No.395143

けいおん!〜もう1人の平沢(天才)〜 第3話 入部!発足・軽音部!!

ふんす〜

2012-03-20 16:50:01 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1787   閲覧ユーザー数:1735

あれから数日後の昼。

 

 

琴吹「入部希望者が現れたわ〜」

 

推「ほぅ、それは良かったな。どんな人なんだ?」

 

琴吹「そこまでは分からないけど、さっきの休み時間に入部届けが届いたの」

 

推「ふ〜ん」

 

 

笑顔で話を振って来た琴吹さんの話を聞きながら。

こないだ同様に、牛乳を飲みながら返事をする........デジャブだな。

 

衝撃的な事実があるとは知らずに.......。

 

 

琴吹「確か名前は........そう。〝平沢 唯〟さん」

 

推「ぶぅぅぅぅぅ!!..........なに!?」

 

 

思わず牛乳を噴いちまった......もちろん横にだぞ。

目の前のお嬢様に、ぶちまけれる訳がねぇじゃんか。

 

え?噴き出した牛乳?安心しろ、その牛乳はギャグ補正で消えた。

 

 

にしても.....平沢 唯って.....〝あの平沢 唯〟の事か!?

 

同姓同名?.......でも平沢って名字、結構珍しいからな........〝あの唯〟しかいないか。

 

〝あの唯〟の場合、ギターとか弾けるわけないしな

.......もしや、軽い音楽と聞いて入部したとか!?それなら納得だ。

しかし、あいつの場合は出来たとしても〝カスタネット〟ぐらいだろうな.....。

 

あ!でも、俺の居ない間になにか始めたとしたら......

その理由も一応頷けない事もないな。....一応な。結構大事な事だから二回言ったぞ。

 

 

琴吹「あ、あの平沢君。大丈夫!?」

 

推「へ?.....あぁすまん。少し取り乱した」

 

琴吹「そう言えば、同じ平沢って名字だけど。もしかして親族の方?」

 

推「あぁ、おそらくな。

  俺の思ってる通りの〝平沢 唯〟だったら、そいつは俺の双子の妹だ」

 

琴吹「まぁ。それは素敵ね!」

 

推「(なにが!?)」

 

琴吹「偶然.....いえ必然かしら!?」

 

推「(あのブラコン妹(唯)と一緒の部になるが必然とか.......やだ、なんか怖い)」

 

琴吹「....と言う事で、後1人、平沢君が入部してくれるから、

   軽音部が廃部にならなくて済むわ!!..........本当によかった!!」

 

 

そう安堵する琴吹さん。

 

やべぇ.....逃げ場ねぁや..........まぁいっか、本当に嬉しそうだし。

 

 

推「じゃあ今日の放課後辺りに一度、部室に行ってみるかね」

 

琴吹「えぇ待ってるわ!!」

 

---------------------

 

放課後。

 

俺はいま.....廊下を歩いている。

 

目指すは音楽室、軽音部の部室だ。

 

俺のパーティーを紹介しよう..............

 

 

唯「待ってよ〜すーくん」

 

 

〝唯〟だ。

 

あってほしくなかったのだが...軽音部に入部した〝平沢 唯〟は、

なにを隠そう、俺の双子の義妹〝平沢 唯〟だった。

 

俺の予想通り、軽い音楽と勘違いし入部したそうだ。

 

さらに怖い事に、本当に〝カスタネット〟ぐらいしか出来ないらしい.....もうやだ。

 

 

.....その様な理由、軽音部の本文を知った唯は、入部を辞退つまり退部したいのだが、

 

どうやら、バンドと言うと、ヘヴィメタ系のイメージしかないらしく

 

つい先程、俺に泣きついて来たのだ。

 

 

と言う事で、現在進行形で、音楽室を目指しているのだが....

