No.394509

IS〈インフィニット・ストラトス〉 転生者は・・・

ISさん

番外編その1『VS ラウラ&箒アナザー前編』

2012-03-19 18:19:10 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:6914   閲覧ユーザー数:6675

 

 

 

「さあ、行こうか『マイスターズ』展開」

 

『了解。モード選択、GN‐005『ガンダムヴァーチェ』』

 

 今回俺が纏うのは白と黒の重厚な装甲。『ガンダムヴァーチェ』。

 そしてその巨体に見合った火力を持っている。

 

 

【ガンダムOOの初見で超火力が良いという理由で作者が好きだった機体でもあったり(笑)

 ちなみに今はガンダム全機大好きです!】

 

 

 

「ガンダムヴァーチェ、目標を破壊する」

 

 その言葉とともに、俺はピットを飛び出した。

 空中でラウラと箒と相対する。

 

「逃げずに来たか……機体が違う? 舐めているのか」

 

「いや、それは無いから。この変化がこの機体の特徴だから」

 

「ふん、まあどうであれ貴様を排除するだけだ」

 

 

 

 

 試合開始まで後、5、4、3、2、1―――開始。

 

 

 

「先手はもらったぜ」

 

 両肩のGNキャノンを左右それぞれラウラと箒に向けて発射する。

 

 ズガズガァ!

 

 発射のモーション大きい+連射不可能なので、訓練機である箒にもあっさりと回避された。

 

「……ま、当たるとは思ってなかったけど」

 

 とにかく接近されるとこの機体では圧倒的に不利なので、キャノンに加え右手のGNバズーカも撃ちながら距離をとる。

 一撃でも受けると莫大なS・Eを持っていかれる大出力ビーム。あの二人はいつしかエネルギーが切れると考えているだろうが、その概念はガンダムには通用しない。それに今の俺は武装にまわすGN粒子の量を最大のスピード(と言っても遅いけど)で連射しても切れないようにティエリアに調整してもらって、実質的に弾切れは無い。

 

 

 俺はひたすら撃ち続け接近をなるべくさせないようにする。

 

 

 ほぼ膠着状態と言っていいその状況で動いたのはラウラだった。

 

 

「くらえ!」

 

 GNバズーカをラウラ向けて放つ。GNキャノンは箒の足止めに使う。

 太いビームを避けたラウラはそのまま接近してくる。くそっ、まだ撃てない……

 

「次弾までのタイムラグは見切った!」

 

 そんな熊さんの台詞を言って接近してくるラウラ。

 

「残念だったな!」

 

 ギリギリでバズーカへのGN粒子のチャージは終わった。撃てる。

 

「どっちが!」

 

 トリガーを引こうとした瞬間、ラウラの速度が急上昇した。

 

瞬時加速(イグニッション・ブースト)か……っ」

 

「こちらの番だ!」

 

 すれ違いざまにプラズマ手刀での斬撃を受ける。俺の背後を取ったラウラはワイヤーブレードを射出、腕に二つ脚に四つで俺の四肢を拘束した。

 

「まだだ!」

 

 右手を無理やりに動かしてGNバズーカをラウラに向けて―――

 

「私を忘れてもらっては困る!」

 

「あっ――!」

 

 ――横から飛び出してきた打鉄装備の箒にGNバズーカを蹴り飛ばされ、俺の手からGNバズーカが離れる。

 

「くっ―――それでも!」

 

 今の俺に残された使える武装、GNキャノンを俺を拘束するラウラに向けようとする。

 

「やらせない!」

 

 だがキャノンは途中でラウラのAICにつかまって、ラウラのほうを向く前に止められる。

 

「だとしても!」

 

「なにっ!?」

 

 ヴァーチェのGNバーニアを全開、ラウラに力で勝とうと前進する。

 

 

 ――拓神、上だ!

 

 ――えっ?

 

 

 ティエリアからの忠告に斜め上を向いたところで、打鉄の近接ブレードを上段に構えた箒を俺が捉えた。

 

「ふっ、今回だけ頼らせてもらうぞ篠ノ乃箒!」

 

「まさかお前に頼られるとはな。――だが、任された!」

 

 箒、お前何が何でも優勝しようと躍起になってないか? なってるよな!?

 

「くっそ、GNフィールド!」

 

『GNフィールドは展開不能だ!』

 

 見ると、足のGNフィールド発生器はラウラのワイヤーブレードでそれを開けず、キャノンに内蔵されたそれもAICで展開できない。

 

「はぁぁぁぁっ!」

 

 急接近してきた箒がブレードを振り下ろしてくる―――仕方無いか……

 

 

 ――ティエリア、ナドレを!

 

 ――了解。ヴァーチェ、外装を強制排除(パージ)

 

 

 箒のブレードが俺にあと少しで届くところでヴァーチェの胸部外装が吹き飛び、その吹き飛んだ外装が箒をピンボールのように吹き飛ばす。

 その後もGNキャノン、脚部、バックパック、腕部、胴とワイヤーを引きちぎりながら外装がはじけ飛ぶ。

 最後に頭部の装甲が、内側から大量の粒子供給コードを覗かせながら排除(パージ)された。

 

 

「見せちまったか……これがこの機体の真のの姿、『ガンダムナドレ』」

 

 

 重厚なヴァーチェの面影はまったく無い細身の機体。頭部の大量の長い粒子供給コードは女性の髪を思わせる。

 

 ティエリアの計算ででちょうどいいところに落ちてくるGNキャノン。そこからグリップが出てきて、それを俺は掴む。

 そして、即座にラウラと箒向けてそのトリガーを引いた。

 

「ぐああぁぁっ!」

 

「っ!?―――ぐぅぅっ!」

 

 排除した装甲でバランスを崩していた箒はその太いビームに飲まれ、ラウラはすんでのところで回避しようとするが左の手足とその周囲を飲まれる。

 

 

 結果、箒はS・Eを全て削られ戦闘不能。ラウラはS・Eはまだ残っているものの機体に大ダメージを受けたようだった。

 


 
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