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とある桜が舞い散る春の季節...
そこに1人の新たな高校生が誕生した...
ジリジリジリジリジリ!!!
目覚し時計が大きな音を出して、部屋に響かせる
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「うるさいな~・・・」
と言いつつも目を擦りながら泰広は、目覚まし時計を止めた
そして時計を見ると、7時30分を回ったところである。
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「今日から高校生か・・・俺があの桜高でやっていけんのかな・・・」
俺ははそんな事を呟く
俺は去年まで女子高校で、今年から共学に変わった私立桜が丘高校に通うことになった
まあ他にも高校無償化にもなったとかあるけど………
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「まぁ、どうせ今更何も変わることできないし、頑張ってみるか・・・」
彼は、制服に着替え鞄を抱えながら1階の居間に降りた。
母
「あら、起こしに行こうと思ったのに早いわね」
????
「俺は昼寝もしたりする朝型だって言ってるでしょ母さん」
母
「ハイハイゴメンナサイ、まっそれはともかく・・・・・・おはよう泰広(やすひろ)」
泰広
「おはよう母さん」
泰母
「さっ今日はパンで軽めに済ませてね」
俺はパン2枚と牛乳1杯で朝食を済ませ、時計を見ると7時50分を回っていた
泰広
「少し早いけどもう行くね、母さん」
泰母
「はいはい、いってらっしゃい」
そう短い会話を交わすと筆箱と眼鏡ケースと携帯以外何も入っていない鞄を持ち、家を出た
しばらく道なりに歩いていると後ろから大きな声が聞こえてきた
???
「お~い、泰広!」
泰広
「正樹!」
こいつは東正樹。俺の幼稚園からの幼馴染だ。
小中学校はクラスはバラバラだったが、毎日同じ通学路を帰っていたくらいの仲
正樹
「いや~、お前ん家行ったら叔母さんが『もう出て行ったよ』って言うからさ~」
泰広
「そうなんだ・・・・・・・・」
正樹
「しっかし、お前んとこの叔母さんと俺のお袋相変わらず雰囲気似てるよな~」
泰広
「う、うん・・・・・・」
正樹
「おいおいどうした?やけに元気ねぇな」
泰広
「ゴメン、ちょっといろいろと考えていてね」
正樹
「……やっぱお前、女子高校通うことに不安がっているのか?」
泰広
「うん、まあね・・・」
会話を交わしながら2人は桜が丘高校に向かった
正樹
「大丈夫だ、俺がなんとかしてやるから安心しろよ」
泰広
「簡単に言わないでよ」
そう言っているとすでに正門についていた。
そして、2人は向かって奥にある時計を見ると8時5分ちょうどを指していた。
泰広
「今何時何分?」
正樹
「8時5分だ。ったく眼鏡かコンタクトぐらいつけ...
泰広
「ヤダ」
正樹
「即答かよっ」
女生徒1
「あ~男子だ!」
女生徒2
「本当に共学化になったんだね!」
女生徒3
「誰かカッコいいのいないかなぁ~」
すると後ろから何かしら音が響いてきている
2人は後ろを見ると何かがこちらに向かって走ってきている
2人は引け腰気味になりながら見ていると
泰広
「な、何あれ!?」
正樹
「こっちに来るぞ!」
すると正門前で止まりやっと桜高女子生徒ということが分かった
??
「はぁ、はぁ、はぁ、じ、時間間違えた~」
正樹
「おい、大丈夫か?」
泰広は少し正樹の後ろにいた
??
「うん、ありがとっ!」
と笑顔でそう言ってきた
??
「あ~、君たち1年生でしょ、私もなんだ~。名前なんて言うの?」
正樹
「俺は東正樹だ」
泰広
「つ、辻泰広です」
唯
「私、平沢唯って言うの。よろしくね、まーくん、やっくん」
泰広
「よろしく、平沢さん。ってや、やっくん!??」
正樹
「おい、落ち着け、バカ、よろしくな、平沢。
ところで何でまた入学式早々走ってなんか来たんだ?」
唯
「実はね、朝起きて時計見間違えちゃったんだ~」
泰広
「ハハハ・・・(天然だ)」
正樹
「おいおい(コイツ天然だ)」
そう会話を交わしていると泰広が鞄の中の携帯で時間を見てみた
泰広
「もう8時15分だから、クラス表見に行かない?」
正樹
「そうだな」
唯
「んじゃ、行こ行こ~、まーくん、やっくん」
3人はクラス表が貼ってある掲示板に向かっていった
そして、ほとんど女子生徒で埋まっている場所を見つけた。
おそらくそこが掲示板だろう。
やはり今年から共学と言うこともあって、男子生徒は入学生徒245名中わずか15名しかいない。
つまりクラス平均男子が2,3人しかいない・・・まぁ来年からは少しずつ増えていくだろう
泰広
「やっぱ女子多いな・・・」
正樹
「2人とも、ここで待ってろ、俺が見てきてやる」
正樹がそう言って、掲示板へ行き俺ほどではないが背が高いこともあってすぐに帰ってきた
正樹
「へえこりゃすげぇな、俺ら全員3組だ」
唯
「そっか~!!2人ともよろしくね~」
泰広
「よ、よろしく」
そして3組へ向かい、俺たちが入った瞬間すぐに視線がこちらに集中している事が分かった
何せ3組に男子は俺と正樹の2人しかいない
ちなみに席は窓際の後ろのほうであった
2人って事もあり男子は最後尾らしい
そして、席へつくと...
泰広
「ホントにこの高校で3年もやっていけんのかな?」
正樹
「大丈夫って言ったろ。それにお前のあれもすぐに慣れると思うぜ」
唯
「何?やっくん何か悩みあるの?」
正樹
「実はな、こいつな・・・」
泰広
「ちょ、ちょっと!」
???
「唯!!」
と大きな声がこちらに聞こえて振り向くと
唯
「の、和ちゃん!!」
和
「どうしたの?探したわよ。またあんた迷惑かけたんじゃないでしょうね?」
唯
「ヒドーイ!何もすぐ迷惑かけたかなんて聞かなくてもいいじゃん!」
和「だってあんた小中学校からそうだもの。えっと、確かあなたたち辻泰広くんと東正樹くんだったよね?ごめんね、唯が迷惑をかけて」
正樹
「いや、そうでもない」
泰広
「大丈夫だったよ」
和
「私は真鍋和。唯とは幼稚園のころからの幼馴染なの。これからもよろしくね、辻くん、東くん」
泰広
「よ、よろしく、真鍋さん」
正樹
「ああよろしく頼む、真鍋」
ピンポーン
『もうすぐ8時30分です。新入生のみなさんは廊下に整列して体育館に入場してください』
そう校内放送がなり・・・・・
先生
「早く教室から出て整列しなさい」
と担任が教室内の生徒に呼びかけた。
正樹
「んじゃ、行きますか」
3人
「うん!!」
正樹がそういうと俺たち4人は廊下へ整列をした......
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春の桜が咲く頃、主人公辻泰広は幼馴染兼親友の東正樹と一緒に今年共学になったばかりの私立桜が丘高校に入学した。そこで、知り合った同じクラスの平沢唯と出会い軽音部に入ることになった。果たして彼が行くさきはどんなことが待っているだろうか…?