 

唯が一向に進まない......その理由はこの通りだ。

 

〝宇宙人同好会〟〝ホラー研究会〟〝妖怪倶楽部〟

と訳の分からん部活が立ち並んだこの廊下を通らなければ音楽室へはたどり着けない。

 

 

そして、漸く音楽室の前へと到着。

 

唯が、扉の取手を掴む寸前でなにかを考え始め

 

...たと思ったら言葉にならない声で絶叫し出した。

 

傍から見たら、完全に危ない娘だな。

 

 

と、足をガクガクに振るわした唯を見ながらそんな事を考えていると。

 

 

(トンッ

 

 

後から唯と俺の肩に手を置かれた。

 

 

推「ん?」

 

 

後を振り返る.......そこには.....!!!

 

 

?「あんたら、うちの部室の前でなにやってんの?」

 

 

なんだ、で娘、もとい律(仮)か。

 

そんな事を思いつつ、横目で〝チラッ〟と唯を見る.........

 

あははは.....涙流して手を高速で横に振りながら〝違います〟って連呼してるよ。

 

 

律(仮)「あ!もしかして君が〝平沢 唯〟さん?」

 

 

どうやら、で娘は俺が唯だと思っているようだな。

 

 

推「いや俺じゃない。唯はこっちだ」

 

 

いつの間にか復帰し、俺の背に隠れていた唯を指差す。

 

 

律(仮)「え?....あ!テンポ悪くて使えないドジッ娘!!」

 

推「(酷い言いようだな......だがその通りだ!)」

 

律(仮)「貴女が平沢唯さん?」

 

唯「は、はい」

 

律(仮)「入部希望の!?」

 

唯「は、はい!」

 

推「(完全に気圧されてんなぁ、唯)」

 

律「色々誤解しててごめん!ギターがすっごく上手いんだよね!!」

 

 

........あらぬ尾びれがついてんなぁ....。

 

 

律(仮)「えっと.......じゃあ君は?」

 

推「ん?俺か?俺は〜

 

律(仮)「みんな〜、入部希望者が来たぞ!しかも2人も!!」

 

 

そう言って俺と唯の手を取り、音楽室、の準備室へと

俺達を引きずり込んで行く律(仮)....どうやらそこが部室らしい。

 

 

あっれ〜!!まだなにも言ってないんだが......自分から聞いといて.....

まいっか、琴吹さんとの約束で、入部希望なのは事実だしな。

 

 

ん?......唯が救援の眼差しをこちらに向けてくる.......

 

【推の選択肢】

1.戦う(事情を話して唯を助ける)

2.身を守る(触らぬ神に祟りなし。このまま放置ゲフンゲフン...温かい目で見守る)

3.逃げる(手を振り払い〝俺だけ〟逃げる)

 

......2番を選択。

 

理由?それは........................面白そうだから♪

 

 

澪(仮)「ようこそ軽音部へ!」

 

琴吹「歓迎致しますわ〜!」

 

 

いつぞやの黒髪ロング、澪(仮)と琴吹さんが現れた!

 

 

琴吹「まぁ!平沢君。来てくれたんですね!!」

 

推「あぁ約束だからな」

 

律澪(仮)「.......平沢君?」

 

 

俺と琴吹の会話を聞いて、着いて来れていない律(仮)と澪(仮)が俺の顔を見てくる。

 

 

推「そう。平沢君」

 

 

そんな2人に、俺は、自分の顔を指差し笑顔でそう言う。

 

 

田井中「へぇ〜じゃあ、君は平沢さんの双子のお兄さんなんだ」

 

推「そうなるね」

 

田井中「そう言えば、平沢さんと左右反対に、

    ヘアピン留めてるし、なんか双子って感じだな!!」

 

推「そういうもんか?」

 

琴吹「あ、それと、平沢君も軽音部に入部してくださるのよ!」

 

田井中「おぉ!本当か!!」

 

推「あぁ。琴吹さんとの約束だからな」

 

 

あの後、琴吹さんに豪華そうなケーキで持て成された俺達。

 

現在は俺と律(仮)改め田井中さん(と言うらしい)と琴吹さんの3人で話が弾んでいる。

 

後の2人?

 

唯は、幸せそうにケーキ食ってるよ......

