No.393727

とある烈火の龍使い 発生直前:コレッテトリシマッタホウガ…。

もといた世界で城戸 真司はオーディンとの決着をつける前に死んだ。
だが、それは別の世界での物語の序章でしかなかった。
戦わなければ、生き残れない!
part6

2012-03-18 12:43:22 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1970   閲覧ユーザー数:1942

 結局、彼らは調査をするが、何も手がかりがつかめず時間だけが過ぎていき、気が付けば午後1時になっていた。

 

そして、彼らは今、自動販売機の前に来ていた。

 

「真司さん、何か飲みます?」

 

御坂は、城戸の居る方を向きながら聞く。

 

「あ、じゃあもらうね。」

 

城戸は、答える。

 

すると、「ちぇいさーーー!」と叫びながら、自動販売機におもいっきり回し蹴りを放つ。

 

放つと、カランコロンと言う音を立てながらジュースが2本出てくる。

 

「「えっ!?」」

 

「はい、どうぞ。」

 

流石の佐天でさえも驚いてしまう行動をしたにも関わらず、清々しい顔をし、城戸に渡してくる。

 

後ろでは、黒子が呆れた顔でこちらを向いている。

 

「なぁ、黒子ちゃん。

 これは取り締まった方が…。」

 

「いつものことですのよ。」

 

と、黒子は城戸に溜息をつきながら答える。

 

「そう言えば、わからない事があるのよねぇ。」

 

と、御坂が片手に持っているジュースを見ながら呟く。

 

「何がですの?お姉様。」

 

御坂の呟きに黒子が反応する。

 

「どうやって爆発させてるのかって事よ。」

 

「それは俺も気になる。」

 

「私です!」

 

御坂の疑問に城戸と佐天が共感する。

 

「えーとですわねぇ。

 アルミ、たとえば、お姉様が持っているアルミ缶を基盤として

 重力子の数ではなく速度を急激に増加させてそれを一気に周囲にまき散らす。

 馬鹿真司でも分かるように言ってみれば、『アルミを爆弾に変える』能力ですの。」

 

黒子が丁寧に3人に教える。

 

「怖っ!」

 

「おそろし~!」

 

「わかったけど、なんでそんなことするのかしら?」

 

再度、御坂は黒子に疑問をぶつける。

 

「それが分かればいいんですけれども…。」ピロピロピロ!

 

考えている黒子に電話が鳴る。

 

「電話?」

 

そう言って、黒子は電話に出る。

 

「はいもしもし。

 あっ、固法先輩。

 はい、はい、分かりました。

 では、また。」

 

そう言って、電話を切る。

 

「初春さんが変わって欲しいんですって。

 そういえば、朝からパソコンと向き合っていましたから。

 あと、数分で来るらしいので一足先に戻っていますわ。

 佐天さん、お姉様、お二人とも気を付けてくださいまし。」

 

「俺は!?」

 

「無いに決まってますわ。」

 

そう言って、テレポートする。

 

初春が来るまでの間、ずっと項垂れていたらしい。

 

 

 

 

7分後、初春が来る。

 

「あ、御坂さ~ん!

 佐天さ~ん!

 城戸さ~ん!

 待ちました~?」

 

初春が3人のところに駆け寄ってくる。

 

「う~い~は~る~!」

 

「なっ!」

 

「ア、アハハハ。」

 

佐天がいきなり初春のスカートを捲る。

 

御坂は、苦笑しかできない様子だ。

 

「酷いじゃないですか!

 いきなりスカート捲るなんて~!

 城戸さんだっているんですよ!」

 

「ごめんごめんって真司さん?

 何やってるんですか?」

 

初春に謝っている横目で佐天は城戸を見ると、何故か城戸は頭を抱えていた。

 

「俺はロリコンじゃないぞ。

 ロリコンじゃないぞーーーーー!」

 

彼は叫んでいた。

 

「どうしたんだろ。」

 

「多分、城戸さんも大変なんですよ。

 そうだ、気分転換にセブンスミストにでも行きませんか?」

 

初春が提案する。

 

「でも、今仕事中じゃ…?」

 

「気分転換って言ってるじゃないですか、城戸さん。

 さ、行きましょう!」

 

初春が強引に3人を引っ張る。

 

「「「ア、アハハハ。」」」

 

3人は同時に溜息をつく。

 

 

 

 

「ここがセブンスミストです!!!」

 

初春が両手を広く伸ばし、言う。

 

「大型のショッピングモールって感じだな。」

 

「初めて来ますけど大きいですね。」

 

城戸と御坂がそれぞれの感想を述べる。

 

「じゃあ、行きましょう!!!」

 

大きな声で言う初春。

 

「ここまで来ちゃったら、中に入るしかないか。」

 

「腹括りましたね、城戸さん。」

 

「じゃあ、行きましょうか。」

 

上から城戸、佐天、城阪の順だ。

 

一見、ほのぼのとしているが、それを見ていた片手に人形を持った少年が一人。

 

「見つけた。

 この力さえあれば…、風紀委員《ジャッジメント》なんて…。

 見返してやる。

 僕が…、僕が僕を救うんだ!!!」

 

そう言って、彼らの後を着いて行った。


 
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