No.401043 超次元ゲイムネプテューヌ 3dis Creators_0012012-04-01 12:21:09 投稿 / 全4ページ 総閲覧数:844 閲覧ユーザー数:826 |
序 章:インサート・コイン
C01:Hello game!
○プラネテューヌ・国政会議場正門前・夜
門の前に立つ柱の上に乗っているテレビに、軽快な音楽と共に映し出される『QUARK ISLAND SHOPPING』のロゴ。
オープニングが終わって男女の外国人が視聴者に向けて挨拶をする。
スニーク「ハ~イみんな笑ってるか~い? 夢の宝島クオークアイラぁ~ンドの時間だよ! ボクはキャプテン……いやぁ……スニークだよぉ。今週も悩める子羊ちゃん達のためにスマイル間違いなしの商品を紹介するよー!」
ランジェロ、口をへの字に曲げてとぼとぼとカメラに映ってくる。
ランジェロ「ねぇ~スニ~クぅ~」
スニーク「どうしたんだいランジェロ? 浮かない顔っていうか、海底に沈みきったような顔ををしているねぇ。これはそろそろ引き上げないと大変な事になるぞ」
ランジェロ「そんなにあたしの話聞きたくない?」
スニーク「海が割れたってそんな事思っていないさ。それで一体どうしたんだい?」
風が吹き、解けていくようなノイズを出しながら空中を転がる紙片。
それと同時にテレビの後ろの小ざっぱりとした寂しい風景が見える。
歩きながら電話をかけるも、出ないのか、耳から離すコート姿のサラリーマン。
並立して歩くとらネコと子ブタを見て、大きくため息をつき、その場を去る。
ランジェロ「最近街を歩いても人が全然いないのよぉ」
スニーク「あぁーそうだねぇ。ここ最近寒さと共に風の音がビュービュー聞こえてくるよ」
ランジェロ「そう。痛いほどにね。仕事場に行ったってそう。この間だって集団辞職があったせいであたしの分の仕事がどっさり。いっつも夜までかかるし帰りは肌寒くて痛いし帰ったって誰もいないしもう最悪」
スニーク「それはつらいなぁ。人間一人じゃどうしても無理があるからね。そんな時はコレ!」
風もやみ、テレビの音もより鮮明に聞こえるようになった。
テレビからは再びジャズらしいイントロが流れ出す。
スニーク「仕事の時も! 寂しい時も! あなたの人生で永遠の親友にさえなってくれるのがこのグランボード! グランボードさえあれば、毎日の献立や家計の計算、買い物の補助に遠くの友達との通話。さらにビジネスシーンでは会議でのプレゼンはもちろん、アイデン村特有の機能を使って──」
静けさとテレビの音を掻き切るかのように、何者かの残像が新たな風を起こし、音と共に通り過ぎる。
ヘッドセットをつけたネプギア、何者かの後を追いかけ、テレビの前を通り過ぎる。
○同・アイデン村地帯・数十メートル前
ネプギア「待ちなさーい!」
ネプギアの視線の先にはクラウンの恰好をした男、そしてその先には先ほどの寂れた印象を覆すように、
急に人口密度と建物の密集率が増え、人それぞれの個性が咲き誇ったきらびやかなアイデン村の一部風景。
ヘッドセットからアイエフの通信が入る。
アイエフの声「ネプギア!」
ネプギア「アイエフさん! あの人やっぱりマジェコン使用者です!」
アイエフの声「そいつ仲間と合流する気よ! 私が先回りしてその仲間落としていくから、コンパと一緒に”ランウェイ”仕掛けて時間稼いで!」
ネプギア「了解です!」
ピッという音と共に切れる通信。
ネプギア、クラウンの男を追いかけ続けながらきょろきょろとあたりを見渡す。
ネプギア「えぇっと、コンパさんコンパさん……」
遠くの方、アイデン村の中から走りながらのコンパの声。
