~辻家~
AM:9:00
♪~~~~~~~~~~~~~~~~
「ん~、誰だよこんな朝早くから・・・・・」
寝ていた俺は横にあるベットの横にある携帯の受話器を取る
「・・・もしもし~・・・」
「もしもし泰か?」
この声は・・・・・律・・・?
「何こんな朝早く・・・?」
「その声完璧に寝起きだな・・・」
「ご察しの通りです・・・・・」
「軽音部で初詣に行くから今から神社に集合な!」
「え~?眠いよ~、ダルイよ~、しんどいよ~・・・・・」
「来ないとバイトの時の寝顔バラまくぞ~!」
「ちぇ・・・・・分かったよ~」
「んじゃ、10時に○○神社に集合」
「はいはい・・・・・」
俺は財布とケータイを持ち、部屋を出て家を出た
何にせよ昨日はテレビを夜遅くまで見ていたから・・・・・
まだ眠いのに・・・律め・・・!
~○○神社~
「あ~!やっくん来た来た~!」
「遅いぞ泰!」
「正月ぐらい寝させてよ~」
「ならん!」
「泰広は絶対に生活習慣は規則正しいタイプだと思っていたのに・・・・・」
「いやそうでもな・・・・・澪?」
あれ?何で澪だけ晴れ着?
「澪・・・・・何で君だけ晴れ着?」
「新年から気合入ってるね~」
「いや!違うんだ!!昨日律が・・・・・
『明日晴れ着着てくんの?』…って言うからてっきり律も着てくるのかと…」
なるほど・・・主犯は律か
「私は着てくんの?って聞いただけだぜ?」
そんなとんちはいらん!
結局律と澪は言い合いになってしまった
そうしているうちに・・・・・
「うぃーーッス!あけおめ~」
「あ、正樹。おめでとう」
「まーくんおめでと~!」
「正樹君おめでとうございます!」
2人の言い合いが合っているときに正樹も合流
「あの2人は何を新年早々やってんだ?」
「実は・・・・・」
俺は全ての事情を話した
話し終える頃にはやっと2人の言い合いも終わっていた
すると正樹は・・・・・
「何だそれ・・・・・別にいいだろ、何か紅一点みたいな感じで」
「着替えに帰る!」
「コラコラ」
「まぁまぁ」
「そのままでいいじゃん!かわいいよ~?」
「そ・・・・・そう?」
「そうだよー!!」
「新年そうそういいもの見せてもらいました」ほうぅ・・・
ん?何が?何のこと????
「お前も相変わらずだな~」
一体ムギと律は何の話をしているんだ?
「でもムギは絶対に晴れ着着てくると思ったのに・・・・・」
「私も着て来ようと思ってたんだけど・・・」
話によると親戚などの集まりで三が中ずっと晴れ着を着ていたらしい
大変なものだな・・・大金持ちは・・・
「・・・普段着着るのこれが今年初めてなの」
「「「「「ご苦労様です」」」」」
「ところで唯ちゃんはどんなお正月だった?」
「私?」
ムギが唯に質問を促す
「唯はだらだら過ごしてそうだな」
「あー1日中コタツの中とかな!」
「それはさすがにないだろw」
「何で知ってるの?のぞき?」
「「「本当なのかよ!!」」」
正樹、澪、律が見事のツッコミを炸裂
唯によると3日間はずっと
こたつに入って憂いちゃんにずっと世話をしてもらっていたらしい
おせちを作ってもらったり、おもちを焼いてもらったり、みかんを剥いてもらったりと・・・・・
せめてみかんぐらいは自分自身で剥くべきじゃ・・・・・
「3が日はこんな感じでした」
「憂ちゃんくれ」
そりゃ誰だってこんな気の利いた妹だろうと年下だろうとほしいだろうさ
「でも唯この正月で太ったんじゃないか?」
「?なんで?」
「なんでってそんだけ食っちゃ寝してたら・・・・・」
「私いくら食べても体重増えないんだー」
要するに俗に言う太りにくい体質
でも少しうらやましいな・・・・・
「「そんなわけないだろ|(でしょ)ーっ!!」」
「ムギちゃんまで!?」
うお!?ビックリした
何だこの2人は?
そこまで過剰にならなくても・・・・・
「新年はパーティーがあるので・・・・・」
「食べ過ぎたんだな|(汗)」
「いいなーパーチー」
パーティでいいじゃん・・・・・w
「澪ちゃんもお正月食べ過ぎちゃったの?」
「私は特に何も・・・・・」
「「体質じゃね?」」
パァァァァン!
