No.394030

稲・妻・進・化

十河さん

ついにパワーアップ!


IS・・

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2012-03-18 21:08:13 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1484   閲覧ユーザー数:1458

翌日、昴たちはSクラスの友達(英雄、心、準、冬馬、小雪ら)や他のクラスの友達に話を聞いたりいろんな教室を探してみたが見つからずそのまま放課後を向かえた。

 

「はあ、どこにいったんだろ?あれは大和から託された大事なものなのに・・。」

 

教科書をカバンに入れてラビットハッチに向かおうとする昴。

そんな昴に真与が声をかける。

真与はカメレオンゾディアーツに襲われ、助けたことをきっかけに昴がフォーゼであることを知り、昴もよく委員長の仕事を手伝っているので気がつけば親友の間柄になっていた。

 

「スバルちゃん、何か男の人がこの手紙を仮面ライダーに渡せって言われたんだけど・・。」

「ありがとう。まよっち。」

 

昴は手紙を受け取って読む。

手紙を読んで昴は立ち上がる。

 

「どうしたのスバルちゃん?」

「まよっち、大和たちに伝えて。京がさらわれた。」

「ええ!?」

 

どこか

 

幹部の一人・スコーピオンが男性にユニコーンの報告をしていた。

 

「ほ~。スイッチが進化をしたと。」

『はい。本来ならばユニコーンの武器は手から放つ破壊光弾のみ。しかし、彼のISへの憎しみが力を増幅し、新たに武器を生成しました。』

「彼は確か、将来有望のフェンシング選手だったと聞いているが。」

『ええ。恐らく自分が一番使い慣れた武器を作ったかと。』

「ふふふ。今の世の中はISのおかげで素晴らしい素質、努力して培った力を発揮できない人間が多い。これだから止められない。」

 

男性がにやけると男性の両目が赤く輝いた。

 

『少し動いてもよろしいでしょうか?』

「良いだろう。スコーピオン、君には期待しているよ。」

『ありがとうございます。』

 

廃工場

 

「ううん・・。」

 

京が気が付くと廃工場で縄で縛られた状態で放置されていた。

そこにスイッチを持った悟がやってくる。

 

「目が覚めたか。」

「・・!?どうして私をさらったの!?」

「お前、ISがどんなモノか知っているか?」

 

悟は京の質問を無視して話し始める。

 

自分はオリンピックに出て金メダルを取るのが夢だったこと。

選考も兼ねている大会に優勝してオリンピック選手にも選ばれオリンピックへ向けての調整も完璧、取材でも金メダルに一番近い選手として周囲の期待を集めていた。

 

だが大会目前での白騎士事件で事態は一変した。

 

ISの台頭で女性が優遇され男が見下される世の中になり、それがスポーツ界にも影響を及ぼし競技の中止に伴い、全てが白紙になり今までの努力と夢が全て水の泡になったこと・・。

 

そして自分を応援してくれた人たちやコーチらもみんな離れていき残ったのはやるせなさだけ・・。

 

「だから俺はこの力で壊す!ISも!世界も!全て!」

「そうはさせないよ!」

 

悟は声のした方を振り向くとマッシグラーに跨がった昴がいた。

昴はマッシグラーから降りてヘルメットを取り悟と向き合う。

 

「お前は!」

「あなたの言い分もわかるよ。だけどそれで他人を傷つけて誰が喜ぶの?」

「黙れ!」

 

(ラストワン)

 

悟の叫びに呼応するかのようにスイッチが形状変化。

悟はラストワンスイッチを押してしまい体が糸に包まれながら倒れる。

 

「・・!今僕に出来ることは、あなたを止めること・・!これ以上あなたと誰かが傷ついて欲しくないから!」

 

昴は腰にドライバーを装着してトランスイッチをオンにしたあとポーズを取る。

 

3・・

 

2・・

 

1・・

 

「変身!」

 

レバーを入れ、右手を天に突き上げるとリズミカルな音と煙に包まれ変身完了。

 

「宇宙・・!」

 

ブースターをふかしつつ体を屈めながら接近。

 

「キターーー!」

 

そして勢いのついたキックをくらわせる。

 

「くぅ・・!」

「仮面ライダーフォーゼ!タイマン張らせてもらうよ!」

 

フォーゼはユニコーンに立ち向かう。

スラッシュキックを軸に立ち向かうが素手とサーベルのリーチの差でダメージを与えられずにいた。

 

「スバル!ロケットを使え!」

「大和!わかった!」

 

大和の指示にフォーゼはロケットスイッチを押す。

 

(ロケット・オン)

 

「ライダーロケットパーンチ!」

「ぐおぉ!」

 

ロケットモジュールで突っ込み外へ押し出す。

そのすきにシザーススイッチで起動するフードロイド・ポテチョキンが京を縛っていた縄を切る。

 

「大和!」

「無事か、京。」

「うん。」

 

京の無事を確認して一同は外に向かう。

外でユニコーンとフォーゼが戦っていた。

一旦距離を取ってユニコーンはフォーゼに問いかける。

 

