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~次の日~
「バイト??」
「うんっ!ギター買うために!」
「(いつの間にこんな自立した子に・・・?何だか嬉しいような悲しいような・・・・・)」
「軽音部のみんなも協力してくれるんだっ!」
「えぇ!?みんなを巻き込んで!?」
真鍋さんが驚いた
「うんっ!」
「本当なの?泰広君、正樹君」
俺たちに真鍋さんがそう尋ねてくると
「うん、そうだね」
「ああ、そうだ」
「ごめんね、2人とも唯のためにわざわざ」
真鍋さんはいかにも平沢さんの保護者らしい発言をする
「いいよ、気にしなくて」
「俺たちが好きでやってる事だ」
「はやく行こ~よ、やっくん!まーくん!りっちゃん達が待ってるよ~!」
「おっと呼ばれてるみたいだな」
「それじゃあ俺たちはもう行くね」
「2人とも、唯の事代わりによろしくね」
「はいはい」
「うん」
そして、俺たち3人は1年2組の教室を後にして、音楽室の軽音部へと向かった
~音楽室~
「こんにちわ~っ」
「おいっす」
「どうも~ッ」
上から平沢さん、正樹、俺と先に音楽室に着いていた3人と挨拶を交わすと
「おーっす!!!」
「やあ」
「こんにちわ~」
上から田井中さん、秋山さん、琴吹さんとさらに挨拶が返ってきた
「何のバイトがいいかなぁ~?」
「ティッシュを配るのは?」
田井中さんがそう言った、おおざっぱである彼女にとっては意外な発言でもあった
すると秋山さんが、どもったように
「む、無理・・・・・」
「俺もちょ、ちょっと無理かも・・・」
俺もそう返した、恥ずかしいとかの問題以前の問題でもあったんだけど、接客?業とはいえ、ティッシュを受け取ってもらえなかった時の気分は非常に嫌な感覚であることが最も嫌なんだよな~
「おいおい、お前らな・・・」
正樹がため息をついた
「ファーストフードとかどうですか?」
「う~ん、俺にとってはティッシュ配りよりはまだマシだけど秋山さんは?」
秋山さんの方向に視点を向けると
「だ、ダメかも・・・」
秋山さんは無理そうであった、気持ちは分からないこともないが・・・
「あ、そっか~澪にはハードル高いかもね」
田井中さんは最も秋山さんの理解者であるかのように言うと
「ご、ごめんねっ!無理しなくていいからっ!」
平沢さんは慌ててそう返すと
「(やる前から無理だとかダメだとかばかり言っている・・・唯のギターを買うためなのにっ!それは軽音部のためでもあるためなのにっ!乗り越えないと・・・自分は・・・!!!)」
「「「「「ん??」」」」」
しばらく琴吹さんに支えられていてから、自分自身でその場に立ち上がると
「私・・・何でもやるよ!!!」
自分を自分自身で変えていかないと何も始まらないと言うような発言をすると田井中さんが横で微笑んでいた
「これなんてどう?」
そう発言した田井中さんが指した指先の雑誌の方向に書かれていたのは
「「「交通量調査??」」」
俺と正樹が声を重ねた
「交通量調査って何?」
俺がそう質問をすると
「歩いている人や車の数をかぞえるんだよカウンターを持って」
俺の質問に答えながらカウンターを右手に持って押す真似をする田井中さん
それを聞いた平沢さんが・・・
「あっ野鳥の会!?」
そう言って双眼鏡で覗き込む真似をする平沢さん
「それは違うだろ」
正樹がツッコミをきれいに入れて言った
「これなら澪も泰も出来るっしょ~!」
田井中さんがそう言って、再び秋山さんの方向へ向くと
「本当ですね~!」
琴吹さんも同意したかのように言った
「うんっ」
「そうだね」
こうして、俺たち軽音部のバイトは『交通量調査』に決まった
~週末の休日~
俺と正樹は自転車で集合場所へ行くと、既に4人とも集まっていた
まあ、遅刻では無いし、遊び的なあれではなかったのでまたあの時みたいに言われることはなかった
そうして、田井中さんがカウンターを俺たち全員に渡すと
「2人ずつ1時間ごとに交代だから」
俺がカウンターを軽く押していると、横では平沢さんと田井中さんがカウンター早押し競争的な感じでカウンターを連打しまくっていた
そして・・・・・
ビンッ!
「あっ・・・あいた~!!!っいつつつつった~!」
どうやら親指を攣ったみたいのようだ
「あ~あ・・・痛そうだな・・・」
「向きになるからだ」
「バカだ、コイツw」
秋山さんが呆れたかのように言い、正樹が笑いを堪えながら発言した
「それじゃ、順番を決めるか」
正樹が発言すると
「残りの4人はあそこに用意されたワゴン車の中で待機」
「じゃあ俺たちが最初に・・・」
「なら俺たちが最初に・・・」
ガシッ!
俺と正樹がそう言いかけると、田井中さんがこの前のギターを拝見しに行く時のあの時みたいだった
「なーにいってんだよ!!お前らは絶対別々に決まってるだろっ!!」
「えぇーっ!!!??」
俺はつい驚いてしまった
「べ、べつにさ、・・・そこまでしなくても・・・」
「ならん!!軽音部が仲良くなるためだ!!」
田井中さんが強く発言してきた
「あのな、俺はいいんだけどさ、コイツがさ・・・」
「なんで?」
「実はこいつな、中学校女子に対してはかなりのシャイだったから今はそこそこ話しているみたいだが、それでもかなり苦労してるみたいでよ、まっ、簡単に言えば軽い女性恐怖症みたいなもんさ」
「ま、まさき!!変なこと言うなよっ!?」汗
すると、回りの女性陣は
「へぇ~泰がねえぇ~」ニヤニヤ
「泰広がそんなだったなんて意外だな」ヘーッ
「そんなに意識しなくても大丈夫ですよ、泰広君」ニコッ
「ふぇ?女性恐怖症って?」???
上から田井中さん、秋山さん、琴吹さん、平沢さんがそう言ってきた
田井中さんは絶対この後なんかある、ドSになる、俺の扱いが変わる!!!
秋山さんは俺を普通の生徒として見てくれていたみたいだ、良かった
琴吹さんも若干なんか違う事言ってる気もするが・・・まぁいいか
平沢さんは女性恐怖症も知らないみたいだ、てか、知らないこと多すぎじゃないの?まあ、俺にとっては好都合だけど・・・
「女性恐怖症って言うのは、簡単に言うと女の人と話すことが苦手だったり、たった話しただけでひどく赤面したりする事だ、唯」
田井中さんがいらん説明を平沢さんにした
「へぇ~、やっくんがねぇ~・・・w」ニヤニヤ
うわぁ~、また敵を増えてしまった
「大丈夫だよ~、やっくん」
平沢さんが自信満々にそう告げた
「信用できんのかな・・・」
結局俺と正樹は分かれることになり、先に俺が調査をすることにした
女性人4人はじゃんけんで決めているみたいだ
正直田井中さんとは一緒になる気があまり・・・嫌ではないが、この後一体何をされるか・・・
ここから一体どんなバイトになってしまうんだろうか?
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本当に勉強しないとマズイ・・・・・・
まあそんな事を思ってる日々です
とにかく7話目どうぞ~
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