No.394681

仮面ライダーディージェント 歩の金銭問題解決法

水音ラルさん

前回の「食卓戦争のち思わぬ協力者」の番外編になります。

2012-03-19 22:55:17 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:332   閲覧ユーザー数:332

「そう言えばさぁ、歩」

「何だい?」

 

現在、夕食を終えた亜由美は食器を洗いながら後ろで寛(くつろ)いでいる歩に話しかけていた。

因みに歩は真司とババ抜きをしている。ここまで真司の前戦全敗である。

 

「よし!これだ!ってあぁ!?またババかよ!!」

「歩って2年間も世界を渡ってるんだよね?じゃあお金とかってどうしてるの?」

 

亜由美の質問も尤もだ。一体歩はどこから収入を得ているのだろうか?

 

「確かに、それって気になるな。どうしてたんだ?」

 

この話には真司も喰い付いて来たようで、目の前の歩を凝視している。

やがて歩はその素朴な疑問に、簡潔に答え始める。

 

「それなら簡単だよ。この世界に最初に来た時に話したよね?“この世界で何らかの役割を与えられる”って」

「うん、それがどうしたの?」

「その時にお金も入って来るんだよ。これくらい」

「どれどれ…って、え゛……」

「どうしたんですか、真司さん?」

 

亜由美も気になり、一旦食器洗いを中断してそちらを振り向くと、歩の財布を持って固まっている真司が目に入った。

更に近づいてその歩の財布の中を見ると……

 

「………え゛」

 

亜由美も固まった。

歩の財布の中にはなんと厚さが2センチはありそうな札束がギッシリと詰まっていたのだ。

 

「どうしたの、二人とも?」

「……歩、お前亜由美ちゃんと食器洗い代われ」

「え?何で?」

『いいから代われこの死んだ魚あぁぁぁぁ!!』

 

二人がなぜ怒ったのかも分からず歩は渋々(内面で)食器洗いをする事になったのであった。

因みにその間二人は楽しくババ抜きをしましたとさ♪


 
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