確かに美味かったが、当初の目的忘れてるなこいつ。

 

それと澪(仮)改め秋山さん(と言うらしい)は、

さっきから俺の顔を〝チラチラ〟見ては目を逸らして、を繰り返している。

 

なんかしただろうか?......俺。

 

 

秋山「ひ、平沢さんは誰か好きなギタリストとかいるの?」

 

唯「ふぇ?......えっと....あの」

 

 

っと思ってたら、秋山さんがいきなり唯にそんな質問を、

 

それに対して、唯はやっと我に帰り、慌て出した。

 

......目を合わせない様にしよう。

 

 

唯「えっと.......じっじっじ」

 

 

ほんの数秒、唯の視線を感じたが、応答のない俺に諦めたのか、

自分ではっきり言うと決断したようだ........その決断はしょぼそうだが...。

 

 

唯「じっじっじ」

 

秋山「ジミ・ヘンドリックス?」

 

唯「ちっちがっ」

 

 

唯の曖昧な言葉に、秋山さんが話を聞かず誰かの名前を言いだした。

 

 

残念だが、俺は有名なギタリストの名前なんて知らん!

 

ギターはもともと暇潰しで始めたもんだからな、そういうのはあんまり興味ない。

 

 

秋山さんの言葉に唯は慌てて反論しようとするが.......

 

〝ジミー〟さんやら〝ジェフ〟さんやらと次々と名前を出され、唯は反論出来ずにいる。

 

ギタリストって〝じ〟で始まる人多いんだな...........にしても......お、おもろい(唯が)。

 

 

唯「あの!!」

 

 

その時!唯が立ち上がった!!.........言うのか!?

(注:ココからはアニメ同様の会話でお送りします)。

 

 

唯「あの、申し訳ないんですけど。

  実は、入部するの止めさせて下さいって言いに来たんです!」

 

 

言った〜!!

 

あぁ〜あ、もれなく皆固まっちゃってるよ。

 

 

唯「ギターは引けないし、もっと違う楽器をやるんだと思って.....」

 

琴吹「じゃあ、なになら出来るの?」

 

唯「カスタ....は、ハーモニカ!!」

 

田井中「あ!ハーモニカならあるよ、吹いてみて!」

 

唯「ごめんなさい、吹けません」

 

 

唯の〝ハーモニカ吹けます(嘘)〟発言に、

田井中さんが上着のポケットからハーモニカを取り出し、

唯に差し出す........勿論、唯の嘘はバレる。

 

あはははは.......薄っぺらい見栄なんか張るからだ。

 

 

秋山「でもうちの部に入ろうと思ったって事は、音楽には興味あるって事よね?」

 

琴吹「他に入りたい部とかあるの?」

 

唯「ううん、特には.....」

 

 

唯の言葉に他の3人がアイコンタクトで指示を仕合う。

......どうやら、唯を引きとめる気の様だな.......しかしどうする?唯は手強いぞ〜。

 

 

唯「本当にごめんなさい....じゃあ」

 

田井中「あぁちょと待って!」

 

琴吹「もう一杯お茶いかが?」

 

唯「でも」

 

琴吹「クッキーとマドレーヌもあるの!!」

 

 

あははは。餌付けって........うまいな、唯には効果抜群だ。

 

 

唯「おいし〜.....あ!すいません、こんなにご馳走になるつもりじゃ」

 

田井中「いいの!いいの!」

 

琴吹「毎日こうやって一緒にお菓子を食べましょう?」

 

秋山「なにか趣旨が違ってきt、痛てっ!!」

 

 

秋山さんの余計な言葉を遮る為に、田井中さんが机の下で、秋山さんを蹴る!!

 

あれは......痛そうだ。

 

 

田井中「平沢さん。他にはどんな物が好き?」

 

唯「ん〜と.....美味しい物ならなんでも」

 

 

あははは、良い最高だぜ唯。期待を裏切らない娘だ。

 

絶対、いま田井中さん『食べ物かよ』とか思ってるよ。

 

 

田井中「家では休みの日とか、何して過ごしてんの?」

 

唯「ゴロゴロっかな」

 

琴吹「好きな物とか、ある?」

 

唯「可愛い物が好き、かな」

 

秋山「苦手な物は?」

 

唯「熱いのも、寒いのも苦手なんだぁ。

  冬は炬燵に篭りっきりだし。夏は床の上を転がってばかり居るの〜」

 

3人「「「.......」」」

 

