No.396957

ポケットモンスター ブレイカ― 第一部 第九壊

作者さん

イッシュからやってきましたカントーに!そんでもって旅に行くことになったぜ!突然すぎるだって?お前ら俺を誰だと思っていやがる!よっしゃ行くぜぇ!

というわけで、にじファンより転載です。
原作のストーリーには沿ってない完全オリジナルです。
アニメのように重さ的に持てないポケモンを持ってたりしますが

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2012-03-23 23:29:16 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:720   閲覧ユーザー数:706

 

【ニビシティ付近:草むら】

 

「ポケモン~ポケモン~」

「モグリュ~モグリュ~」

 

マサムネ達は新たなる仲間を探すために草むらに来ていた。

『達』と言ってもマサムネとシモンである。

ミズホちゃんは宿場で寝ている。

今回は二人部屋だ、絶対に部屋から出ないようにマサムネは伝えている。

 

「ミズホちゃんなら男に襲われても過言ではない」

「モ、モモグ、モモグモグモモ」

 

なにやら普通に話すと危ない話をしながら二人は草むらを歩く。

 

「いないんかなぁ……いいやつ。ポッポとかコラッタとかしかいないんだよなぁ」

「モグゥ」

 

そう言ってふたたび歩く。

すると誰かがいた?

 

「おや? 君はここらでは珍しいポケモンを連れているんだね」

「ん? 誰だあんたは」

「俺か? 俺の名前はガイト。シンオウ地方の出身なんだぜ」

 

そう言ってかっこいいポーズをしている少年ガイトを前に覚は少しひいていた。

 

「あ、ああ、そうなの……」

「おいおい、なんだそのひきようは」

「いや、なんかね」

「ちなみに俺はこれでも15歳なんだぜ」

「えぇ! そんなポーズとったりして!?」

「ひ、ひどいこと言うなぁ……」

 

ガイトはがっくりとしていた。

 

「あと、俺も15歳さ」

「そうなのかぁ。めずらしいなぁ」

「事故で10歳の時旅に出なくて今まで長引いたのさ」

「おや、俺も10歳の時に事故で行けなくってさ……」

「「同じ理由なんて意外なこともあるもんだ」」

 

言葉が重なった。

 

「なぁ、その事故って……」

「ん、事故の事か、あんまり他の人には言わないんだが……」

「何かにさらわれて気が付いたら病院だったんじゃないか?」

「!? なぜその事を……」

「そして親達や世間一般には事故として見られていると」

「……そうか、なるほどな。ここで君と出会ったのも偶然かな? それとも……」

「必然だったのかもしれないぜ、これが」

「……そうか。まぁいいさ、考えても仕方がない」

 

そう言ってガイトは手を横にし、やれやれとポーズをとった。

 

「そんなことよりも、ここにはポッポやらしかいないのかねぇ」

「そうだな、なにか珍しいポケモンでもいないかと探してるんだが」

「モグリュー」

「オール!」

 

二人が話していると二人が話してる間に草むらを探索していた

パートナー達が返ってきた。

 

「お、ガオイン。何か見つけたのか?」

「シモンも何か見つけたのか?」

「あ、そいつの名前はシモンって言うのか」

「そのリオルの名前はガオインっていうのか」

「モグモグ」

「リオルゥ」

 

どうやら二匹とも同じ方向にマサムネ達を連れていきたいらしい。

 

「わぁったから引っ張るなよ」

「いったい何があるんだ?」

 

そう言って二人は二匹が向かう場所へ行く。

するとそこには……

 

「なぁ、ガイト。こいつら……」

「ああ、怪我をしているようだが……どちらもカントーでは珍しい」

 

そこには傷ついたチュリネとコリンクだった。

 

「この近くに持ち主らしき人影はなかったのか?」

「リオル~」

「足跡とか人がいた痕跡は?」

「モグリュ~」

 

不思議な話だ。

こんな所でこの二匹がいるわけがない。

 

「なんでここにいるのか……」

「まぁ、それは謎と言うことだろう」

「何やら因縁めいたものを感じるがな」

「そうか? 俺たちに関係する……か?」

「わかんない。なんとなくさ」

「なんとなくか……関係なくともこういうときは言いたくなるよな」

 

そう言ってガイトはコリンクを抱きかかえた。

そしてマサムネはチュリネを抱きかかえた。

 

「で、どうする。ポケモンセンターは持ち主不明のポケモンは回復してくれないぜ」

「厄介なシステムだよなぁ。盗犯などを防ぐためとはいえよ」

 

そう言ってガイトはモンスターボールを取り出す。

 

「捕まえるのか?」

「持ち主がいないようだしな」

「自然に回復して住処に戻るかもしれないぞ」

「ここらにこいつらの住処があると思うか?」

「それも……そうだがな。 なら……」

 

そう言ってマサムネもモンスターボールを取り出す。

 

「何かこれでこいつらの自由を奪うようで嫌だなぁ」

「そうだな……でも捕まえないとかわいそうな気もしてくるんだが」

「ん、そうか……そうだな。なんでだろう」

「さぁな。さて……」

 

そう言ってガイトはボールを投げる。

マサムネもそれに続く。

 

「コリンクと……」

「チュリネか……」

 

新たな仲間を手に入れたマサムネ達はポケモンセンターに向かう。

その心はうれしさではなく、疑問など負の感情が多くを占めていた……

 

 

【ニビシティ・ポケモンセンター】

 

マサムネ達はポケモンセンターの中に入った。

すると二人の女の子が小走りで近寄って来た。

 

「マサムネさぁぁぁん」

「ガイトぉおぉおぉ!」

 

二人同時のフライアタック!

 

「ぐおぼふぁ!」

「ぎゃふぅぉ!」

 

こうかはばつぐんだ!

 

「い、いきなり突撃はやめろと言っただろ。ユウミ」

「ミズホちゃん。なんか息が苦しいですよ……ですよぉ~」

「ってあれ?」

「なんか同じような状況だな」

 

マサムネとガイトは上にいる女の子をどけて立ち上がる。

 

「そちらもお連れの女の子と二人旅?」

「そう言うお前もそうだったのか」

「あれれ、マサムネさんそちらの方は?」

「ガイト~その人誰なの~」

「俺はマサムネ。このミズホちゃんと一緒に旅をしている」

「そして俺はガイト。従兄妹であるユウミと一緒に旅していると言うわけだ」

「なんか似てるな」

「微妙に違うがな」

「似ているところと言うと?」

「体型とかだろ?」

「「ふふっ」」

「なに笑っているんです?」

「そうだよ~」

 

不敵に笑う男組。

それを見て不思議に思う女組。

 

「って、こんなことやってる場合じゃない」

「そうだったな。回復に行こう」

 

そう言って回復コーナーに二人は早歩きで向かった。

 

「あ、待って下さいよぉ~」

「ガイト~おいてかないで~」

 

 

 

次回に続く

 

 
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