澪「泰広・・・・・・」

 

泰「でもこの話はまた後でしよう、まずは・・・・・」

 

圭「ああ、唯を探して来い!俺もあいつのいとこだ!泣かすような真似は承知しねぇぜ」

 

泰「分かっているよ兄さん、皆・・・もう1回・・・俺に手を貸してくれないか?今度は仲間として!」

 

正「その意味の仲間なら大歓迎だ」

 

圭「もちろんだ」

 

律「よっしゃー!皆行くぞー!」

 

全員「オオーーーーーーーーーーーーーーッ!!」

 

 

============================================

~唯ver.~

 

唯「・・・・・・・ひどいよ・・・やっくん・・・ぐすん」

 

私は交差点を歩いていた

ここはかなり事故の多いところでもある

聞いた話だと交通整備がかなり悪いらしい・・・

 

唯「ぐすん・・・私・・・嫌われちゃったのかなぁ・・・もう1回・・・最初に戻れないのかな・・・」

 

 

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~泰広ver.~

 

泰「お~~~~~~~~~~い!!唯!どこだーーーーーーーー!?」

 

楓「唯ちゃーーーーーーーーーーーーーーーん!!」

 

俺は楓と一緒に唯を探していた

 

正「(こいつは非常にもの覚えが良いから多分俺たちよりも土地勘がいい、だから一緒に行け!そしてもう1回謝って来い!)」

 

俺は正樹の言葉を思い出していた・・・

 

楓「いないね~泰君・・・」

 

泰「ねぇ楓さん・・・・・・」

 

楓「楓って読んでよ泰君」

 

泰「あ、うん・・・楓」

 

楓「何?」

 

泰「俺・・・もう1回やり直せるかなぁ?俺さっき最低な事言っちゃったし、唯だって俺の事嫌いになっていないかなぁ・・・」

 

楓「泰君・・・・・・・私は・・・そんな事は無いと思うよ」

 

泰「えっ......?」

 

楓「やっくんが反省してるならきっと神様も凛音ちゃんもそれを叶えてくれるよ!唯ちゃんだって本心ではそんな事は絶対思っていないよ!」

 

泰「楓......?」

 

楓「まあ本当に唯ちゃんが嫌いになってしまったなら私と付き合お~よ~泰君!」ガシッ!

 

そう言って俺の腕に抱きつく楓

また腕に柔らかいものが・・・・・・///

 

泰「ちょっとヤメテ!は、恥ずかしいよ!///」

 

楓「え~!」

 

泰「『え~!』じゃないって!///」

 

楓「あっあれは!!唯ちゃん!」

 

俺は眼鏡を掛けていたおかげで唯の姿を捉える事が出来た

唯は泣きながら歩いている

 

泰「行こう楓!」

 

楓「うん!」

 

泰「お~~~~~~~~~~~い!!唯~~~~~~~~~!!」

 

唯「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

楓「唯ちゃあああああぁぁぁぁぁああああああん!!」

 

唯「・・・・・・えっ?やっくん...?楓ちゃん...?

 

俺は唯に向かって走り出す

 

楓「ちょっと泰君!危ないって、ここは交通事故が多いとこだって!」

 

泰「分かっているよ!」

 

しかし・・・・・・

 

泰「あれは!!」

 

ゴッーーーーーーーーーーーーー!

 

俺は唯に向かって突っ込んでいくトラックを捕らえた

まずい!相手は居眠り運転をしている!

間に合わない!

 

泰「唯!!危ない!!逃げて!」

 

唯「えっ.........?」

 

ようやくトラックに気づく唯

しかし・・・・・・

 

唯「(怖くて・・・足が震えて・・・動かないよ・・・怖いよ助けてやっくん!)」

 

泰「唯!!!!!!!!!!!!!!」

 

楓「ちょっと泰君!危ない!!」

 

俺は楓に左腕を掴まれるも振り切る

 

ゴゴゴゴゴッ!

 

唯「やっくん!助けて!」

 

泰「唯!!!!!!!!!!!!!!」

 

俺はようやく唯のところまで残り2メートル辺りのとこまで近づく

激突まで残り2秒!!

 

泰「唯!!!!!!!!!!!!」

 

ドンッ!

 

唯「えっ......?」

 

俺は唯を渾身の力で突き飛ばす

 

激突まで残り1秒!!

 

泰「(唯・・・今まで・・・ありがとう・・・)」フッ!

 

俺は唯に微笑む

 

唯・楓「「やっくん!!!!!」」

 

激突まで残り0秒...

 

そして・・・・・

 

ダンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 

楓「そんな・・・・・・・・・!!」

 

唯「やっくーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!」

 

泰広は5メートル先まで吹き飛ばされた

唯と楓は泰広に歩み寄って・・・

 

唯「やっくーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!」

 

楓「泰君!!!!!!!!!!!!!!」

 

泰「・・・・・・ハァ・・・ハァ・・・ゆい・・・かえ・・・で・・・!」

 

唯「喋らないでやっくん!!」

 

そうだ、泰広はかなりの血を流し・・・・・

 

運転手「おい君大丈夫か!?」

 

運転手も歩み寄る・・・・・・

 

楓「早く救急車をッ!!|(このおやじよくも!)」

 

私は泣きながら運転手のオヤジを睨み付ける

 

運転手「ああ分かっている!」

 

泰「だいじょう・・・ぶ・・・か・・・い・・・ゆ・・・い・・・」

 

唯「やっくん喋らないで・・・・・・!」

 

泰「フッ・・・よかっ・・・たよ・・・俺・・・守れ・・・たよ・・・りお・・・ん」ガクッ・・・

 

泰広は目を閉じた

 

楓「そんな・・・・・・・・!!」

 

唯「や・・・やっくううううううううううううううううん!!!!!!!うわあああああああああああああん!!!!!」

 

唯は涙を流しながらその人の名を叫ぶ

 

 


 
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