~第三者side~
麻帆良学園女子中等部の学園長室でとある資料を読んで話している2人の人物がいた。
「ふむ。ネギ君は優秀じゃがアスカ君はのぉ。高畑君から見た二人はどうじゃった?」
「そうですね学園長、僕が見たときはアスカ君の方が優秀そうに見えましたけど。この報告書を見る限りでは一般教養と魔法薬はトップでその他の魔法関連は中の下位ですね。」
「そうじゃのぉ。じゃが、向こうの校長はアスカ君は力を隠しておったといっておたしのう。」
近衛門達はメルディアナ魔法学校の校長の言っていた言葉が報告書と違っている事に疑問を感じていた。
「それにじゃ、アスカ君は8人以上が住める物件を探しているそうじゃ。」
「8人以上ですか。」
「うむ。それでの高畑君、君の知っている限りでアスカ君にパートナーはいたかの?」
「いえ、僕はほとんどアスカ君と親交がありませんでしたから、パートナーの存在はちょっとわからないです。」
「そうか。」
近衛門と高畑は報告書と睨めっこしながら話し合っていた。
~第三者side end~
~アスカside~
卒業して3週間俺はニートもとい、自宅警備員と化そうとしていたので事前に校長に連絡して修行先である麻帆良に向かうことにした。
アイン以外の守護騎士たちには夜天の書に戻ってもらい、アインを保護者として空港に行った。
本当ならみんな夜天の書に戻ってもらい1人で乗って行こうと思ったのだけどみんな戻らず一緒に飛行機に乗って行こうとしたのを何とか1人だけ戻らなくてよいという条件までに持込みこの形に落ち着いた。
俺とアインがターミナルから移動しようとすると、
「アスカ!」
と後ろから声がするので振り返るとネカネ姉さんがいた。
「へぇ~。あんな事があったのに俺のところに良くこれたね?」
「アスカ。」
「で、何の用?俺もう行かなくちゃイケないんだけど?」
「アスカ、その人は?」
ネカネ姉さんはアインを指さして聞いた。
「あぁ、この子は俺のパートナーだよ。」
「いつのまに。」
「ん?かれこれ、3年以上は経ってるかな。
それで、そんな事聞きにここまで来たの?」
「違うわ!校長からアスカが今日出発するって聞いたから身をくりと校長からこれを渡すようにって頼まれたの。」
そう言って、ネカネ姉さんは箱を渡してきた。
「それは、ネギの持っている杖と同じランクの魔法媒体よ。」
「ふーん。使わないけど貰っとくか。」
そう言って俺は箱を開け中の指輪型の魔法媒体を確認して影の中に入れた。
「アスカ、使わないってどういう事なの?」
「だってこれよりも良い魔法媒体持ってるからな。
っと、もう飛行機の時間だな。じゃぁな、ネカネ姉さん。」
そう言って俺とアインは乗り場に向かおうとした。
「アスカまって!」
「何ですか?」
「アスカは私やネギ、アーニャの事どう思っているの?」
その問いに俺は球磨川の用に括弧をつけて答えた。
『別に何とも。ネカネ姉さんとネギは、血のつながった他人。アーニャは俺を守ったココロウァ小母さんの娘という認識だけど。』
『あー!ひょっとして勘違いしてる?』
『僕が君たちを家族と思っているとか!』
『うわ、恥ずかしー。』
『自意識過剰ー。』
『どんだけ自己中心的な考えしてんのネカネ姉さん達は!』
『自分達のことそーんな重要人物だと思いながら日々を生きてるんだおもしろーい。』
俺の答えに少しでも希望を持っていたらしいネカネ姉さんは絶望したような顔をした。
そんな顔を無視して、俺とアインは乗り場に向かった。
『んじゃ。』
『また今度とか!』
~アスカside end~
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※初めて読む方は過度な期待はしないで下さい。(大変ガッカリする恐れがあります。)
基本駄文なので誤字などは受け付けますが、罵詈雑言の感想は受け付けません。