コンパの声「待つですーー!!」
クラウンの男、コンパの姿を確認するとすぐに方向転換し、アイデン村の周回ルートに変更。
○同・アイデン村地帯・中側から見て境界線前
村民と思わしき人々、今のコンパの声に見向きもしない。
コンパの視界からクラウンの男を見失う。
コンパ、悔しそうに一瞬飛び跳ねる。
コンパ「うあんっ! 見えなくなったです~!」
ネプギアと同じくつけていたヘッドセットから、ネプギアからの通信が入る。
ネプギアの声「ランウェイを仕掛けます! コンパさんは、
コンパ、一瞬身体をぴくんとさせて。
コンパ「は、はいです!」
○同・アイデン村・境界線外周
ネプギア、通信を切って、追いかけているクラウンの男を目でとらえる。
ネプギア「……やるなら今しかない!」
○バトル説明
──ランウェイウォーズについて説明します。
ランウェイウォーズは、バトル対象となっているキャラクターがその時点にいるステージの中限定で自由に動き回り、
従来のターン制ではなく、リアルタイムに走りながらダメージを与えていくバトルです。
なお、このバトルではAPの代わりにライディングポイント(RP)を使います。
RPは個数でカウントされ、時間と共に残量が増えていき、走る速度も速くなっていきます。
味方や敵の真後ろにつくとスリップストリームという現象でRPのチャージ速度が速くなります。
攻撃を行う度にRPを消費しますが、攻撃が可能な時にアタックトラッシュをすることによりRPを更に増やすことができます。
通常の攻撃をトラッシュすればストップしていたRPの増加が1つ分だけ解除され、
スキルをトラッシュすれば一気に増加する代わりにトラッシュしたスキルを増加分のRPがたまる時間分使えなくなります。
当然攻撃を外した場合もこれらのポイントは消費されます。
リアルタイムであることに加え、従来よりも攻撃範囲やタイミング、そして戦略がシビアですので気を引き締めて臨みましょう。
───START RUNWAY WARS───
○プラネテューヌ・アイデン村境界線外周・<ランウェイウォーズ>
逃げ続けるクラウンの男をネプギアが追いかける形でスタート。
ネプギア「限界を……振り切ります!」
実況がスタート。
実況「各戦士、準備が整ったようです」
アナウンス、バトル開始を宣言する。
アナウンス「Ready...Go!」
実況「今スタートが切られました! クラウンの男! 序盤からネプギアを引き離していく!」
ネプギア「うぅ……やっぱり”チーター”って速い……どんどん遠くなってく」
すっかり見えなくなったクラウンの男。
それでも走り続けるしかないネプギア。
しばらくして村の中に入っていったことがレーダーから判明。
ネプギア→コンパに交代。
ネプギア「すみませんコンパさん! チーターが今中に入りました!」
実況「クラウンの男! ネプギアを完全に振り切り、ルートを変更した模様! このまま逃げる気なのかー!?」
○同・アイデン村プラネテューヌ市場、商店スポット1・<ランウェイウォーズ>
コンパ「はぇ!? もうですか!?」
ヘッドセットにアイエフからの通信が入る。
アイエフの声「コンパ気をつけて! チーターの仲間が色々罠を張ってるわ! 私が行くまで持ちこたえて!」
コンパ「は、はいです!」
○同・メタル八百屋付近・<ランウェイウォーズ>
コンパ、結構なスピードで迫ってくるクラウンの男から遠ざかろうと、メタルな野菜や果物を売る八百屋の陰に隠れる。
クラウンの男、左にそれ、商店群の合間を縫い駆けまわる。
実況「クラウンの男! 逃げ回る逃げ回る! 現在、ステージにはギミックが満載です! 油断は禁物だ!」