「貴様、そんな強い力があればISも簡単に倒せるはずだ!なぜ俺の邪魔をする!?」

「あなたはただ周囲に暴力を振るってるだけ。フォーゼの力は大和から託された大切な守るための力。僕はあなたみたいに誰かを泣かせるようなことは絶対にしない!」

「・・!?」

 

京はフォーゼの言葉を聞き、自分は間違ったことをしていると感じた。

そして・・。

 

「スバル!これ!」

「え?これって・・。」

 

京がフォーゼに駆け寄って渡したのはエレキスイッチ。

フォーゼは驚きながらもエレキを受け取る。

 

「ごめん。私がネコババしたの。」

「・・そっか。なんで盗んだのか僕は何も聞かない。・・正直に話してくれてありがとう。」

 

ネコババした京にフォーゼは何も言わずに許した。

そして京に手を差しだし友情の証を交わす。

 

「使えるのか?」

「うん、コツは掴んだよ。」

 

フォーゼはロケットとエレキを入れ換える。

 

(エレキ)

 

そしてスイッチオン。

 

(エレキ・オン)

 

バチバチ・・!

 

「どんなものにもクセや歪みがある・・!だから僕はそれも含めて全部受け入れる!そうすれば・・!」

 

~~♪

 

エレキギターを掻き鳴らす音と共にフォーゼが金色に染まる。

 

「すげぇ!」

「金色になった!」

「カッコいい!」

 

上から翔一、一子、卓也である。

エレキスイッチでパワーアップを果たし、電気を纏い戦う宇宙ライダー。

これがエレキステイツ。

フォーゼの新たなる力である。

 

「はは、このパワー!痺れるね!」

 

フォーゼはロッドのソケットを左に差し立ち向かう。

先ほどとは変わってフォーゼが有利に進む。

 

「エレキはステイツチェンジの効果を持つスイッチか・・。」

 

大和はエレキステイツの戦いを見て呟く。

 

「スバルさん!相手の動きをよく見て剣を!」

「うん!」

 

フォーゼは由紀江の言う通りユニコーンの動きをよく見て的確にロッドとキックを当てる。

 

「ふっ!そこ!」

「くっ、舐めるなぁ!」

 

ユニコーンがサーベルを構えて突っ込んでくる。

それを見て今度はクリスが助言する。

 

「スバル!大きい一撃が来るぞ!攻撃を受け流して強烈な突きをくらわせろ!」

 

クリスの言う通り、ユニコーンは大振りの攻撃を仕掛けてきた。

 

「おおお!」

「・・・!」

 

フォーゼはサーベルをロッドに当てて受け流し、強烈な一撃を叩き込み距離が開く。

 

「ソケットを差し換えろ!」

「オッケー!」

 

大和の指示に従い、ソケットを上に差し換えてロッドを振るうと斬撃波が放たれる。

 

「なるほど、上は斬撃を飛ばせるんだ。」

「はっ!」

 

ユニコーンはジャンプして回避する。

フォーゼはソケットを右に差し換え振るうと電磁ネットが放たれ、ユニコーンは落下。

 

「右は相手を拘束できるんだ。」

「よし・・!スバル!リミットブレイクだ!スイッチをロッドに!」

「任せて!」

 

フォーゼはソケットを左に差し換えスイッチをロッドにセット。

警告音が響き渡ったあと電子音声が鳴る。

 

(リミットブレイク)

 

フォーゼとユニコーンは共に駆け出す。

 

「うおお!」

「まゆっち直伝!ライダー百億ボルトブレーイク!」

 

高電圧を纏ったロッドで切り裂く必殺技・ライダー百億ボルトブレイクか炸裂。

ユニコーンは爆散してスイッチが飛んできた。

フォーゼはスイッチを掴み・・。

 

「スイッチオフっと。」

 

スイッチをオフにするとスイッチは消滅。

悟も目をさましフォーゼは語りかける。

 

「あなたの言っていることはわかるよ。だけどISが悪いんじゃない。ISでしか評価しなくなった大人が悪いと僕は思うんだ。」

「・・すまなかった。」

 

悟は一言謝ってその場を去っていった。

 

ラビットハッチ

 

テーブルを囲って大和たちはこれからについての話を行っていた。

 

「フォーゼはパワーアップを果たした。この事がIS委員会に知れたらフォーゼとコズミックエナジーに興味を持つようになる。」

「うん、もし興味を持ったら大変なことになる。」

「委員会は自分たちの利益しか考えてない。そんな人たちにコズミックエナジーの事を教えるわけにはいかない。」

 

ステイツチェンジを果たしパワーアップしたフォーゼ。

父親が研究したコズミックエナジーを戦争の道具にするわけにはいかない・・。

 

同じ頃・・。

 

「あ~あ、誰か私に挑んで来るやつはいないのか?大和やワン子らは隠れて何かやってるみたいだが。」

 

百代は頭のアホ毛をくるくる回しながら愚痴っていた。

 


 
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