ココまでを、幸せそうに語る唯、

その唯に対して、唯の手強さを実感した3人の困り顔............実に面白い。

 

因に、俺はこの一連の流れを、出された紅茶を飲みながら楽しく観賞している。

 

 

唯「えっと.....それじゃあ....」

 

 

そう言って帰ろうとする唯。

 

 

田井中「いかないでお願い!!ゴロゴロしてるだけで良いから!」

 

琴吹「もっと美味しいお菓子もってきますから!!」

 

 

そんな唯を引き止める田井中さんと琴吹さん........必死だな〜、当たり前だろうが。

 

〝チラッ〟っと唯の顔を見る......やっぱりな、もう〝限界〟だ。

 

 

唯「ごめんなさい......軽い気持ちで入部するなんて書いたから

  期待させるだけさせて、なんて謝ったらいいかぁ〜〜〜」

 

 

とうとう泣き出したか。

 

 

琴吹「私達こそごめんなさい.....」

 

秋山「無理に引き止めて悪かったな....」

 

田井中「ご、ごめん.....」

 

 

泣き出した唯に罪悪感を感じたか、次々と謝る3人。

 

 

唯「うぅぅぅぅ....」

 

 

しかし泣き止む気配のない唯。

 

 

3人「「「.......」」」

 

 

申し訳なさそうな顔でこっちを見てくる3人。

 

.........なんだ?....俺が泣き止ませろってか?

 

 

推「はぁ〜(仕方ないな〜).....

  ..........泣くな、唯。軽音部の皆さんが演奏を聴かせてくれるそうだぞ」

 

 

3人の救援に、俺は仕方なく了承し、

手に持ったティーカップを一旦ソーサーに置き、唯のそう一言言い、また紅茶を一口。

 

......うん。やっぱ美味いなこの紅茶。

 

 

4人「「「「え?」」」」

 

 

俺の言葉に俺以外の4人が驚きの声を上げる。

 

当たり前だな.....完全に俺のアドリブだもん。

 

 

唯「演奏してくれるの!!」

 

 

さらに、俺の言葉を聞き、ピタリと泣き止み嬉しそうに田井中さんを見る唯。

 

 

さっきまでの『嘘泣きじゃね?』と思ってしまう程の豹変ぶり。

 

残念な事に〝マジ泣き〟だったと言うのが〝唯クオリティ〟!!

 

 

田井中「.......」

 

唯の豹変ぶりに未だ呆けている田井中さんを見て

 

 

推「(出来るだろ?)」

 

 

とアイコンタクトを送る。

 

 

田井中「!!お、おう、任しとけ!!」

 

琴吹「えぇ!やりましょ!!」

 

秋山「そうだな!!」

 

3人「「「(凄い。流石双子だ!!!)」」」

 

 

そう意気込んで立ち上がり、スタンバイする3人に続き、

 

俺と唯は楽器を持った3人の前に置かれた、長イスに腰掛ける。

 

 

そして演奏が始まる。

 

〜♪〜♪♪〜

 

曲は【翼をください】か......。

 

 

なんでだろ......個々自体はそんなに上手くないのに.....心地いい音だ。

 

.....そして、なにより.............楽しそう。

 

 

〝チラッ〟っと横目で唯を見る。

 

ふっ。

 

唯も何か感じる物があった様だ.........これなら、もう心配ないな。

 

 

演奏が終った。

 

同時に唯が拍手をしながら立ち上がる。

 

俺も座りながら拍手を送る。

 

 

田井中「えへへ。どうだった?」

 

 

照れ臭そうに頭を掻きながら、唯に感想を訪ねる田井中さん。

 

 

唯「なんていうか....凄く言葉にしにくいんだけど......」

 

田井中「うん!」

 

 

ん?なんか、唯が面白い事をしてくれそうな予感が。

 

 

唯「.......あんまり上手くないですね!!」

 

推「ぶふっ!!」

 

 

あ、あははははは...........や、やべ、は、腹が......腹痛ぇ。

 

面白すぎて思わず吹き出しちまったよ。

 

流石、我が義妹・唯。良い仕事してくれる。

 

 

唯「でも。何だかすっごく楽しそうでした.......私この部に入部します!!