コンパ→ネプギアに交代。
○同・アイデン村境界線前・<ランウェイウォーズ>
ネプギア、進路を変え、最初とは逆の向きで村内部へと入る。
実況「ネプギア! 戦法を変えたか!? クラウンの男から遠ざかる!」
その際、通常攻撃をトラッシュし、RPと速度を上げてきた。
ネプギア「まだまだこれからです!」
実況「おっと!? ネプギア、シフトアップを始めた!」
ネプギア→コンパに交代。
* * *
コンパ、飛び出してレーダーを頼りにクラウンの男へと向かう。
コンパ「いくですよぉー!」
しかし、14歩ほど歩いた先で強制ジャンプトラップに嵌り、どこかへ飛んでいってしまう。
コンパ「ぴゃああああああっ!!?」
飛んでいってしまった関係で、気絶扱いになりネプギアに強制交代。
しばらくの間コンパには交代できない。
○同・古物産エリア・<ランウェイウォーズ>
実況「コンパ! ステージトラップを踏んでしまったー! 今の状況でこれは痛い!」
ネプギア、様子は一進一退ではあるが確実にクラウンの男に近づいている。
クラウンの男の姿は見えないが、レーダーで捕らえられる。
○同・歴史のハード~古物靴屋・<ランウェイウォーズ>
実況「ネプギア! クラウンの男との付かず離れずの追いかけっこが続いております!」
ネプギアのRPがまた1つたまった。
ネプギア「よし、チーターは捕らえた!」
ネプギア、自身の剣の刀身を左手に据え、剣の柄、グリップ部を右手でバイクのアクセルを吹かすようにリズミカルに回転させる。
その回転に合わせるかのように、刀身から激しいエンジン音と共に煙が噴き出し、それを確認し左手を刀身から離す。
刀身が8ビットを思わせるチープな音を出しながら青く光り出し、その周りの大気が熱で歪みつつノイズがまとわりつき始める。
エンジンの回転数が音のピッチと共に上がっていく。
走りながらやったその動作、実際ではすべてあっという間の速さで終える。
徘徊するように商店群の合間を逃げ回るクラウンの男とは対照的に、最短ルートで男に近づいていくネプギア。
RPがチャージされているため、先ほどよりも速く走れる。
実況「おっと! ネプギアが一気に差を詰めてきた! RPがチャージされスピードアップしている模様です!」
バイクが走行している時のエンジンを鳴らしている剣を構え、切りかかる体制に入る。
ネプギア「後は……」
しかし、地面の爆撃トラップがネプギアを襲う。
ネプギア、ダメージを受けて少しよろけるもまた剣を構えてスピードを取り戻す。
そのエンジン音は衰えを知らない。
クラウンの男は現在つき当たりを右に出た所すぐ。
順調にいけば衝突をねらえる状況。
そして古物靴屋の角を右折。
ネプギアが目の前にクラウンの男を捕らえた。
急ブレーキをかけて慌てて引き返そうとするクラウンの男。
ネプギア「勇気だけ!!」
実況「ネプギア! ついにクラウンの男を目で捕らえた!!」
クラウンの男、急に止まれず、方向転換に時間がかかり、その際につまずく。
ネプギア、その隙を見逃さず、瞬間的な超加速をしてクラウンの男を一閃。
『フォーミュラーエッジ』
ネプギア「音速剣! フォーミュラーエッジ!!」
一閃した後、フォーミュラカーなど相当なスピードを持った車両が高速で通り過ぎるソニックブームとも呼べる音が村中に響きわたった。
残響が二人を静止させている。
響きが納まり、クラウンの男、びくんと直立し目いっぱい頬を釣り上げて白い歯と見開いた目を惜しみなく見せた後、そのまま道化のように倒れる。
実況「ネプギア! 突進攻撃成功! ゲームセット!!」
○VICTORY!
