No.401319

特捜戦隊デカレンジャー & 魔法少女まどか☆マギカ フルミラクル・アクション

鈴神さん

見滝原市にて、謎のエネルギー反応が続発する。一連の現象について調査をすべく、見滝原市へ急行するデカレンジャー。そこで出会ったのは、この世に災いをまき散らす魔女と呼ばれる存在と戦う、魔法少女と呼ばれた少女達。本来交わる事の無い物語が交差する時、その結末には何が待っているのか・・・
この小説は、特捜戦隊デカレンジャーと魔法少女まどか☆マギカのクロスオーバーです。

2012-04-01 20:56:23 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:4179   閲覧ユーザー数:4133

 

Prologue ミステリー・インザシティー

 

S.P.D.

スペシャル・ポリス・デカレンジャー

燃えるハートでクールに戦う六人の刑事達。彼らの任務は、地球に侵入した宇宙の犯罪者達と戦い、人々の平和と安全を守る事である!

 

 

 

恒星間飛行が盛んになり、地球人類と異星人との宇宙を超えた交流が既に日常化している時代。地球外由来の超絶科学による犯罪は、もはや地球の治安維持能力の限界を超えてしまっていた。この様な犯罪を取り締まる惑星間組織が、宇宙警察スペシャル・ポリス・デカレンジャーである。

そしてここは、S.P.D.地球署のオフィス。そこに、六人の男女が集まっていた。

 

「皆に集まってもらったのは他でもない。新しい、それも一際厄介な事件が舞い込んできたからだ。」

 

五人の男女の前、署長用デスクに着いて話をしている青い犬にた容貌をした、地球人ではない姿をした男・・・彼こそが地球署署長、ドギー・クルーガーである。

 

「一体、どんな事件なんですか?」

 

ドギーに質問をしたのは、地球で活動するデカレンジャーのリーダー、戸増宝児――通称ホージーだった。

 

「うむ。まずはこれを見てくれ。」

 

ドギーが手元のパネルを操作する共に、オフィスの円卓デスク中央部にスクリーンが浮かび上がる。

 

「これは・・・地図?」

 

「そんなの見れば分かるよ~」

 

「問題はどこの地図か、よね。」

 

スクリーンに映し出された、見紛う事なき地図を見て呟く男性、それに対して子供っぽいツッコミを入れる女性。そして、冷静に地図の分析をするロングヘアの女性。彼らもまた、ホージーと同じく地球署に所属するデカレンジャーである。

 

「コホンッ!・・・セン、ウメコ、良いか?」

 

「あ、すみません・・・」

 

「ごめんなさい・・・」

 

スクリーンを見て勝手に話し始める三人に対して、ドギーは咳払いをする。注意を受けた江成仙一――通称センと、胡堂小梅――通称ウメコは申し訳なさそうにしている。

 

「重要な話なんだから、きちんと聞かなきゃね。」

 

「ジャスミン先輩・・・人の事言えないと思いますよ。」

 

「あら、言うようになったわね、テツ。」

 

注意を受けた先の二人に、礼紋茉莉花――通称ジャスミンが得意げに注意したのに対し、姶良鉄幹――通称テツが呆れた様子で口を開く。

 

「・・・・・そろそろ、本題に戻っても良いか?」

 

「「・・・すみませんでした。」」

 

そんな二人に対し、いつになっても本題に入れない事に若干の苛立ちを募らせたドギーがその場に居る全員を威圧す様に口を開く。そんな最近あまり見ないドギーの剣幕に対し、五人は縮こまる。

 

「話を戻すぞ。スクリーンに映し出されている地図上に、複数のポイントが映し出されているだろう?」

 

「・・・これは、何を示しているのですか?」

 

「ここ最近、この地図で示されたポイントにおいて、謎のエネルギー反応が計測された。」

 

「エネルギー反応?」

 

「いずれもランダムな時間帯なんだが、計測されたエネルギーが異常なまでに高い。」

 

ドギーが手元のパネルを操作すると共に、地図上のポイントに数値が映し出される。そして、それを見た一同は絶句する。

 

「これは!!怪重機が放出するのに等しいエネルギー量じゃないですか!?」

 

「それもこんなに・・・十か所以上ありますね。」

 

怪重機とは、地球外のオーバーテクノロジーによって作り出された巨大兵器である。デカレンジャーがかつて戦った凶悪な惑星間宇宙犯罪者――アリエナイザーの中にも、この怪重機を使用する者は多数居た。

そして、そのような兵器を動かすエネルギーともなれば、尋常なレベルではない。街中で観測される事など本来ならばあり得ないのだ。

 

「最初の反応が確認された時には、機器の故障と疑っていたが、同等の値が幾つもの場所で観測された。」

 

「・・・・・アリエナイザーの仕業でしょうか?」

 

「その可能性は非常に高い。だが、この様な現象が起こす目的等は一切不明だ。」

 

「成程・・・それで、俺達の出番と言うわけですね。」

 

「そう言う事だ。皆には、この反応が観測された街へ向かい、調査を行ってもらいたい。

それから、今回の事件調査をするに当って、ファイヤースクワッドから人員を一人派遣してもらう手筈になっている。」

 

「ファイヤースクワッド・・・それって、もしかして!!」

 

ファイヤースクワッドとは、宇宙中のスペシャルポリスの中から特に優秀な刑事を選抜し、特殊任務を行う部署である。その様な場所に務める人間ならば、強力な戦力になる事は言うまでもない。だが、一同が驚いた理由はそれでは無かった。

 

「ああ、お前の思っている通りだぞ、ウメコ。」

 

ドギーの言葉に、デカレンジャー一同が驚きの声を上げる。そして、それと同時に皆の顔に笑みが浮かんでいく。それは、懐かしいかつての仲間だった人物に会える喜びからくるものだった。

 

「あいつは既に現場へ先行し、既に調査を開始している。お前達は後から合流し、共同で捜査をしてくれ。」

 

『ロジャー!!!』

 

「それでは、デカレンジャー・出動!!」

 

 

 

見滝原市へ急行せよ

 

 

 

物語は、今、始まる・・・・・

 

 

 
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