澪の袖ビンタ
喰らっている律は痛そうだな
ちなみに正樹は辛うじて避けたらしい
「正樹・・・・・失礼すぎだよ・・・」
「そうだったかもな、まぁ冗談だ」
澪とムギが喋っている
しばらくすると・・・・・
2人とも泣き始めた
まあそりゃ思春期なら女子は特に自分のスタイルだって気にするのは当たり前だし
「唯、とりあえず謝っておけ・・・・・」
顔が赤い律が言う
さっき喰らったビンタだ・・・・・
「てか早く行かないの?」
「そうだな、んじゃ行こうぜ~」
俺達は○○神社へと足を運ぶ
「ん?あれさわちゃんじゃね?」
「「本当だ」」
俺たち6人がしばらく眺めていると・・・・・
おみくじをひいて見てみる
そして・・・・・
「あ・・・・・引き直した」
「もうほっといて行こうぜ」
「右に同じ」
律の意見に正樹が賛同
そして俺達は賽銭箱の前に行ってお参りを済ませる
「みんな何お願いしたの?」
部長がそんな事聞いてきた
「私は家内安全を」
ムギは偉いもんだな~
「・・・体重減りますように」
まだ根に持っていたのか澪・・・
「おいしいものたくさん食べられますようにー」
今年もあまり唯は変わらないな~
「俺は充実した1年が過ごせるように」
正樹がそんな事思うとは・・・・・
「えっと、俺は全国模試でいい点取れるようにね」
「・・・みんな軽音部の事祈ろうぜ・・・」
まあ軽音部でお参りして来ているならそれは当たり前だろう
結局再び賽銭箱にお金を入れさせられて・・・・・
「私は部員増えますようにってお願いしたぜ」
「演奏が上手くなりますようにってお願いした」
「・・・澪は上手いだろ」
正樹がそんな事を呟く
まあ正樹も澪もそこまで変わらないし
「2人は?」
「「男子部員が1人でも来ますように」」
「確かに2人だけだもんな~部員増やすには男子も確保しておかないとな!で唯は?」
「ムギちゃんの持っているケーキをもっとたくさん食べられますように」
ゴンッ!
唯に律の拳骨が降りる
確かに軽音部関係だけど論点が明らかにずれている
そりゃ拳骨もらってもしゃあないかな~・・・・・
「ギターが上手くなりますように・・・」
「よし!」
「唯も相変わらずだな」
「でもこれが桜高の軽音部みたいでいいんじゃない?」
「そうかもな」
「まあでも部員は入ればいいんだけどね」
「1人ぐらいは大丈夫だろ」
俺達2人で会話していると・・・・・
「みんなの分おみくじ引いてきたよ~」
「なんで勝手にひいてくるんだよ!」
「・・・まあ律がお金賄ってくれたからいいだろ」
そういって俺たち5人は律からおみくじを受け取る
良かったら信じて、悪かったら信じないでいいや
「・・・まったく・・・あ・・・大吉だ」
「私も」
「私もです」
「俺もだ」
「俺もね」
俺達は5人は見事に大吉
残りの・・・・・・
「律は?」
俺が聞くと・・・・・
「・・・・・凶」
「「「「「うわぁ~・・・・・」」」」
正樹たち以外は同情をかけるも・・・
「ギャハハハハハハハ!!!縁起でもねーな!ハッハッハッハ!」
正樹だけは爆笑、ひでぇ~な・・・
「笑うなーーーーーー!!!」
「アッハッハッハッハッハ!」
それでも大爆笑の正樹
「返せ!!」
「ええい!見苦しい!」
ガツンッ!
澪が律に制裁を受ける
さすがに律も落ち着いたようだな
「うっ・・・痛い~・・・」
「お前が悪い」
「正樹も悪い」
「んじゃもうこれでお開きってことで・・・」
「そうだな・・・・・」
「ん?あれは・・・山中先生」
そう山中先生だ
そして何をしているかっていうと・・・・・
何度もおみくじを巻いている
何やってんだあの人・・・
「あいつも相変わらずだな・・・」
「もう帰ろう・・・・・」
こうして軽音部の今年初の行事は終了
さて今年からも頑張っていきますか!
その一方・・・・・・
男1
「おい!なんでいきなりなんだよ!!」
女1
「あんたが抜けたらこのバンドはどうなんのよ!」
???
「それはお前ら4人でやっていけよ、俺はそこまでこのチームの要になったつもりはない」
女2
「でも・・・・・・君がいたからこのバンドはこのバンドの今の形を形成したんだよ?」
男2
「第一お前がこのバンドの売りでもあるんだよ、まあボーカル以外は・・・・・・」
???
「だーかーら!言ったろ?俺はこのバンドの要になったっつもりは一切にねぇんだよ、とにかく俺はここを抜けるって決心したんだよ」
男1
「おい!待てよ、せめて理由を教えろよ!いきなり過ぎンだよ!毎回毎回訳が分からねェ事ばっか言うんじゃねぇーーー!!」
男1が???に鉄拳を構える
男2
「おい止めろ!!!」
???
「・・・・・・理由・・・ねぇ、そうだな・・・・・・まっ特にねぇよ、別にお前らが原因じゃないから心配するな、んじゃまたいつか会えたらな」
女1
「待ちなさい!!勝手な事は許さないわよ!」
???
「知るか、後はお前らで頑張れよ!ほいじゃ頑張れよ4人とも」
そうして男はスタジオを抜けて行く
男2
「なんでまたいきなり・・・・・・」
男1
「知るか!!俺はあいつの謙虚なところが嫌いなんだよ!!ちょうど目障りだったし清々したぜ!オイ練習しようぜ」
女1
「ええあんなやついなくても私達でやっていけるわよ、見返してやりましょ!!」
女2
「でもやっぱり・・・・・・」
男1
「あ?じゃあテメーも抜けんのか?」
男2
「オイ言い過ぎだ、とにかく練習するぞ!」
女1
「・・・・・・了解、リーダーはあんただから一切何も言えないわ」
男1
「・・・チッ、さっさとやるぞ」
男2
「(あとであいつの家に行くか...)」
女2
「(うん......)」
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