右手から左手へと器用に剣を回し、背中に隠して右手はブイサイン。
ネプギア「ゲット・ゴール、です!」
───RUNWAY WARS END───
○プラネテューヌ・アイデン村プラネテューヌ市場、商店スポット1・中央
ふらふらと起き上がるクラウンの男。
男を見据え身構えるネプギア。
こちらまで走ってきて到着するコンパ、アイエフ。
後ろの二人を確認するクラウンの男。
ネプギア「……もう逃げられませんよ!」
クラウンの男、黙って腹のポケットに右手を突っ込み中をあさる。
警戒する三人。
ネプギア「な……何をする気ですか?」
アイエフ、カタールを構え、背後から攻撃を仕掛ける。
アイエフ「その何でも叶えてくれそうなポケットから手を出しなさい!」
クラウンの男、その攻撃をひらりと避け、その勢いに乗せてコンパを突き放す。
コンパ「ひゃぁ!?」
よろけるコンパをアイエフが抱き止める。
不安そうにクラウンの男を見つめるコンパ。
ネプギア、アイエフ、クラウンの男を睨みつける。
クラウンの男、ポケットに突っこんでいた右手をグーにして取り出し、三人に見せる。
ぱっ、と開いた右手、注意を向ける三人。
ネプギア、コンパ、アイエフ「!?」
しかし中身は何もない。
ネプギア、コンパ、アイエフ「……?」
思わずお互いの顔を見てなにがしかの確認をとりたくなる三人。
次の瞬間、クラウンの男が開いていた右手を再び閉じ一瞬で手首を返し、三人に差し出すようにしてまた開くと、その手のひらには小型のスイッチが。
驚く三人。
ネプギア、コンパ、アイエフ「おおっ!?」
クラウンの男が何がしたいのか分からない三人。
ネプギア「な、なんなんですかさっきから!」
クラウンの男、小型のスイッチを物珍しそうに左手でつまみ上げ、宝石を見るような目で眺めた後、
「押しちゃうよぉ? 押しちゃうよぉ~?」と言いたそうな目で三人を見つつ、勿体付けたモーションでスイッチに人差し指を触れさせる。
そのまま押すかと思いきや、唇を尖らせて「おぉこわいこわい」と言いたげに思い切り自分からスイッチを遠ざける。
業を煮やしたアイエフが奪いにかかる。
アイエフ「このっ! 渡しなさい!」
またひらりと避けられ、その拍子にみぞおちを蹴られてしまう。
わざとではなく、偶然。
あらら、とアイエフに満面の笑みを見せて軽く手を合わせる。
アイエフ「こらっ!」
またスイッチを取ろうとしたアイエフの手は空中を掻き、ワイヤーでつられているかのような大ジャンプをするクラウンの男。
飛び上がった男の目線からは、アイエフを気遣い集まるネプギアとコンパの姿。
そのまま、三人から離れた真後ろに着地。
ネプギア「なんですか……そのスイッチ」
これ? とスイッチを指さした後、ジェスチャーを始める。
1.店で物を売ってへらへら笑ってあまりまじめそうではない店員のジェスチャー。
2.何やら物を見つけたようす。
3.拾い上げたのは先ほどのスイッチ。
4.押そうかなぁ~? どうしようかなぁ~? と迷う。
5.迷った末にぽちっと押す。
6.真横に吹っ飛んでお陀仏。
以上のジェスチャーにいまいちわかっていない三人。
ネプギア「えっと……すいません、もう一回やっていただけますでしょうか……?」
クラウンの男、分かっていない様子の三人を見てもう一度ジェスチャー。
するとネプギアが自分なりの解釈を言ってくる。
ネプギアの声「んー……? <1>おまたせいたしました。どうぞこれからもごひいきに……? <2>おやこれはなんだろう? <3>スイッチ? 何のスイッチだろう? <4>これ押したらどうなるのかなぁー、どうしようかなぁ~? <5>いただきます! <6>うん! おいしー!!」
6のジェスチャーの後、すぐ起き上がり、正気を疑うかのような目でネプギアを見るクラウンの男。
その動きに合わせて声を当てるかのようにアイエフ。
アイエフの声「え……? え……? え、最後……え?」
ネプギアの声「あのぉ……もう一回……お願いします」
呆れたように戻って最初からやり直すクラウンの男。
ネプギアの声「<1>またのお越しをお待ちしておりますですのー。<2>あ、お客さん忘れ物ですの。<3>おぉ、こんないい宝石落とすなんて……。<4>とどけようか……ねこばばしようか……。<5>いただきます! <6>オー! ぷりちー!」
6のジェスチャーの後、首を高速で横に振りながら起き上がり、またもアイエフのセリフに合わせるような動き。
アイエフの声「いやいやいや! いやいやいやいや!」
思わずネプギアの肩を叩くアイエフ。