 

 

やっぱりか.......く、くくく....あはは、やべぇ、ツボに入った。

 

 

唯「そうだ!すーくんも入部しようよ!!軽音部に!!」

 

 

どうやら、俺が声を殺しながら笑っていた最中に話が進んだ様だ......くくっ。

 

 

推「なに言ってんだ、唯。元からお前が入部したら俺も入る事になってたんだぞ?」

 

 

まだ、少し腹が痛ぇが、平静を装いつつ唯に返事をする。

 

 

唯「あれ?そうだったの?」

 

推「あぁ。そうだったの」

 

唯「じゃあ!すーくんと一緒の部活なんだ!!やったね!!」

 

 

そう言って抱きついてくる唯。

 

 

推「........不本意ながらな(ボソッ」

 

田井中「よし。〝軽音部活動開始記念〟に写真撮ろうぜ!!」

 

秋山「あ!私のカメラ....」

 

 

そう言って、どこからともなく取り出したカメラを構える田井中さん。

 

......どうやら秋山さんのらしい。

 

田井中「いっくよ〜ん」

 

 

そんな掛け声と共に、カメラのシャッターが押された。

 

撮られた写真には、

 

でこしか写っていない、田井中......やっぱり〝で娘〟だな。

 

若干、驚き顔の秋山さん。

 

笑顔でピースをする琴吹さん。

 

少し戸惑いながらも両手でピースをする唯。

 

そんな唯の頭の上に左肘を置いた笑顔の俺...........が写っていた。

 

 

唯「あ!でも私。全然楽器できないし......マネージャーとかどうかな?」

 

推田「「いや。運動部じゃないんだし」」

 

琴吹「そうだ!この機会にギターを始めたら良いんじゃない?

   ちょうど身近に〝教えてくれる人〟がるから」

 

 

そう言って、俺を見る琴吹さん。

 

 

推「なんだ?........〝教えてくれる人〟って俺の事か?」 

 

琴吹「えぇ。平沢君ギター弾けるでしょ?」

 

3人「「「えぇ!!!」」」

 

唯「スッくん、ギター弾けたの!?」

田井中「真でござるか!!」

 

 

琴吹さんの言葉に、同時に絶叫する俺と琴吹さん以外の3人

.....って田井中さん!?お前だれだよ!?

 

 

推「あぁ、確かに弾ける......だが、しかし!.....残念なお知らせがある.....それは...」

 

4人「......それは.......」

 

推「俺は〝人にモノを教えるのが人一倍、下手〟だと言う事だ!!!」

 

4人「「「「.............」」」」

 

推「あれ!?反応して!!なんか滑ったみたいだよ!?」

 

唯「そっか〜。そう言えばすーくん、そう言うのダメだってね〜」

 

秋山「へ、下手ってどれくらいなんだ?」

 

 

秋山さんが、少しオドオドした様子で、そう聞いて来た。

 

やっぱり、俺。なんかしましたかねぇ?

 

.........だが、しかし、よくぞ聞いてくれた、秋山さん!!

 

 

推「具体的言うと〝人にモノを教えるチンパンジー以下〟だ!!」

 

秋山「................そ、それは酷いな」

 

田井中「てか、自分で言うな!......そして、なんで偉そう!?」

 

推「.....そう言う訳で、唯にギターを教える事は出来ない」

 

琴吹「そう。それは残念ねぇ」

 

推「まぁ、この機会になにか初めて見るのは、俺も賛成だ。

  なにか、唯が打ち込める物が見つかるかもしれないからな!!」

 

唯「すーくん!そうだね!!私やってみるよ!!」

 

推「おう!そうしろ!そうしろ!!」

 

3人「「「(妹思いの良いお兄さんなんだなぁ〜.....)」」」

 

推「(良し!!これで、上手く行けば、唯が俺に絡んでくる機会が減る!!)」

 

唯「じゃあ私ギターにするよ!!すーくんとお揃いだからね!!」

 

推「うん。どうでもいい!」

 

3人「「「(あ!でも、少しいい加減だ....)」」」

 

 

こうして、平沢兄妹(俺と唯)は軽音部へと入部した。


 
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