コンパがネプギアの服を掴んでいう。
コンパ「なんでがすとちゃんが出て来るですー?」
アイエフ「多分、絶対、色々、違う、うん。何で最後いただきます! なの?」
業を煮やしたクラウンの男が怒ったそぶりを見せ、すぐさまスイッチを押す。
慌てて止めに入ろうとする三人。
ネプギア「あっ!! ちょッ──」
しかしスイッチは押されてしまっている。
クラウンの男、あ~あ、押しちゃったと嘲るような視線。
コンパ「押しちゃったです~~~~~!!」
コンパ、目を抑えしゃがみ込む。
アイエフ、辺りを注意深く見回す。
ネプギア、クラウンの男から目を離さない。
クラウンの男、左頬をつり上げて歪んだスマイル。
次の瞬間、クラウンの男が急に沈み、先ほどまで彼が立っていた地からは土煙が。
クラウンの男はスイッチを押して落とし穴に落ちていた。
呆然とする一同。
流れる沈黙。
後ろの地蔵のあたまが落ちて転がっていく。
ネプギア「……えーっと……」
コンパ「……ほ?」
アイエフ「あれぇ……?」
ネプギア、コンパ、アイエフ「落とし穴……?」
コンパ「ジェスチャーのイメージと違うです、よ……?」
アイエフ「多分、自分でもこんな事になるとは思ってなかったんじゃないかしら……」
どうしよう、と立ちすくむネプギア。
コンパとアイエフはしきりにアイコンタクトを取りながら現状の認識をする。
動揺しながらも上がってくるクラウンの男。
犬が身体の水気を切るかのように激しく首を振動させる。
三人の視線が男に向く。
ネプギアが男を心配し歩み寄る。
ネプギア「あのぉ……怪我ありませんか?」
クラウンの男、ネプギアの声にゆっくりと反応を見せ、ネプギアの顔に目を向ける。
刹那、気を取り直したかのように威嚇する。
ネプギア「! まだ来ますか!?」
クラウンの男、ジャグリングにでも使うようなボウリングのピンを器用に指にはさんで構える。
○同・はるか上空
なにかがアイデン村めがけて落ちて来る。
急速に落下していくそれは音と右足に集中した力と共に大気を突き破る。
あっという間にクラウンの男の頭上まで来た。
???「はああああああああっ!!」
直前、クラウンの男は上からのなにかに気付くが、対応が取れず奇襲を許してしまう。
クラウンの男の顔面に急降下キックしてきたなにか、実はネプテューヌことパープルハート。
同時に自分も予期しなかったように落とし穴に落ちる。
○同・商店スポット1・中央落とし穴付近
突如降ってきて一緒に穴に落ちたパープルハートに唖然とする三人。
しばらくして、わざわざ這い上がって穴から出て来るパープルハート。
土ぼこりを払い、何事もなかったかのように。
呆然とするネプギア。
ネプギア「お、お姉ちゃん……?」
顔をひきつらせながらため息をつくアイエフ。
嬉しそうにパープルハートに歩み寄るコンパ。
コンパ「ねぷねぷ!」
その勢いのまま抱きつくコンパ。
それに一瞬、アイエフがびくんと反応する。
PH「一体どうしたというの?」
コンパの頭を撫でつつ、落とし穴の底を見つめるパープルハート。
アイエフ「話は後。今そいつ捕まえるとこだったの」
パープルハート、一間置いて。
PH「……そう」
これだけの喧騒を起こしても誰ひとりとして気にしない村の住人達。
それを見つめる4人の後ろ姿。
イストワール(ナレーション)「犯罪組織との戦いから、いくばくかの時が経過し、戦いの記憶は風と共に去っていきました。私達は変わらぬ営みを続けていく中で、どうしても変わってしまう時代の波に、心を奪われていきました……そんな時、3人目の勇者……彼女が現れたのです」
○超次元ゲイムネプテューヌ 3dis Creators・タイトルバック
※タイトルバックの映像は各自ご想像ください。
○OPテーマ
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小説じゃねぇ……これ台本じゃねぇか! と最初は思いました。
しかし実際のゲームを想定した作りと言い訳してきて、これはこれで面白そうだったのでそういうことには修正を入れなかったワタシ。
本当はこんな始まり方ですらなかったんですが相方に、
「冒頭が会議室のシーンとかありえない! 盛り上がる奴にして!」とせめてもの駄々をこねた結果送られてきた丸々1話分のこれ。
スニークとランジェロってなんだよぉ。描写を読者様にまるまる委ねちゃうか。どうしてこうなった。
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